ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第167回」

2014-10-01 |   ビタペクト配布活動
 10月1日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第167回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を6個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2255個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2040部となりました。
 今回で通算182回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2255人の子どもにビタペクトを、2040家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80



 2家族がボブルイスク市(チェルノブイリ原発から約200キロ)からSOS子ども村に来て保養滞在していました。

(家族A)
 
 この家族には4個のビタペクト2を渡しました。
 この家族は2009年にも保養滞在したことがあります。そのときの様子はこちらをごらんください。

 チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第91回」 

 子どもは全部で5人いますが、1人は孫、1人は親戚の子どもでした。
 それぞれの体内放射能測定結果はこのとおりです。5年前測定した子どもは前回の結果も表示しています。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。

母親(事故発生時22歳)11ベクレル
女子(14歳) 29ベクレル ○ → 20ベクレル ○
男子(12歳) 28ベクレル ○ → 26ベクレル ○
男子 (5歳) 16ベクレル
男子 (6歳) 25ベクレル ○
孫  (7歳) 38ベクレル → 23ベクレル ○

 お母さんに健康状態について尋ねました。
 14歳の女の子は貧血ですが、鉄剤などは飲まず、お母さんが食事で治そうとしています。
 5歳の男の子はダウン症です。歩き始めるのが大変遅く、現在特別な靴を注文してはいているそうです。またアデノイドにもかかっています。
 他の子どもたちもよく風邪をひき、長引くことが多いそうです。
 14歳の女の子は9歳のときにイタリアへ保養に行ったことがあるそうですが、他の子どもは行ったことがありません。

 お母さん自身は自分の健康に大変気を使うようになったそうです。ダイエットして、肉類を食べるのを控えるようにし、森の中でウオーキングもしているそうです。
 こういうお母さんの元で暮らす子どもたちは得ですね。


(家族B)

 お母さんが4人の子どもと滞在していました。それぞれの体内放射能測定結果はこのとおりです。この家族には2個のビタペクト3を渡しました。

母親(事故発生時9歳)12ベクレル
長女(12歳) 26ベクレル ○
次女 (6歳) 12ベクレル 
長男 (3歳) 21ベクレル ○
三女 (1歳) 16ベクレル 

 子どもたちは比較的健康だそうです。ただ12歳の長女の甲状腺が急に肥大したそうです。それが分かってから、ヨウ素剤を飲むことを医者から言われ、飲み続けたところ、現在落ち着いてきたそうです。
 それから今でもおねしょをときどきするので心配とお母さんが話していました。
 腎臓などの検査もしたそうですが、異常はなく、医者からは「大人になったら治るでしょう。」と言われたそうです。
 ここで言う大人というのは二次成長期(思春期)のことです。 
 お母さんのお仕事は看護士なので、もうすぐ治るのではないかと思いました。

 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、お母さんたちには着物の端切れから作った巾着袋などをプレゼントしました。  
 日本文化の紹介もしましたが、小さい子どもはよく分からなかっただろうなあ、と思いました。しかし日本語に興味がある子どももいて、勉強してみたい!と話していました。
 こういう子どもがベラルーシに増えてほしいなあ、と思います。

 画像は記念撮影したものです。ただ小さい子どもでお昼寝中のため、写っていない子どももいます。

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

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