気ままな思いを

何気ない日々のこと 感想 思いなどを
綴る雑日記です 

後を絶たない「いじめによる自殺」

2006-10-17 | 読書


            いじめによる自殺が、長い年月続いています。
           なにひとつ、いじめについての解決は、なされていないという
           悲しい現実です。

            1993年に出された、「私のいじめられ日記」は
           親友と思っていた友人たちに、執拗にいじめをうけ、さらに信頼
           していた担任にも、裏切られた一中学生が、精神の限界状況の
           中で綴った魂の日記、「私は許さない」の内容にて、
                  土屋 怜/土屋 守著
                      の娘と父親が書いた本である。
            父親の土屋 守さんは、精神科医で不登校になった子の
           カウセリングをしている。

            怜さんの心の叫びを。
             ・ 正義は必ず勝つのに、いじめだけは正しい方が、
               負けている。そんなのおかしい!

             ・ もう、私と母はおかしくなりそうです。
               誰か助けて!

             ・ 今、いじめている人、苦しませている人、あなたのしたこと
                は、あなたにかえります。
               二倍、三倍になって返ります。このままじゃ、許さない。

             ・ いま、いじめられて、私と同じ苦しみを受けている人へ。
               絶対に、負けないで・・・
                私が自分の嫌な体験を、日記を、こうして出したのは、
                     私と同じように苦しんでいる人に
               “私はまわりの大勢の人の心を受けてがんばっているから
               こんなに傷ついていても、それでも必死で生きているから”
                      と伝えたかったからです。
               この本を読んでくれた人に、どうかほんの少しでも勇気が
               元気がわいてくることを願います。


            父親の言葉。
             ・ 一般の人間は弱者に対し、“いたぶってやろう”という
               不気味な凶暴性を心の底に、潜ませているものだ。
               いじめがたえない、そして、教師もその例外ではないという
               ことだ。教育とは恐ろしい営みなのである。

             ・ 率直にいって、この教師たちの、人間的次元の低さに
               私は、慄然とする。

             ・ 学校の教師には、いじめ、つまり人間の尊厳を冒す行為に
               対しては、体がふるえるような怒りを、覚えてほしい。
               いじめはいけないと「教える」のでは足りない。
               いじめは「許さない」という姿勢を、真剣に示してほしい。
               そうでないと、子供には何も伝わらない。

             ・ いじめられたことによって、必然的に起こってくる心身の
               疲労、精神的ショック、相手に対する攻撃性などの心の
               揺れを、どう上手に処理されるかということだ。
                    「いじめられ」そのものの解決と同じに、
                          大きな課題であった。 

                             *** 文中より ***


            怜さんの場合は、本にしたことと、テレビ、ラジオ雑誌関係の
           人々の支えが有り、また、1人の友だちの励まし、友情があった。
           心変わらず接してくれる友人ほど、心強いものはありません。
           良い友人が側にいたことも、支えだったでしょう。
                 (本が出されて、13年も経過しています)
           
               いじめは、人の心の痛みも、苦しみも、悲しみも
                      分らない人が、するものです。

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              ウオーキング~45分=5,700歩