場所:初島沖
条件:中潮 7:58満潮
釣果:サワラ1匹 ヨコシマフエダイ(タルミ)1匹 エソ1匹
一昨日までの天気予報では雨模様だったので今日は安息日だと思っていたれども、昨日になって好転してきた。ならば早朝だけ和歌浦漁港にタコ釣りにでも行って玄関の引き戸の修理やあれこれをやろうと思っていたのだが、うちの奥さんが昼間外出するという。これ幸いにと急きょ釣行を決定し、寝る前にいそいそと準備を始めた。
行き先は初島だ。また、飲ませ釣りをやってみたいと思う。夏至を過ぎたとはいえ、まだまだ夜明けは早い。雲が出ていて、しかも午前4時に出港でも少し明るさを感じる。
海面は至極穏やか、快調に初島に向かう。今日の戦術としては、ベイトを探しながら見つからない間はタイラバをやってみようと考えている。さて、ベイトのご機嫌はいかがだろうか。
前回は到着後いきなりベイトの群れに遭遇したが、今日はいない。
ベイトか何かわからないが薄い反応が海底付近に見えるくらいだ。大磯のそばに2隻の船が浮かんでいるので僕も移動。
そこにはベイトの反応が出ている。さっそく仕掛けを下すがうまく掛からない。そんなことを続けながらときたまタイラバを落としてみる。
幸先よくアタリがあり、なにやらイサギのような見たことのない魚が上がってきた。
わからないものはとりあえずネットで質問してみる。家に帰ってSNSのグループに投稿してみると、早速ちからさんから返事をいただき、ヨコシマフエダイという名前を教えていただいた。美味しい魚だそうだ。地方名はタルミというそうだが、こういう地方独自の名前がついている魚というのは得てして美味しいものが多い。
煮付けにしてもらったが確かに美味しかった。
ベイトの反応はあるものの相変わらず鉤に乗らない。ベイトが小さすぎるのか、はたまたもとから気になっていたのだが、わずかだが鉤に錆が出ておりそれを嫌ってベイトが鉤を避けているのではないだろうか。
そんなことを考えながらこれでは魚が釣れないと少し焦り始める。ふと南の方を見てみるとずっと前から気になっていた宮崎の鼻がある。ここも飲ませ釣りの好ポイントだということは前々から聞いていた。しかし、僕の行動範囲は初島までが限界と思い込んでいるのであそこまで行かねばならないのならボウズでいいやとも考えていた。ただ、今日は無風快晴で波もまったくない。ちょっと限界突破をしてみようかと思い始めた。
善は急げ。風のない間に出発だ。
案ずるより産むが易し。有田川の河口を越え10分ほどの行程で宮崎の鼻に到着してしまった。
宮崎の鼻の奥はすでに湯浅湾ということになるのだが、その先は由良町の島々だ。
もともと、初島に来ること自体が限界以上だと思っていたほどだから思えば遠くへ来たものだ。
人類はアフリカ大陸の東の端に産声を上げて以来、その足でもって約1万年の歳月をかけて南アメリカ大陸の先端にまで到達したという。それをグレートジャーニーというけれども、僕にとってはこの宮崎の鼻へもグレートジャーニーに匹敵する。と言っても、これ以上は遠くへ行く気もないのだが・・・。なんとも大層な書き方になってしまった。たかが有田市まで行ったくらいで・・・。
そして、せっかくここまできたのにベイトの反応がまったくない。魚探は真っ白だ。
あれまあ、これじゃあ初島にいたほうがよかったじゃないか・・・。仕方がないのでとんぼ返りで初島に戻った。僕のグレートジャーニーは往復30分で終わってしまったのだ。
これもSNSのメンバーの方の書き込みでわかったのだが、昨日、この付近では、イルカが2頭泳いでいたそうだ。きっとこれが原因だったのだろう。
初島に戻り、相変わらずベイトの反応はあるが鉤に乗らない。試しに新しい仕掛けと取り替えてみるとすぐにベイトが乗ってきた。ベイトの反応が濃くなってときと重なっている感があったので因果関係はわからないがこれが真実なら仕掛けがもったいない。使っている鉤はちょっと特殊で20本入りで600円もする。1本30円だ。4本使っているのでそれだけで120円かかる。使うたびにポイしてしまうには惜しい値段だ。だからもう少し検証してみたいところではあるのだ。
反応はどんどん増えてきて、海面から海底までびっしりとベイトの群れということもしばしばとなってきた。しかし、この釣りでは、ベイトの群れは団子状になっているときがいいそうだ。なぜならば、ベイトが団子状になっているというのは付近に捕食者がいて、それを回避するための陣形が団子陣形だからだそうだ。今日みたいな状態だと、敵がいないのでベイトたちは悠々と海中を泳いでいるということになる。ただ、ベイトが掛かるというのはまだチャンスがあるということだ。
掛かったベイトを外してはまた新しいベイトを食わすということを繰り返していると、本当にアタリが出た。あまり引かないけれどもまぎれもなくベイトを食ってきたやつだ。
ゆっくり上げてみると、大きなエソが食いついていた。一般的には外道だが、これも美味しい魚だ、僕はきっちり持って帰る。
多分、潮がよくなってきたか、捕食者が現れてきた兆しなのかもしれない。さらに意識を集中していると、今度はかなり大きなアタリ。一気にドラグが滑り出していく。前回のブリほどではないが、大きそうだ。慎重にやり取りをして上がってきたのはサワラだった。
これも大きい。クーラーボックスには体を曲げて押し込みやっと蓋が閉まった。
午前10時頃になり、ベイトの反応が薄くなってきたので終了。
サワラの方は、炙りにしてみた。モチモチした食感は独特だ。
サゴシではこうはいかない。やはりサワラは別物だ。ただ、やはり扱いにくい魚というのは確かなようだ。曲がったまま死後硬直している魚体を真っすぐ直したからだろうか、ところどころ身割れを起こしている。まあ、味には影響はないのだとは思うが・・。
エソの方はいつものとおりハンペンに。切り身の大きさと豆腐の大きさを比べてみてもエソの大きさがわかるだろう。飲ませ釣りで釣れるエソはひと回り大きい。
どちらも久々の味であった。
条件:中潮 7:58満潮
釣果:サワラ1匹 ヨコシマフエダイ(タルミ)1匹 エソ1匹
一昨日までの天気予報では雨模様だったので今日は安息日だと思っていたれども、昨日になって好転してきた。ならば早朝だけ和歌浦漁港にタコ釣りにでも行って玄関の引き戸の修理やあれこれをやろうと思っていたのだが、うちの奥さんが昼間外出するという。これ幸いにと急きょ釣行を決定し、寝る前にいそいそと準備を始めた。
行き先は初島だ。また、飲ませ釣りをやってみたいと思う。夏至を過ぎたとはいえ、まだまだ夜明けは早い。雲が出ていて、しかも午前4時に出港でも少し明るさを感じる。
海面は至極穏やか、快調に初島に向かう。今日の戦術としては、ベイトを探しながら見つからない間はタイラバをやってみようと考えている。さて、ベイトのご機嫌はいかがだろうか。
前回は到着後いきなりベイトの群れに遭遇したが、今日はいない。
ベイトか何かわからないが薄い反応が海底付近に見えるくらいだ。大磯のそばに2隻の船が浮かんでいるので僕も移動。
そこにはベイトの反応が出ている。さっそく仕掛けを下すがうまく掛からない。そんなことを続けながらときたまタイラバを落としてみる。
幸先よくアタリがあり、なにやらイサギのような見たことのない魚が上がってきた。
わからないものはとりあえずネットで質問してみる。家に帰ってSNSのグループに投稿してみると、早速ちからさんから返事をいただき、ヨコシマフエダイという名前を教えていただいた。美味しい魚だそうだ。地方名はタルミというそうだが、こういう地方独自の名前がついている魚というのは得てして美味しいものが多い。
煮付けにしてもらったが確かに美味しかった。
ベイトの反応はあるものの相変わらず鉤に乗らない。ベイトが小さすぎるのか、はたまたもとから気になっていたのだが、わずかだが鉤に錆が出ておりそれを嫌ってベイトが鉤を避けているのではないだろうか。
そんなことを考えながらこれでは魚が釣れないと少し焦り始める。ふと南の方を見てみるとずっと前から気になっていた宮崎の鼻がある。ここも飲ませ釣りの好ポイントだということは前々から聞いていた。しかし、僕の行動範囲は初島までが限界と思い込んでいるのであそこまで行かねばならないのならボウズでいいやとも考えていた。ただ、今日は無風快晴で波もまったくない。ちょっと限界突破をしてみようかと思い始めた。
善は急げ。風のない間に出発だ。
案ずるより産むが易し。有田川の河口を越え10分ほどの行程で宮崎の鼻に到着してしまった。
宮崎の鼻の奥はすでに湯浅湾ということになるのだが、その先は由良町の島々だ。
もともと、初島に来ること自体が限界以上だと思っていたほどだから思えば遠くへ来たものだ。
人類はアフリカ大陸の東の端に産声を上げて以来、その足でもって約1万年の歳月をかけて南アメリカ大陸の先端にまで到達したという。それをグレートジャーニーというけれども、僕にとってはこの宮崎の鼻へもグレートジャーニーに匹敵する。と言っても、これ以上は遠くへ行く気もないのだが・・・。なんとも大層な書き方になってしまった。たかが有田市まで行ったくらいで・・・。
そして、せっかくここまできたのにベイトの反応がまったくない。魚探は真っ白だ。
あれまあ、これじゃあ初島にいたほうがよかったじゃないか・・・。仕方がないのでとんぼ返りで初島に戻った。僕のグレートジャーニーは往復30分で終わってしまったのだ。
これもSNSのメンバーの方の書き込みでわかったのだが、昨日、この付近では、イルカが2頭泳いでいたそうだ。きっとこれが原因だったのだろう。
初島に戻り、相変わらずベイトの反応はあるが鉤に乗らない。試しに新しい仕掛けと取り替えてみるとすぐにベイトが乗ってきた。ベイトの反応が濃くなってときと重なっている感があったので因果関係はわからないがこれが真実なら仕掛けがもったいない。使っている鉤はちょっと特殊で20本入りで600円もする。1本30円だ。4本使っているのでそれだけで120円かかる。使うたびにポイしてしまうには惜しい値段だ。だからもう少し検証してみたいところではあるのだ。
反応はどんどん増えてきて、海面から海底までびっしりとベイトの群れということもしばしばとなってきた。しかし、この釣りでは、ベイトの群れは団子状になっているときがいいそうだ。なぜならば、ベイトが団子状になっているというのは付近に捕食者がいて、それを回避するための陣形が団子陣形だからだそうだ。今日みたいな状態だと、敵がいないのでベイトたちは悠々と海中を泳いでいるということになる。ただ、ベイトが掛かるというのはまだチャンスがあるということだ。
掛かったベイトを外してはまた新しいベイトを食わすということを繰り返していると、本当にアタリが出た。あまり引かないけれどもまぎれもなくベイトを食ってきたやつだ。
ゆっくり上げてみると、大きなエソが食いついていた。一般的には外道だが、これも美味しい魚だ、僕はきっちり持って帰る。
多分、潮がよくなってきたか、捕食者が現れてきた兆しなのかもしれない。さらに意識を集中していると、今度はかなり大きなアタリ。一気にドラグが滑り出していく。前回のブリほどではないが、大きそうだ。慎重にやり取りをして上がってきたのはサワラだった。
これも大きい。クーラーボックスには体を曲げて押し込みやっと蓋が閉まった。
午前10時頃になり、ベイトの反応が薄くなってきたので終了。
サワラの方は、炙りにしてみた。モチモチした食感は独特だ。
サゴシではこうはいかない。やはりサワラは別物だ。ただ、やはり扱いにくい魚というのは確かなようだ。曲がったまま死後硬直している魚体を真っすぐ直したからだろうか、ところどころ身割れを起こしている。まあ、味には影響はないのだとは思うが・・。
エソの方はいつものとおりハンペンに。切り身の大きさと豆腐の大きさを比べてみてもエソの大きさがわかるだろう。飲ませ釣りで釣れるエソはひと回り大きい。
どちらも久々の味であった。