イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

水軒沖~下津ピアーランド沖~マリーナシティ沖釣行

2020年08月14日 | 2020釣り
場所:水軒沖~下津ピアーランド沖~マリーナシティ沖
条件:長潮 8:42干潮
釣果:タチウオ1匹 キス5匹 マゴチの小さいの1匹

普通なら今日は小船のローテーションだが、前回のトラブルの後遺症が残っていないかどうかを確かめたくて大きいほうで出船した。
次の休みの気圧配置予想を見てみても小船で十分出られそうだったことも大きいほうを選んだ一因だ。

前回、タチウオがそこそこ釣れたので今日もタチウオからスタート。出船は午前4時半で十分だと思って港に行くとすでに東の空が白み始めている。今日も猛暑の予報なのでお日様もはやくギラギラ地球を暖めてやろうと張り切って少し早い目に顔を出し始めたのだろか・・。それで焦ったわけではないが、スパンカーの柱を倒すのを忘れて船を動かし始めてしまった。毎回の操作のはずなのに忘れてしまっている自分が恐ろしい。前回のトラブルといい、どうかしてしまっているようだ。
橋の下をくぐるとき、毎回、橋げたに柱が激突しないかどうかを確かめるため後ろを振り向いて確認するのだが、それまでは忘れていなかった。柱が立ったままであることに気付き、急いでギアをリバースに入れた。エンジンが温まっていないとエンストを起こしかねない状況だが、高い気温に助けられたというところだろうか。
まだ橋げたに激突したことはないけれども、想像するに、ロープがつながっているオーニングのフレームを歪めてしまい、柱とデッキをつなげている土台部分も破損させてしまうことになるだろう・・。考えただけでも恐ろしい・・。

なんとか無事に二つの橋の下を通過し、紀ノ川の沖合へ。釣れていないのか、はたまた今日はお盆なのでさすがに殺生はあかんやろうという理由か、船が出ていない。シーズンになると平日でも4,5隻の船が出ている。なんだか嫌な雰囲気のまま仕掛けを流すがその通りでまったくアタリがない。やっとアタリが出たのは辺りがすっかり明るくなってしまった頃だ。



ひょっとしたら棚を深くして釣り続けたらあと数本は手にできたかもしれないが、今日も先を急ぐ。キスもこの暑さの予報ではあまんまり長くはやっていられないだろうから午前8時にはある程度の形を作っておきたい。1匹とはいえ、型がよかったのがせめてもの救いだ。

紀ノ川河口をあとにして次は雑賀崎の沖で禁断の仕掛けを流す。タチウオの仕掛けも禁断の仕掛けなのだが、どちらにしてもあんまり正確に書くと障りがありそうなので禁断の仕掛けとしておく。
うまくいけばスズキでも掛かるかと思っていたのだが、小さなツバスが2匹。今思えばあれもクーラーに入れておくべきだった。この仕掛けで釣った魚は鉤が深く刺さらないのでリリースしても生き延びてくれる可能性が高い。その仏心が・・。

ここでもそんなにゆっくりしていられない。鷹ノ巣から田ノ浦の姥岩の前までで終了。




次に本命のキス釣りなのだが、ひとつ考えが浮かんだ。長いこと行っていないけれども、下津ピアーランドの横はどうだろうかという考えだ。あそこは型もそこそこよかった。水深があるので日差しが強くても釣れるんじゃないだろうかとも考えた。唐突に浮かんだ案なので錨の準備もしていなかったほどだ。ここからはまっすぐ下津港を横切る形になるので穏やかな水面を全速で突っ切る。このスピードではあのトラブルの悪影響はなかった感じだ。コックボード周りのロープの残骸もきれいに取り除けている感じだ。

ポイントに到着して早速仕掛けを投げると一荷でキスが釣れた。よし、勘は当たったとほくそ笑んだのはその時だけ。その後はさっぱり。じっくりアタリを待っている時間はない。急いでマリーナシティ沖へ移動。しかしここでもアタリはない。冷水の方にも移動したがここもさっぱり。



8時半を回ってやっぱり異常な暑さにまいってしまった。
長潮でおまけに潮が止まる時間であったということが一番の原因かもしれない。また、キスの活動適温というがあるのかどうか知らないが、連日の猛暑で水温も上がりすぎていたのも原因としてはあるのではないだろうか。それを知ってか知らずか、ここにもキスを釣っている釣り人は皆無。
お盆+猛暑=釣りに行ってはいけない。という方程式があるようだ。
案の定、家に帰ると親戚の家に持っていくお供えが数個用意されていた。家の仕事もきちんとやりなさいという奥さんのご命令だ。


タチウオの仕掛けを入れておくために長らく使っていたカバンの取っ手がとうとう切れてしまった。



父親が使っていたものだから最低でも20数年使っていることになる。中身の仕掛けも少し改良をしているものの、基本設計は父親のものだ。
結局、僕は、父親のやっていたことをトレースしているだけでそれ以上のことはなにをやってもうまくいかないのだ。父親が教えてくれたことはなんとかできるがそれ以上のことはできない。
最近も初島に行ったり加太に行ったりしているがまともな釣果に恵まれないのはそういうことだろう。そういえば、磯の釣りでも、父親が教えてくれた紀州釣りはなんとか形になっているが、自分で始めたフカセ釣りは結局モノにはならなかった。
夏はチョクリとキス釣りくらいでとどめておくのが一番効率がいいと思い始めている。
船もGPSもPEラインも父親より高度な道具を使うようになったがそれでも父親を超えることができないのだ・・。
せめて父親が残したものは使えなくなるまで使いきってやろうと取っ手を補修してみた。あと10年ほど使ったらこのカバンと同時に僕も引退、という感じだ。


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