土曜日の朝、いつものように朝日新聞be「はじまりを歩く」を声を出して読み始めた。
声が出ない。
まったく出ないわけではない。
読み続けていくと、椅子の背もたれに寄りかかりたくなっていった。
5日間、体操も散歩もせずに、安静に過ごしてきた。
何もしなかったわけではないことは、前のブログにも書いた通りだが、筋力も落ちているような実感があった。
午後からの朝日カルチャーがあるわけだから、このままではいけない、とばかりに時間をおいて「はじまりを歩く せっけん」を繰り返し声を出して読んだ。
その甲斐あってのことか、午後3時半になって第一声を上げた時には、無理なく声が出た。
2時間、一緒に動きたくなる思いをグッと抑えて、話と号令だけにとどめた。
無事に終えて帰宅した時には、わずかな疲労を感じたが、夕食の支度をしているうちに普段と変わらない状態に戻っていった。
さて、今朝のこと。
本日午後からの朝カル日曜クラスの準備を整えた。
その後、読み上げる予定の文を声に出した。
昨日とはまったく違う。
ちゃんと声が出てくれる。
嬉しい!
休講にしないで、出かけていったことが、いい薬となったようだ。
それにはいくつかの良きことに恵まれたことがある。
受講してくださっている方々が、優しく接してくれたこと。
長年にわたってお付き合いのある気心の知れたお友達感覚をお持ちの方々だったこと。
後を託したいと思っているSさんは、レッスンを見守りながら必要なところで積極的に声を出し、邪魔にならないように個別指導をしてくれた。
みなさん、お一人おひとりがさりげない気遣いをしてくださったこと。
大腸内視鏡検査の顛末を親身になって聞いてくださったこと。
上げたらキリがない。
さて、今朝は、からだも気持ちも楽になっている。
午後からは、しっかりした足取りで出かけることも夢ではなさそう。
そんな気がしている。