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ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第166回

2014-09-04 |   ビタペクト配布活動
 9月4日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第166回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を7個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2249個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2030部となりました。
 今回で通算181回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2249人の子どもにビタペクトを、2030家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80



 今回はブレスト州から2家族が自分の子どもと親戚の子どもを引率していました。


(家族A)

 ピンスク地区(チェルノブイリ原発から約280キロ)にある町、サドヴィから来た家族。お母さんが自分の子ども7人と姪2人を引率していました。
 この家族には5個のビタペクト3を渡しました。それぞれの測定結果はこのとおりです。
○印の子どもにビタペクト3を渡しました。

母親(事故発生時14歳)15ベクレル
男子(16歳)25ベクレル ○
女子(13歳)27ベクレル ○
男子(11歳)19ベクレル
男子 (8歳)22ベクレル ○
女子 (7歳)40ベクレル ○
女子 (5歳)18ベクレル
女子 (1歳)23ベクレル
姪  (8歳)19ベクレル 
姪  (6歳)28ベクレル ○

 この子どもたちは、苗字も全員同じなのですが、実子と養子がいます。この一家は以前から多くの養子を引き取って育てている一家ですが、里子とちがって子どもたちを同じ籍に入れています。 
 子どもたちの健康状態についてお母さんにお話をうかがいました。
 全員がよく風邪をひき、リンパ節が腫れる場合が多いそうです。
 それ以外に特に持病はありません。
 
 お母さん自身は甲状腺の中にしこりがいくつもできていますが、投薬治療だけだそうです。
この一家は大きい畑を持っており、そこで育てた野菜を食べているそうです。商店で買う食料品はパンと牛乳、乳製品だけだそうです。
 産地を見てできるだけ汚染地域で作られた牛乳を買うようにしていますが、子どもたちはどうして被爆したのか分からないと話していました。
畑で作った野菜を検査したことはありますか、と尋ねると、検査に誰かが来たことはない、という答えでした。
 また自分たちが住んでいる町には食品の測定をするところはなく、たぶん大きな町にしかないということでした。検査するには野菜を持って遠くの大きい町まで持って行かないといけないので、検査をしたことはなく、近所の人もしたことがない、という話でした。
 この地域は非汚染地域であるせいか、意識が低く、検査体制も整備されていない印象を受けました。 


(家族B)

 イワノボ地区(チェルノブイリ原発から約320キロ)からお母さんが2人の実子と1人の子どもを引率してきていました。この家族には2個のビタペクト3を渡しました。それぞれの測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。

母親(事故発生時4歳)24ベクレル 
長男 (7歳)19ベクレル 
長女 (3歳)23ベクレル ○
女子(12歳)22ベクレル ○ 

 長男は生まれつき心臓に欠陥があり、手術を受けて、現在はよくなったそうです。
 子どもたちは比較的健康ですが、お母さんも幼少時に心臓の欠陥が見つかり、治療したことがあるそうです。息子が病気になったのは遺伝のせいかもしれないと話していました。
 お母さんはウクライナの出身で、当時の自宅の近くにウラン鉱山があったので、昔から被爆していたかもしれない、と気にしていました。被爆を検査するような機会はなかったそうです。

現在日本文化情報センターでは着物と人形展が開催されています。そこでSOS子ども村からセンターのほうへ見学も兼ねてやってきてくれました。画像はセンター内で記念撮影したようすです。

ビタペクト3の容器の形が2種類ありますが、パッケージが新しいものに変わりました。新旧のビタペクト3があるように見えますが、中身は全く同じです。
次回からは新しいパッケージのビタペクト3のみを配布いたします。

今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書(筆ペンで書くので、テーブルの上に並べてインクを乾かしています。)、着物の端切れから作った巾着袋などをプレゼントしました。  

最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第165回」

2014-08-18 |   ビタペクト配布活動
8月18日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第165回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を12個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2242個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2020部となりました。
 今回で通算180回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2242人の子どもにビタペクトを、2020家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80



今回はゴメリ市(チェルノブイリ原発から約140キロ)から2家族が自分の子どもと親戚の子どもを引率していました。


(家族A)

 ゴメリ市(チェルノブイリ原発から約140キロ)から来た家族。お母さんが自分の子ども1人と姪1人、多子家庭協会の子ども5人を引率していました。
この中で7歳の女の子1人だけがジロービン(チェルノブイリ原発から約170キロ)に住んでいます。
 この家族には6個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの測定結果はこのとおりです。
このお母さんが引率してきた子どもの中には2009年、2010年、2011年、2012年、2013年にも保養滞在した子どもがいます。過去の測定についても結果を表記しています。
 以前の滞在のようすはこちらをご覧ください。

チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第96回」(家族A)

チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第104回」(家族A)

チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第119回」(家族A)

チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第136回」(家族A)

チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第155回」(家族A)


母親(事故発生時14歳)9ベクレル(2010年測定)→ 10ベクレル → 16ベクレル → 13ベクレル → 13ベクレル
三女(16歳)23ベクレル(2009年測定)○ → 22ベクレル ○ → 34ベクレル ○ → 35ベクレル ○ → 33ベクレル ○ →38ベクレル ○ 
姪  (8歳)23ベクレル ○ → 30ベクレル ○ → 37ベクレル ○    → 37ベクレル ○ → 27ベクレル ○
女子(14歳)16ベクレル(2011年測定)○ → 16ベクレル(2012年測定)○ → 11ベクレル
男子(10歳)35ベクレル ○
男子 (9歳)24ベクレル ○
男子 (8歳)21ベクレル ○
女子 (7歳)32ベクレル(2012年測定)○ → 26ベクレル ○

 子どもたちの健康状態についてお母さんにお話をうかがいました。
 三女は胃潰瘍を持っています。さらに2年程前から脱毛が始まりました。
 8歳の女の子も同じころ脱毛が始まり、現在この2人は薬による治療を受けています。
 10歳の男の子も数年前脱毛が始まりましたが、薬によって現在は治っているそうです。 
 脱毛という症状はSOS子ども村での聞き取り調査では聞いたことがなく、驚きました。
家族Bのお母さんも「私も6年前から毛が抜けるのが多くなって、朝起きると枕についた毛の多さにびっくりする。」と話していました。
 このお母さんの妹さんも33歳なのに、5年前から脱毛がひどくなり、円形脱毛症になっているそうです。
 お母さんたちの年齢はチェルノブイリ原発事故発生後生まれた世代ですが、事故が起きてから20年以上も経過した今ごろになって、毛が抜けるようになるとは思ってもいませんでした。ましてや子どもたちは事故後の生まれなのに、脱毛に悩むようになるなんて、やはり被爆が原因なのでしょうか?
 お母さんたちは地元の医者に脱毛の原因を尋ねましたが、はっきりした説明は全くなかったそうです。

 14歳の女の子は甲状腺の異常、鼻が常につまっている、足には静脈瘤ができています。
 9歳の男の子は胃炎持ちで、チック症のような症状が最近出ています。
 8歳の男の子はよく風邪をひき、埃に対するアレルギーを持っています。
 7歳の女の子は気管支炎によくかかります。すぐに注射をしないとよくならないそうです。


(家族B)

 お母さんが2人の実子と5人の子どもを引率してきていました。この家族にも6個のビタペクト3を渡しました。それぞれの測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。

母親(事故発生時6歳)29ベクレル 
長男(13歳)28ベクレル ○
長女 (2歳)21ベクレル 
女子(15歳)22ベクレル ○
女子(13歳)21ベクレル ○
女子 (9歳)22ベクレル ○
女子 (8歳)31ベクレル ○
男子 (6歳)25ベクレル ○

 13歳と8歳の女の子は姉妹です。
 子どもたちの健康状態ですが、長男は生まれつき心臓病だったため、5年前に手術を受けました。今はよくなっているそうです。
 長女は気管支炎によくかかり、生まれつき腎臓が肥大しています。
 15歳の女の子は慢性胃炎を持っています。
 13歳の女の子は腎臓病の手術をしたことがあります。
 8歳の女の子は6歳まで健康でしたが、急に慢性胃炎、止まらない咳、牛乳、小麦粉、埃のアレルギーが始まりました。さらに甲状腺にのう胞ができていることも分かりました。
 6歳の男の子は風邪をよくひきます。

 お母さんたちは二人とも、子どもたちはこれからどうなるのか、健康状態はよくなっていくのか、心配していました。
 
 現在日本文化情報センターでは着物と人形展が開催されています。そこでSOS子ども村からセンターのほうへ見学も兼ねてやってきてくれました。画像はセンター内で記念撮影したようすです。

 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、着物の端切れから作った巾着袋などをプレゼントしました。着物は三代かけて着るけれども、その後も捨てたりせずに小物作りの材料にすることを話すと、感心したり、驚いたりしていました。
 
 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。


チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第164回」

2014-07-28 |   ビタペクト配布活動
 7月28日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第164回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を8個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2230個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2010部となりました。
 今回で通算179回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2230人の子どもにビタペクトを、2010家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80



今回はミンスク市(チェルノブイリ原発から約350キロ)から1家族が自分の子ども11人と親戚の子ども2人を引率していました。
 親戚の子どもはソリゴルスク(チェルノブイリ原発から約230キロ)で暮らしています。
 それぞれの測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しています。

父親(チェルノブイリ事故発生時11歳)10ベクレル
母親(チェルノブイリ事故発生時15歳)14ベクレル
長女(15歳)18ベクレル
次女(14歳)11ベクレル
長男(13歳)23ベクレル ○
次男(12歳)30ベクレル ○
三男(11歳)40ベクレル ○
三女(10歳)24ベクレル ○
四男 (8歳)16ベクレル
五男 (6歳)19ベクレル 
六男 (5歳)41ベクレル ○
四女 (3歳)33ベクレル ○
五女 (1歳) 0ベクレル
甥  (9歳)34ベクレル ○
姪  (7歳)28ベクレル ○

 ご両親に子どもたちの健康状態についてお話をうかがいました。
 長女は生まれつき腎臓病(遊腎走)で、慢性膀胱炎を抱えています。
 次女は生まれつき右足の膝の裏側にこぶのようなものがありましたが、だんだん小さくなってきて、今は消えています。特別な治療はしていないそうです。また両足の関節の中の潤滑液が少ない病気で、関節痛を訴えていたのですが、最近はほとんど痛くないそうです。
 長男は目の機能性の病気で18歳になったらレーザー手術を受けることを勧められていますが、費用が7000ドルなのと、成功率が高いわけではないので両親は躊躇しています。
 次男は心筋の働きが弱いと診断されましたが、食事療法でよくしていこうとお母さんが努力しています。
 四男は不整脈があります。五女は両目の瞳孔の大きさが違いますが、同じく大きさが違っていた六男は現在同じ大きさに自然になったそうなので、あまり心配していませんでした。 
 甥っ子は斜視だそうです。

 11人兄弟で13人家族と言うこの一家、とても仲がいい家族でした。
 どんな生活をしているのだろうと思いましたが、多子家庭ということで申請をして、団地の隣り合った2室をミンスク市からもらったそうです。
 両方を合わせると6部屋になるので、13人が分かれて暮らしているそうです。
 なるほど、と思いましたが、やはりどんな暮らしをしているのか、想像してみても、想像できないです。
 
 それにしても同じものを食べているはずの兄弟の間でも内部被爆にばらつきがあります。
 食品はほとんど市内のスーパーで買っているそうですが、田舎のおばあちゃん(スルーツク市の近く。チェルノブイリ原発から約250キロ)から野菜を送ってもらっているそうです。
 この田舎は汚染地域ではありませんし、指定されたこともありません。
 土地の測定も受けたことがありますが、問題はなかったそうです。

 画像は記念撮影したものです。ナナカマドの木の下で記念撮影しました。(1人保養とは関係ない子どもが写っています。)
子どもたちには折り紙や折り鶴のプレゼント、そして日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、着物から作った巾着袋をプレゼントしました。また日本の踊りも紹介しました。
 お父さんは日本にすごく興味があるようで、「日本には毒を持った虫はいますか?」といったあまりされたことのない(^^;)質問を受けました。

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。 

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第163回」

2014-07-07 |   ビタペクト配布活動
 以前、お知らせしていとおりSOS子ども村では保養施設の改装工事が行われており、その間保養家族の受け入れをお休みしていましたが、ようやく再開しました。

 7月7日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第163回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を6個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2222個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2000部となりました。
 今回で通算178回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2222人の子どもにビタペクトを、2000家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80



 今回は2家族が現地の多子家庭協会の会員の子どもたちを引率していました。


(家族A)

 ゴメリ市(チェルノブイリ原発から約140キロ)から来た家族。お母さんが自分の子ども5人と多子家庭協会の子ども2人を引率していました。この家族には4個のビタペクト3を渡しました。それぞれの測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。

母親(事故発生時7歳)14ベクレル
長男(14歳)28ベクレル ○
長女(11歳)26ベクレル ○
次男 (6歳)19ベクレル  
三男 (4歳)18ベクレル
四男 (2歳)23ベクレル 
女子(13歳)27ベクレル ○
女子 (6歳)26ベクレル ○

 13歳の女の子と6歳の女の子は実の姉妹です。
 子どもたちの健康状態についてお母さんにお話をうかがいました。
 長女は2年前に腎臓病になり、入院して治療したところよくなったのですが、その後また再発しました。ミンスクにある専門病院に行って診てもらうことを希望しています。
 長男と次男は偏平足だそうです。三男は臍ヘルニア(でべそ)だということでした。でもでべそって深刻な病気ではないですよね。
 6歳の女の子は斜視で視力が低下しており、また多動です。言われてみれば落ち着きがないかなあ、という感じでした。

 子どもたちは冬になるとよく風邪をひきますが、学校でインフルエンザの予防接種を受けさせたいのに、最近は受けていないとお母さんは話していました。
 何でもゴメリ市ではここ数年慢性的に予防接種のワクチンが足りず、希望者全員に行き渡らないそうです。
 今ベラルーシには安いワクチン(主に中国とインドから輸入されています。)がたくさん入ってきているはずなのですが、地方都市には行き渡っていないのかと少し意外に思いました。


(家族B)

 ミンスク市(チェルノブイリ原発から約350キロ)からお母さんが5人の実子と1人の子どもを引率してきていました。この家族には2個のビタペクト3を渡しました。それぞれの測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。

母親(事故発生時10歳)6ベクレル ○
長女(14歳)18ベクレル
次男(10歳)17ベクレル 
三男 (9歳)22ベクレル ○
四男 (3歳)19ベクレル

 17歳の長男も保養に来ていたのですが、測定には行っていないので、結果が分かりません。
 お母さんにもビタペクト3を渡したのはダイエットしたいという希望だったからです。(体重は3桁です。)1回飲んだぐらいでは目に見えてはやせられないと思うのですが、ペクチンダイエットにどれぐらい効果があるのか、気になるところではあります。
 この一家は家族全員がぽっちゃり体型で、長女も長男もやせたい、とかお母さんも子どもを何とかやせさせたいとか言っていましたが、私から言わせると食生活を改善するほうがペクチンを飲むより早くやせられるのではないかと思いました。

 問題は体重のことだけではありません。体内のセシウム量を調べると同時にベルラド研究所ではカリウム量も測定しているのですが、結果を見ていてよくある傾向は、体重が重い人はセシウム量が少ない傾向にあり(体重1キロあたりのセシウム量で結果を出すのですから当然こうなります。)そしてカリウム量が極端に多い傾向もあるのです。
 体内にカリウムが多いとセシウムが体内に入って蓄積するのを防ぐのでそれはそれでいいのですが、カリウムが体内にありすぎるのも体にとってはよくありません。(ごくごく微量ですが、放射性カリウムというのも存在します。)
カリウムを体内から排出するするには、やせるのが一番効果的ということで、ダイエットしたほうがいいという考えなのです。(もっともみんな簡単にやせられないので苦労しているのですが・・・。)

 お母さんに子どもたちの健康状態についてお話を伺いました。
 長女は2年前胃炎を起こし、その後も1年に1回治療のために通院してるそうです。イタリアとドイツに保養に行ったことがありますが、放射能の測定などはしなかったそうです。
 三男は斜視で、臍ヘルニア(でべそ)だそうです。

 子どもたちは冬になると風邪をひくが、予防接種を学校で受けているので、インフルエンザにはなっていない、というお話でした。やはりミンスクではワクチンの数が足りているようです。

 画像は記念撮影したものです。ようやくベラルーシも夏らしくなってきて、外で記念撮影しました。(1人保養とは関係ない子どもが写っています。またお昼寝中で写っていない子どももいます。)
 子どもたちには折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、着物から作った巾着袋をプレゼントしました。また日本の踊りも紹介しました。少しでも日本文化に触れてもらえてよかったです。
 子ども達はとても喜んでいました。

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第162回」

2014-04-14 |   ビタペクト配布活動
4月14日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第162回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を11個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2160個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1990部となりました。
 今回で通算176回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2160人の子どもにビタペクトを、1990家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80



今回はゴメリ市(チェルノブイリ原発から約140キロ)から2家族が地元の教会の信者の子どもたちなど14人を引率していました。この2家族は2011年11月と2012年5月にもSOS子ども村に滞在しています。そのときの様子は以下をご覧ください。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第126回」
チロ基金の活動「ビタペクト2(セルロース)&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第133回」

それぞれの測定結果はこのとおりです。2011年、2012年にも滞在した場合、その結果も矢印で示しています。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しましたが、2012年にはセルロースを渡しています。

(家族A)

母親(事故発生時14歳) 4ベクレル→6ベクレル→9ベクレル
養女 (8歳)0ベクレル → 22ベクレル ○ → 40ベクレル ○
養女 (7歳) 0ベクレル → 34ベクレル ○ → 33ベクレル ○ 
女子(16歳)28ベクレル ○ → 27ベクレル ○
女子(13歳)23ベクレル ○ → 28ベクレル ○
女子(10歳)14ベクレル → 23ベクレル ○ → 27ベクレル ○

 やこしいのですが、この家族Aの10歳の女の子は現在家族Bの養女となっています。
 お母さんに子どもたちの健康状態についてお話をうかがいました。
 10歳の女の子は甲状腺の肥大が見られます。
 7歳の養女は生まれつき心臓に異常があります。また腕の関節も異常があって、腕を曲げる(手のひらを上にする)ことができません。風邪もよくひくそうです。
 他の子どもは比較的健康ということでした。


(家族B)

母親(事故発生時18歳)→16ベクレル
長女(14歳)31ベクレル ○ → 37ベクレル ○
男子(16歳)16ベクレル
女子(15歳)18ベクレル
男子(14歳)31ベクレル ○
男子(13歳)36ベクレル ○ 
女子(13歳)27ベクレル ○
女子(13歳)29ベクレル ○
女子(11歳)18ベクレル
女子 (9歳)28ベクレル ○

 このうち男の子3人は兄弟です。お母さんに子どもたちの健康状態についてお話を伺いました。

 29ベクレルだった13歳の女の子は心臓病を抱えています。
 9歳の女の子は腎臓病です。他の子どもたちは比較的健康、ということでした。

 3人兄弟ですが、実際には7人兄弟で全員男の子。さらに女の子を養女にして現在11人兄弟になっているそうです。16歳の男の子が長男なのですが、2歳になる末の弟が白血病なのだそうです。骨髄移植をすることになり、ドナーを家族の中で探したところ、長男が最も適していたことが分かり、ドナーになって骨髄移植したそうです。まだ経過を見ているところだそうですが、完治してほしいです。

 さて、家族Aのお母さんなのですが、体重が・・・170キロになってしまいました。2年前は160キロだったのですが。
 お母さんはどうしてもやせたいと考え、自分のお金でビタペクト3を買っていました。つまりペクチンダイエットを実行することにしたのですが、SOS子ども村のリリヤ先生によるとビタペクト3(ペクチンサプリ)を使ったダイエット方法とは、このようなものだそうです。
 食前にビタペクト3を3錠ずつ飲む。1日3食、少しずつの量を食べる。野菜はたくさん食べてよい。肉は焼かずにゆでるか蒸すかしたものを食べるようにする。
 これでやせることができるはず。でもこのお母さんの体重の場合すぐ効果が出るのは20キロぐらいで、150キロになっても見た目はあまり変わらないだろう、ということでした。それ以上やせようとするのは時間がかかる、と言っていました。
 しかしそれでも挑戦してみる、ということでしたので、次回いつこのお母さんに会える機会があれば、ペクチンダイエットの効果のほどをうかがいたいと思っています。

 もうすぐキリスト教の復活祭ということで、いつも地元の教会で交流している子どもたちが、賛美歌を歌ってくれました。もっとも賛美歌といっても、現代風アレンジがされたものです。みんなきれいな声で歌ってくれて感動しました。(^^)

 ところで今回の活動ですが、ベラルーシのテレビ局の取材を受けました。短時間しか撮影していなかったので、どこまで放映されるのか分かりませんが、どんな番組になっているか楽しみです。

 それからお知らせです。SOS子ども村が保養滞在用の施設の改装工事を行うことになり、2ヶ月間保養家族の受け入れをお休みします。チロ基金もこの間ビタペクト3配布活動をお休みします

 画像は記念撮影したものです。
 子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、せんすをプレゼントしました。
年齢が高い子どもたちからは、日本語についていろいろな質問が出て話が盛り上がりました。日本に興味を持ってくれるベラルーシの子どもが増えるのはうれしいことです。

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第161回」

2014-03-24 |   ビタペクト配布活動
 3月24日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第161回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を5個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2149個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1980部となりました。
 今回で通算175回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2149人の子どもにビタペクトを、1980家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80



 今回は3家族がストルブツィ(チェルノブイリ原発から約325キロ)保養滞在していました。それぞれの家族にお話をうかがいました。

(家族A)

 この家族は2013年3月にもSOS子ども村に保養滞在したことがあります。そのときの様子はこちらをご覧ください。
 チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第145回」 (家族A)

 お母さんが3人の子どもを引率していました。この家族には2個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。2013年と2014年の測定結果を表しています。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時18歳)11ベクレル → 13ベクレル
女子(13歳)22ベクレル ○ → 23ベクレル ○
女子(12歳)21ベクレル ○ → 18ベクレル
女子( 6歳)26ベクレル ○ → 27ベクレル ○

 このお母さんには5人の実子がいますが、そのうち年少の3人を保養に連れてきていました。子ども達の健康状態についてききましたが、子ども達はよく風邪をひく、ということでした。
 しかしこの冬インフルエンザの予防接種は受けなかったそうです。予防接種を受けると直後にかえって子ども達の体調が悪くなってしまうのだそうです。

 お母さんは足に静脈瘤ができて、手術をして切除したのですが、そのときの麻酔の影響か、背中や腰が痛くなってしまい、今も痛みが取れず困っているという話でした。
 お母さんはストルブツィ市の生まれですが、事故が起きたときは大学に入学しており、ミンスクに住んでいました。
 ストルブツィ市はミンスク州にあり、放射能汚染地域に指定されたことは一度もありません。

 測定結果ですが、1年前とほとんど変化がありませんでした。
 やはりビタペクト3を飲んでも、汚染された食べ物を食べているとし言いようがありません。やはり近所で売られている食品に放射能が基準値以下としても入っているんだろうと思われます。


(家族B)

 お母さんが4人の子どもを引率していました。この家族にも2個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時6歳)22ベクレル
長女(13歳)17ベクレル
長男 (9歳)26ベクレル ○
次男 (7歳)22ベクレル ○
次女 (3歳)16ベクレル

 子ども達の健康状態についてお話をうかがいました。
 4人ともよく風邪をひき、胃炎をよく起こす、ということでした。
 次男は足の爪がおかしいと話していましたが、よく聞くと爪そのものではなく、爪の奥(足の指の深部)が常にかゆいのだそうです。本人はそれが気持ち悪いので、足の指を曲げたような格好で、歩きにくそうに歩いているときがあり、お母さんはリリヤ先生に相談していました。手の指のほうもときどき爪の奥がかゆいときがあると話しており、これは爪(皮膚)の病気ではなく、神経に異常があるからではないか、という話でした。病院の皮膚科ではなく、神経科を受診するほうがいいということでした。

 次女は足の長さがちがいます。赤ちゃんのときは気がつかなかったのですが、歩き始めた頃、よく転ぶので病院に行くと、足の長さがちがうことが分かりました。現在は特別な靴を作ってもらってそれを履いています。
 
 お母さん自身は甲状腺に線種ができており、最近それがどんどん大きくなってきたので、物を飲み込むときに違和感を感じているそうです。医者に尋ねると
「そのうち線種が小さくなって消えるかもしれないから。」
と言われ、半年おきに超音波検査を受ける以外は何の対策もしていないそうです。甲状腺種がいつの間にか消えるなんてありえないでしょう? と思いましたが、リリヤ先生も
「あまり大きくならないうちに手術して取ったほうがいい。」
とアドバイスしていました。
 このお母さんはチェルノブイリ原発事故当時6歳でしたが、その後間もなく父親が軍人で、当時東ドイツにあったソ連軍基地に移動になったので、家族全員で移り住んだそうです。
 5年間東ドイツで暮らしていましたが、その後またストルブツィに戻ってきました。つまり長期の海外保養に行っていたと言ってよいと思います。

 今回の測定の結果を見て、お母さんは2人の男の子だけ高い数字なのは、ベッドのせいではないかと考えました。
 最近モズィリの家具工場が作ったベッドを買ってきて、それに男の子2人が寝ているそうです。
 WBC測定の後、お母さんはお父さんに電話をして、「ベッドのせいかもしれない。」と話したところ、お父さんは「じゃあ、すぐに線量計で調べてみる。」と言い出しました。そしてすぐに知人から線量計を借りてきてベッドの周りをを測定したのだそうです。すごい行動力ですね。(たのもしいお父さんだ・・・)
 そして結果をすぐにSOS子ども村に滞在中のお母さんに電話で知らせてきたのですが、「放射能は検出されたが、非常に弱かった。」そうです。
 お母さんは私にも「こんなベッドに子どもを寝かせていいものでしょうか?」と相談してきたのですが、そもそもベラルーシには材木についても基準値が定められており、それを越える材木は販売したり、建築や木工品の材料にしてはいけない、という法律があるのです。
 モズィリの家具工場はけっこう大きい企業で、このような法律を守っていると思われる、と話しました。仮にそれに寝ているだけで被曝するようなベッドだった場合でも、今回のWBCの測定は内部被ばく、つまり体内に放射性核種がだいたいどれぐらいの数があるのかが分かるのであって、外部からの被爆はこのような方法では分からない、息子さん2人の値が高かったのはベッドは無関係でしょう・・・と話しました。
 もちろん次男の足の指の内部のかゆみの原因はベッドから出ている放射線のせいで、それで病気になっているのかもしれませんが、お父さんがベッドだけから出ている放射線を測定したとも言い切れません。
 ベッドの周りにもいろいろな物が置いてあるだろうし、そもそも部屋の空気中の放射能を測定している可能性が高いです。それに私から言わせれば男の子2人が特別高く被曝しているようには思えません。
 心配しすぎないほうがいいのでは、とお母さんに話しました。
 しかし、楽観的すぎて何にも気にしないお母さんよりも、これぐらい意識の高いお母さんのほうが子ども達は運がいいなと思いました。 


(家族C)

 5人の子どものお母さんが長男をのぞく4人の子どもを連れてきていました。この家族には1個のビタペクトを渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時11歳)20ベクレル
長女 (9歳)11ベクレル
次女 (8歳)18ベクレル 
次男 (4歳)29ベクレル ○
三男 (2歳)10ベクレル

 子ども達の健康状態ですが、長女は食後、胆嚢の痛みを訴えるので、さまざまな食事制限があるそうです。
 次女は1年以上前から手の指に茶色の縦の筋が入っています。ほくろの一種という可能性が高そうなのですが、ビタミン不足かもしれない、というリリヤ先生の話でした。ビタミン剤を飲んで改善しなかったら、一度専門医に見てもらうほうがいいかもしれない、とも言っていました。

 今回は保養に来ていなかった長男(10歳)ですが、小学校に入学したときの視力検査で、片目が遠視、片目が近視であることが分かりました。こういうことってあるんですね。
 それに合わせた眼鏡をかけているそうですが、将来弱視になってしまう可能性もあるとか。
 
 画像は記念撮影したものです。(1人保養とは関係のない子が写っていますが・・・ 今春休み中なので、うちの子に着物モデルをしてもらいました。)
 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、着物で作った巾着袋などをプレゼントしました。
 保養滞在2回目の子どもたちに「前に会ったときに折り鶴の作り方教えたけど、どう? 鶴ちゃんとできた?」ときいたら
「途中までしかできなかった。」
という返事が・・・(がーん。)ベラルーシの子どもに鶴の折り紙はハードルが高いのか・・・
 でもあきらめずに今回再挑戦してください、と言いました。
 今回は折紙より日本語に興味がある子どもが多くて、たくさん質問されました。メモまで取って、本当に熱心でした。

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第160回」

2014-03-03 |   ビタペクト配布活動
 3月3日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第160回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。


 今回はビタペクト3を7個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2144個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1970部となりました。
 今回で通算174回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2144人の子どもにビタペクトを、1970家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80




今回は2家族が保養滞在していました。それぞれの家族にお話をうかがいました。

(家族A)

 モギリョフ州オシポビッチ地区リペニ村(チェルノブイリ原発から約240キロ)から来た家族。この家族は2008年8月にもSOS子ども村に保養滞在したことがあります。そのときの様子はこちらをご覧ください。
 チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第78回」(家族A)

 家庭タイプ型孤児院の家庭で、お母さんと実子1人、里子6人が母親と一緒に保養に来ていました。この家族には4個のビタペクト2を渡しました。
 それぞれの体内放射能値は次のとおりです。○印の子どもにビタペクト2を渡しました。前回の滞在のときに測定した人の結果も表記しています。

母親(事故発生時25歳)18ベクレル → 8ベクレル 
女子(16歳)19ベクレル
男子(15歳) 0ベクレル → 24ベクレル ○
女子(14歳)17ベクレル
男子(12歳)38ベクレル ○ → 38ベクレル ○
男子(12歳)36ベクレル ○
男子(12歳)30ベクレル ○
男子(10歳)18ベクレル 

 子どもたちの健康状態についてもお母さんにお聞きしました。
 16歳の女の子はお母さんの実子です。生まれつき心臓に穴が開いており、片耳が難聴です。
 31ベクレルだった12歳の男の子は片方の足が内側にねじれてきており、今は普通に歩いているし、痛みもないそうですが、ねじれがひどくなってきたので、医者から足をまっすぐ伸ばすための矯正用の靴を履くように言われ、近いうちにそれを注文する予定だそうです。
 36ベクレルだった12歳の男の子はおねしょが治らないそうで、原因を調べましたが、検査の結果は特に異常はなく、病院からは原因不明と言われました。里子なので、実の親(アルコール中毒)から育児放棄されていたらしく、精神的なトラウマが原因ではないか、とお母さんは考えています。
 引き取った里子のほとんどは最初の頃、栄養不足状態と慢性胃炎を持っており、食事つくりに気を使うそうです。しかし今は養母の心のこもったご飯を食べて胃炎はほぼ治っているということでした。

 この一家は畑を持っており野菜を作って食べているそうですが、食品の測定をしたことはありません。村の中に測定する場所がなく、測定しようと思ったら、20キロ離れたオシポビッチまで持っていかないといけないので、面倒だからです。
 この村は汚染地域に指定されたことはありません。しかし村の中でがんや甲状腺の病気になる人が増えたそうです。お母さん自身は健康ですが、そのお母さんのお母さんは現在甲状腺の病気になっているということでした。


(家族B)

 スラブゴロド(チェルノブイリ原発から235キロ)から来た家族。この一家も家族タイプ孤児院で、お母さんが6人の里子を連れてきていました。この家族には3個のビタペクト3を渡しました。それぞれの体内放射能値は次のとおりです。○印の子どもにビタペクト2を渡しました。

母親(事故発生時30歳)10ベクレル
女子(17歳)14ベクレル
女子(16歳)12ベクレル
男子(14歳)11ベクレル
男子(14歳)22ベクレル ○
女子(11歳)21ベクレル ○
男子(10歳)35ベクレル ○

 
 お母さんに子どもたちの健康状態について質問しました。
 17歳の女の子は胃炎持ちでしたが、成長した現在は治ったそうです。この女の子と14歳の男の子(11ベクレル)は実の姉弟です。二人とも体が弱く、予防接種をするだけで体調が悪くなる(ワクチンのせいで軽く発病してしまう。)ということでした。
 11歳の女の子と10歳の男の子は実の姉弟です。弟のほうは最近食欲がなく、顔色も悪くなってきたので、お母さんは心配していました。情緒不安定なのか、よく理由もなく泣くそうです。私が話をしているときも、この子がうっかりコップを倒してジュースをこぼしてしまったのですが、泣き出してしまい、その後30分ぐらいずっと泣いていました。絵葉書をあげたら笑っていたけど、何だか心配な感じですね。
 お母さん自身は甲状腺に良性の腫瘍ができており、それがどんどん大きくなるので、手術するよう勧められましたが、まだ決心していないそうです。

 スラブゴロドは放射能汚染地域です。人口は1万1000人だそうですが、全員に1年に1回甲状腺と血液検査が義務付けられているそうです。それで異常が見つかると、WBC測定も義務付けられます。検査は全て無料です。
 異常が見つからなくても希望する人はWBCの測定ができます。この場合も無料です。しかし無料でも測定に行く人は少ないそうです。測定をしてよくない結果だとしても、ではどうしたらいいのかという対策方法を教えてくれないのが理由だと思います。
ビタペクト3は薬局では売られていないし、今回はチロ基金からあげることができましたが、ふだんはマルチビタミン剤とセルロースで代用するしかなさそうです。
 スラブゴロドには食品の測定もしてくれるところがあり、これも無料で測定してくれます。この一家はきのこの測定など頼んでいるということでした。

 このお母さんは事故が起きたとき30歳で、汚染地域の住民ですから、事故当時のことをよく覚えており、いろいろ詳しく話してくれました。
 これについては後ほど「聞き取り調査」のほうで詳しくご紹介します。

 画像は記念撮影したものです。
 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、着物で作った巾着袋などをプレゼントしました。
今回は年齢が高い子どもが多かったので、日本語のことなどけっこうつっこんだ質問がありました。
 このように興味を持ってくれる子が増えてくれるとうれしいですね。

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第159回」

2014-02-14 |   ビタペクト配布活動
 2月14日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第159回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を7個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2137個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1960部となりました。
 今回で通算173回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2137人の子どもにビタペクトを、1960家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80



 今回は3家族がSOS子ども村に保養滞在していました。
 それぞれの家族に話をうかがいました。

(家族A)

 グルボーコエ(チェルノブイリ原発から約450キロ)からお母さんが3人の実子と1人の子どもを連れてきていました。 
 この家族には3個のビタペクト3を渡しました。
 この家族は2008年8月にも保養に来たことがあります。
 そのときのようすについてはこちらをご覧ください。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第78回」

 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。前回の保養のときに測定をした子どもはその結果も表記しました。

母親(事故発生時15歳)17ベクレル ○ → 16ベクレル
次男(16歳) 17ベクレル 
三男(12歳) 27ベクレル ○ → 25ベクレル ○
次女 (7歳) 0ベクレル → 33ベクレル ○
男子(10歳) 22ベクレル ○

三男は急性白血病患者です。10歳の男の子は養子で、肝臓に腫瘍ができています。
 今回このお母さんと話をすることができませんでした。子どもたちを連れて、小児腫瘍学センターへ診察や検査に行っており、不在だったからです。
 
 それにしても、チェルノブイリ原発から450キロも離れた非汚染地域に住んでいるのにもかかわらず、子ども立ちは当然事故後生まれた子どもばかりなのに、全員被爆していて、ビタペクト3も飲まないといけない子どももいるのが残念です。
でもこれがベラルーシの現状なんですね。


(家族B)
 コルマ(チェルノブイリ原発から約140キロ)からお母さんが4人の実子と2人の子どもを引率していました。
この家族には2個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時11歳)15ベクレル 
長女(18歳)26ベクレル ○
次女(16歳)18ベクレル 
長男 (9歳)17ベクレル
三女 (3歳)21ベクレル 
女子(14歳)32ベクレル ○
男子(12歳)18ベクレル 

 
 14歳の女の子と12歳の男の子は姉弟です。
 お母さんに話をうかがいました。
 6歳の娘は体重が15キロで、やせており発育がよくないのではとお母さんは心配していました。
 子どもたちは比較的健康だそうです。次女が慢性胃炎である以外は、子どもたちは比較的健康で、風邪をひくこともあるけれど、「こんなのは普通だと思う。」とお母さんは話していました。
 お母さん自身は高血圧であること以外、健康には心配するようなことはない、と言っていました。ただ、出産を多く経験したせいか、私より若いのに歯がたくさん抜けていました。
 でも、4人とか5人産んでも歯は丈夫、という人もいますから、このお母さんが歯が抜けているのは出産とは関係ないかもしれません。
 お母さんはチェルノブイリ原発事故が起きたときは、ゴメリ市に住んでおり、結婚を機にコルマに引っ越したそうです。事故が起きた当初、放射能のことなど、気にしたりご両親は不安を口にしたり、していませんでしたか? と質問したのですが、
「全く気にしていなかった。うわさなども聞かなかった。平常どおり暮らしていた。」と現在に至るまで、楽観的に暮らしてきたようでした。


(家族C)

 この家族もコルマからお母さんが4人の実子と来ていました。
 この家族には2個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。
 
母親(事故発生時4歳)31ベクレル
長女(11歳)32ベクレル ○
長男 (6歳)29ベクレル ○ 
次女 (3歳)19ベクレル
三女 (2歳)20ベクレル

 お母さんにお話をうかがいました。長男と三女は生まれつき、心臓の中に穴があいていましたが、長男のほうは自然にふさがり、三女のほうもそのうちふさがるだろうから、と特に何も治療は受けていないそうです。
 長男は落ち着きがなく、神経系統の病気ではないかと、検査を受けて投薬治療中だそうです。私の目からすると、「ちょっとやんちゃな男の子」の感じしかしませんでしたが・・・

 お母さんは長女と長男の2人はやせ気味のような気がするので、心配だと話していましたが、特に食が細いとか病気がちといったことはないそうです。

 お母さんはまだ若いのに家族Bのお母さんと違って、関心が高く自らチェルノブイリ原発事故のことをインターネットで検索して、こういう事故があったのよ、と子どもたちに事故が起きた原因まで分かりやすく説明したそうです。
 コルマは移住先に選ばれ、子ども時代、見る見るうちに移住者のための住居が建設されていったのを見たそうです。
 この一家は畑を持っており、野菜を育てていますが、測定したことはありません。
 もしできた野菜を市場で売る場合は測定が義務付けられています。でも一家は自分たちで食べる分しか作っていないので、測定をしたことがないと言っていました。
 他にも豚を飼っていましたが、ベラルーシで豚インフルエンザが発生したときに、没収されてしまい、その後は鶏しか飼っていないそうです。

(このお母さんの話は「聞き取り調査」に追加しておきます。)

 このお母さんはチェルノブイリ原発事故の記憶がない世代ですが、記憶がある世代よりよっぽど意識が高くてちょっと意外でした。
 でも最近思うのは、親よりも中学生・高校生ぐらいの年代の子どものほうが、熱心に被爆対策の話などを聞いており、よく分からないのでかえって興味がある、という感じなのです。

 SOS子ども村で出会うお母さんたちは子どもが多いので、どうしても今日の育児で頭がいっぱいになっている部分があるのですが、未来がある子どものほうが、自分の健康や将来のことを考える余裕があるようです。
 こういう世代がベラルーシで育ってきているのはいいことですね。ただやはり非汚染地域に住んでいる子どもはあまり放射能のことに意識はいっていないようです。


 画像は記念撮影したものですが、家族Aの一家が写っていません。


 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、着物で作った巾着袋などをプレゼントしました。今日はバレンタインデーだったので、折り紙の鶴以外に折り紙のハートも子どもたちにあげました。

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第158回」

2014-01-20 |   ビタペクト配布活動
 1月20日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第158回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を14個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2130個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1950部となりました。
 今回で通算172回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2130人の子どもにビタペクトを、1950家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80



 今回は2家族がオルシャ市(チェルノブイリ原発から約350キロ)から、SOS子ども村に保養滞在していました。

(家族A)

 お母さんが3人の実子、5人の子どもを連れてきていました。 
 この家族には8個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時16歳)11ベクレル ○ 
長女(18歳) 25ベクレル ○
長男(17歳) 25ベクレル ○
次女(16歳) 24ベクレル ○
男子(15歳) 27ベクレル ○
女子 (7歳)  0ベクレル
男子(12歳) 29ベクレル ○
男子 (9歳) 30ベクレル ○
男子 (8歳) 28ベクレル ○

このうち15歳の男子と7歳の女子は兄妹です。

 健康状態についてお母さんにお話をうかがいました。18歳の長女と16歳の次女は手の親指が巻き爪で、次女は今までに4回手術を受けたそうです。最近の手術は昨年12月、その前は3月だったそうです。こんなに頻繁に巻き爪の手術を受けないといけないなんて大変です。また次女は背骨が湾曲しています。
 15歳の男の子は生まれつき心臓に欠陥があります。また背骨が湾曲しています。7歳の女の子は近視が進んでいます。
 9歳の男の子はよく風邪をひき、咳が慢性的に続いているそうです。
 お母さんは11ベクレルでしたが、持病があることとカリウム量が極端に多いことから、ビタペクト3を渡しました。


(家族B)

 お母さんが1人の実子と5人の子どもを引率していました。
この家族には6個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時17歳)0ベクレル ○
女児 (6歳)29ベクレル ○
男子(14歳)34ベクレル ○
女子(11歳)25ベクレル ○
男子(11歳) 0ベクレル 
男子 (7歳)31ベクレル ○
男子 (6歳)20ベクレル ○

 このうち7歳と6歳の男の子は兄弟です。
 お母さんに話をうかがいました。
 6歳の娘さんは体重が15キロでやせており、発育がよくないのではとお母さんは心配していました。
 7歳の男の子は体重19キロ、6歳の男の子は16キロで二人ともやせており、顔色が悪かったです。
 お母さんの話によると、この兄弟は食事をすると、すぐにトイレに行くそうです。胃に物が入るとすぐに便意を催すという体質のようです。食が細いわけではなく、トイレの後、またご飯を食べたがるそうです。でもちゃんと栄養を消化吸収できているのか怪しいです。腸の病気なのかなあと思いましたが、医者からはホルモン検査をするように言われたそうです。
 このお母さんにもビタペクト3を渡しましたが、カリウムがとても多く体重が3桁でした。

 オルシャはベラルーシ東部にある街ですが、放射能汚染地域に指定されたことはありません。
 事故当時の話をきくと、お母さんは2人とも高校生の年齢でしたが「特に覚えていない。」「うわさはあったが、気にしていなかった。」「母親からできるだけ家にいるようにと言われた。」ぐらいの記憶しかありませんでした。
 当時も現在も被曝について気にしたことも考えたこともなく、今回保養に来て初めて内部被ばくを測定してびっくりしているという状態でした。
 これが一般的な非汚染地域に暮らし続けてきたベラルーシ人の反応だと思います。でも子どものほとんどがビタペクト3を飲まないといけないレベルの被曝をしています。

 画像は記念撮影したものです。(ベラルーシではクリスマスが1月7日なんですが、まだツリーを飾っていますね。)
 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、着物で作った巾着袋などをプレゼントしました。
 自分の名前を日本語で書いてもらったことに、一番驚いていました。今回は年齢が高い子どももいたので、日本のことをいろいろきかれました。

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第157回」

2013-12-23 |   ビタペクト配布活動
12月23日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第157回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を12個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2116個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1940部となりました。
 今回で通算171回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2116人の子どもにビタペクトを、1940家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80




 今回は3家族がボブルイスク市(チェルノブイリ原発から約200キロ)から、SOS子ども村に保養滞在していました。

(家族A)
  
 お母さんが5人の子どもを引率していました。この家族には6個のビタペクト3を渡しました。
 この家族は2005年11月、2012年11月にもSOS子ども村へ保養に来たことがあります。そのときのようすはこちらをご覧ください。
 チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第39回」(家族B) 
 チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第141回」(家族A)

 それぞれのそれぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。2005年と2012年に測定した子どもはその結果も記載しています。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時11歳)11ベクレル → 10ベクレル → 12ベクレル ○
次女(14歳)0ベクレル → 30ベクレル ○ → 29ベクレル ○
三女(11歳)10ベクレル → 15ベクレル → 36ベクレル ○
次男 (9歳)0ベクレル → 24ベクレル ○ → 39ベクレル ○
四女 (7歳)33ベクレル ○ (2012年初測定) → 51ベクレル ○
三男 (4歳)33ベクレル(2012年初測定) → 25ベクレル ○

 健康状態についてお母さんにお話を伺いました。次女と四女は視力の低下が続いているそうです。
 三男ですが、最近になって、下あごの骨の成長が遅れていること、また停留睾丸であることが分かり、お母さんは心配していました。(両方とも手術で治るとは思うのですが・・・。)

 子ども達全員、結果の悪い数値で残念です。
 お母さんにも一つ渡していますが、体重が3桁だったので、ダイエット目的で渡しています。しかし四女が50ベクレル以上という数値だったので、お母さんの分のビタペクト3のうち半分はこの子にあげて、1人で1個半飲むように話しました。


(家族B)

 お母さんが4人の子どもを引率していました。この家族には5個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれのそれぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時9歳)9ベクレル ○
長女(15歳)23ベクレル ○
長男(11歳)29ベクレル ○
次女 (9歳)21ベクレル ○
次男 (6歳)30ベクレル ○

 次女はてんかん患者です。子ども達は風邪、インフルエンザなど感染症によくかかり、免疫力が弱いというお母さんの話でした。
 このお母さんも体重が3桁だったので、ダイエット目的でビタペクト3を渡していますが、この家族も全体的に数値が高くて、心配です。
 お母さんにチェルノブイリ原発事故が起きたときのことを覚えていますか? と尋ねると、よく覚えていないが、自宅近所の水溜りの水が発光色のような黄色になっていて、気味が悪かったという思い出を話してくれました。
 でもそれはそう見えただけで、放射能は関係ない、という人もベラルーシには大勢いて、因果関係は分かりません。


(家族C)

 お母さんが3人の子どもを引率していました。この家族には1個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれのそれぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時0歳)24ベクレル 
長女 (9歳)25ベクレル ○
次女 (3歳)31ベクレル
長男 (2歳)56ベクレル 

 次女と長男にもビタペクト3をあげたかったのですが、年齢が3歳以下なのと、2人とも風邪をひいてしまい、投薬治療をしているため、渡せませんでした。
 お母さんの話によると子ども達はよく風邪をひき、また長男はアレルギー体質(牛乳アレルギー)だそうです。

 今回は数値が高くて、心配な結果でした。ボブルイスク市は汚染地域には指定されていません。200キロ原発から離れています。それでもこのような結果だったので、がっかりしました。できたらビタペクト3を飲んだ後、再測定ができればいいのですが・・・。

 画像は記念撮影したものです。ただ風邪をひいて寝ていた子どもは写っていません。
 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、着物で作った巾着袋などをプレゼントしました。
 特に着物と漢字に興味があるようで、子ども達はとても喜んでいました。
 SOS子ども村で出会えたことをきっかけにして、日本に関心を持ってくれる子どもがベラルーシにもっと増えてほしいと思っています。

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

 今回で、今年最後の配布活動になりました。多くの方々に支えられ、この活動をまた来年につなげていきたいです。
  

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第156回」

2013-11-27 |   ビタペクト配布活動
 11月27日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第156回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を12個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2104個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1930部となりました。
 今回で通算170回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2104人の子どもにビタペクトを、1930家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


今回は2家族がゴメリ市(チェルノブイリ原発から約140キロ)の近くのテレシコビッチ村から、SOS子ども村に保養滞在していました。
この2家族は親戚になります。

(家族A)

家庭タイプ孤児院の家族で、お母さんが10人の子どもを連れてきていました。全員養子です。
この家族には8個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時25歳)11ベクレル 
女子(16歳) 29ベクレル ○
男子(14歳) 31ベクレル ○
女子(14歳) 29ベクレル ○
女子(13歳) 42ベクレル ○
男子(13歳) 47ベクレル ○
女子(13歳) 33ベクレル ○
女子(12歳) 26ベクレル ○
男子(11歳) 30ベクレル ○
男子(10歳) 39ベクレル ○
女子 (9歳) 23ベクレル ○
 
 このうち、14歳の男の子と12歳の女の子は実の兄妹、13歳の男の子と9歳の女の子も実の兄妹、14歳の女の子と11歳の男の子は実の姉弟、16歳の女の子、13歳の女の子、10歳の男の子も実の兄弟同士です。
 
 健康状態についてお母さんにお話を伺いましたが、子どもたちは比較的健康ということでした。13歳の女の子が生まれつき腎臓が悪かったのですが、今はよくなったそうです。
ただお母さん自身が昨年心臓発作を起こして、入院し今もたくさんの薬を飲んでいるそうです。
いっしょに養子を育ててきたご主人は3年前に脳卒中で亡くなりました。それでも養子を受け入れているそうです。

18歳になると子どもたちは自立していくそうですが、すでに就職した子どもや結婚した子どももたくさんいて、孫(血のつながりはないですが)が20人もいるそうです。
(家族B)のお母さんは(家族A)お母さんが育てた養子のお嫁さんです。
 
 ところで13歳の女の子の実のお姉さんもこの一家の養女でした。(かわいそうなことに大学生のときに交通事故で亡くなったそうです。)
 高校生のとき胸のレントゲンで影のようなものが映っており、入院したのですが、全くよくならなかったので、育てのお母さんが退院させたそうです。
 すると同じ村に住んでいる人が、しぼったばかりのヤギの乳を飲めば治る、と言ったので、毎日コップを持ってその人が飼っているヤギの乳を飲みに行っていました。
 2週間後レントゲンを撮ると、影が消えていて担当医が
「いったい何を飲ませたんですか?」
ときかれたそうです。
 この一家では牛乳はほとんど飲まないそうで、ヤギの乳を飲むようにしているそうです。

 ヤギの乳はときどき放射能の測定に持って行っており、「飲んでもよい」と言われているそうです。検査は強制ではなく、自主的に行っていますが、この一家では
「子どもが飲むものだから、うちはちゃんと検査する。」
という考えだそうです。
 この一家は自分の畑でじゃがいもなど野菜を育てており、豚も飼っています。
 ヤギはその辺の草を食べているので、このヤギの乳が汚染されていない、ということは、土地がきれいである可能性が高く、おそらくじゃがいもも汚染されていないと思います。

 それなのにどうして子どもたちが全員被爆しているのだろうと、尋ねると
「それは鶏のえさのせいです。地元の人はみんな知っている。」
という返事でした。
 鶏を飼っている家庭が多いのですが、そのえさが袋入りで販売されており、それが実は汚染されているそうです。
 そのえさを食べた鶏に放射能が蓄積し、それを食べた人間も被爆する、ということでした。
 この家ではそのえさを買うのをもうやめたそうですが、学校の給食などに出てくる鳥肉はあやしい、ということになります。
 
 この一家の子どもはよくイタリアやベルギーに保養に行っているそうです。
 16歳の女の子は2年前まで毎年のようにイタリアへ行っていた、と話していました。
 保養は一般家庭にホームステイし、海水浴に行ったりしたそうです。
 WBCの被爆の測定などはしなかったということでした。なぜか歯の検査は毎回受けたと話していました。 


(家族B)
 お母さんが5人の実子を引率していました。
この家族には2個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時24歳)39ベクレル
長男 (5歳)42ベクレル ○
次男 (4歳)19ベクレル
長女 (3歳)37ベクレル ○
三男 (1歳)34ベクレル 
次女 (1歳)63ベクレル

 三男と次女は双子です。まだ1歳なので、ビタペクト3をあげることができないのが、残念ですがしかたありません。
 子どもたちはアレルギー体質で、お菓子を食べると耳やあごの周囲が赤くなり、かゆいそうです。
3歳の長女はアレルギー反応で咳がでるのですが、普通の咳ではなく、聞いていると「何か吐き出しそう・・・」「息がつまるのでは・・・?」と心配になってくるような苦しそうな咳なのです。
 病院から薬をもらっていますが、完全にはよくなっていないということでした。

 画像は記念撮影したものです。ただ昼寝中などで写っていない子どもがいます。
今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、古い着物で作った巾着袋などをプレゼントしました。みんな日本語にとても関心があるようでした。
(でも漢字は難しそうなので、日本語の勉強はしたくない、とも言っていた・・・。)(^^;)
 
 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第155回」

2013-11-12 |   ビタペクト配布活動
 11月12日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第155回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を14個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2092個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1920部となりました。
 今回で通算169回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2092人の子どもにビタペクトを、1920家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80




 今回は2家族がゴメリ市(チェルノブイリ原発から約140キロ)から、SOS子ども村に保養滞在していました。それぞれの家族にお話を伺いました。
 両家族とも今までSOS子ども村に保養滞在したことがありますが、引率してきた子どもの中には初めての滞在の子どももいました。2家族と分かれていますが、どちらもゴメリ市にある多子家庭と障害児を支援する会の会員の子どもたちです。 


(家族A)

 お母さんが1人の娘、2人の姪、4人の子どもを引率していました。この家族には6個のビタペクト3を渡しました。 
 この家族は2010年と2011年にSOS子ども村に滞在したことがあります。そのときのようすは、こちらをご覧ください。

 チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第119回」(家族A)

 チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第104回」(家族A)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/4996cd66afa6da48c0351b85ebdb0909


 また三女は2009年9月に、祖母に引率されてSOS子ども村に保養滞在していました。そのときの様子はこちらの記事をご覧ください。チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第96回」(家族A)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/f09ebd298248eb3f7f5c1299bdf04770


 それぞれの体内放射能測定結果はこのとおりです。三女は2009年9月測定分も示してありますが、それ以外は2010年6月の結果と2011年6月の結果、そして今回の結果を表示しています。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。

母親(事故発生時14歳)9ベクレル → 10ベクレル → 13ベクレル ○
三女(15歳) 23ベクレル ○ → 22ベクレル ○ → 34ベクレル ○ → 33ベクレル ○
姪 (13歳) 15ベクレル → 0ベクレル → 44ベクレル ○
姪  (7歳) 23ベクレル ○ → 30ベクレル ○ → 37ベクレル ○
女子(13歳)28ベクレル ○
女子(12歳)16ベクレル
女子 (8歳) 0ベクレル
男子 (5歳)36ベクレル ○

 このうち13歳の女の子と5歳の男の子は姉弟です。
 お母さんはそんなに悪い結果ではなかったのですが、体内のカリウム量が非常に多すぎるため、ビタペクト3を飲むことになりました。(半分の理由はダイエットなんですが・・・) 
 
 三女は心臓が弱く、さらに慢性胃炎を患っていましたが、昨年胃潰瘍まで起こして、一ヵ月半入院したそうです。今でもお粥のような柔らかいものしか食べられないそうです。

 姪2人は免疫力が異常に低いそうです。8歳の姪は環境が変わると、すぐ嘔吐してしまうそうで、SOS子ども村に来ると必ず吐いてしまうのですが、一日するとよくなり、とても元気になるそうです。しかし帰宅すると、また環境が変わることになるので、今度は頭痛を起こすそうです。

 お母さんの話によると引率した子どもの多くが、保養のときは元気になってもゴメリの自宅に帰ったとたん、頭痛を訴えることが多いそうです。
 低放射能の地域から急に放射能のある地域に戻ると体にそのような反応が出るのかもしれませんが、はっきりした理由は分かりません。


 (家族B)

 おばあちゃんが孫と6人の子どもを引率していました。この家族には8個のビタペクト3を渡しました。この家族も(かぞくA)といっしょに2011年に保養に来たことがあります。前述の「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第119回」(家族B)をご覧ください。 
 それぞれの2011年と今回の体内放射能測定結果はこのとおりです。

祖母(事故発生時28歳)14ベクレル → 13ベクレル ○
孫  (5歳) 0ベクレル → 33ベクレル ○
男子(12歳)38ベクレル ○
女子(10歳)45ベクレル ○
男子(10歳)31ベクレル ○
女子 (8歳)44ベクレル ○
男子 (5歳)42ベクレル ○
女子 (5歳)20ベクレル ○

 このうち12歳と5歳のの男の子は兄弟。10歳と8歳の女の子は姉妹です。
 このおばあちゃんも結果は悪くはなかったのですが、カリウム量が多いのでビタペクト3を飲むことになりました。
 
 おばあちゃんから話を聞きました。子ども達はよく風邪をひくそうです。10歳の女の子はしょっちゅう扁桃腺炎になるそうです。
 おばあちゃん自身も甲状腺の病気にかかっており、投薬治療中ということでした。

 この人には息子がいるのですが、チェルノブイリの事故が起きたとき、上の息子は3歳、下の息子は生後3ヶ月でした。
 現在2人とも甲状腺の病気を発病し、上の息子は手術を受けるそうです。

 2人のお母さんは口々に
「ゴメリは安全だと言われているが、線量計を持っている人が測定したら、線量が高い場所がたくさんある、と言われている。」
「病気の人がとても増えた。特に20代、30代の若い世代にがんが増えている。」
「障害児がたくさん生まれている。多いのは小児麻痺の子ども。親が被曝していて、それが子どもに遺伝したと思われる。」
と話していました。

 家族Aのお母さんは
「最近はとても体がだるくて、頭痛が毎日起こる。息切れもひどい。でもSOS子ども村に保養に来たら、そういった症状は全ておさまる。引率している子どもの数が多いので、食事や洗濯など家事が多くなるのに、疲れを感じない。ゴメリの自宅では夕方5時ぐらいになると、脱力感を感じ、家事はできないのに。」
と話していました。「ゴメリとSOS子ども村では空気がちがうのがすぐ分かる。」
とも言っていましたが、放射能に敏感な人なのかもしれません。
 お母さんたちはこういう被曝と思われる症状は人によって違うと言っており、
「気分が悪くなる」「頭痛」「吐き気」「せき」「のどの不快感」などいろいろだそうです。
 ちなみに、私はゴメリに何回か行ったことがありますが、そのような症状はありませんでした。(鈍感なのかな?)(^^;)

 画像は記念撮影したものです。ただ昼寝中などで写っていない子どもがいます。
 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、子どもの名前を書いた絵葉書などをプレゼントしました。
 
 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第154回」

2013-10-17 |   ビタペクト配布活動
 10月17日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第154回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を9個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2078個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1910部となりました。
 今回で通算168回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2078人の子どもにビタペクトを、1910家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80



 今回は2家族が、SOS子ども村に保養滞在していました。それぞれの家族にお話を伺いました。

(家族A)

 ノボポーロツク(チェルノブイリ原発から470キロ)から来た家族。
 お母さんが7人の子どもを引率していました。
 しかしこのお母さんには会うことができませんでした。このお母さんには17歳の長女がいて、年齢が高いことからお父さんと留守番をしていました。専門学校に通っているそうですが、私がSOS子ども村を訪問する前日に、学校の同じクラスの友だち数名から集団で殴る蹴るの暴行を受け、入院したのです。お父さんから連絡があり、お母さんは(どういう理由か12歳の次男も連れて)自宅近くの病院へ戻りました。
 とても気の毒です。これもいじめってことなんでしょうか。ベラルーシでもいじめはあるのですが、だんだん凶暴になりつつある、暴力シーンの多いテレビや映画、ゲームの影響か? とSOS子ども村の職員さんたちは話していました。

 放射能の測定自体はお母さんが一時帰宅する二日前に受けていました。この家族には4個のビタペクト3を渡しました。
それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時9歳)16ベクレル 
長男(15歳)18ベクレル  
次男(12歳)29ベクレル ○
次女(12歳)39ベクレル ○
三女(11歳)17ベクレル 
四女 (9歳)18ベクレル 
五女 (8歳)31ベクレル ○
六女 (5歳)28ベクレル ○

 お母さんがいなかったので、詳しい話を聞くことができませんでしたが、次男が生まれつき心臓病で、5歳のときに手術を受けたそうです。
 今でも疲れやすく、身体障害者認定を受けているそうです。
 他の子ども達は比較的健康ということでした。
 ただお姉さんが大怪我して入院、お母さんはそばにいない、ということで、みんなしょんぼりしていてあまり元気がなかったです。


(家族B)
 
 モロジェチノ(チェルノブイリ原発から390キロ)から来た家族。
 お母さんが7人の子どもを引率していました。
 ただ一番年上の長男はミンスクの大学に通っているということで、SOS子ども村には寝泊りしているだけだそうです。
 この家族には5個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時14歳)15ベクレル 
次男(12歳)21ベクレル ○
三男(11歳)30ベクレル ○
四男 (9歳)29ベクレル ○
五男 (6歳) 0ベクレル
長女 (5歳)20ベクレル ○
次女 (2歳)21ベクレル ○

 次女は2歳なのですが、来年初め3歳になるということで、お母さんが希望したため、ビタペクト3を渡しました。
 子どもたちは健康だそうです。ただ長男が偏平足だということでした。五男は片足だけが偏平足で、矯正する体操があるので、それを18歳までにして治しておかないと、40歳を過ぎてから歩行に問題が出てくる、と医者におどかされたそうです。 
 偏平足ってそんなに問題があるの? とびっくりしました。
 本人は特に不自由していないそうです。
 お母さんは出産のたびに髪の毛が抜けて、大変だそうです。

 この家族のお父さんはアフリカ出身。お母さんはベラルーシ人ですが、子供たちを見ているとお父さんのほうの遺伝子が強いなあ、と思いました。
 子ども達は、サッカー、ダンス、音楽に非凡な才能があるそうで、やっぱり筋肉とかリズム感とかアフリカの血のおかげなのかな、と思いました。

 つい「お子さんたちは外見上のことでいじめにあったりしませんか?」とお母さんに尋ねましたが、やっぱりある、ということでした。
 でもスポーツや音楽で才能を発揮しているので、学校では他の子どもから尊敬されているそうです。また学校の先生の指導にも大きく左右されるとお母さんは話していました。
 日本でもいじめが問題になっていますが、学校の先生にもよるんだろうなあ、と改めて思いました。  
 
 画像は記念撮影したものです。ただ家族Aのお母さんなど写っていない人がいます。
 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、着物から作った巾着袋をプレゼントしました。
 日本の絵葉書に子ども達の名前を日本語で書くと、家族Aのほうの子ども達にはようやく笑顔が出ました。家族Bのほうの子ども達は興味津々ということで熱心に眺めていました。

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や巾着袋、絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。


チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第153回」

2013-10-03 |   ビタペクト配布活動
10月3日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第153回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を6個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2069個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1900部となりました。
 今回で通算167回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2069人の子どもにビタペクトを、1900家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80



 今回は2家族がブレスト市(チェルノブイリ原発から約440キロ)から、SOS子ども村に保養滞在していました。それぞれの家族にお話を伺いました。

(家族A)
 お母さんが3人の子どもを引率していました。この家族には2個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時12歳)27ベクレル 
長男(15歳)25ベクレル ○ 
長女(12歳)28ベクレル ○
次女 (1歳)22ベクレル

 健康状態についてお母さんにお話を伺いました。
 長女が近視というほかには、特に問題はないそうです。ただ次女がダウン症です。年齢が3歳以下なので、ビタペクト3は渡していません。
 お母さんは「小さい子どもはどうしたらいいの?」と質問したので、ペクチンを多く含む果物(りんご)や野菜(グリーンピース)などを勧めました。
 被爆の原因は食べ物だと思いますが、具体的な理由は分かりませんでした。
 次女がダウン症ということで、お母さんはSOS子ども村の心理カウンセラーにカウンセリングしてもらったり、一生懸命に子育てしているようでした。
 

(家族B)
 お母さんが6人の子どもを引率していましたが、このうち1人は学校に行っていて、WBCの測定は受けていません。さらに12歳の長女は家でお父さんと留守番しているそうです。理由は牛を飼っているから、その世話をするためです。
 この家族には4個のビタペクト3を渡しました。それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時8歳)28ベクレル
長男(11歳)20ベクレル ○
次女 (9歳)22ベクレル ○
三女 (5歳)26ベクレル ○
三男 (4歳)27ベクレル ○
四男 (1歳)22ベクレル

 子どもたちは比較的健康だということでした。ただ今回保養に来ていない長女が一番病弱で、アデノイド、扁桃腺を取る手術を受けたりしたそうです。
 7人兄弟のうち、一番年上だからという理由で、留守番を任され、保養に行けずWBC測定を受けられなかったり、せっかく保養に来ているのに学校に行っていて測定につれて行ってもらえなかった子がいたり、運命なのかなあ、と思いますが、このように、WBC検査のチャンスからもれる子どもや無料のサプリをもらえない子どもなどが出てくるものなのかもしれません。これは将来の日本でも起こりうることだと思います。
 できるだけそういうことのないように体制作り、チェック機能作りを日本はしないといけないと思いました。

 この一家はグロドノ市内に住んでいますが、町外れの一軒屋に住んでいるそうです。そして牛を飼っていて、いつもその牛乳を飲んでいるのだそうですが、被爆の原因はそれではないかと話しました。
 しかし1年に1回この家の牛の牛乳は放射能の検査を受けており、毎回「大丈夫。」と言われているそうです。具体的に1リットル何ベクレルだったのか、といった結果報告はしてもらっていない、ということでした。牛乳の基準値は1リットルあたり100ベクレルなので、おそらくそれ以下なのだろうと思いますが、測定した数値を明確に示さないというのは、やはりおかしいと思います。
 放射能測定に限らず、ベラルーシの医者などもそうなのですが、対応というものが、こんな感じです。
「1リットルあたり何ベクレル、と検査結果を教えても、素人にはこれが危険なのか安全なのか、どうせ分からないでしょ。だから簡単に『大丈夫』と言っているんです。」
 おそらくこのお母さんは「お宅の牛乳は大丈夫ですよ。」と言われたときに「はあ。」としか答えていないと思われます。
「大丈夫って具体的に1リットルあたり何ベクレルなんですか?」
とつっこんで質問していないのです。
 こんなふうに対応されないように、検査を受ける側も賢くならないといけません。賢くなる、とは放射能の知識をつけるということです。日本人の皆さんも賢くなってください。

 学校で放射能のことを勉強していませんか? と子どもたちに尋ねたところ、日本で言うと小学5年生の長男が
「学校でチェルノブイリのビデオを見た。」
と言っていました。1986年にこのような大事故があり・・・といったどちらかと言うと歴史的事実としてチェルノブイリを教える、というもので、先生も「放射能は危険。」といった子どもを怖がらせるようなことは言ってなかったそうです。
 小学生ではまだ難しいかもしれませんが、放射能についてちゃんと学ばないといけないな、と思いました。

 画像は記念撮影したものです。ただ家族Aのお母さんと次女は写っていません。
 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、着物から作った巾着袋、こけしをプレゼントしました。かわいい現代風デザインのこけしにとても喜んでいました。

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や巾着袋、こけしなど子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第152回」

2013-09-05 |   ビタペクト配布活動
 9月5日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第152回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を12個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2063個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1890部となりました。
 今回で通算166回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2063人の子どもにビタペクトを、1890家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80



 今回は2家族がミンスク市(チェルノブイリ原発から約350キロ)から、SOS子ども村に保養滞在していました。それぞれの家族にお話を伺いました。

(家族A)

 お母さんが7人の子どもを引率していました。この家族には5個のビタペクト3を渡しました。
 この家族は2009年7月にもSOS子ども村で保養滞在しています。そのときの様子は「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第93回」(家族B)をご覧ください。

 お母さんには子どもが新しく生まれ、今は8人の子どもがいますが、長男は大きくなったため、今回の保養には来ていません。
 それぞれの体内放射能測定結果はこのとおりです。1回目の測定結果の次に矢印で今回の測定結果を表示しています。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。

母親(事故発生当時14歳)(今回初測定)18ベクレル
長女(16歳)30ベクレル ○ → 34ベクレル ○
次男(12歳)28ベクレル ○ → 46ベクレル ○
三男 (9歳)47ベクレル ○ → 33ベクレル ○
次女 (6歳)    (今回初測定)28ベクレル ○
四男 (4歳)    (今回初測定)22ベクレル ○
五男 (2歳)    (今回初測定)38ベクレル

 この家族には生後9ヶ月になる三女もいるのですが、おすわりをじっとしていられず、測定はしていません。
 2歳の五男は結果はよくなかったのですが、年齢が2歳ということで、ビタペクト3は渡していません。

 4年前と同じように結果がよくなく、首都であるミンスク市民の平均を大きく超えています。
 一体何が原因なのか、お母さんと話したところ、店で売られている食品以外にもミンスク郊外の森の中で毎年大量のビルベリーを家族全員で集めてきて、大量のジャムを作り、年中それを食べているそうです。
 お母さんは「私はビルベリーを集めたり、ジャムにしたりしますが、子どもが大喜びで食べるので、ジャムを自分は食べないようにして、子供たちにできるだけあげるようにしています。」と話していました。
 だから、お母さんの結果はいい結果なのかもしれません。
 お母さんはジャムがまだ残っているので、それを食品の測定に出して、本当にビルベリーが被曝の原因なのか調べたいと話していました。
 またこの家族はミンスクに住んでいるので、ベルラド研究所にWBCの再測定にも行きたいと言っていました。

 長女は心臓の具合が悪いそうで、医者に言ってもほったらかしにされているそうです。似たような、重篤な病気ではないけれど、心臓の具合が悪いという子どもがとてもたくさんいるからでしょう。
 お母さんは腎臓に結石があるそうですが、今のところ痛みはないし、これも放置している状態です。
 三女には背中に血管腫があり、手術したそうですが、まだ完全に治っていない、ということでした。  


(家族B)
 
 お母さんが7人の子どもを引率していました。このうち5人が実子、2人は養子です。この家族には7個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの体内放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。

母親(事故発生時6歳)14ベクレル
長女(11歳) 24ベクレル ○
長男(10歳) 44ベクレル ○
次女 (8歳) 41ベクレル ○
三女 (6歳) 27ベクレル ○
四女 (4歳) 30ベクレル ○
男子 (9歳) 27ベクレル ○
男子 (5歳) 32ベクレル ○

 この家族も子ども全員が20ベクレル以上という結果が出てしまいました。
 原因ははっきり分かりません。子どもたちは牛乳が好きで、一般商店で買ってきた牛乳をたくさん飲んでいるそうです。
 普通の牛乳の基準値は1リットル当たり100ベクレルなので、例えば検査をして99ベクレルだったら、販売してもいいわけです。
 それをがぶがぶ飲んでいたら、当然相当量内部被ばくしてしまいます。
 子ども向けの食品は基準値が別に設けられているので、1リットルあたり37ベクレルの子ども牛乳を買うようにアドバイスしました。
 
 子ども達は全員、ほぼ1年中鼻かぜをすぐひくそうです。
 長男は多動で、声も大きく、とても目立っていました。
 養子の子ども2人はときどきおねしょをするそうで、引き取られてから1年半経つそうですが、まだ精神的に落ち着いていないようです。

 画像は記念撮影の様子です。
 子どもたちには折り鶴や折鶴の作り方を説明した紙(千羽鶴プロジェクト)、折り紙用の紙をプレゼントしました。
このほか着物をほどいて作った巾着袋もお母さんたちに渡しました。
それから日本の絵葉書の裏に子どもたちの名前を書いて渡しましたが、漢字に驚いていました。
 
最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書、手作りの巾着袋などのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。