イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

水軒一文字釣行

2024年07月06日 | 2024釣り
場所:水軒一文字新々波止
条件:大潮 20:02満潮
釣果:アジ たくさん(多分30匹くらい) セイゴ3匹

そして夕刻水軒一文字新々波止へ。
その前に仕掛けの準備から。サビキで釣るというのは聞いていたがどんなサビキを用意すればいいのかというのをNさんに聞いてみると、枝素が3号、幹糸が5号というかなり太い仕掛けだった。ときたま、真鯛やハマチが喰ってくるというのでその対策らしい。しかし、その値段に驚いた。1個500円近くする。



予備として数枚とアミエビを買えばかなりの出費だ。これは自作するしかない。幸いにして父親が残した釣り針の中にほぼ同じ号数のアジ鉤が残っていた。教えてもらった仕掛けのキモは“夜光”だと考えたので夜光パウダーで飾ってみた。



アミエビも結構な値段になっていて、物価が上がっているのは食料品だけではないと痛感した。ここにも逃げ切れない不都合な真実が横たわっていた・・。
エサと道具とタコ焼きを買って午後5時30分に港に集合。今日はもう一人のゲストと合計4人で新々波止へ向かった。
手前の沖の一文字へは高校生の頃夜釣りに行ったことがあるが新々波止に乗るのは今回が初めてだ。僕の小船の元のオーナーであった“西浜のおいやん”に連れられてチヌを狙いに何度か行った。すでに40年以上も前のことになってしまっていて、その頃にはまだこの新々波止は影も形もなかったのである。

午後6時前には防波堤の上に乗り、まだまだ明るいがとりあえず仕掛けを準備して下ろしてみる。



買ったサビキはもったいないのでまずは自作のサビキでスタートした。
釣れるのはもっと暗くなってからだと思っていたらいきなりアタリがあった。最初のアタリは鉤に乗らなかったけれどもまたすぐにアタリがあり小さなアジが上がってきた。期待に反してかなり小さいが「明るいうちは魚が小さい」というNさんの言葉を信じて仕掛けを下ろし続ける。その間もどんどんアジが上がってくる。釣れたアジを締めるため仕掛けを水面近くに垂らしておいたら30センチくらいのセイゴが掛かってきた。3号の仕掛けが必要なわけである。

暗くなるにつれて少しずつ型がよくなってきた感じがする。

 

それでも20センチもないサイズだ。ごくまれに20センチを超えるアジが釣れてくる程度だ。クーラーにはどれくらい入っているのかわからないがあまりたくさん持って帰っても捌くのが大変だからこれくらいの時間から小さいものは放流しながら釣りを続ける。

かなり暗くなってきて、時合が過ぎてしまったのか、それとももう一人のゲストが集魚灯を入れてしまったからか、ほとんどアタリがなくなってしまった。僕はこういうものはまったく効果をなさないと思っているのだ。
元々、時合は短いとは思っていたのでまあ、こんなものだろうと思い始めると、早く帰らねば夜なべになると焦ってくる。そんなことを思っていると隣のゲストが竿を畳んでいる。それを機に自然とみんな竿を畳み始めて午後8時過ぎに終了となった。

手作りサビキの結果だが、総数では多分他の人には負けていただろうが、潮上に釣り座を構えてしまったことを考えると大負けではなかったようにも思う。もとより、これ以上釣ってもあとがしんどいだけだから一応は合格としてもいいのではないかと思う。買った仕掛けは保険として取っておこうと思う。

家に帰ったのは午後9時過ぎ。そこから魚を捌き始める。小さいものは南蛮漬け、中くらいのものは干物用、大きいものはフライ用にと仕分けをしながらさばいてゆく。魚を捌き終わったのが午後11時45分。風呂に入って干物用を調味液に漬け込み終わったのが午前0時半を回っていた。

加太に行けばもっと巨大なアジが釣れるのだからこんなにしんどい思いをして小アジを釣らなくてもと思っていたが色々なサイズの魚が釣れるといろいろな料理に使える。そして小さいながらけっこう脂があり、特に鯵フライには大きなアジよりもこれくらいの大きさのアジが適していると思ったのである。

とりあえずは疲れた・・。

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水軒沖釣行

2024年07月06日 | 2024釣り
場所:水軒沖
条件:大潮 4:00満潮
釣果:ボウズ

今日はダブルヘッダーを考えている。Nさんたちはこの辺りのことを知り尽くしていて、一文字の新々波止では夜釣りでアジが入れ食いしているらしい。それも30センチクラスの大物だというと一度は行かねばと便乗をお願いした。

その前に朝は船のエンジンを回すべく軽く行っておこうという考えだ。例年ならこういう場合、チョクリ釣りが最適なのであるがずっと書いているとおり今年もまったくダメなので近場で勝負ができるアマダイを狙いに行くことにした。

早く帰ってこようと今日も暗いうちから船を出したのだが、チョクリ釣りで普通に釣果があった頃とは違い夜光虫がまったく見えない。



碇のロープを引っぱったり船の移動で水面が動いたりしたとき、きれいな光を放っていたがここ数年はまったく見なくなった。

同じ頃、沖の方でよく見た赤潮も見なくなった。プランクトンが異常増殖できるほどの栄養分がこの海からなくなってしまったのか、これらもそのひとつの顕れなのか、実際それが影響しているのかどうかわからないが、間違いなくこの辺りの環境が変わってきているのだろう。しかし、相変わらず港の周りは水が濁っていて、浄化されているという印象もなく中途半端だ。わずかな環境の違いが生態系を変えてしまうほど僕たちは絶妙に調整された世界を生きていてそれをいとも安易に壊しているというのが現状なのだろう。

いつものとおり双子島沖の35メートル付近から仕掛けを下ろしてみる。



流れは少しあり、加えてクラゲはもっといた。水面下に見えるクラゲはいつものワイン色の筋が入ったハクションクラゲではなくてエチゼンクラゲのような大きな白いクラゲだ。これも環境が変わってしまったという証のひとつなのだろうか・・。それが仕掛けにいっぱい絡みつく。仕掛けを巻き上げてきたときに絡んでいるのは仕方がないが、下ろしているときに絡んでしまっていては絶対に魚は喰いついてこない。
だから、ここをあきらめて北上することにした。そこには数隻の船が集まっていたので少し離れたところから仕掛けを下ろし始めた。



ここにはクラゲはいないようだが、流れもほとんどない。わずかな流れは風向きと違った向きのようで、仕掛けが船の下に潜ってゆく。これではだめだと思い、夕方に向けて体力を温存すべく午前7時半に終了。

翌日の情報では水深50メートルを超えたところでよく釣れたそうだ。遠いとはいえ、ここからなら10分ほど全速で走れば到達できるほどの場所である。毎度のことだが、テクニックの前に情報がものを言うのは何事も同じであると思い知った。

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