1月20日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第158回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
今回はビタペクト3を14個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2130個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1950部となりました。
今回で通算172回目の配布となりました。
延べ人数ですが、2130人の子どもにビタペクトを、1950家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。
(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)
http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215
(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13
(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b
(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1
(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a
(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)
http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html
(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)
http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html
(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)
http://www.belrad-institute.org/
(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80
今回は2家族がオルシャ市(チェルノブイリ原発から約350キロ)から、SOS子ども村に保養滞在していました。
(家族A)
お母さんが3人の実子、5人の子どもを連れてきていました。
この家族には8個のビタペクト3を渡しました。
それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。
母親(事故発生時16歳)11ベクレル ○
長女(18歳) 25ベクレル ○
長男(17歳) 25ベクレル ○
次女(16歳) 24ベクレル ○
男子(15歳) 27ベクレル ○
女子 (7歳) 0ベクレル
男子(12歳) 29ベクレル ○
男子 (9歳) 30ベクレル ○
男子 (8歳) 28ベクレル ○
このうち15歳の男子と7歳の女子は兄妹です。
健康状態についてお母さんにお話をうかがいました。18歳の長女と16歳の次女は手の親指が巻き爪で、次女は今までに4回手術を受けたそうです。最近の手術は昨年12月、その前は3月だったそうです。こんなに頻繁に巻き爪の手術を受けないといけないなんて大変です。また次女は背骨が湾曲しています。
15歳の男の子は生まれつき心臓に欠陥があります。また背骨が湾曲しています。7歳の女の子は近視が進んでいます。
9歳の男の子はよく風邪をひき、咳が慢性的に続いているそうです。
お母さんは11ベクレルでしたが、持病があることとカリウム量が極端に多いことから、ビタペクト3を渡しました。
(家族B)
お母さんが1人の実子と5人の子どもを引率していました。
この家族には6個のビタペクト3を渡しました。
それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。
母親(事故発生時17歳)0ベクレル ○
女児 (6歳)29ベクレル ○
男子(14歳)34ベクレル ○
女子(11歳)25ベクレル ○
男子(11歳) 0ベクレル
男子 (7歳)31ベクレル ○
男子 (6歳)20ベクレル ○
このうち7歳と6歳の男の子は兄弟です。
お母さんに話をうかがいました。
6歳の娘さんは体重が15キロでやせており、発育がよくないのではとお母さんは心配していました。
7歳の男の子は体重19キロ、6歳の男の子は16キロで二人ともやせており、顔色が悪かったです。
お母さんの話によると、この兄弟は食事をすると、すぐにトイレに行くそうです。胃に物が入るとすぐに便意を催すという体質のようです。食が細いわけではなく、トイレの後、またご飯を食べたがるそうです。でもちゃんと栄養を消化吸収できているのか怪しいです。腸の病気なのかなあと思いましたが、医者からはホルモン検査をするように言われたそうです。
このお母さんにもビタペクト3を渡しましたが、カリウムがとても多く体重が3桁でした。
オルシャはベラルーシ東部にある街ですが、放射能汚染地域に指定されたことはありません。
事故当時の話をきくと、お母さんは2人とも高校生の年齢でしたが「特に覚えていない。」「うわさはあったが、気にしていなかった。」「母親からできるだけ家にいるようにと言われた。」ぐらいの記憶しかありませんでした。
当時も現在も被曝について気にしたことも考えたこともなく、今回保養に来て初めて内部被ばくを測定してびっくりしているという状態でした。
これが一般的な非汚染地域に暮らし続けてきたベラルーシ人の反応だと思います。でも子どものほとんどがビタペクト3を飲まないといけないレベルの被曝をしています。
画像は記念撮影したものです。(ベラルーシではクリスマスが1月7日なんですが、まだツリーを飾っていますね。)
今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、着物で作った巾着袋などをプレゼントしました。
自分の名前を日本語で書いてもらったことに、一番驚いていました。今回は年齢が高い子どももいたので、日本のことをいろいろきかれました。
最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。
今回はビタペクト3を14個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2130個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1950部となりました。
今回で通算172回目の配布となりました。
延べ人数ですが、2130人の子どもにビタペクトを、1950家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。
(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)
http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215
(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13
(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b
(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1
(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a
(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)
http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html
(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)
http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html
(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)
http://www.belrad-institute.org/
(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80
今回は2家族がオルシャ市(チェルノブイリ原発から約350キロ)から、SOS子ども村に保養滞在していました。
(家族A)
お母さんが3人の実子、5人の子どもを連れてきていました。
この家族には8個のビタペクト3を渡しました。
それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。
母親(事故発生時16歳)11ベクレル ○
長女(18歳) 25ベクレル ○
長男(17歳) 25ベクレル ○
次女(16歳) 24ベクレル ○
男子(15歳) 27ベクレル ○
女子 (7歳) 0ベクレル
男子(12歳) 29ベクレル ○
男子 (9歳) 30ベクレル ○
男子 (8歳) 28ベクレル ○
このうち15歳の男子と7歳の女子は兄妹です。
健康状態についてお母さんにお話をうかがいました。18歳の長女と16歳の次女は手の親指が巻き爪で、次女は今までに4回手術を受けたそうです。最近の手術は昨年12月、その前は3月だったそうです。こんなに頻繁に巻き爪の手術を受けないといけないなんて大変です。また次女は背骨が湾曲しています。
15歳の男の子は生まれつき心臓に欠陥があります。また背骨が湾曲しています。7歳の女の子は近視が進んでいます。
9歳の男の子はよく風邪をひき、咳が慢性的に続いているそうです。
お母さんは11ベクレルでしたが、持病があることとカリウム量が極端に多いことから、ビタペクト3を渡しました。
(家族B)
お母さんが1人の実子と5人の子どもを引率していました。
この家族には6個のビタペクト3を渡しました。
それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。
母親(事故発生時17歳)0ベクレル ○
女児 (6歳)29ベクレル ○
男子(14歳)34ベクレル ○
女子(11歳)25ベクレル ○
男子(11歳) 0ベクレル
男子 (7歳)31ベクレル ○
男子 (6歳)20ベクレル ○
このうち7歳と6歳の男の子は兄弟です。
お母さんに話をうかがいました。
6歳の娘さんは体重が15キロでやせており、発育がよくないのではとお母さんは心配していました。
7歳の男の子は体重19キロ、6歳の男の子は16キロで二人ともやせており、顔色が悪かったです。
お母さんの話によると、この兄弟は食事をすると、すぐにトイレに行くそうです。胃に物が入るとすぐに便意を催すという体質のようです。食が細いわけではなく、トイレの後、またご飯を食べたがるそうです。でもちゃんと栄養を消化吸収できているのか怪しいです。腸の病気なのかなあと思いましたが、医者からはホルモン検査をするように言われたそうです。
このお母さんにもビタペクト3を渡しましたが、カリウムがとても多く体重が3桁でした。
オルシャはベラルーシ東部にある街ですが、放射能汚染地域に指定されたことはありません。
事故当時の話をきくと、お母さんは2人とも高校生の年齢でしたが「特に覚えていない。」「うわさはあったが、気にしていなかった。」「母親からできるだけ家にいるようにと言われた。」ぐらいの記憶しかありませんでした。
当時も現在も被曝について気にしたことも考えたこともなく、今回保養に来て初めて内部被ばくを測定してびっくりしているという状態でした。
これが一般的な非汚染地域に暮らし続けてきたベラルーシ人の反応だと思います。でも子どものほとんどがビタペクト3を飲まないといけないレベルの被曝をしています。
画像は記念撮影したものです。(ベラルーシではクリスマスが1月7日なんですが、まだツリーを飾っていますね。)
今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、着物で作った巾着袋などをプレゼントしました。
自分の名前を日本語で書いてもらったことに、一番驚いていました。今回は年齢が高い子どももいたので、日本のことをいろいろきかれました。
最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。