ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

SOS子ども村での保養滞在プログラム (2) サプリメント

2012-02-22 | 放射能関連情報
 SOS子ども村では保養滞在している子どもたち(年齢は2歳以上)にビタミンとミネラルのサプリを支給しています。
 これは飲むタイプのサプリです。
 タブレット状になっていて、水に入れると泡が出て溶ける発泡タイプのサプリです。
 レモン味やオレンジ味がついていて、小さい子どもでもジュース感覚で飲めます。気の抜けかかったサイダーのような味です。ただ長期間(3週間以上)の連続服用は望ましくない、とされています。
 ベラルーシ製ですが、その企業「Vitus」のサイトはこちらです。(ぷくぷく泡が出ていますね。)

http://vitus.by/ru/glav/catalog.html
 
 
 いろんな種類のサプリを作っていますが、その中でも3種類をSOS子ども村では選んで、年齢別に与えています。
 2歳から4歳までは「クローハM」というサプリを保養滞在中飲みます。この商品についてはこちらです。(ただしロシア語です。)

http://vitus.by/ru/Vitamin_mineral/kroham.html


 内容はこうなっています。
 ビタミン類は多い順に A、E、B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、C、K1、ビオチン、D3
 ミネラル類は多い順に カルシウム、亜鉛、リン

 5歳から12歳までは「クレプィシM」を飲んでいます。この商品についてはこちらです。(ただしロシア語です。)

http://vitus.by/ru/Vitamin_mineral/krepyshm.html


 内容については1タブレット(1回分)がこのようになっています。
ビタミンА  1440 МЕ
鉄 4ミリグラム
ビタミンE 12ミリグラム
カルシウム  20ミリグラム
ビタミンВ1  1ミリグラム
マグネシウム  3.2ミリグラム
ビタミンВ2  1.2ミリグラム
銅  0.4ミリグラム
ビタミンВ6  1.3ミリグラム
亜鉛 1.2 ミリグラム
ビタミンВ12  2
セレン  10マイクログラム
ナイアシン  12ミリグラム
マンガン  1ミリグラム
パントテン酸  4.8ミリグラム
葉酸  100マイクログラム
ヨウ素 100マイクログラム
ビタミンС  60
リン  15.5ミリグラム
ビタミンК1  30 マイクログラム
ビオチン  30マイクログラム
ビタミンD3  190 МЕ


 13歳から16歳までは「ヴィートゥスM」を飲んでいます。この商品についてはこちらです。(ただしロシア語です。)

http://vitus.by/ru/Vitamin_mineral/vitusm.html


 内容については1タブレット(1回分)がこのようになっています。

ビタミンА 3000 МЕ
鉄 2ミリグラム
ビタミンЕ 10ミリグラム
カルシウム 10ミリグラム
ビタミンВ1 2ミリグラム
マグネシウム 8ミリグラム
ビタミンВ2 2ミリグラム
銅 0.4ミリグラム
ビタミンВ6 2ミリグラム
亜鉛 2.4ミリグラム
ビタミンВ12 5マイクログラム
マンガン 1.2ミリグラム
ナイアシン 20ミリグラム
モリブデン 14マイクログラム
パントテン酸 10ミリグラム
ヨウ素 100マイクログラム
葉酸 200マイクログラム
ビタミンС 75ミリグラム
セレン 20マイクログラム

 
 以上のサプリメントにはビタミン、ミネラル類のほか、香料、固化剤なども含まれています。
 詳しく内容をお知らせしましたが、保養滞在する日本人が必ずしもこのとおりにビタミンやミネラルを摂らないといけない、ということではありません。
 SOS子ども村で滞在しているベラルーシ人の子どもはこのようなサプリを摂っているということです。
 あくまでご参考までに。

 これらのサプリと平行して、体内のセシウムが多い(体重1キロ当たり20ベクレル以上)子どもはビタペクトTを飲んでいます。
 そうでない子どもはこのサプリだけです。

 SOS子ども村での保養については以上ですが、これを上手に日本人向けにアレンジして保養プログラムを作るほうがいいと思います。
 1週間に1回と言わず、もっと魚料理を食べる回数を増やしてもいいと思います。
 ベラルーシ人より日本人のほうが泳ぎが上手ですし、プール施設も多いので、水泳を取り入れるのもいいと思います。

 またインタビューでは当たり前すぎて話にも出なかったのですが、規則正しい生活、十分な睡眠、体に悪い物を食べたり、しない(喫煙など)ことも保養中は大切です。
 ちなみにSOS子ども村では7才以下の子どもは昼寝をしています。

 また保養先で放射能汚染されたものを食べていては保養の意味がありませんから、安心して食べられる物、放射能を除く下ごしらえを取り入れた調理法で作った料理を食べるようにしてください。
 
 時間がなくて保養なんて行けない、という方も多いと思いますが、土日や連休を利用したり、また日々の生活の中にこのようなプログラムを上手に取り入れてみてはいかがでしょうか。
 

この記事についてブログを書く
« SOS子ども村での保養滞在プロ... | トップ | 再び疎開に行かれた方からの... »

放射能関連情報」カテゴリの最新記事