ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第178回」

2015-05-27 |   ビタペクト配布活動
 5月27日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第178回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を12個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを2部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2351個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2096部となりました。
 今回で通算193目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2351人の子どもにビタペクトを、2096家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42

(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 今回は2家族がボブルイスク市からSOS子ども村に保養滞在していました。

(家族A)

 お母さんが4人の子どもを引率していました。この家族には4個のビタペクトを渡しました。
 この家族は2005年11月、2012年11月、2013年12月にもSOS子ども村へ保養に来たことがあります。そのときのようすはこちらをご覧ください。
 チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第39回」(家族B) 
 チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第141回」(家族A)
チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第157回」(家族A)

 それぞれのそれぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。2005年、2012年、2013年の結果も記載しています。○印の子どもにビタペクトを1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時11歳)11ベクレル → 10ベクレル → 12ベクレル ○ → 12ベクレル
三女(13歳)10ベクレル → 15ベクレル → 36ベクレル ○ → 27ベクレル ○
次男(11歳)0ベクレル → 24ベクレル ○ → 39ベクレル ○ → 30ベクレル ○
四女 (9歳)33ベクレル ○ (2012年初測定) → 51ベクレル ○ → 28ベクレル ○
三男 (6歳)33ベクレル(2012年初測定) → 25ベクレル ○ → 28ベクレル ○

 健康状態についてお母さんにお話を伺いました。
 三男は下あごの骨の成長が遅れたままで、いわゆる「ようすを見ましょう」という感じでほったらかしにされているようすでした。
 ちなみにお母さんはやせていませんでした。
 以前よりは子どもたちは平均すれば被爆量が減っていましたが、高めのままというのが気になります。


(家族B)

 お母さんと10人の子どもの家族。この家族には8個のビタペクトを渡しました。
 
 この家族は2011年1月にも保養滞在したことがあります。
 そのときの様子はこちらをご覧ください。

チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第113回」

 2011年と今回の測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクトを1個ずつあげました。

母親(事故発生時16歳)0ベクレル →14ベクレル
男子(15歳) 0ベクレル → 41ベクレル ○
男子(15歳)36ベクレル ○ → 12ベクレル
女子(12歳)30ベクレル ○ → 14ベクレル
男子(12歳)35ベクレル ○ → 22ベクレル ○
女子(10歳)25ベクレル ○ → 44ベクレル ○
男子 (9歳) 0ベクレル → 25ベクレル ○
男子 (8歳) 0ベクレル → 25ベクレル ○
男子 (7歳) 0ベクレル → 21ベクレル ○
女子 (5歳)(今回初測定)36ベクレル ○

 この家族には11人子どもがいるのですが、年長の1人を除いた10人をお母さんが連れてきていました。
 15歳の男の子2人と12歳の男の子と女の子は双子です。
 
 子どもたちの健康状態についてお母さんからお話をうかがいました。

 15歳の男の子(12ベクレルだったほう)は喘息と乳製品アレルギーだったのですが、最近症状が出てこなくなり、元気になってきたそうです。

 他の子供たちは健康だそうですが9歳の男の子が1人で病気を抱え込んでいます。
 列挙すると・・・生まれたとき6本指だった。→ 手術して5本指になっている。
 片方のての親指が生まれつき短い。 → 特に治療を受けていない。
 甲状腺が肥大した状態で生まれてきた。→ ホルモン剤を飲み続けている。
 生まれたとき直腸がふさがっていた。→ 小児外科センターで手術して完治。
 心臓の内側に穴が開いていたことが判明。→ 特に治療を受けていない。
 4歳のとき両耳が聞こえていないことが判明。話していた言葉も減っていった。→右耳に補聴器をつけて、聞こえるようになり、言葉も増えた。(左耳に補聴器をつけていないのは、左耳の形が奇形であるため、取り付けられないから。)

 病気ではありませんが、頭のひよめき(大泉門。普通1歳半までにふさがる頭蓋骨の穴)が3歳になってやっとふさがったそうです。
 
 どうしてこの子だけ・・・とお母さんが思うのも当然で、医者は「この子を妊娠中にインフルエンザに罹ったでしょう。」と言ったそうですが、お母さんはそんな病気にはかかっていないそうです。
 医者にも分からないことが世の中起こりますからねえ。

 この男の子は身体障害者認定を受けており、2年おきに新しいものに付け替えるときの購入費は免除。ホルモン剤も無償で受け取っているそうです。

 12歳の女の子は夏に2ヶ月、冬に短期の保養にイタリアへ行っており、全部で9回行ったことがあるそうです。7歳の女の子も去年イタリアへ行ったと話していました。

 画像は記念撮影したものです。
 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもたちの名前を書いた絵葉書、巾着袋などをプレゼントしました。

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
ベラルーシの子どもたちもお母さん方もSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

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