気ままな思いを

何気ない日々のこと 感想 思いなどを
綴る雑日記です 

悲心(ひしん)ということ

2006-10-30 | 言葉の意味は


           「こころを生かす」の本を、いま、読んでいます。
          曹洞宗長徳寺住職・酒井大岳(だいがく)さんが、書かれた本です。
          悲心(ひしん)という文字を目にして、辞書を引いてみましたが、出て
          いませんでした。

           「悲心」は、仏教経典「大丈夫論」にのっている言葉なのです。
          御巣鷹山で、524名の方が亡くなられた、飛行機墜落事故の文中に
          出てきた言葉でした。


         
悲心について

           悲風を浴びた人が、「こんな思いは、自分だけで沢山だ。他の
          人には、絶対に体験させたくない」と思って、体験から得た思いや
          りの心で、あたたかく人に接していく、その心を「悲心」といいます。
    
            要するに“思いやり”ということなんですが、単なる思いやりじゃ
           ないんです。
           自分が味わった悲しみ、苦しみは人に味わわせたくないという
           体験ずみの思いやりですから、ほんとうの心、まごころなんです。
           たった1人の人を、しんから思ってあげる心は、大地のように
           大きいとこういうのです。

              「こんな思いは、人にさせたくない」という心。
                   これを「承(う)けて転(てん)ずる」という。

           亡くなってしまった、もう、何もできなくなってしまった人たちの
           願いを、しっかり受けとめて、その人の分まで、いい仕事をして
           生きていくということなんです。
                 これは、悲心を生かすという世界です。
    

                           *** 文中より ***


           悲風   人をかなしい気持ちにさせる
           悲心   自分が味わった悲しみを、人には絶対に
                 味わわせたくないという気持ち    


              悲心という言葉の意味を知り、思いやりの心にも
           深い、深い思いやりもあることを、あらためて知った次第です。 


    
              水の流れを パチ /■\_・) カメラ しました。

             (階段のようになっているところを、流れています)

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             ウオーキング=35分=4,200歩