イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

水軒沖、加太沖釣行

2011年09月29日 | Weblog
 

場所:水軒沖、加太沖
条件:中潮7:13満潮
潮流:7:59上り2.6ノット最強 11:35転流
釣果:タチウオ6匹 マルアジ9匹

今日は加太へ行くぞ。おそれ多くも青物狙いだ。といっても釣れる確証は限りなく少ないので保険のタチウオからスタート。
午前4時半ごろに出港。辺りは真っ暗だ。港の前の橋の下をくぐったところでスクリューが何かを引っかけた。バリバリっという音がしたので急いでクラッチを切ったが真っ暗なので何を引っかけたのか、まだ引っかかったままなのかがわからない。
恐る恐るクラッチを入れるとスムーズに前進し始めた。とりあえず事なきをえたようだ。台風の余波は未だ癒えず、港内にもゴミがたくさん残っているようだ。
もう、このトラウマは当分消えないぞ。海では流木、陸では警察の取り締まり。どんどんストレスが溜まってしまう。
そのままゆっくりしたスピードで一文字を抜け出して急いで仕掛けを下ろした。
今日はアタリが少ない。どこを流してもアタリがない。最後に仕掛けを回収してみたら後ろ半分がなくなっていた。18号のナイロンを使っているが、タチウオの歯ではひとたまりもないようだ。これでは釣れないだろう。
なんとか6匹を取り込んで加太へ進路を向けた。

今日も朝焼けがきれいだ。

 

船を止めては写真を撮り、流木が怖いのでゆっくりしたスピードで移動したので田倉崎まで40分ほどかかってしまった。

青物対応でまずはサビキを下ろしてチョクリ釣りだ。ナブラの出現に備えてキャスティング用のロッドも用意している。準備万端だ。
しばらくしてアタリがあったが釣れてきたのはマルアジ。真アジなら嬉しいところだが・・・。
今日の田倉崎沖は乗合船がかなり集まっている。潮が上っている時間だからもっと北のほうに居ればいいのに、漁船の中で釣っているとすぐに漁師が怒鳴りに近づいてくる。そのたびに移動をしなければならない。
日が高くなってきたので今度は高仕掛けに変更。こっちもアタリはあるがやっぱり釣れてくるのはマルアジだ。
結局9匹釣り上げたが、マルアジなら水軒の沖でも十分釣れるじゃないかと失意のもとに午前9時半に終了。

タチウオもそうだが今日はどこも水が濁っていた。これではなかなか好釣果を上げるのは難しいだろう。
次回に期待だ。


家に帰って魚を捌いて燃料補給のために港へとんぼ返り。
途中、とあるお寺にお参りしてきた。紀州藩初代藩主の徳川頼宣公の生母の菩提寺という由緒正しいお寺だ。

紀州徳川家の菩提寺は長保寺だが、お母さんは側室だったから一緒に祀ってもらえなかったのだろうか?
このお寺には不思議なものがある。

この画像でわかるだろうか?


建物の両脇に昭和のヒーローたちが鎮座している。
向かって左にはバルタン星人と宇宙怪獣ガメラ、それも平成バージョン。右側にはゴジラ。その後ろには目立たないが、ウルトラマンがひかえている。

 

 

一応、住職は仏教の心を説くために安置しているということだが、う~ん、葵の御紋のお寺にこんなオチャラけた石像があってもいいのだろうか。


行きつけの釣具屋が割り引きセールをやっているので、今日も使った高仕掛け用のビニールシート(エサ板と呼ぶ)を買いに行った。
しかし、このエサ板、結構な色数がある。ほとんどがピンクで一見どう違うのかがわからない。僕はいつもこの棚の前でどれを買うべきか思案に暮れてしまう。天気や潮の色によって色を変えなければならないとは聞くのだが、本当に真鯛はこの微妙な色の違いを見分けているのだろうか。
「あなた、あなた、バルタン星人さまを信じたらきっといい事が起こりますよ。」と言われてすぐにだまされて信じてしまうのはこの棚の前で思案に暮れる釣り人なのだろうなと、哀れな自分を省みてみた。


コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「秘蔵宝鑰」読了

2011年09月24日 | Weblog
空海/〔著〕 加藤純隆/訳 加藤精一/訳 「秘蔵宝鑰」読了

ひぞうほうやくと読む。
空海が57歳のときに著した書物だ。三教指帰の思想をさらに高め、真言密教の崇高さを説いている。
大日如来の教えが宇宙の中心に居る頂点の思想と定義され、他の仏教宗派や中国の古代思想もその思想にたどり着く道筋の途中のものであると定義されている。
もう、宇宙の中心だと言っちゃてるから、ほかの人たちが、「おれが一番」と言ってもすでに遅しという感じだ。
鳥山明ならスーパーサイヤ人だのベジータだの、物語は続けたいのでその次は人造人間だと次々にもっと上を出してくるが、平安時代の人々はきっと謙虚な人たちばかりだったのだろう。

序文では世の中の人々が少し深く考えて自分がいかに生きるかを考えるべきだと述べて、その思索を10の段階(住心)で解説している。

第一の住心は我欲だけで生きること。第二、三の住心は道徳を身につける儒教、道教の心。第四から先は仏教の心だが第五までは自分の心を鍛えるための小乗仏教。第六から第九までは人々を救わんとする大乗の教え。第十は究極の悟りである真言密教の悟りである。

自分の今までの行き方を省みると、せいぜい1.2の住心のくらいまでしかいっていないよなぁと自分の心の弱さに情けなくなる。この本を読み終わったとき、帰りの電車の中であった。人身事故が起こってJRは不通。やっぱり意味もなく怒りがこみ上げてくる。
第五住心の体得法に“禅定”という言葉が出てくる。これは、特に仏教の修行をしなくても自然と身に付けることができる仏の心だそうだが、父親の位牌を見てみると、最後の位号というところの部分にこの言葉が書かれていた。まあ、当然といえば当然だが、仏教の修行などしたこともないはずなので、現世からの二階級特進のようなもので仏門の最低ランクのお名前を頂戴したというところらしい。
ちなみに戒名(位号)のランクは上から順番に居士、大姉、禅定門、禅定尼、清信士、清信女、信士、信女、である。

僕はUFOは存在しても幽霊は存在しないと考えているので自分の死んだ後はどうなってもいいのだと思っている。白洲次郎は葬式不用、戒名不用と遺言状を残したそうだし、開高健の墓には戒名は書かれていないそうだ。ぼくもそれでいい。
願わくば、脳梗塞か心筋梗塞で船の上から海の中に転げ落ちてそのまま魚のエサにでもなることができれば本望なのだが・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水軒沖釣行

2011年09月24日 | Weblog
場所:水軒沖
条件:中潮 3:12満潮
釣果:タチウオ16匹 マルアジ10匹

今日もとりあえずタチウオへ、台風も去って波も穏やかなのでもうひとつ何か釣りものがほしいなと悩みながら夜になってしまった。午前中にちょっとした土木DIYをしなければならないのですぐに帰ってこられるものということで、スズキをルアーで狙うかまだまだ釣れているというマルアジにするか・・・。寝る前まで2種類の竿にリールをセットして悩んでいた。JRは人身事故で帰宅が遅くなっていたのでとりあえずそのまま寝てしまった。起きてからえいや!で決めよう。

午前3時半に起床。4時過ぎには家を出なければならないので新聞を読みながら30分で今日はマルアジだということでチョクリの仕掛けを持って家を出た。

紀ノ川はまだ水が出ているかもしれないと思い、双子島方面へ針路を取った。最後の防波堤を抜けて紀ノ川の沖を見ると、あれれ、みんなあっちでやっているじゃないか・・・。向こうでも釣れるんだ・・・。あっちのほうがよかったとも思いつつも時間がないので予定通りの針路を維持した。
アタリは散発的だが40分ほどで15匹。とりあえずカタチはついた。
そのまままっすぐ沖へ35メートルラインまで移動。
マルアジは近所のおじさんの言うとおりすぐにアタリがあった。
サバが混じるとうれしいが、そうはいかないみたいだ。
30分ほどで10匹釣り上げて土木DIYのために午前7時半に終了。



まあ、こんなもんだろう。
次回は加太を目指そう。


コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天気晴朗なれども・・・

2011年09月19日 | Weblog
今週は台風15号が日本に接近している。
16日はまったく大したことはなかったので今日も釣りに行けるかと思ったが夕べは遅くまで起きていたので出漁はあきらめた。
海を見に行くと港の前の外海はものすごいゴミが漂っている。うねりも大きくなっていた。今日は海に出なくて正解だ。
南の風の影響か、それとも込み潮の影響か、防波堤から見る潮の流れは今まで見たことのないような複雑かつ早そうな流れだ。
あの中に船を乗り入れてしまったらと思うとゾッとしてしまった。
雑賀崎の漁船団もすでに避難港入りをしているし、僕が思っているより今回の台風の影響は大きそうだ。

なんとかゴミが消えてくれないことには・・・。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水軒沖釣行

2011年09月16日 | Weblog
場所;水軒沖
条件:中潮8:10満潮
釣果:タチウオ 17匹

やっと水軒沖にもタチウオが回ってきたようだ。
例年よりもひと月遅れくらいだろうか。朝は4時45分ころに出港。もう少し早く出たいところだが台風12号のゴミが怖くて遅めにした。それでも湾内でもゴミが漂っているので通常速度の1/3程度の微速前進のうえに、またまた接近している台風のうねりがどのくらいかわからないので築港の側から沖へ出たのでポイントに到着した頃にはすでに辺りは明るくなってしまっていた。
うねりはまったくなく、すでに5、6隻の船が出ていた。急いで仕掛けを下ろすとすぐにアタリがあった。しかし引き上げてみるとかなり小さい。本当にベルトサイズだ。アタリは続くがやっぱりベルトサイズ。この辺りにもゴミが漂っていて流木も結構流れている。潮が集まるところは魚も集まるがゴミも集まる。一応、ゴミを避けながら操船しているが避けきれないものもある。大きな流木の上を通ると船の下から低周波のドカンという音が鳴る。もう、冷や冷やものだ。まるでクラーケンを呼ぶ槌音だ。せっかく塗装したばかりなのにはがれてしまったりしていないのだろうか。心配だ。
北風が吹き始めないとこのゴミは無くならないだろう。それまでは加太への釣行はお預けだ。

アタリは1時間もしないうちになくなってしまい、午前6時を待たずに終了した。

午後からは天気が悪くなるという予報のせいか、朝焼けがすこぶるきれいだ。空が濃い青からオレンジ色に変わっていくさまはまさに自然が作り出した芸術だ。これを見るだけでも海に出る価値がある。
 

家には7時過ぎに帰り着いたのでチヌ釣りのヌカを探しに出かけた。いつも買っていたお米屋さんが廃業してしまったので難儀だ。最近は米屋といっても店舗で米をつかないところもあるようでなかなかヌカが手に入らない。お米屋さん自体の数も少なくなったし・・・。もっと日本人はお米を食べるべきだ。ダイエットをしている人以外は。
マイミクさんが教えてくれたお米屋さんは菩提寺の近くなので墓参りに行って、「どうかヌカが手に入りますように。」とお願いをしてみた。ご先祖様は、「お前にはほかに祈らなければならない心配事がないのか。」というお叱りが聞こえてきそうだが、あなたも同じような人生を過ごしたのだから仕方がない。三代目は魚釣りとは無縁の人生を送るようだから、もう少しまっとうなお願いをすると思うので、そのときはよろしくね。

お願いをした甲斐があって、無事にヌカを手に入れることがでできた。ちからさん、ありがとうございました。前の米屋はオヤジの機嫌が悪いとここで米を買ってない客には売らないとか厭味を言われたが、ここのお店はいつでもおいでと言ってくれたので一安心だ。釣り人はよく買いにくるとかで、春と秋は競争が激しいが、なんとか安定供給してもらえることを次の墓参りでお願いしてみよう。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「空想科学読本 8」読了

2011年09月12日 | Weblog
柳田理科雄 「空想科学読本 8」読了

久々に空想科学シリーズの古本を見つけた。
3,4,5くらいはかなりマンネリ感が出ていたが再び盛り返してきた感がある。

1996年に最初の空想科学読本の内容は誰もが知っている昭和のヒーローが中心だったのでターゲットは僕たち昭和30年代の中ごろから40年代の中ごろの世代のような気がしたが、今ではメインのターゲットは高校生になっているようだ。“6”からは高校の図書館に無料で配信するFAXを使って高校生から質問を集めてその答えを編集して出版するという形になったということだ。

普通、雑誌を含めてシリーズで出版される本というのは、読者が歳をとってくるのでターゲットもそれにつれてあがっていき、しだいに読者が減って休刊という道をたどるのだが、著者は理科系の頭脳だけではなく相当マーケティング戦略に長けているようだ。既存の商品を別のターゲット(世代)に販路を広げるということは相当難しい経営戦略のはずだ。それを書籍のタブーを破って読者を若返らせ、おまけにFAXを使って顧客のニーズの把握までやってしまうとは一石二鳥だ。また、当初の顧客へは法律や料理と空想科学を結びつけた書籍で深堀している。これは見習うべきマーケティング手法だ。



昭和のヒーローというと、新しい仮面ライダーが始まった。
子供がビデオを取っていたので見てみたが、もう、本来の姿はどこへ行ったのか。昭和の仮面ライダーは自分が普通の人間ではないことに悩みながらかつ正体を隠して戦っていたものだが、今度のライダーは「おれに変身させろ!!。」とは・・・

親の世代へのサービスか、仮面ライダー1号の画像も少し取り入れていたが、これも悲しい。
昭和ライダーの時代、当時は当然、家にはビデオデッキなどというものなかった。あっても自動車を1台買うくらいの値段がしたのではないだろうか。レンタルビデオなどというものははるか未来の話だ。テレビはリアルタイムで見るものだった。

V3を見ていた頃はライダー1号や2号が出てくるというのは1クールごとの境目くらいで、特別な日だった。テレビマガジンで「1号、2号ライダー登場!!」などと言う記事を見たら、もうそれだけが頭の中を駆け巡り、絶対見逃してはいけないと心に誓ったものだ。
(僕の家は貧乏だったのでこんな雑誌は誕生日くらいしか買ってもらえなかったのでいつも友達の家で読んでいた。誕生日は冒険王にするかテレビマガジンを買うかいつも悩んでいたものだ。)
帰ってきたウルトラマン(今は何故かウルトラマンジャックと改名したそうだが。)のためにウルトラブレスレットを持ってきてくれたセブンには涙したものだ。
安直に神聖な画像を出さないでほしいものだ。

「昭和のヒーローか、何もかも皆懐かしい」・・・・
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハバネロ・ペペロンチーノ

2011年09月12日 | Weblog
黄色く色づいた実を収穫。(1個だけ)
一番風味がわかるであろうペペロンチーノで味わった。

さすがは暴君、タカノツメとは桁が違う。立てに切ったとたんに刺激のある気体が鼻につく。
3人分で丸々1個を使ってペペロンチーノを仕上げたが、すばらしい辛さだ。むちゃくちゃ辛い。しかし癖になりそうだ。

食事を終えてトイレに行くとパンツの中がヒリヒリする。
指の先に取り残されたエキスがキン○マ袋についたらしい。
取り扱いには十分注意だ。

明日の朝が怖い・・・。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

船、リフレッシュ

2011年09月12日 | Weblog
船底の塗装に出していた船を引き取りに行ってきた。
今回はエンジン内の亜鉛とインペラも交換してもらった。

運転は軽やかになり、まるでマグネットコーティング処理をされたRX78ガンダムのようだ。
まあ、パイロットがニュータイプどころか老眼がやってきた“おいやん”タイプだから戦果は相変わらずだと思うが・・・。

本格的な秋の釣りの幕開けだ。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

めちゃくちゃ辛い?暴君

2011年09月10日 | Weblog
家で栽培しているハバネロが実を付けた。
大した数ではないがとりあえずひとつだけ赤くなってきた。
さて、どうやって味わおう。

僕は辛いものが大好きだから楽しみだ。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南海電鉄和歌山港線

2011年09月09日 | Weblog
いつも船のメンテナンスをお願いしてる工場から港まで約4キロある。陸路の道程はかつて白砂青松を謳われた水軒浜の埋立地だ。
もう誰も知らないかもしれないが、水軒浜の跡地に沿った南海電鉄和歌山港線の終着駅として水軒駅というのがあった。2002年に廃線になった。
あまりにも朝早くドックに到着したので誰も来てなかったので、桟橋に船を係留したあと、ダイエットをかねてその4キロメートルを徒歩で逆戻りして原チャリを港まで取りに帰った。

廃線の跡地は今は地元のNPOがかつてあった松林を復活させようと植林事業をやっている。砂浜もなくなった今、松林だけ復活させてもどうかと思うが、ゆっくり歩いて観察してみるとその工程で出たゴミの一部として線路の鉄釘がゴロゴロ転がっていた。

僕が7歳のときに開通した路線なのでこの釘もひょっとしたらかれこれ40年、一生懸命ここで自分の使命を全うしていたのだろう。
しかし、磨いてみるとかつての輝きを取り戻した。まだまだ現役で働くことができそうなほどだ。

僕の人生もサンダーで磨いてみるともう一度輝きを取り戻すことができるのだろうか・・・。

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする