イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「生誕80年 大阪が生んだ開高健展」訪問

2011年02月14日 | Weblog
なんばパークスで開催されている「生誕80年 大阪が生んだ開高健展」に行ってきた。
師の出身大学である大阪市立大学創立130年の記念のイベントということだ。
ちょっとだけ退社時間をフライングして急いでなんばへ急行した。
大阪出身の師だが、大阪府でこのような展覧会が開かれるのは初めてということだ。これはちょっと寂しい。
確か、5年前に京都伊勢丹でやっていたことは記憶しているが、このときは、知ったのが最終日だったのでどうしようもなかった。
展示内容は直筆の原稿や書簡、私物では釣具やベトナム取材で使ったものなど。
書簡の文字は几帳面そのものでまるで罫線が引かれているがごとくの文字の書き方だったのが印象的だった。もうひとつ印象的だったのが、天王寺高校の同窓生の一人の言葉で、敗戦のラジオ放送を聴いたとき、師は涙を流した。とあった。そういえば、何かのエッセイで「いざとなれば爆弾を抱えて敵の戦車に突っ込む覚悟はできていた。」というようなことを書いていたような気がするが、師は戦争に対してどのような思いを抱いていたのだろうか。それともやっぱり狂気の時代だったということなのだろうか。

展示されている著書の半分以上は僕も所有しているものだった。われながらよく集めたものだと思う。協力してくれた元同僚には感謝だ。

即売コーナーには有名なジッポーのレプリカや色紙が売られていたが、これは再度訪問したいと思っている茅ヶ崎の開高健記念館での楽しみにとっておいた。(と、いうか、単にお金がなかっただけなのだが・・・)
かわりに、「輝ける闇」で素蛾との別れの前にバーで“私”が飲んだコアントローというお酒を買ってきた。
そんなお酒を飲むような資格があるとは思わないが、記念としてとっておこうと思う。


帰りは思わぬ雪で帰宅が大幅に遅れた。
いつものことだが、JRには困ったものだ。
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