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ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第180回」

2015-07-27 |   ビタペクト配布活動
 7月27日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第180回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
 今回はビタペクト3を6個、セルロースを2個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを2部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2365個、セルロースの合計は28個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2100部となりました。
 今回で通算195目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2365人の子どもにビタペクトを、2100家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42

(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 今回はビタペクト3の在庫がなくなり、不足分はセルロース(1個で2人分)で補うことになりました。被爆量が高かった子どもに優先してビタペクト3を渡しています。

 チロ基金は以前にもビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



 今回はミンスク(チェルノブイリ原発から約50キロ)から2家族が来ていました。

(家族A)

 ご両親と9人の子どもが保養滞在していました。この家族には5個のビタペクト3と1個のセルロース(キクイモ入り)を渡しました。それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1人1個ずつ、△印の子どもにセルロースを2人に1個渡しました。 

母親(事故発生時10歳)17ベクレル
長女(15歳) 33ベクレル ○
長男(14歳) 27ベクレル △
次男(13歳) 35ベクレル ○
次女(11歳) 42ベクレル ○
三女(10歳) 23ベクレル △
四女 (9歳) 42ベクレル ○
三男 (8歳) 36ベクレル ○
四男 (6歳) 19ベクレル 

 お父さんと1歳の五女は測定をしていません。
 子どもたちの健康状態についてご両親にお話をうかがいました。
 子どもたちは比較的健康だそうですが、四女だけが半年ほど前から、胸や腹部、背中の痛みを訴え、よく頭痛も起こしているそうです。心臓の検査を受けましたが、異常はなく、どうしたらいいのか分からないままになっているそうです。

 お父さんはソリゴルスク(チェルノブイリ原発から約230キロ)の出身で、結婚後1999年にミンスクに引っ越しました。子どもたちは全員ミンスクの生まれです。
 お母さんはスルツク(チェルノブイリ原発から約250キロ)近くの村の生まれで、毎年子どもたちを実家の村に連れて行っています。そこでとれた野菜や牛乳を飲んだり食べたりしているのですが、その村は汚染地域に指定されたことはなく、もちろん食品を測定したことはないそうです。

 ミンスク在住の子どもたちなのに、被爆量が高いのはこのお母さんの実家で食べている物のせいかもしれません。測定をしてみないと確定できませんが、可能性があると思います。
 

(家族B)
 
 お母さんが5人の子どもを連れて保養滞在していました。この家族には1個のビタペクト3と1個のセルロース(キクイモ入り)を渡しました。それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個、△印の子どもにセルロースを2人に1個渡しました。
 
母親(事故発生時5歳)19ベクレル
長女(13歳) 28ベクレル △
長男(12歳) 29ベクレル ○
次男 (4歳) 19ベクレル △
三男 (2歳) 24ベクレル 

 生後5ヶ月の五男は測定していません。子どもたちは冬場風邪をひく以外は健康だそうです。 このお母さんの祖父母は生前ゴメリ州レチツァ(チェルノブイリ原発から約110キロ)郊外の村に住んでおり、お母さんが子どものときは毎年夏はこの田舎で過ごしていたそうです。また年上の子どもたちが幼かったときにもこの田舎行って、そこで採れた野菜などを食べていたそうです。
 しかし今はミンスク市内の食料品店で売られている食品を食べています。

 お母さんは子どものときに、自分のおばあさんから「チェルノブイリ事故が起きたときに、放射能を含んだ雲が、村の上を通過した。」という話を聞いたそうです。 

 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、着物から作った巾着袋をプレゼントしました。
 画像は記念撮影した様子です。保養とは関係ない人も数名写っていますが・・・(^^;)
 
 最後になりましたが、ビタペクト3とセルロースの購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書、巾着袋など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。



チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第179回」

2015-06-30 |   ビタペクト配布活動
 6月30日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第179回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
今回はビタペクト3を8個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを2部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2359個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2098部となりました。
 今回で通算194目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2359人の子どもにビタペクトを、2098家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42

(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80



 今回は2家族がSOS子ども村に保養滞在していました。

(家族A)
 
 ピンスク市(チェルノブイリ原発から約280キロ)郊外の村から来た家族。
 お母さんが7人の子どもと知り合いの子ども1人を引率していました。
 この家族には5個のビタペクト3を渡しました。
 この家族は2009年5月、2010年7月、2011年4月にも保養滞在していたことがあります。そのときの様子はこちらをご覧ください。

「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第90回」(家族A)

「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第105回」(家族A)


チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第116回」(家族A)


 2009年、2010年、2011年そして2015年の測定結果については以下のとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時14歳)  0ベクレル → 9ベクレル → 17ベクレル → 17ベクレル
女子(15歳)21ベクレル ○ → 36ベクレル ○ → 21ベクレル ○ → 29ベクレル ○
男子(14歳)32ベクレル ○ → 29ベクレル ○ → 34ベクレル ○ → 28ベクレル ○ 
女子 (12歳)26ベクレル ○ → 33ベクレル ○ → 23ベクレル ○ → 45ベクレル ○
男子 (12歳)18ベクレル ○(2011年初測定) → 23ベクレル ○
女子 (11歳)22ベクレル ○ → 32ベクレル ○ → 19ベクレル ○ → 25ベクレル ○
女子 (8歳)(2009年は測定なし)30ベクレル ○ → 17ベクレル → 7ベクレル
男子 (3歳) 5ベクレル(2015年初測定)
女子(11歳) 4ベクレル(2015年初測定)

 この一家は10人子どもがいますが、そのうち8人の子どもを連れてきています。上記のほか、今回測定をしなかった(できなかった)生後8ヶ月の末っ子ちゃんもいます。
 12歳の男の子は車椅子に乗っていますが、かなり大きくなっていました。腕の筋肉もついたのか、両腕の力で移動できるようになっていて、成長していると思いました。
 子どもたちの健康状態ですが、15歳の女の子は生まれつき腎臓が1つしかありません。
 14歳の男の子は甲状腺が肥大しています。
 12歳の女の子は急に視力が悪くなり、さらに心臓に雑音が聞こえるようになったと心配していました。
 3歳の男の子は斜視で、両足が曲がっていて少し歩きにくそうでした。

 お母さんが特に心配していたのはこの12歳の女の子です。2年ほど前から「太りたくない。」と言い出し、ほとんど何も食べなくなってしまいました。
 肉類は鳥の胸肉だけ。牛乳も乳製品もいっさい飲まない、食べない。食べるのはりんごなど果物だけという食生活。学校の給食も拒否。その結果空腹のあまり、頭痛を起こして学校から帰宅する有様。お母さんが何を言っても言うことをいっさい聞かないそうです。
「心理カウンセラーに相談する!」とお母さんは言い出し、SOS子ども村では無料でカウンセリングを行ってくれるので、それを利用したらどうでしょうかと話しました。
 そしてお母さんから聞かれたのは、
「その子は放射能を含みやすいと言われている牛乳や乳製品は全く食べず、ペクチンの多いりんごを食べているのに、どうして被爆量が一番多いのか?」
ということでした。
 理由ははっきり分かりませんが、まず考えられるのはこの子がりんごの次によく食べると言うビルベリーではないか、ということ。
 もう1つは極端な偏食のせいで、ビタミン欠乏症やミネラル欠乏症になっており、そのため新陳代謝が狂って、放射能が蓄積しやすい体質になっているのではないかということです。
 とにかくあまり極端な食生活は、体に悪いですよ・・・
 お母さんはそれが分かっているので、どうしたら説得できるのかと悩んでいました。

 この一家は最近ピンスク市から郊外の村に引越し、家の周りの畑でとれた野菜を食べているそうです。それも測定したいとお母さんは話していました。
 
 
(家族B)

 べレジノ市(チェルノブイリ原発から約280キロ)から10キロ離れた村から来た家族。
 お母さんが3人の子どもと1人の甥を引率していました。この家族には3個のビタペクト3を渡しました。それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時5歳)17ベクレル
長女(14歳) 23ベクレル ○
長男 (7歳) 22ベクレル ○
次女 (5歳) 21ベクレル ○
甥 (13歳) 12ベクレル 

 子どもたちの健康状態についてお母さんに話をうかがいました。
 長女は1年ほど前から急に血圧が不安定になり、急に血圧が上がったり下がったりするようになりました。血圧が高いときは上の血圧が160にまで上がり、頭痛や吐き気を訴え、脈拍も1分間に120にまでなるそうです。
 しかも夜寝ていて、朝起きたとたんに血圧が上がり、鼻血を出したりするそうで大変お母さんは心配していました。
 病院に行っても、「成長期ですから、いろいろあるもんですよ。」と言われるだけで、薬も処方してもらっていないそうです。
 最近は無理やり水泳に通わせているが、それで少し症状がおさまったとも話していました。

 長男は生まれつき、左手が短い障害児です。義手を作ってもらいましたが、5本の指それぞれが動くような細かい作りではなく、本人もあまりつけたがらないので、外したままでした。
 この男の子は心臓の壁にも穴が生まれつき開いていましたが、最近調べると自然にふさがっていたそうです。
 次女は心雑音が聞こえるそうですが、経過を見守ることになりました。

 甥は健康だそうですが、13歳で体重が80キロもあり、家族はやせさせようとしているのですが、本人はダイエットしたがらず、このような状態だそうです。
 スポーツなど体を動かすことに興味がなく、ずっとパソコンの前に座っているから太るんだとお母さんは話していました。
 幸いSOS子ども村にはコンピュータはありますが、ネット接続されていないし、子どもに触らせないので、お母さんは大喜びで、サッカーをさせているそうです。
 保養滞在中にやせるかもと期待していました。
 
 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、着物から作った巾着袋をプレゼントしました。
 子どもたちは絵葉書にとても喜んでいましたが、それよりもビタペクト3を食べたがり、お母さんを困らせていました。お菓子と勘違いしている?ようでした。

 画像は記念撮影した様子ですが、家族Aのお母さんは末っ子ちゃんをあやすのに忙しく、ここには写っていません。
 また家族Bの長男も写っていません。

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書、巾着袋など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第178回」

2015-05-27 |   ビタペクト配布活動
 5月27日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第178回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を12個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを2部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2351個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2096部となりました。
 今回で通算193目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2351人の子どもにビタペクトを、2096家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42

(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 今回は2家族がボブルイスク市からSOS子ども村に保養滞在していました。

(家族A)

 お母さんが4人の子どもを引率していました。この家族には4個のビタペクトを渡しました。
 この家族は2005年11月、2012年11月、2013年12月にもSOS子ども村へ保養に来たことがあります。そのときのようすはこちらをご覧ください。
 チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第39回」(家族B) 
 チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第141回」(家族A)
チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第157回」(家族A)

 それぞれのそれぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。2005年、2012年、2013年の結果も記載しています。○印の子どもにビタペクトを1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時11歳)11ベクレル → 10ベクレル → 12ベクレル ○ → 12ベクレル
三女(13歳)10ベクレル → 15ベクレル → 36ベクレル ○ → 27ベクレル ○
次男(11歳)0ベクレル → 24ベクレル ○ → 39ベクレル ○ → 30ベクレル ○
四女 (9歳)33ベクレル ○ (2012年初測定) → 51ベクレル ○ → 28ベクレル ○
三男 (6歳)33ベクレル(2012年初測定) → 25ベクレル ○ → 28ベクレル ○

 健康状態についてお母さんにお話を伺いました。
 三男は下あごの骨の成長が遅れたままで、いわゆる「ようすを見ましょう」という感じでほったらかしにされているようすでした。
 ちなみにお母さんはやせていませんでした。
 以前よりは子どもたちは平均すれば被爆量が減っていましたが、高めのままというのが気になります。


(家族B)

 お母さんと10人の子どもの家族。この家族には8個のビタペクトを渡しました。
 
 この家族は2011年1月にも保養滞在したことがあります。
 そのときの様子はこちらをご覧ください。

チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第113回」

 2011年と今回の測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクトを1個ずつあげました。

母親(事故発生時16歳)0ベクレル →14ベクレル
男子(15歳) 0ベクレル → 41ベクレル ○
男子(15歳)36ベクレル ○ → 12ベクレル
女子(12歳)30ベクレル ○ → 14ベクレル
男子(12歳)35ベクレル ○ → 22ベクレル ○
女子(10歳)25ベクレル ○ → 44ベクレル ○
男子 (9歳) 0ベクレル → 25ベクレル ○
男子 (8歳) 0ベクレル → 25ベクレル ○
男子 (7歳) 0ベクレル → 21ベクレル ○
女子 (5歳)(今回初測定)36ベクレル ○

 この家族には11人子どもがいるのですが、年長の1人を除いた10人をお母さんが連れてきていました。
 15歳の男の子2人と12歳の男の子と女の子は双子です。
 
 子どもたちの健康状態についてお母さんからお話をうかがいました。

 15歳の男の子(12ベクレルだったほう)は喘息と乳製品アレルギーだったのですが、最近症状が出てこなくなり、元気になってきたそうです。

 他の子供たちは健康だそうですが9歳の男の子が1人で病気を抱え込んでいます。
 列挙すると・・・生まれたとき6本指だった。→ 手術して5本指になっている。
 片方のての親指が生まれつき短い。 → 特に治療を受けていない。
 甲状腺が肥大した状態で生まれてきた。→ ホルモン剤を飲み続けている。
 生まれたとき直腸がふさがっていた。→ 小児外科センターで手術して完治。
 心臓の内側に穴が開いていたことが判明。→ 特に治療を受けていない。
 4歳のとき両耳が聞こえていないことが判明。話していた言葉も減っていった。→右耳に補聴器をつけて、聞こえるようになり、言葉も増えた。(左耳に補聴器をつけていないのは、左耳の形が奇形であるため、取り付けられないから。)

 病気ではありませんが、頭のひよめき(大泉門。普通1歳半までにふさがる頭蓋骨の穴)が3歳になってやっとふさがったそうです。
 
 どうしてこの子だけ・・・とお母さんが思うのも当然で、医者は「この子を妊娠中にインフルエンザに罹ったでしょう。」と言ったそうですが、お母さんはそんな病気にはかかっていないそうです。
 医者にも分からないことが世の中起こりますからねえ。

 この男の子は身体障害者認定を受けており、2年おきに新しいものに付け替えるときの購入費は免除。ホルモン剤も無償で受け取っているそうです。

 12歳の女の子は夏に2ヶ月、冬に短期の保養にイタリアへ行っており、全部で9回行ったことがあるそうです。7歳の女の子も去年イタリアへ行ったと話していました。

 画像は記念撮影したものです。
 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもたちの名前を書いた絵葉書、巾着袋などをプレゼントしました。

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
ベラルーシの子どもたちもお母さん方もSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第177回」

2015-05-04 |   ビタペクト配布活動
5月4日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第177回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を8個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを3部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2339個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2094部となりました。
 今回で通算192目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2339人の子どもにビタペクトを、2094家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42

(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 今回は3家族がボブルイスク市(チェルノブイリ原発から約200キロ)から、SOS子ども村に保養滞在していました。それぞれの家族にお話を伺いました。


(家族A)

 お母さんが4人の子どもを引率していました。この家族には3個のビタペクト3を渡しました。この家族は2013年12月にも保養滞在していたことがあります。そのときの様子はこちらをご覧ください。
チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第157回」(家族B)

 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。2013年に測定をした子どもはその結果も表記しました。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時9歳)9ベクレル ○ → 11ベクレル
長女(17歳)23ベクレル ○ →  4ベクレル
長男(13歳)29ベクレル ○ → 35ベクレル ○
次女(11歳)21ベクレル ○ → 27ベクレル ○
次男 (8歳)30ベクレル ○ → 25ベクレル ○

 次女はてんかん患者です。子ども達は風邪、インフルエンザなど感染症によくかかり、免疫力が弱いというお母さんの話でした。
 お母さんは体重が3桁だったので、ダイエット目的でビタペクト3を2年前に渡したのですが、残念ながら全くやせていませんでした。
 お母さんは心臓病を持っており、高血圧でお母さんの健康状態も心配です。

 この一家はボブルイスク郊外の森で集めたきのこを食べており、安全な森だからと測定をしていません。
 また乳牛とヤギを飼って、その乳を飲んでいます。やはり一度も測定していません。
 ボブルイスクには市場があり、その市場の中に食品の測定所があるので、一度試しに調べてみたらどうかとお母さんに話しました。ちゃんと実行してほしいところです。
 

(家族B) 

 お母さんが3人の子どもと知り合いの子ども1人を引率していました。この家族には2個のビタペクト3を渡しました。この家族は2013年8月にも保養滞在していたことがあります。そのときの様子はこちらをご覧ください。
 チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第151回」(家族B)

 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。2013年に測定をした子どもはその結果も表記しました。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時6歳)15ベクレル → 16ベクレル 
長男(14歳)13ベクレル → 17ベクレル 
次男 (5歳)10ベクレル → 27ベクレル ○
三男 (2歳) 0ベクレル → 37ベクレル ○
男子(13歳)17ベクレル

 前回の滞在のとき結果がよかったので、お母さんはとても喜んでいました。今回は結果の数字を見てがっかりしていました。
 2歳の三男は「まだ3歳になっていないけど、もう2歳半だから、誕生日が来たらビタペクトを飲ませたい。」と言って頼んだので、ビタペクト3を渡しました。

 長男と次男はよく耳や喉、鼻の病気にかかり、よく病院に行っているそうです。
 三男は慢性気管支炎によくかかり、喘息の疑いもあるそうです。言葉の発達も遅れているとお母さんは心配していました。
 さらに三男は腕の痛みを訴え、手のひらをテーブルの上に置くだけで、痛がるそうです。
 病院ではマッサージをしてもらったそうですが、よくなりません。
 お母さんも上半身の骨や関節が痛いそうで、親子でカルシウムのサプリを飲んでいるそうです。
 そういえば長男は前回の滞在のときは足を骨折していたし、骨が弱いのは遺伝のせいかとお母さんは話していました。
 ただお母さんは第4子を妊娠中で、単にカルシウム不足になっているのではないかと思われます。


(家族C) 

 お母さんが3人の子どもと友人の子ども1人を引率していました。この家族には3個のビタペクト3を渡しました。この家族は2013年8月にも保養滞在していたことがあります。そのときの様子はこちらをご覧ください。
 チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第151回」(家族C)

 このお母さんと家族Bのお母さんは姉妹です。

 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。2013年に測定をした子どもはその結果も表記しました。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時2歳)15ベクレル → 14ベクレル  
次男 (9歳)23ベクレル ○ → 0ベクレル
長女 (7歳)35ベクレル ○ → 31ベクレル ○
次女 (7歳)34ベクレル ○ → 19ベクレル
姪  (6歳)19ベクレル ○
女子 (7歳)32ベクレル ○

 長女と次女は双子です。
 次男はアデノイドを手術で取り、ほぼ同時に中耳炎の手術も受けたことがあるそうです。
 子どもたちはよく風邪をひく、とお母さんは話していました。
 お母さん自身は甲状腺の病気でホルモン薬治療を受けており、その副作用のせいで太ってしまった、でも治療を受けている間はやせられないとこぼしていました。
 いつになったら治療をやめられる(病気がよくなる)のか分からないということでした。

 ヒステリー症状を起こしていた双子の姉妹は落ち着いていましたが、やはりまだ情緒不安定な部分が残っているようでした。
 姪はちょっとホームシックになっているということでした。

 お母さんたちは「ボブルイスクにはWBCはない。再測定を受けたいが、ミンスクのベルラド研究所まで子どもを抱えて行くのは大変。」
と話していましたが、
「保養もでき、ビタペクト3も無料でもらえて、私たちは運がいい。」
とも感謝していました。

 画像は記念撮影したものです。よいお天気だったので外で撮影をしました。
 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもたちの名前を書いた絵葉書、巾着袋などをプレゼントしました。
 好奇心いっぱいの子どもがいて、質問攻めに遭いました。
「日本へ行きたい。」「日本語を勉強したい。」と言い出す子どももいて、うれしかったです。 

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
ベラルーシの子どもたちもお母さん方もSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第176回」

2015-04-13 |   ビタペクト配布活動
 4月13日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第176回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を9個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを2部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2331個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2091部となりました。
 今回で通算191目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2331人の子どもにビタペクトを、2091家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42

(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 今回は2家族がSOS子ども村に保養滞在していました。


(家族A)

 ミンスク(チェルノブイリ原発から約350キロ)から来た家族。お母さんが6人の子どもを引率していました。
 この家族には3個のビタペクト3を渡しました。この家族は2009年7月と2013年9月にも保養滞在していたことがあります。そのときの様子はこちらをご覧ください。

チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第93回」(家族B)

 チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第152回」(家族A)

 それぞれの体内放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。

母親(事故発生当時14歳)18ベクレル(2013年)→ 16ベクレル
次男(14歳)28ベクレル ○ → 46ベクレル ○ → 18ベクレル
三男(11歳)47ベクレル ○ → 33ベクレル ○ → 29ベクレル ○
次女 (8歳)28ベクレル ○(2013年) → 17ベクレル
四男 (6歳)22ベクレル ○(2013年) → 21ベクレル ○
五男 (4歳)38ベクレル(2013年) → 18ベクレル
三女 (3歳)(今回初測定)26ベクレル ○ 

 前回も前々回も測定した子どもは全員ビタペクトを飲んでいたのですが、今回初めて飲まなくてもいい子どもが現れ、お母さんは大変喜んでいました。
 子どもたちの健康状態もよくなり、お母さんは今のところ健康問題の悩みはないと話しており、笑顔が多かったです。

 食品について質問しましたが、ミンスクから120キロ離れた森の中できのこを拾って食べているそうです。ミンスクから見てどっちの方向なのか、お母さんは把握しておらず、だいじょうぶかなあと思いましたが、安全とされている場所だそうです。


(家族B)

 ゴメリ市(チェルノブイリ原発から約140キロ)から4キロのところにあるゴロビンツィ村から来た家族。お母さんが実子3人と養子3人、そしてゴメリ市に住んでいる知人の子ども1人を引率していました。この家族には6個のビタペクト3を渡しました。

 それぞれの体内放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。

母親(事故発生当時10歳)11ベクレル
長男(8歳) 43ベクレル ○
次男(7歳) 21ベクレル ○
三男(4歳) 18ベクレル
養子(4歳) 27ベクレル ○
養女(3歳) 29ベクレル ○
養女(3歳) 37ベクレル ○
女子(6歳) 39ベクレル ○

 子どもたちはよく風邪をひくということでした。4歳の養子は4歳の平均からすると知能の発達に遅れが見られるそうです。生みの母は精神障害で、入院しており育児も不可能であったため、幼いときに施設に預けられ、その後この一家に引き取られたそうです。その時点で発達に遅れがあったそうですが、育てているお母さんは
「そのうち追いつくのでは。」
と考えているそうで、悲観的な様子ではありませんでした。

 37ベクレルだった3歳の養女は食物アレルギーですが、原因になる食べ物がまだ特定されておらず、近いうちに検査に行きたいとお母さんは話していました。
  
 画像は記念撮影したものです。やっとベラルーシは暖かくなったので、外で撮影をしました。
 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、着物から作った巾着袋などをプレゼントしました。
小さい子どもが多くて、日本のことはよく分からない子どももいましたが、好奇心いっぱいで日本を紹介する話を聞いてくれてうれしかったです。 

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さん方もSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。



チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第175回」

2015-03-25 |   ビタペクト配布活動
3月25日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第175回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を14個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを2部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2322個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2089部となりました。
 今回で通算190回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2322人の子どもにビタペクトを、2089家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42

(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 今回はゴメリ市(チェルノブイリ原発から約140キロ)から2家族が自分の子どもと養子を引率していました。

(家族A)

 お母さんが自分の子ども2人と多子家庭協会の子ども5人を引率していました。
 この家族には7個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの測定結果はこのとおりです。丸印の子どもにビタペクト3を渡しました。
このお母さんが引率してきた子どもの中には2009年、2010年、2011年、2012年、2013年、2014年にも保養滞在した子どもがいます。過去の測定についても結果を表記しています。
 以前の滞在のようすはこちらをご覧ください。

チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第96回」(家族A)

チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第104回」(家族A)

チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第119回」(家族A)

チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第136回」(家族A)

チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第155回」(家族A)

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第165回」(家族A)


母親(事故発生時14歳)9ベクレル(2010年測定)→ 10ベクレル → 16ベクレル → 13ベクレル → 13ベクレル → 10ベクレル
次女(19歳) 28ベクレル(2011年測定)○ → 32ベクレル(2012年測定) ○ → 20ベクレル ○
三女(17歳)23ベクレル(2009年測定)○ → 22ベクレル ○ → 34ベクレル ○ → 35ベクレル ○ → 33ベクレル ○ →38ベクレル ○ → 27ベクレル ○
女子(15歳)28ベクレル(2013年測定)○ → 22ベクレル ○
男子(13歳)26ベクレル
男子(11歳)35ベクレル ○ → 32ベクレル ○
男子(11歳)22ベクレル(2012年測定)○ → 43ベクレル ○
男子 (7歳)32ベクレル ○

 このうち15歳の女の子と43ベクレルだった11歳の男の子と7歳の男の子は姉弟です。
 子どもたちの健康状態についてお母さんにお話をうかがいました。
 次女は背骨の矯正手術を受けて、状態がよくなったそうです。
 三女は胃潰瘍を持っています。さらに2年程前から脱毛が始まりました。その後さまざまな薬やシャンプーを全て試したのですが、今でも脱毛が続いています。
 心配したお母さんはゴメリにある放射能センターへ連れて行って血液検査や甲状腺を調べてもらったそうです。その結果は異常はなく、脱毛の理由は分からなかったそうです。
 ただ、最近生卵で頭を洗うようにしたら、抜ける髪の毛の量が減ったそうです。よかったです。
 それにしても、毛が抜けるのは怖いですよね。原因も¥よく分かりませんし。
 32ベクレルだった11歳の男の子と13才の男の子はアレルギー体質です。


(家族B)
 
 お母さんが養子7人を引率していました。この家族にも7個のビタペクト3を渡しました。
 この一家は2006年と2008年にも保養に来たことがありますが、2006年に保養に来た子どもは今回は1人もいません。
 2008年に保養に来た子どもで今回も保養に来たのは1人だけです。2008年の保養のときのようすはこちらをご覧ください。

チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第79回」(家族B)

 それぞれの測定結果はこのとおりです。丸印の子どもにビタペクト3を渡しました。

母親(事故発生時16歳)12ベクレル(2006年測定)→13ベクレル(2008年測定)→ 8ベクレル 
男子(13歳) 31ベクレル ○
女子(14歳) 28ベクレル ○
女子(11歳)  0ベクレル(2008年測定)→ 33ベクレル ○ 
男子(11歳) 39ベクレル ○
女子(11歳) 25ベクレル ○
女子 (5歳) 31ベクレル ○
女子 (4歳) 30ベクレル ○

 33ベクレルだった11歳の女の子は小児麻痺のため、右ひざの関節が悪く、歩行に問題があります。ようやく今年ミンスクの病院で手術することになったそうです。
 視力も低下が進み、弱視になりつつあるそうで、この手術も受けたいと話していました、手術代がないので、当分は無理とお母さんはあきらめていました。
 
 14歳の女の子は慢性胃炎。4歳の女の子は神経系統の病気だそうです。
 この一家は家庭タイプ孤児院です。25ベクレルだった女の子の本当のお母さんはアルコール中毒だったのですが、ようやく克服して、娘を引き取りたいと申し出たため、もうすぐこの家を出て、本当のお母さんとの生活をスタートさせるそうです。

 お母さんは子どもたちの健康にも気を配っていて、できるだけ果物を子どもたちに食べさせたり、1年に1回はサナトリウムに保養に行けるようさまざまな努力をしていると話していました。
 きのこ類も必ず何度もゆでこぼしをしてから調理し、どこで採れたものか分からないからと、ブルーベリーを食べることも1年前からきっぱりやめたそうです。

 画像は記念撮影したものですが、お昼寝中だった2人の子どもは写っていません。今回は家族Aのお母さんに写してもらったのですが、角度のせいでうまく写っていない子どももいますね。(汗)
 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、せんすをプレゼントしました。
 日本についての質問がたくさん出て、答えるのも少々大変でした。子どもならではの視点で物事を見ますからねえ。 

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
ベラルーシの子どもたちもお母さん方もSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。


チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第174回」

2015-03-10 |   ビタペクト配布活動
 3月9日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第174回目の配布を実施しましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を6個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを3部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2308個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2087部となりました。
 今回で通算189目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2308人の子どもにビタペクトを、2087家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42

(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 今回は2家族がSOS子ども村に保養滞在していました。

(家族A)
 グルボーコエ(チェルノブイリ原発から約450キロ)から来た家族。
 この家族には今回ビタペクト3は渡しませんでした。
 この一家は2008年と2014年にも保養に来たことがあります。
 そのときの様子はこちらをご覧ください。


チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第78回」(家族B)

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第159回」(家族A)

 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。2008年と2014年に測定をした子どもはその結果も表記しました。

母親(事故発生時15歳)17ベクレル ○ → 16ベクレル → 12ベクレル
長女(23歳)  4ベクレル(今回初測定)
次男(17歳) 17ベクレル(2014年) → 3ベクレル
三男(13歳) 27ベクレル ○ → 25ベクレル ○ → 19ベクレル
次女 (8歳)  0ベクレル → 33ベクレル ○ → 17ベクレル
男子(12歳) 11ベクレル(今回初測定)
男子(11歳) 22ベクレル ○ → 6ベクレル

 SOS子ども村からは今回3家族が保養に来ているということだったのですでが、実際には1人のお母さんはこの一家の長女で、さらに自分の生後9ヶ月になる長女(家族Aのお母さんからすると孫)を連れてきていたのですが、WBCのいすにじっと座ることができず、測定していません。
 チロ基金としてはこの長女とその娘は別の家族とせず(家族A)といっしょに表記しています。

 このように今回は全員20ベクレル以下というよい結果でしたので、ビタペクト3を渡していません。
 ただ今回もこのお母さんと話をすることができませんでした。病気の子どもを抱えており、保養に来たら、毎日のように専門病院へ行って検査を受けたり、治療を受けさせたりしているそうです。地元の病院ではよい治療や精密な検査を受けられないようです。

 写真撮影の後、病院へ行っていた3人の子どもがちょうど帰ってきて会えました。本人たちの話によると、治療のおかげで、病状はよくなっているそうです。
よかったです!
 その後、帰る道の途中で、お母さんと会えました。
 3週間の保養滞在を生かして、高度な検査をミンスクの専門病院で受けることができ、大変喜んでいました。
 (本音としては首都と地方で医療レベルの格差が開きすぎるのは問題だと私は思うのですが。)
 内部被爆量も減っていて、お母さんは本当に感謝していました。
「これもビタペクトをくれた日本人のおかげです!」
ととても喜んでいたのですが、その笑顔を直接協力者の方に見せられないのが残念なくらいです。

 子どもたちも前向きな姿勢で、つくづくよかったなあと思いました。
 この調子で完治してほしいところです。
 

(家族B)

 ゴメリ市(チェルノブイリ原発から約140キロ)から来た家族。この家族に6個のビタペクト3を渡しました。
 初滞在ということでしたが、2人の息子さんは2013年に引率者といっしょに滞在したことがあります。
 そのときの様子はこちらをごらんください。
チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第155回」(家族B)

 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。2013年に測定をした子どもはその結果も表記しました。

母親(事故発生時7歳) 13ベクレル
長男(14歳)38ベクレル ○ → 29ベクレル ○
次男 (7歳)42ベクレル ○ → 31ベクレル ○
長女 (4歳)31ベクレル ○
姪 (12歳)26ベクレル ○
姪  (5歳)28ベクレル ○
姪 (12歳)25ベクレル ○

 この一家には生後7ヶ月の次女もいますが、測定はしていません。
 26ベクレルだった12歳の姪と5歳の姪は姉妹です。
 25ベクレルだった姪は、ゴメリではなく、ゴメリ市郊外のロマノビッチ村に住んでいます。
「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー3部は今回初保養であるこのお母さんに渡し、姪御さんのお母さんにも読んでもらうように頼みました。

 お母さんの話によると、子どもたちはよく風邪をひくそうですが、比較的健康なほうだそうです。
 年少の子どもは無理ですが年長の男の子2人は1年に1回はベラルーシ国内の保養所に滞在させているそうです。
 
 姪が住んでいる村では乳牛が飼われていますが、牛乳の測定をしたことはないそうです。
 そして親戚から村の牛乳をもらって家族で飲んでいるそうです。

 放射能の測定をしていなくても平気なのかと思ってお母さんに質問しましたが、村の人たちは事故から時間が経っていることもあり、日常的に放射能があるということに慣れてしまったということでした。
 しかし被爆していてもかまわないということではない、というお母さんの言葉が心に残りました。
 
 画像は記念撮影したものですが、家族Bしか写っていません。
今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、着物から作った巾着袋をプレゼントしました。

 今回はビタペクト3がチェコから届くのに時間がかかり、間に合うのかひやひやしていましたが、10日までの保養滞在に間に合い、ほっとしています。

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書、巾着袋など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。


 (画像は近日中に更新します。しばらくお待ちください。)

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第173回」

2015-02-09 |   ビタペクト配布活動
 2月9日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第173回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を8個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを2部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2302個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2084部となりました。
 今回で通算188目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2302人の子どもにビタペクトを、2084家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42

(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 今回は2家族がミンスク(チェルノブイリ原発から約350キロ)から、SOS子ども村に保養滞在していました。

(家族A)

 ミンスク(チェルノブイリ原発から約350キロ)から来た家族。
 お母さんが8人の実子を連れてきていました。この家族に4個のビタペクト3を渡しました。

 この家族は2011年にも保養滞在したことがあります。そのときの様子はこちらをご覧ください。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第125回」(家族B)

 2011年と今回の体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。
 
母親(事故発生時9歳)18ベクレル → 14ベクレル
長女(15歳)18ベクレル ○ → 16ベクレル
長男(12歳)29ベクレル ○ → 26ベクレル ○
次女(10歳)34ベクレル ○ → 26ベクレル ○
次男 (9歳)38ベクレル ○ → 21ベクレル ○
三男 (8歳)24ベクレル ○ → 24ベクレル ○
三女 (7歳)38ベクレル ○ → 18ベクレル
四女 (5歳)28ベクレル   → 15ベクレル 

 この一家はさらに四男が生まれて、子どもの数が8人になっていました。
 四男は生後9ヶ月なので測定は行っていません。
 子どもたちの健康状態についてですが、4年前と特に変化はないそうです。
 風邪をひいたりなどの病気はなく、ある意味健康だとお母さんは話していました。
 しかしチェルノブイリ原発から遠く離れた首都ミンスクで暮らしている子どもたちの被爆量が減ったものの、常時被爆している状態であるというのが気になるところです。


(家族B)

 お母さんが6人の子どもを連れてきていましたが、末っ子は生後2ヶ月なので、測定はしていません。(というより不可能。)この家族にも4個のビタペクト3を渡しました。

母親(事故発生時11歳) 9ベクレル
長男(15歳) 18ベクレル
長女(12歳) 34ベクレル ○
次男 (9歳) 32ベクレル ○
三男 (6歳) 28ベクレル ○
次女 (4歳) 26ベクレル ○

 お母さんに子どもたちの健康状態についてお話をうかがいました。
 長男は背骨の一部が縮んで歪みがでているため、サナトリウムにときどき行ってマッサージを受けています。
 次男は慢性的に足の痛みを訴えるので、医者からマグネシウムのサプリを飲むように言われ、定期的に飲んでいるそうです。
 三男は生まれつき心臓の壁に穴が開いていましたが、経過を見ていたところ、現在は自然にふさがったそうです。 
 次女は慢性気管支炎でしたが、最近は発症していないそうです。体が弱く月に1回は扁桃腺を腫らすなどの病気になっています。また牛乳や卵のアレルギーも持っています。

 お母さんは子どもたちの被爆量について、同じ兄弟なのに、どうしてこんなに差があるんですか?ときいていましたが、私から言わせれば、大きな違いはないと思います。

 子どもたちはみんなミンスクの生まれですが、お母さんはビテプスク州の出身です。
 実家のおばあちゃんの家の近くにある森で採ったベリー類を、毎年たくさん食べているそうです。
 お母さんが言うには、この森は安全な森で、ベリーやきのこを採ってもいいという場所にあるそうです。ただ採ったベリーを測定したことは一度もないと話していました。
 さらに「以前危険だった地域を今は安全として、そこで摂れた野菜を首都のミンスクで販売している。それを食べるより、汚染地域に指定されたことがないビテプスクの森で自分たちで摂って来たベリーを食べるほうが安全です。」とも話していました。
 ミンスク市内の市場には測定所があるので、念のため一度測定することを勧めました。

 正直言って、ミンスクの店で食料品を買って食べている家族Aと、夏場ビテプスク州の森で採れたベリーを食べている家族Bの被爆量にそんな大きな差はないなあというのが私の感想です。

 画像は記念撮影したものです。家族Aのお母さんは片目が失明しているせいか、写真を撮られるのがいやだそうなので、ここには写っていません。
今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、着物から作った巾着袋をプレゼントしました。

 子どもたちは折り紙が大好きなようすで、すぐに紙を取り出して、鶴を作っていました。しかも初めてだという割には上手にできていてびっくりしました。

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書、巾着袋など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。



SOS子ども村について

2015-02-04 |   ビタペクト配布活動
 2003年からチロ基金が支援活動を続けているSOS子ども村について、こちらのページにて紹介しているのですが、孤児院なのか保養施設なのか分かりにくいというご指摘をいただきました。

 つまりチロ基金は孤児院に支援しているのか保養施設に支援しているのか、どっちなんですか?というご質問です。

 私自身も確かにそうだなあと思いましたので、もっと簡潔に分かりやすくここでご紹介したいと思います。

 SOS子ども村はそもそもベラルーシ国立の保養施設ではありません。

 外国(オーストリア)の基金が世界中に建てた孤児施設の1つです。
 ウイキペディアでは「SOS子供の村」として詳細を日本語で読むことができますので、こちらをご覧ください。
 
 ベラルーシにもSOS子ども村が1995年につくられ、2015年現在3箇所に増えています。
 SOS子ども村ベラルーシのサイトもリンクしておきます。(ただしロシア語版のみ。)
 最初に完成したSOS子ども村はミンスクに近いボロブリャヌィという町にありますが、創設されたときに、特別に保養施設も併設されました。

 理由はSOS子ども村の創立者ヘルマン・グマイナーが1986年4月26日の朝に亡くなったからです。そうチェルノブイリ原発事故発生と同じ日です。

 ご本人は事故の発生のことは知らないまま亡くなりましたが、後継者の間にはベラルーシにSOS子ども村を作り、放射能汚染地域に生まれ住む子どもたちを保養施設に招く活動をすることに特別の感慨があったようです。
 
 こうして1ヵ所だけ、住居施設としては3軒だけですが、ベラルーシのSOS子ども村内に保養施設が運営されることとなりました。

 3軒の内訳ですが、1軒は短期保養施設。19日の周期で2家族、あるいは3家族が保養のため、この住居型の施設に滞在します。
 この保養プログラムの1つにビタペクトを飲むというのがあり、それに必要な費用を日本のチロ基金が提供して、一助となればと支援しています。
 これが2003年から続いているチロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村」のことなのです。

 次の1軒は長期滞在用で、保養とは違い療養のために滞在している子どもたちが母親と滞在しています。期間は病状によってさまざまです。滞在にかかる費用はSOS子ども村が支給しています。(治療費はベラルーシの国立公立の病院は無料。)
 こちらのプログラムのほうは投薬治療を受けている子どもが多いので、医師の指示も必要ですから、ビタペクトをチロ基金から配布する活動はしていません。

 3軒目は事務棟で、保養滞在している母子のためのカウンセリングなども行われています。

 ボロブリャヌイにあるSOS子ども村には全部で20軒の建物がありますが、保養活動を行っているのはこの3軒だけです。
 残り17軒は他国のSOS子ども村のように孤児が「母親」と暮らしている住居施設か、あるいはスタッフが働いている事務棟です。

 孤児に対する支援活動はチロ基金は行ったことはあるのですが、わずかです。
 
 以上のような形態の支援活動を行っています。

 分かりづらい文章かもしれませんが、確かに特殊なタイプの保養施設ですし、SOS子ども村の施設としても世界的にベラルーシにしかない施設とプログラムだと思います。
 どうか日本人の皆様のご理解をお願いいたします。 
 

 保養プログラムについては以下のリンク先をご覧ください。

 SOS子ども村で行われている保養プログラムの詳細

 SOS子ども村で保養滞在している子どもたちが飲んでいるサプリメントについて。

 食事、つまりSOS子ども村で推奨されているメニューを一部再現したもの。
 
 
 
  

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第172回」

2015-01-19 |   ビタペクト配布活動
 今年最初の活動報告です。
 まず一つお知らせがあります。今年の活動から「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを1家族につき1部ずつ配布することにしました。ビタペクト3そのものの価格が上がったため、コピー代よりもビタペクト購入に充てる費用を優先することにしたからです。
 またベラルーシでも現在はインターネットが普及してきて、被爆対策についても検索ができる家庭が増えてきましたので、コピー(紙媒体)による情報提供にかかる費用を減らすことに決めました。
 チロ基金協力者の皆様には宜しくご了承お願いいたします。

 今回は1月19日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第172回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
 今回はビタペクト3を4個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを2部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2294個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2082部となりました。
 今回で通算187回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2294人の子どもにビタペクトを、2082家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80



 今回は2家族がボブルイスク市(チェルノブイリ原発から約200キロ)から、SOS子ども村に保養滞在していました。


(家族A)

お母さんが3人の実子と2人の子どもを引率していました。この家族は2013年8月にもSOS子ども村に滞在していました。そのときの様子はこちらです。(家族A) 
チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第151回」

 この家族には2個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。2つの結果がある場合は2013年8月の測定結果と今回の測定果です。1つしかない結果は今回のみの測定結果です。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。 

母親(事故発生時13歳)14ベクレル → 17ベクレル  
長女(17歳)31ベクレル ○ → 5ベクレル
次女(16歳)41ベクレル ○ → 34ベクレル ○
次男(12歳)30ベクレル ○ → 38ベクレル ○
女子(12歳)2ベクレル
女子(11歳)3ベクレル


 前回の測定ではみんな高めの数値だったのに、長女だけこんなに下がって、どうしたのか?!とびっくりししました。
 すると長女はあるとき「最近太ってきたので、やせたい!」と思い立ち、さまざまなダイエットを実行。
 その方法の中にデトックス作用のあるものがあったらしく、毒素といっしょに放射能も排出したらしいのです。
 その結果、すっきりやせて外見も中身もきれいに・・・
 本人は大喜びです。
 ということは、ダイエット方法の中に放射能排出の効果もあるものがある、ということです。
 これをうまく利用できないものか、と考えました。
 
 健康状態についてお母さんにお話をうかがいました。
 次女はときどき胃炎を起こしています。お母さんも若い頃、よく胃炎を起こしていたそうなので、遺伝かもしれません。
 そしてこのお母さんも、1年前にダイエットを始めて、体重が11キロ減ったそうです。
 そしてそれまであった、心臓病や胃炎も高血圧もすっきり解消!
 今はとても健康になったと喜んでいました。

 さて、この母娘が実行したダイエットですが、それは「夜7時以降は何も食べない」「脂肪の多い食品は極力摂らない」そして「クコの実のお茶」だそうです。
 その結果2人ともやせたと効果を実感していました。ベラルーシではクコが生えないので、わざわざ中国から取り寄せたそうですが、そんなにダイエット効果があるの?! とびっくりです。

 この一家のお父さんは狩猟が趣味なのですが、やはり野生のイノシシやシカの肉を食べ続けているそうです。
 しかし放射能の測定をして、安全だったものだけ食べるようにしているそうです。
 狩猟をする場所も非汚染地域の森と決めているそうです。

 お母さんが調べたところボブルイスクではWBCの測定をしてくれる病院などはなく、ミンスクへ再測定に行きたいと話していました。


(家族B) 

 お母さんが2人の実子と2人の姪、2人の子どもを引率していました。
 この家族にも2個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。 

母親(事故発生時9歳)4ベクレル
長男(12歳)31ベクレル ○
長女 (6歳)24ベクレル ○
姪 (12歳) 3ベクレル 
姪  (9歳) 2ベクレル
女子(10歳) 2ベクレル
男子 (6歳) 1ベクレル

 2人の姪のお母さんとそのお母さん(祖母)は腸のがんのため、それぞれ40代、60代で亡くなっています。
 引率した2人の子どもは同僚の子どもだそうです。10歳の女の子は胃炎持ちです。
 お母さん自身は15歳のときから胃炎、腎臓病、現在は胃潰瘍を患っており、治そうと薬を飲んだりしているそうです。
 実子2人は比較的健康ということでした。
 
 画像は記念撮影したものです。ベラルーシでは1月7日がスラブ正教のクリスマスなのですが、まだクリスマスツリーを飾っていますね。
 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、着物から作った巾着袋をプレゼントしました。
 子どもたちは日本語に興味津々で、漢字のことなど詳しく質問してきて、こちらもびっくりしました。

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書、巾着袋など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。

 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。


チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第171回」

2014-12-22 |   ビタペクト配布活動
12月22日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第171回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を12個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2290個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2080部となりました。
 今回で通算186回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2290人の子どもにビタペクトを、2080家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80



 今回は2家族がオルシャ市(チェルノブイリ原発から約350キロ)から、SOS子ども村に保養滞在していました。
 2家族とも今年1月にSOS子ども村に保養滞在しています。そのときの様子はこちらをご覧ください。
チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第158回」

(家族A)

 お母さんが1人の実子、1人の孫、8人の子どもを連れてきていました。 
 この家族には9個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。2つの結果がある場合は1月の測定の結果と12月の測定の両方の結果です。1つしかない結果は今回のみの測定結果です。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時16歳)11ベクレル ○  →  13ベクレル
長男(17歳) 25ベクレル ○ → 20ベクレル ○
孫  (4歳) 29ベクレル ○
男子(14歳) 39ベクレル ○
男子(12歳) 29ベクレル ○ → 32ベクレル ○
男子(12歳) 31ベクレル ○
女子(12歳) 27ベクレル ○
男子 (9歳) 30ベクレル ○ → 32ベクレル ○
男子 (9歳) 16ベクレル
女子 (8歳) 28ベクレル ○
女子 (7歳)  0ベクレル → 27ベクレル ○
 
 このうち14歳の男子と12歳の男子は兄弟です。
 子どもたちの健康状態についてお母さんにお話をうかがいました。
 7歳の女の子と32ベクレルだった9歳の男の子はよく風邪をひくなど、体が弱いそうです。
 孫は多動というか、落ち着きがなく、ずっと動き回ったり、しゃべったりしています。元気な感じがしますが、昼寝も夜も全く寝ようとしないので、困っているとおばあちゃんは話していました。
 他の子どもたちは比較的健康、ということでした。

(家族B)

 お母さんが1人の実子と3人の子どもを引率していました。
 この家族には3個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時17歳)0ベクレル ○ → 12ベクレル
女児 (6歳)29ベクレル ○ → 28ベクレル ○
男子 (6歳)30ベクレル ○ 
男子 (7歳)31ベクレル ○ → 19ベクレル ○
男子 (6歳)20ベクレル ○ → 18ベクレル 


 このうち19ベクレルと18ベクレルだった7歳と6歳の男の子は兄弟です。お兄ちゃんのほうにビタペクト3を渡していますが、2人ともほとんど20ベクレルなので弟といっしょに1個のビタペクト3を飲むように話しました。 

 お母さんに健康状態について話をうかがいました。
 6歳の娘さんは体重が15キロでやせていると1月心配していましたが、12月には体重が17キロになっていました。7歳と6歳の兄弟は腸に問題があるようです。

 子どもたちは比較的健康だそうですが、昼寝をしない、夜も寝ようとしないとこぼしていました。
 昼間は元気に遊んでおり、夜は疲れているはずなのですが、みんな寝ようとしないので、お母さんが寝不足になって疲れていました。
 鎮静作用のあるハーブティーを飲ませたりしたそうですが、全く効き目がなく、とても困っていました。
 子どもたちは寝不足になってしんどくないのかと思いましたが、目の下のくまができている子もいて、不健康そうと言えば不健康そうでした。

 子どもたちは好き嫌いが多く、魚はいっさい食べないと話していました。海草などもいっさいだめだそうです。
 問題なのはお母さんが好き嫌いを治そうとは思っておらず、あきらめてしまっていることでしょうか。

 オルシャは非汚染地域ですが、子どもたちの今回の結果はよくなく、がっかりしました。
 1月にビタペクト3を飲んだ子どもで体内被曝が減った子どももいますが、変化がない子、増えている子などさまざまです。
 1月にビタペクト3を飲んだことにより、直後は被爆量は減ったと思いますが、確認する方法がありません。非汚染地域のオルシャで簡単にWBCの測定ができるとは思えません。
 減ったとしても、12月になるまでに再び増えてしまうのは残念です。汚染された食べ物を食べているのが原因だと思いますが、オルシャに住んでいるほかの子どもはどうなっているのかと想像すると怖くなります。
 
 さて2人のお母さんには前回ビタペクト3を渡しました。本人たちは「やせたい」というのが悩みのようですが、1月と比べて、特にやせていませんでした・・・
 1回ビタペクト3を飲んだところで、簡単にやせられそうにありません。
 とにかく2人ともやせたくて、今までいろんなダイエットをしたそうですが、空腹感がつらくて続かず、すぐリバウンドしたりしているそうです。どうしたらやせられるのか? とか日本ではどんなダイエットをしているのか?などの質問がきて、一応知っているダイエット情報は話しましたが、どれだけ効果があるのか未知数です。
 お母さんたちは2人とも、食べることが大好きで、お肉が大好き、子どもが残したものはもったいないから自分が食べてしまうなど話していました。
 お肉の代わりにたまには魚を食べましょう、と言っても
「子どもが食べないから、魚は買って来ないし、料理もしない。」
という返事が返ってきました。
 ちなみにこの話をしているときに、紅茶を出してくれたのですが、最初から砂糖がどっさり入っていました。
 普通「紅茶に砂糖を入れますか?」ときくものですが、大勢でお茶を飲む場合、ベラルーシではやかんで大量に煮出した紅茶に砂糖を(やかんに直接)どさっと入れることが多いです。
(ベラルーシの学校の給食に出てくる紅茶が実はこれ。こういう紅茶といっしょにおかずを食べるのって味の組み合わせとしてどうなんでしょ。子どもの頃からこの紅茶の味に慣れてしまうと、甘くない紅茶は飲めない人が続出すると思うのですが、上記2家族はすでにそういう家族のようです。)
 ダイエット方法がどうのこうのと言うより、この砂糖どっさり紅茶を毎日飲むのをやめるほうがいいと思いました。ただ、子どものときからこの味に慣れているので、おそらく飲むのをやめることができないと思います。
 
 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、こけしをプレゼントしました。
 今回は年少の子どもも多かったのですが、日本のことを一生懸命聞いていました。
落ち着きがない子どももいたけれど、お行儀がいい子どもがほとんどでした。小さい子どもも日本語に驚いたり喜んだり、とても興味を示していました。

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。
 今年最後の活動も無事終わりました。来年も続けることができる限りこの活動を続けようと思っています。どうかよろしくお願いします。



チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第170回」

2014-12-01 |   ビタペクト配布活動
 12月1日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第170回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を5個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2278個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2070部となりました。
 今回で通算185回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2278人の子どもにビタペクトを、2070家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80



今回も2家族がSOS子ども村に保養に来ていました。
 それぞれの家族にお話を伺いました。


(家族A)

 ゴメリ(チェルノブイリ原発から約140キロ)から来た家族。お母さんが6人の実子と1人の子どもを引率していました。
この家族には2個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの体内被曝量はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1つずつ渡しました。

母親(事故発生当時6歳) 8ベクレル
長女(14歳)  0ベクレル 
長男(10歳) 19ベクレル ○
次男 (7歳)  0ベクレル 
三男 (5歳) 22ベクレル ○
次女 (4歳) 16ベクレル 
四男 (8歳)  0ベクレル 
男子(10歳)  0ベクレル 

10歳の長男は体重1キロあたり20ベクレルの基準を下回っていましたが、ほとんど20ベクレルなので、ビタペクト3を渡しました。

 お母さんに子どもたちの健康状態についてお話をうかがいました。子どもたちは比較的健康だそうですが、7歳の次男は喘息だそうです。
さらに次男は3歳のとき、突然斜視になり、さらに左目が白内障になってしまいました。今年、レーザー手術を受けて、斜視も白内障も治り、お母さんは喜んでいます。

 長男は4年連続イタリアに保養に行っているそうで、保養のおかげで、風邪をひきにくくなったとお母さんは話していました。
 来年は次男がイタリアへ保養に行く予定で、兄弟で年齢順に保養に行く予定だそうです。

 お母さんは健康ですが、長女出産後ホルモンバランスが崩れて、ひどく太ってしまった(体重3桁です・・・)それだけが悩み、と話していました。


(家族B)

 ノボポーロツク(チェルノブイリ原発から約470キロ)から来た家族。お母さんが6人の子どもを引率してきていました。この家族には3個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの体内被曝量はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1つずつ渡しました。

母親(事故発生当時9歳) 0ベクレル
長男 (16歳)  0ベクレル  
長女 (13歳)  0ベクレル 
次女  (7歳) 30ベクレル ○
次男  (3歳)  0ベクレル
三男  (1歳) 36ベクレル ○
甥   (4歳) 30ベクレル ○

 チェルノブイリ原発に近いゴメリに住んでいる家族よりもずっと遠く、そして染地域になったこともない場所に住んでいる家族のほうが、内部被爆量が多かった、という今回の結果。
家族Bのお母さんも予測してなかったらしく、どうしてなの?と話していました。
 家庭で同じものを食べている兄弟なのに、結果が極端に分かれてしまって、これもどうして?ときかれました。

 こういう結果が出ると体質の問題では?という話になるのですが、4歳の甥はヨーグルトを大量に食べている(食生活が偏っている)そうで、これはこの子の母親のしつけが理由だということでした。
 
 1歳の三男は母乳しか飲んでいないそうです。お母さんは0ベクレルなので、お母さんは首をひねっていましたが、本当に母乳だけで育っている場合、お母さんの体内にあった放射能が母乳を通じて、子どもに移行している可能性があります。
(こういう話をお母さんにすると、ショックを感じますが・・・。)
 お母さんから懇願され、1歳なのですがビタペクト3を渡しました。でもごく少量飲ませて、もし下痢など起こしたら、あげるのはすぐ中止し、残りは半分に分け、次女と三男にあげるように話しておきました。
 もともとりんごから作られているビタペクト3なので、少量なら問題ないと思うのですが、念のためお母さんにはよくよく言っておきました。

 この一家の子どもたち健康状態について話をうかがいましたが、長男だけが背骨がゆがんでいるだけ、あとの子どもは比較的健康だそうです。

 ゴメリには市民は無料でWBCの測定を受けることができる診療所がありますが、汚染地域になったこともないノボポーロツクには測定できるところはありません。
 家族Aのお母さんはビタペクト3を飲み終えたら、子どもたちの再測定に行くと話していましたが、それと比べると家族Bは再測定のチャンスがありません。
 原発から遠いところとか近いところとか関係なく、WBC測定ができるようになるのが、理想なのですが・・・
 日本に住んでいる日本人も原発から遠いから安心と思い込まないほうがいいと改めて思いました。

 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、お母さんたちには着物の端切れから作った巾着袋などをプレゼントしました。  
 特に年長の子どもたちは、日本語で書かれた自分の名前に大喜びで、日本語に興味を示す子どももいるのがうれしいですね。

 画像は記念撮影したようすです。部屋の中に飾りがぶら下がっていますが、12月に入ったとたんクリスマスの飾り付けをした・・・のではなく、昨日家族Bの1人の女の子が誕生日だったので、このように飾りつけしたそうです。
 お父さんはわざわざゴメリからプレゼントを持ってきてお祝いし、お母さんにもバラの花をプレゼント。愛が多子家庭の基本ですね。(^^)

最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書、巾着袋など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちも、SOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。


チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第169回」

2014-11-10 |   ビタペクト配布活動
 11月10日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第169回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を6個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2273個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2060部となりました。
 今回で通算184回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2273人の子どもにビタペクトを、2060家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80



 今回も2家族がSOS子ども村に保養に来ていました。
 それぞれの家族にお話を伺いました。


(家族A)
  
 グロドノ市(チェルノブイリ原発から約400キロ)から母さんが8人の養子と1人の子どもを引率していました。家庭タイプの孤児院とベラルーシで言われる家族です。この家族には5個のビタペクト3を渡しました。
 この家族は2008年、2011年、2012年にも保養に来たことがあります。
 
2008年の保養滞在のようすはこちらをご覧ください。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第81回」(家族B)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/6c2428b23895a02787fe67d908faf93a


 2011年の保養滞在のようすはこちらをご覧ください。
 チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第125回」(家族A)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/f3ca7b747528f104915448e904e47992


 2012年の保養滞在のようすはこちらをご覧ください。チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第142回」(家族A)

 以前の測定結果と今回の結果はこのとおりです。
 2008年、2011年、2012年、2014年の結果を順番に表記してあります。
 ○印の子どもにビタペクトT(2008年はビタペクト2)を渡しました。
 
母親(事故発生時16歳)19ベクレル → 6ベクレル → 10ベクレル → 12ベクレル
女子(15歳)(2014年初測定)18ベクレル
女子(13歳)(2014年初測定) 0ベクレル
男子(14歳) 7ベクレル → 29ベクレル ○ → 0ベクレル → 0ベクレル
女子(13歳) 7ベクレル → 12ベクレル → 25ベクレル ○ → 22ベクレル ○
男子(12歳)40ベクレル ○ → 28ベクレル ○ → 26ベクレル ○ → 26ベクレル ○
男子(12歳)54ベクレル ○ → 30ベクレル ○ → 22ベクレル ○ → 27ベクレル ○ 
女子(12歳)(2011年初測定)33ベクレル ○ → 30ベクレル ○ → 0ベクレル
男子 (8歳)(2014年初測定)22ベクレル ○
男子 (6歳)(2011年初測定)30ベクレル ○ → 21ベクレル → 25ベクレル ○

 今回初測定だった15歳と13歳の女の子は実の姉妹です。12歳の男の子2人は双子です。
 3人養子が増えていますね。この家族は家庭タイプ孤児院の一家なのですが、それにしても育てているお母さんには本当に頭が下がります。

 お母さんとゆっくり話がしたかったのですが、8歳の男の子が元気がないことに気がつき、発熱していることが分かったので、病院へ連れて行ってしまいました。

 以前話を聞くことができた子どもたちについては上記の過去ログを参照にしてください。


(家族B)

 ミンスク(チェルノブイリ原発から約350キロ)から来た一家です。
 このお母さんには7人の子どもがいるのですが、そのうち5人の子どもを保養に連れて来ていました。
 しかし保養に来るなりお母さんも風邪をひいてしまい、3人の子どもだけが測定を受けました。この一家には1個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの測定結果はこのとおりです。

男子(13歳)17ベクレル
男子 (9歳) 0ベクレル
男子 (7歳)23ベクレル ○ 

 お母さんは子どもたちは比較的健康、と話していました。

 さて、SOS子ども村に保養に来ている家族はほとんど「保養に来てよかった。」「久しぶりにゆっくりできた。」など大変喜んでいます。
 ところが、このお母さんは珍しく、保養滞在に不満があり、早く家に帰りたいとこぼしていました。
 何が気に入らないのかと言えば、自宅に比べて保養滞在している宿泊施設が狭い。よその家の家族に気を使ってしまう。子どもの数が多すぎて疲れる。自然の多い田舎に魅力を感じられない。不便だ・・・ということでした。

 よく話を聞くと、このお母さんはミンスク生まれのミンスク育ちという都会人。最初の子どもが生まれて育休に入り、それから現在に至るまで、ずっと育休中で仕事をしていない。当然ほとんどずっと自宅で過ごしていて、とにかくインドア生活を続けている。自分で自分のことを「温室植物」と言っているぐらいでした。
 そういう人が急に他人である一家としばらくいっしょに暮らせ、と言われるとストレスを感じるかもしれません。
 二つの家の子どもたちは仲良く遊んでいましたし、お母さん同士も仲良く話してたりしていましたが・・・

 保養に行きませんか、と所属している多子家庭協会から声がかかったときは、こうなると予測していなかったんでしょうね。

 少し残念なケースですが、日本での保養プログラムを考える際の参考になるかもしれないと思って、ご紹介しておきます。 

今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、お母さんたちには着物の端切れから作った巾着袋などをプレゼントしました。  
 いつものことながら、絵葉書に子どもたちは大喜びです。

 画像は記念撮影したものですが、1人の男の子が恥ずかしがって、隣の部屋に逃げて行ってしまい、写っていません。

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書、巾着袋など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第168回」

2014-10-20 |   ビタペクト配布活動
 10月20日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第168回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を12個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2267個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2050部となりました。
 今回で通算183回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2267人の子どもにビタペクトを、2050家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80



 今回は2家族がSOS子ども村で保養滞在していました。

(家族A)

 ミンスクから25キロのところにあるトレスコフシナ村(チェルノブイリ原発から約350キロ)から来た家族。お母さんが8人の子どもを引率していました。
 このうち血の繋がった子どもは3歳の孫娘だけで、後は養子です。
 孫娘はトレスコフシナ村ではなくミンスク市内で暮らしています。
 この家族には8個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの体内被曝量はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1つずつ渡しました。

母親(事故発生当時31歳) 15ベクレル
女子(14歳) 30ベクレル ○
男子(13歳) 35ベクレル ○
男子(12歳) 34ベクレル ○
男子(11歳) 36ベクレル ○
男子(10歳) 25ベクレル ○
女子 (5歳) 37ベクレル ○
女子 (5歳) 25ベクレル ○
孫  (3歳) 39ベクレル ○

 14歳の女の子と12歳の男の子は実の姉弟です。
 5歳の女の子2人は双子です。

 お母さんに子どもたちの健康状態について尋ねました。
 14歳の女の子は背骨が湾曲しています。この女の子はスペインに保養に行ったことがあり、WBCによる測定も受けたことはありますが、ビタペクトは飲んだことはないそうです。
 
 特に12歳の男の子は問題があってお母さんは心配していました。
 生みの親の元で育っていたころの環境が原因だと思いますが、6歳までしゃべることができず、鼻の手術を受けたこともあります。
 神経の異常なのか、寝返りの回数が多く、熟睡できているように見えないとお母さんは話していました。
 12歳になったのに、最近指しゃぶりをするようになったので、心理的なものが原因なのかとお母さんは思っています。

 他の子どもたちも全員風邪をよくひくなど体があまり丈夫ではないそうです。 
 
 この一家はきのこやベリーを集めて市場で売っていますが、市場では販売する前に検査を受けないといけないので、必ず市場内で調べています。毎回低い値なので販売していますが、安全だと言われたきのこを食べて子どもが被爆したとは考えにくいと、お母さんは言っていました。


(家族B)

 ミンスク郊外にある町マチュリシチ(チェルノブイリ原発から約310キロ)から来た家族。お母さんが養子やその子どもたちを引率してきていました。
お母さんには36歳になる養女がおり、養女は結婚して現在ミンスクに住んでいます。
4人子どもがいるのですが、今回いっしょに保養に来ていました。
 しかしそのうち5歳の女の子と3歳の男の子だけが測定を受けています。
 この家族には4個のビタペクト3を渡しました。

母親(事故発生当時29歳) 20ベクレル
女子(11歳) 36ベクレル ○
女子 (9歳) 33ベクレル ○ 
女子 (5歳) 30ベクレル ○
男子 (3歳) 28ベクレル ○

 このうち11歳の女の子と9歳の女の子は実の姉妹です。
 11歳の女の子はいまだにおねしょをするのでお母さんが心配していました。
 医者からは心理的なものが要因ですと言われたものの、治療法が見つからないでいます。

 9歳の女の子はイタリアへ何回か保養に行ったことがあります。
 あるときホームステイ先の家で飼っていた猫に腕をかまれてしまいました。
 その後わきの下のリンパ腺が卵大に腫れあがりましたが、受け入れ側の家族も、団体も何もしてくれなかったので、その状態のまま帰国しました。
 外国での保養滞在の場合は現地人が治療行為ができない決まりがあることはあるのですが・・・
 お母さんは何のための保養かと怒って、ベラルーシの病院へ連れて行ったり、ハーブを煎じて飲ませたりしていたところ、やっと腫れがひいたそうです。 
 
 今回測定は受けませんでしたが、36歳の養女の子どもである7歳の孫は背骨が湾曲しており、同じ症状の子どもたちばかりが通っている特別なサナトリウム・学校に通っています。
 このような特殊学校がミンスクにあるので、よかったとお母さんは話していました。

 1歳の孫はいまだにお座りができないので、病院に通院してマッサージによる治療をもうすぐ受けるということでした。

 お母さんたちは非常に熱心で、こちらの説明はメモを取ったり、放射能被爆対策についてもたくさんの質問をしていました。
 今までビタペクトのことも知らなかったし、測定ができることも知らなかったと言っていました。
 何よりも放射能汚染地域ではない場所に住む子どもたちなのに高い値の数値が出ていてショックだったようです。
 
 家族Bのお母さんは、
「私はチェルノブイリの事故が起きてからきのこを食べなくなりました。家でもきのこ料理は作りません。どうして子どもたちは被爆したんでしょうか。」 
と不思議がっていました。
 きのこだけに注意していてもおそらくだめで、今は食品全般が汚染されていると覚悟しておくほうがいいと思います。

 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、お母さんたちには着物の端切れから作った巾着袋などをプレゼントしました。  
 子どもたちはとくに日本語の絵葉書に大喜びしていました。でも難しいので、勉強はしたくない、とも言っていました。(^^;)
 お母さんの1人は巾着袋の縫い目を見て、「本当にきれいに縫っていますね。私は昔縫製の仕事していたので分かります。」と話していました。

 画像は記念撮影したものです。ただし1人のお母さんが髪の毛セットしてないから、ということで写っていません。

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書、巾着袋など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。


チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第167回」

2014-10-01 |   ビタペクト配布活動
 10月1日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第167回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を6個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2255個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2040部となりました。
 今回で通算182回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2255人の子どもにビタペクトを、2040家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80



 2家族がボブルイスク市(チェルノブイリ原発から約200キロ)からSOS子ども村に来て保養滞在していました。

(家族A)
 
 この家族には4個のビタペクト2を渡しました。
 この家族は2009年にも保養滞在したことがあります。そのときの様子はこちらをごらんください。

 チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第91回」 

 子どもは全部で5人いますが、1人は孫、1人は親戚の子どもでした。
 それぞれの体内放射能測定結果はこのとおりです。5年前測定した子どもは前回の結果も表示しています。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。

母親(事故発生時22歳)11ベクレル
女子(14歳) 29ベクレル ○ → 20ベクレル ○
男子(12歳) 28ベクレル ○ → 26ベクレル ○
男子 (5歳) 16ベクレル
男子 (6歳) 25ベクレル ○
孫  (7歳) 38ベクレル → 23ベクレル ○

 お母さんに健康状態について尋ねました。
 14歳の女の子は貧血ですが、鉄剤などは飲まず、お母さんが食事で治そうとしています。
 5歳の男の子はダウン症です。歩き始めるのが大変遅く、現在特別な靴を注文してはいているそうです。またアデノイドにもかかっています。
 他の子どもたちもよく風邪をひき、長引くことが多いそうです。
 14歳の女の子は9歳のときにイタリアへ保養に行ったことがあるそうですが、他の子どもは行ったことがありません。

 お母さん自身は自分の健康に大変気を使うようになったそうです。ダイエットして、肉類を食べるのを控えるようにし、森の中でウオーキングもしているそうです。
 こういうお母さんの元で暮らす子どもたちは得ですね。


(家族B)

 お母さんが4人の子どもと滞在していました。それぞれの体内放射能測定結果はこのとおりです。この家族には2個のビタペクト3を渡しました。

母親(事故発生時9歳)12ベクレル
長女(12歳) 26ベクレル ○
次女 (6歳) 12ベクレル 
長男 (3歳) 21ベクレル ○
三女 (1歳) 16ベクレル 

 子どもたちは比較的健康だそうです。ただ12歳の長女の甲状腺が急に肥大したそうです。それが分かってから、ヨウ素剤を飲むことを医者から言われ、飲み続けたところ、現在落ち着いてきたそうです。
 それから今でもおねしょをときどきするので心配とお母さんが話していました。
 腎臓などの検査もしたそうですが、異常はなく、医者からは「大人になったら治るでしょう。」と言われたそうです。
 ここで言う大人というのは二次成長期(思春期)のことです。 
 お母さんのお仕事は看護士なので、もうすぐ治るのではないかと思いました。

 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、お母さんたちには着物の端切れから作った巾着袋などをプレゼントしました。  
 日本文化の紹介もしましたが、小さい子どもはよく分からなかっただろうなあ、と思いました。しかし日本語に興味がある子どももいて、勉強してみたい!と話していました。
 こういう子どもがベラルーシに増えてほしいなあ、と思います。

 画像は記念撮影したものです。ただ小さい子どもでお昼寝中のため、写っていない子どももいます。

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。