羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

時代は移る……デンスケ・ナマロク、蒸気機関車

2010年09月08日 10時05分15秒 | Weblog
‘野口三千三授業記録の会’を先生の存命中、1988年に立ち上げて、ビデオやカセットテープ録音等々、さまざまに記録を残してきた。
 1998年に亡くなるまで、それらの記録機材は次々と新しいものにモデルチェンジされた。そのたびに換えていった。今、蔵のなかには、現在では使われくなった十数台の機材が残っている。

 昨日、カセットテープに残されたものを聞く必要があって、二台の機材をテストしてみた。一台は、ダブルカセットテープレコーダー+CD。低音・中音・高音などチューニングが自分でできるものだ。残念なことにびくとも動いてくれない。しかし、修理をすればおそらく使えると思う。
 二台目は、‘デンスケ’の愛称をもつ「取材用可搬型テープレコーダー」である。これもソニー。この愛称は、毎日新聞の連載漫画「デンスケ」に因む。主人公が街頭録音をおこなうことになった設定に重ねているそうだ。‘ナマロク’(生録音)ブームを生み出したステレオカセットテープレコーダーである。
 この性能は素晴らしく、肩からかけて片手にマイクを差し出して、インタビューすることが出来る。そして外部のスピーカーにつなげると音声は素晴らしくよいのだ。
 私の手元にあるものは、最後の機種で‘ソニーTC-D5M’。これは生き延びて2005年に生産中止になったらしい。聞くところによると、デンスケの愛称で親しまれたカセットレコーダーは、蒸気機関車が完全廃車になるのと同じ時期に生産中止になったそうだ。
 
 お蔭様で、我が家で生き残ったデンスケは、しっかり動いてくれた。こうした単純な機械で性能の良いものは何年も使わなくても大丈夫のようだ。無事に聞きたいテープを再生することができてとても嬉しい!
 野口先生の授業ナマロクもこれで再生可能である。
 
 変化の時代、取っておくべきものと捨ててしまってよいものがあるが、捨てるのはいつでも出来る、といった思いが物を増やしていく。まぁ、とりあえず‘良きもの’は、とっておく!’のでありまーす。
コメント (4)
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