<長岡の居酒屋「魚仙」の利き酒セット>
昨日の晩、成田から大宮までクルマで送ってもらったのだが、中国での三泊四日、食事はすべて中華三昧であったので、さすがに和食を食べたくなった。ということで馴染みの居酒屋のそばで落としてもらった。
暖簾をくぐるとカウンターに一組いるのみで、なんとなく不況感が漂っていた。マスターにそのことを言うと「うちはいつも不景気だから、どうということはない」との強気発言。小生の後にとうとう誰も入っては来なかったが・・・。
久々の刺し盛りと日本酒の「冷おろし」は大変美味しく感じた。やっぱり、日本酒はいい。日本の料理を“割烹”と言うが、食材を割る(切る)か烹る(煮る、蒸す)かして出すことをいうのだそうだ。切って出すのは生で食す刺身などのことをいい、烹る料理とは“火を通して”出すことを意味するとのこと。
日本料理はようするに、ナマで食うか、火を通して食うか、という単純な、言わば食材の持ち味を生かした料理である。これに対して“中華”や西洋料理は油や香辛料、調味料、ソースなどでコッテリと味付ける特徴がある。素材をそのまま味わう割烹とここが決定的に違うようだ。
小生は“中華”も嫌いではないのだが、やはり日本人。“中華”の話を書くには、もう少し時間を置かないと(割烹と日本酒にもう何日か浸らないと)、うまく書けない気がする。身体から“中華”が抜けて、少し懐かしくなるぐらいの頃に書こうかと思う。
今日は朝から、茨城県の土浦に社用で行き、栃木県の小山、群馬県の伊勢崎を廻って、夜は新潟の長岡に入った。ホテルでチェックインした後は長岡の居酒屋へ行ってきた。呑み屋徘徊シリーズでも紹介した「魚仙」だ。明日はほぼ10日ぶりに仙台に戻る。仙台でも居酒屋に入ろう。このくらい、割烹と日本酒に浸れば、“中華”のことを書く気になるだろう。
以上、“酒呑み”のたわ言でした。