「天の叢雲の剣(あめのむらくものつるぎ)」「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」「八咫鏡(やたのかがみ)」が日本国の三種の神器とされる。
日本3大神宮の一つに数えられる「熱田神宮」を訪ねた。
三種の神器の一つ、天の叢雲の剣が奉納されていると伝わる神社だ。
名鉄線神宮前駅で下車、最寄りの勅使門から参内する。
昼なお暗い、鬱蒼っとした神宮境内の玉砂利を踏みしめて先へ進む。
やがて、古びて閉じられた門の前に着いた。
案内標識によると「清雪門」で、熱田神宮本宮の北門にあたり、不開門とも言われるとある。
天智天皇の御世、一旦皇居に移された「天の叢雲の剣」が、再び熱田神宮に戻されて以降、この門を閉じて、神器を門外不出とした。と説明されたいる。
熱田神宮境内には、数えきれない程の摂社・末社が存在するが、別宮として格別に崇められる「八剣社」。
主祭神は素戔嗚尊である。
でも千木がちょっとおかしくないのかな?
神器「天の叢雲の剣」は別名「草薙の剣」。
富士の裾野で、蛮族に謀られた「ヤマトタケル」は、周囲に火を放たれ窮地に陥ったが、周囲の草を剣で薙ぎ払って、九死に一生を得た。
この草薙の剣が熱田神宮に奉納され、天の叢雲の剣と名を替えて神器とされている。
熱田神宮中央水辺の一帯は、くさなぎ広場として参詣者憩いの場所となっている。
しかし、水どこまでも濁り、湖面には木ノ葉がいっぱい、神のお住まいとはとても思えない景色。
神宮の森には多くの樹木が繁茂しているが、この大楠は弘法大師お手植えとされ、樹齢は千年を超すと推定される。
御神木の1本とある。
尾張と言えば戦国時代の「三英傑」が有名。
中でも強烈な個性で、天下統一を果たした織田信長の人気は、秀吉、家康を頭一つ凌駕しているようだ。
信長が瓦と土を使って築いたことから「信長塀」と言われる、この壁が何カ所か境内に見られる。
ただ気になったのはこの写真から分かるように、境内の整理整頓が今一歩で、境内全体に随分荒れた印象が残る。
拝殿に繋がるこの橋:二十五丁橋も格のごとし、無粋なロープや金網で乱暴に補強されている。
もう少し神経細やかに、丁寧に、維持管理してもらいたいものだ。
くまなく境内を巡って、ようやく本宮拝殿前に着いた。
御祭神は熱田大神、三種の神器である「天の叢雲の剣」は何処に奉納されているのだろう。
大都会名古屋は快晴だった。
もうこの先、しばらくはこの街を訪れることもないだろう。
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