日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

珍しい涼しさ

2008-07-02 00:05:29 | 学生から
 蝉の鳴き声が聴けてもうこれから一気に真夏に突入するかと思ったら、ここ連日北京は夏には珍しい涼しさが続いています。台風がないため激しい暴雨こそ降らないですが、殆ど毎日のように雷雨が通過しています。

 日本にいた時期、この季節はちょうど東京のど真ん中に住んでいました。雨が降れば涼しくなりますが、そうでない時は、やはりむんむんと暑いのです。通勤に利用していた地下鉄は日比谷線ですが、トンネルの中は余り風が通っていないため、プラットフォームに降りたとたん、熱風が顔に煽ってきたような感じでした。

 その時、非常に感心したのは、こんな暑い中でもサラリーマンの方々がやはりスーツをまとっているということです。

 油濃いものや味のきついものは、日本人は大体好きではありませんので、多分体質的に冷たさに弱い方が多いのではないかと思われます。かといっても、こんな暑い箱の中にスーツを片手に抱えながら絶えず手拭いで顔を拭く人もいますので、暑くないと思われる方は先ず少ないでしょう。それでも、やはり毎日ちゃんとスーツ姿で通勤しています…

 それは、単に一種社会的企業文化と言えば、それまでですが、中国人の私としては、やはり何か不思議なものを感じています。それは、つまり日本人の無類の同調性というものです。

 今年2月頃、中国製餃子中毒事件が発覚したときにもそれを強く感じました。毒餃子事件発覚後、マスコミというマスコミは毎日これを大々的に取り上げ、made in chinaに対する嫌悪が嵐のように日本全土に広がっていきました。

 当時、東京のど真ん中から浦安に移ってきてちょうど1ヶ月ほど経ち、日本にも食住の価格に関してこんなに大きな違いがあることを知っていて一人で喜んでいた所です。

 浦安の一番大きいと見られるデパート「西友」の一階のスーパーでは、普段400円近くで売っていた横浜製中国餃子は、中毒事件報道開始後間もなく104円の値段で販売されるようになりました。日本製の餃子だけはいつもの四百数十円のままでした。

 そこで不思議に思ったのです。横浜製中国餃子は、果たしてmade in chinaなのか。もしそうでなければ、なぜ飛び火を受けて値下げされなければならないのだろう。勿論、値下げは、消費者の私にとっては非常に嬉しいことですが。けど、どこか間違ってはいないでしょうか。決して、made in chinaがいいと思わないのですが、マスコミの矛先は、的に外れているのでは、と思ったのです。

 事件では、だれかが故意に毒物を混入したのは火を見るよりも明らかです。だったら、なぜその「誰か」の摘発に目を向けないのでしょう。

 結局、中国当局側が予想通りの反応を見せてしまいました。中国国内での毒物混入の形跡が「見つからない」ため、事件の解決は、JTフーズだけが背負わされてしまったのです。真相も判明せぬまま。

 それは、本当に期待したくない結果ですが...

     天山来客 
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