気ままな思いを

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綴る雑日記です 

スケート・岡崎 朋美さんの精神力

2006-10-03 | 読書


            朝日新聞be編集部で出された本、「逆風万帆」の「頂点からの
           転落、その時自分は・・・」の、岡崎朋美さんの強さに驚きました。
           この本を読みませんでしたら、このような、岡崎さんの精神面の
           強さを、知らずにいたかもしれません。

              94年  リレハンメル冬季五輪 500メートル14位
              98年  長野五輪500メートル銅メダル
              02年  ソルトレーク五輪500メートル 日本新で6位入賞
              06年  トリノ五輪500メートル4位入賞
                       ( この時は、日本選手団主将も勤める )


            椎間板ヘルニアになり、「手術しなければ、スケートはできない
           メスを入れれば、一縷の望みはある。可能性のある方を選ぶの
           は当然です」と。 

            手術は成功し、激しい動きを1年間禁じられたものの、ソルト
           レークの五輪の出場権を得るためには、休んでいる暇はない。
           3ヵ月後には、体を動かした。
           「筋肉が衰え、神経もにぶった」
           「でも、筋肉はこれほど簡単に、退化してしまうものかと驚いたけ
           ど、裏をかえせば、まだ作り直せるということである。」

            ゼロというより、マイナスからのスタートであった岡崎は
           「努力は、裏切らない」と胸をはった。

            「やることをやって結果が出ないのなら、“スランプ”と言われても
           仕方がない。だけど、私は5年前に腰の手術をし、マイナスから
           スタートしたのです」

              日本スケート界では、最年長の岡崎さん

            「周りが勝手に限界説を唱えるのです。
           自分の精神の弱さを、他人が決めた“限界説”にすり替えて引退
           した選手も、多いと思う。もったいない、これから面白いのに。」

            「20代後半で引退するのは、本当の能力を発揮しないまま、
           去ってしまうのと同じと言っていい」

            「限界というのは、その人があきらめた地点を指す言葉だと
           思います」と語っている。

            岡崎はいわば、スケートを手段とし、自分の身体を実験材料に
           しながら、人間研究をしていると、いってもいい。

            *** 文 ・ スポーツジャーナリスト 吉井 妙子 ***


            
オリンピックの舞台で、自分の実力を出せるには、精神の
           強さと共に、たゆまない練習が、伴っているのです。
           あの笑顔の陰には、限界説を振り払って、練習した自分の
           身体を信じた、意志の強さがあったのだと、思います。


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