イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「ポ・ト・フをもう一度」読了

2013年01月30日 | Weblog
開高健/著 山野博史/編 「ポ・ト・フをもう一度」読了

「書斎のポ・ト・フ」とタイトルは良く似ているが、師の未発表の原稿を中心にジャンルを超えて発表順に掲載されている。
師に心酔している人にはたまらない1冊だ。
師が亡くなって25年。いまだにこのような書籍が出版されているのがうれしい。

帯には「棹尾を飾る」と書いてあるのはすこし残念だ。

一昨年にはなんばパークスで展覧会をやっていたが、わが社は師と意外と関係が深く、生まれは親会社の本社のすぐそば。幼少のころの当社での買い物を書いたエッセイがあり、青年期を過ごしたのは別の沿線だ。
牧羊子に結婚を迫られたのはまさに僕の勤務地の南にある中華料理屋の2階。
これだけ関係が深いのにどうしてわが社は展覧会を誘致しないのか。
品格もあり、集客も絶対に期待できるのに・・。
これまた残念な話だ。

編者は和歌山市出身とのこと。
同郷の方がこんな仕事をされているというのは逆にものすごくうれしいことだ。
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加太沖釣行

2013年01月29日 | Weblog
場所:加太沖
条件:中潮7:51満潮
潮流:8:54上り2.8ノット最強 12:23転流
釣果:真鯛2匹 サゴシ1匹

久々に休みと好天気が重なった。
加太へ行くぞ!だが出発が遅すぎた。日の出の時刻が6:59なので6時半に出発すればいいだろうと思っていたら勝手口を開けたら明るくなりすぎていた。
潮流の時刻を考えてもこの時刻には出港しておかなければならなっかた。しかし、寒いし・・・起きにくいし・・・。目覚ましが鳴ったときには、「ああ、会社へ行かなくては!」と頭の中で考えて、間一髪、「そうだ、今日は休みで釣りに行かなくてはならないんだ。」と意識が目覚めた。僕もいくらかの企業戦士の心が残っているらしい。

出港前にすでに回りは普通に明るくなってしまっていた。満月がきれいだ。

 

港を出てみると思ったより波が高い。出港が遅かったので急ぎたいが速度を出せない。紀ノ川かだ出て行く船は波をけたてて全速力で北上していくが、あんな人は恐怖を感じないのだろうか。
田倉崎の沖に到着したときも波はかなり高く、船のローリングもものすごい。



帝国軍の艦船もすぐそばに見えるが、この波では白兵戦が危険と思っているらしく、こちらへの攻撃がない。攻撃されたら本当に事故になりそうで、全知全能のゼウス様か大日如来様である海上保安庁のお世話になりそうな雰囲気だ。





今日は厳しい釣りになりそうだ。
しかし、到着して仕掛けを下ろしてまもなくアタリが出た。はやり潮流のとおりだ。
そのあとサゴシが釣れたが、群れは大きかったらしく、ハリスがことごく切られていた、なんと3本の針が切られていて、1匹だけ獲ることができた。一度に4本掛かったことになる。
その後にまた真鯛のアタリ。
ちょうど午前9時であった。
その後はアタリはなく、むなしく時間だけが過ぎてゆく。
あんまり暇になったので、

♪:
波の間に間に命の花がひとつぽつんと咲い~ている。
翠勝丸は~おんぼろ船だよ~。
足は遅いし、時化にも弱い~。
ビンボウリーマンの~夢のゆり~かごさ~。

なんて替え歌をつくりながら仕掛けを上げ下ろししているとアタリ。
しかしビニールの先っちょだけ喰われてバラシ。
続いてアタリが出たがこれもはずれ。

午前中戦士の僕なので転流前の午前10時半過ぎに終了。
なんとか夕食のおかずだけを確保したというところだ。



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「書斎のポ・ト・フ」読了

2013年01月26日 | Weblog
開高健/谷沢永一/向井敏 「書斎のポ・ト・フ」読了

学生時代からの友人であった3人の書評を中心にした対談集だ。
昭和55年の対談ということでなんとなくわかる話もあるが、やはりこれだけの知識人の話は理解できないことばかりだ。
しかし、電子辞書とインターネットをフル活用して読むこの本は本当に刺激的だ。

取り上げられた本のうち2冊、
「はるかなるわがラスカル」スターリン グノース
「 鮭サラの一生」H.ウィリアムスン
映画1本
「裸の島」監督:新藤兼人
読み、観たことがあるのはたったこれだけながらも、師も手に取ったことがあるというのは少しうれしいことだ。

ボクもいつかはこれだけの会話だできるような知識を身につけたいものだ。
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水軒沖釣行

2013年01月23日 | Weblog
場所:水軒沖
条件:中潮 9:38干潮
釣果:コウイカ 2匹

天気予報をみると朝の波は3メートルのち1メートル。
朝起きた都合で行くかどうかを決めようと午前5時半に起床。
いつもの煙突をみてると結構風が吹いているのでそのまままた寝てしまった。7時半に目をさまして再び煙突を見ると風は東からに変わっているのでとりあえず出港だ。
次の休みは予報では冬型が強くなるらしいので船を動かしておかなければならい。

釣れても釣れなくてもお昼には帰宅したい僕は、この時間からだと獲物は限られる。
港を出てすぐの場所でコウイカだ。新しく覚えた「壇一雄のイカのスペイン風」ももう1回作りたい。

急いで家を出たのは午前8時。この時間に道を走ると通勤通学時間ともろにぶつかる。
釣竿を肩にかけて原チャリを走らせているといくらかの視線を感じる。信号待ちでは前を歩いていくサラリーマンのおやじが「なんだ?」みたいな顔で僕を見ている。
若い頃なら、「どうだうらやましいだろう。」というところだが、そこそこ歳をとってきて、この情勢だと逆にこちらが恥ずかしくなってくる。失業者と思われているんじゃないだろうかなどと・・・。



港を出て見ると風は少し吹いているが波は無くおだやかだ。
加太まで十分いける天気だった。残念。



しかし、時間が時間なのかそれとも昨日の雨がよくないのか、アタリはまったくない。
やっと釣れたイカも眉間にハリがかかっているだけだ。すこぶる活性が悪いようだ。

なんとかもう1匹釣り上げて午前10時半には釣りをやめてしまった。
今日はなんとも長く感じる2時間弱であった。

地の一文字でテントを張りながら釣りをしている人がいた。
出港するときにはすでにテントは張られていたのだが、この人は夕べからここにいたのだろうか?
本当にホームレスと間違われるのではないだろうかと気になってしまった。



まあ、バカはどこにでもいるものだ・・・。
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「「1秒!」で財務諸表を読む方法」読了

2013年01月08日 | Weblog
小宮 一慶 「「1秒!」で財務諸表を読む方法」読了

財務諸表の勉強もちょっとやってみようと思って、こんな本を読んでみた。
この手の本にはめずらしく、国の財政はどうして破綻しないのかとか、役所というところのコスト意識の無さなどを熱く語っている。
著者は相当この国の仕組みを憂いているようだ。

人件費は財務諸表ではコストとして算入されるが、著者は資産でなければならないと説明している。
そういう意味では、社会保険庁を例に出して、人の意識が変わらない限り大きな改善ができるわけがないと書いている。民間でも同じで、わが社のように、人材は資産どころではなく、まったくの負債になっている会社はどこへいくのだろう。貸借対照表では、負債は資産に交換されて企業活動を支えるのだが、損失でしかないのかもしれない。

と、書いているこの僕も、ただ、会社にしがみついているだけなので偉そうに言えないのだ。

とりあえずわかったことは、残りのサラリーマン人生の中で、財務諸表を読まなければならないような仕事には就くことはないだろうということだった。
そして、「1秒でわかる」などと祝詞をたれている本は1秒で理解できないということもよくわかった・・・。
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加太沖、水軒沖釣行

2013年01月07日 | Weblog
場所:加太沖、水軒沖
条件:若潮 7:29干潮
潮流:7:05転流 9:44下り1.4ノット最強

さて、今日は初釣りだ。なんとか獲物を持って帰ろうと、真鯛、カワハギ、コウイカお3本立てで挑んでみた。
天気予報は無風快晴、夜明けもきれいだ。



しかし、寒い。ものすごく寒い。

ポイントまでの道中にはすごい船も現れる。
船尾で焚き火をしている。これはセーフなのだろうか?


さすが、広島県の船だ。「そんなもん、気にせんのじゃけんの~」だ。

今日は潮が悪いし、七草の日だし、正月の大型連休が明けた日だというのだろうか、帝国軍も同盟軍もほとんど出ていない。



こんな日はどうも釣れる気がしないが、なんと言っても初釣りだ。なんとかしなければ・・・

まずはいつもの田倉崎の南西ポイントからスタート。
しかし、アタリはない。
敵戦艦がいないことをいいことに一気に帝国軍領内へ攻め込んみた。虎島が目の前に見えるところまで押し出した。



ここは中の瀬戸からの下り潮が効いているのか、少しは流れがある。
しばらくしてアタリが出た。これは慎重に対処しなければならない。終始同じペースで巻き上げてなんとかボウズをまぬがれた。

しかし、すでに時刻は午前9時を回ってしまっている。
ここでこれ以上粘ってもこの潮では難しいと考えて次の策のカワハギ釣りに転進。
しかし、これはやっぱりダメだ。ベラばっかりだ。
浮き袋が膨らみきったベラを放つとウミネコがパクリと食べてしまった。
彼(彼女?)には美味しい獲物になってしまった。



ベラが十数匹釣れた時点でこっちのエサがなくなり最後の獲物のコウイカを求めて水軒沖へ移動。
すでに潮の流れはなくなってしまったがなんとか1匹を獲保。


釣果には恵まれなかったが、今日の天気はまさに初釣りにふさわしい天気だ。朝は指先とつま先の感覚がなくなるほどの寒さであったが、加太を後にする頃には春のような天気だ。
デッキの上でうたた寝をしてしまいそうだ。



行きの道中でウキを拾った。
ジンクスは健在で、これも今日の釣果を暗示していたのだろう。ある意味去年と変わらないのはいい兆候なのかもしれない。

家に帰って給油のためにガソリンスタンドに寄ってみると、ガソリンも軽油も値段がドンと上がっていた。



アベノミクスで円が安くなって、かつインフレにもっていこうというのはわかるが、給与が上がる前にこんなに身近なところで値上げが始まると消費の喚起もくそもないのではないだろうか。
安倍首相の意気込みも空振りに終わってしまうのではないだろうかと、心配になってしまうひと時であった。



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天気晴朗なれども・・・・

2013年01月04日 | Weblog
今年最初の休日は微妙な天気。船を出そうと思えば出せそうだが、やめておいた。
元旦に引き続いてひとり初詣に行ってきた。

原チャリにガソリンを入れて玉津島神社へ。



メジロがたくさん飛んでいる。なんとも平和な光景だ。



ここの後ろには、奠供山という小高い山がある。明治の時代に日本ではじめての屋外エレベーターが設置された山だそうだ。和歌山は今でこそ近畿のオマケになり下がってしまったが、当時は最先端の町だったのだ。



同じアングルは今はこんな感じだ。お正月から片男波を向いて写真を撮ると海だけがなぜか紫色にハレーションを起こしたような状態になる。う~ん、嫌な予感だ。
じつは今日の釣行を取りやめたのはこんな事情もある。



次は塩竈神社へ。しかし、ここは子授の神様だそうだ。あんまり関係ない。



続いて矢の宮神社に詣でようとした道中、消防署の奥にも鳥居を発見。
ここは妙見山というらしい。なにやらよくはわからないが、とりあえずお参り。
ふもとと中間と、山頂にお参りをするところがあった。

  

あとで調べて見ると、ここはかつて雑賀一族が城を築いていた場所だそうだ。僕が尊敬する孫一もこの城を拠点に信長や秀吉と一戦交えたのだろう。
ここはもう一度じっくり散策したいものだ。

その奥に見える怪しげな塔。見た目は長らく使われていないような建物だが、近づこうとしても近づけない・・・。
一体何なのだろう・・・。



そして、矢の宮神社へ、今日は仕事初めなので、某GTRの販売会社がお祓いを受けていた。
僕も株主なんだから、がんばってくれよ!!



最後は港のそばの氏神様、住吉神社へ。
子供の頃から“お宮さん”といえばここだった。だれもいないが、やっぱりここが僕のお宮さんだ。



今年も安全に魚釣りができますように、そしてついでに家族みんなが健康でいられますようにと祈ってみた。
なんとか、両方ともお願いします。

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「酒恋うる話」読了

2013年01月01日 | Weblog
佐々木久子 「酒恋うる話」読了

作家、評論家、漫画家、俳優。数々の著名人の酒にまつわるエッセイ集だ。
編者は「酒」という雑誌の創刊者で、「越乃寒梅」を幻の銘酒にした仕掛け人だそうだ。
その雑誌に掲載されたエッセイが1冊の本にまとめられている。昭和54年の出版とあって、寄稿している作家は明治から昭和の戦前生まれの人ばかりだ。
作家などの著名人ということと、この時代の人々ということで、なんともおしゃれで「男」の酒の呑み方が綴られている。
男が一番かっこいい時代だったと改めて思い知らされる。

やっぱりお酒は静かに飲むものというのは同感で、宴会という席で別に気が合うわけでもない人に無理やり注がれるぬるくなったビールほどまずいものはない。

そしてワインより日本酒が美味しい。自分で釣ってきた魚を肴にして日本酒を飲むというのがいまのところ一番おいしいのだ。
できれば店員通路で売っている1升1000円のお酒を卒業して、もう少し出所のっしっかりしたお酒を飲める身分になりたいものだ・・・。

年末年始に読む本としては最適な1冊であった。
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