もっちゃんの探歩三昧

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五島列島 奈留島

2023年06月11日 | 歴史探歩

五島列島の旅、3島目の訪問は奈留島。

 

五島列島には多くの港があるが、桟橋があるのは極まれで、大半は岸壁に舳先を押し付けて上下船するタイプ。
だから先に紹介したように、海上タクシーの舳先には、しっかりと緩衝用材が括りつけてある。

 

奈留島を代表する江上天主堂。
鬱蒼とした、タブノキに隠れるように建てられている。
「やはり潜伏キリシタンの教会だ」などと、早まってはいけない。
これは禁教が解かれた後に、カトリックに復帰した信者が建立したものだから、隠れる必要はない。

 

瀟洒な趣の外観と言っていいのかな? 
表面板張りの簡素な造りとなっている。

 

内部は典型的な三廊式(中央が礼拝場所で左右に通路が設けてある)で、装飾も美しい。
ここでも堂内は撮影禁止なので、外に開示された看板の写真で紹介する

 

軒下にも丁寧に花十字架が施されている。

 

海風による湿っけ対策として、床下換気もぬかりなし。

 

この島には1日数便の定期バスが運行されている。
手作り感満載のバス停標識。

 

奈留島を去るとき、俄かに雨が降り出した。
涙雨か?
中央山腹に、白く横たわる建物は長崎県立奈留高等学校と紹介された。

そしてガイドさんが「今 瞳を閉じて」を熱唱する。

風がやんだら 沖まで船を出そう
 手紙を入れた ガラスビンをもって

 遠い所へ行った友達に
 潮騒の音がもう一度届くように

 今 海に流そう

霧が晴れたら 小高い丘に立とう
 名もない島が 見えるかもしれない

 小さな子供にたずねられたら
 海の碧さをもう一度伝えるために

 今 瞳を閉じて
 今 瞳を閉じて

この歌は1974年、長崎県立五島高校奈留分校の生徒が本校の校歌ではなく、奈留島の学校に相応しい校歌作ってほしい、とラジオ局に投稿した処、荒井由実時代のユーミンが、作詞作曲して学校に贈った曲だった。

1988年、長崎県立奈留高等学校となっていた学校の校庭に歌碑が建てられた時と、2015年学校創立50周年記念の2回ユーミンが同学校を訪問したエピソードが語られた。

この曲を聞いた時、オイラは直ぐに思い出した。
この話はNHKテレビ「新日本紀行 ふたたび」の放送を見て、柄にもなく感動していたから・・・

結果的には校歌にはならなかったが、今も奈留高校の卒業式はもとより、島を離れる子供たちに、港で送別の歌として流されている。

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