イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「開高健の名言」読了

2009年11月29日 | Weblog
谷沢永一「開高健の名言」読了
開高健の没後20年。続々と新刊が出てくる。
今度の本は谷沢永一の著作だ。
この人の名前を知っている人は少ないと思うが、ずっと昔。毎週日曜日の午後10時半から読売テレビで放送していた、「おもしろサンデー」という番組でコメンテーターをしていた人というと記憶のある人もいるのではないかと思う。当時は関西大学の教授をしてた。開高健とは10代からの付き合いで、作家を最もよく知る人の一人ではないだろうか。テレビでは話しぶりから優しそうな人のような印象であったが、著作からはそれとはまったく逆の印象をもってしまう人である。
たしか、開高健より1歳年上のはずで、御年80歳。開高健の業績を少しでも残しておこうという意気込みの著作のような気がする。盟友の向井敏は亡くなり、自分しかいないという気持ちであったのだろ。

内容は、開高健の著作の中から、ノンフィクションやエッセイの一部分を抜粋し、それに注釈を加えるというものだが、博物館の中に展示されている民芸品と同じく、それだけを抜き出してみても色があせて見えてしまう。言葉というものもやっぱり道具と同じなのだ、一連の動作の中で使われてこそそれが光ってくるのだろう。
開高健の名文をもってしてもそれは同じことのようだ。
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水軒沖釣行

2009年11月28日 | Weblog
場所:水軒沖
条件:8:52干潮
釣果:なし

今日は昼までにインフルエンザの予防注射に行かなければならない。それに午後からは先週壊してしまった船の舷側の修理もしなければならず、加太への釣行は見送った。短時間の近場での勝負でコウイカ釣りに行ってみた。

夜明け少し過ぎに出発していつもの場所で仕掛けを下ろしたが、まったくアタリがなく午前9時過ぎに終了。
台風22号の影響かどうかはわからないが、うねりが出ていた。魚探の表示を信用すれば、1メートル以上の振幅がある。
海の底にいる獲物だからこんなうねりの日はエサを探さずひっそりとしているのかもしれない。

まあ、幸運は来週まで取っておこう。
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加太沖釣行

2009年11月23日 | Weblog
場所:加太沖
条件:小潮3:44干潮
釣果:アジ18匹 グチ5匹 チャリコ1匹

今日は3連休の最終日
夕べからの雨も上がっていたのでまたまた加太へ釣行。
今日の潮流の転流時刻は7時34分。おとといよりも1時間半遅いのでゆっくりイカが釣れる。潮の流れ始めを考えると約1時間だ。しかし、今年はどうもイカが少ないのかノリが悪い。1匹釣ったがあとが続かない。午前7時を回ったので急いで加太へ向けて針路を変更。今日は波が少ないので快適に加太までクルージングできる。
潮は上りに変わるので友ヶ島の南の端へ・・・。しかし、余りに近づきすぎると追い出されるのだが、今日はあまり船が出ていないので思い切って近づいてみた。すぐにアタリがあったが同時に警戒船がやってきてココはダメ!!と叱られてしまった。やっぱり叱られる場所は釣れるようだ。
少し東に寄ったところに移動して再スタート。アジはコンスタントに釣れてくるが型が小さい。
午前9時を過ぎた頃から潮の流れがほとんどなくなったようだ。時刻表とはズレがあるのか、風の具合なのかよくわからないが、道糸が斜めに入らなくなってきてアタリも遠のき、釣れてきてもグチばかりになった。結構おいしい魚なのだが、どうも僕は好きになれない。
アタリが頻繁に出始めたのは午前12時前になってから、時刻表で見ると潮流が最も早くなる時刻だ。仕掛けをおろすたびにアタリがある。30分ほどで10匹くらいは取り込んだだろうか。それも大きいアジばかりだ。すべて30センチを超えている。
12時半頃に奥さんから電話。「お昼ご飯はどうするの?」「まだ、海の上にいるのだが、どんどん釣れるので帰レナいのだ。」「そしたらご飯なしよ!」の会話のあと、突然アタリがなくなった。北に流れていた潮がなぜか東に変わり、船が友ヶ島から遠ざかり始めていた。なかなか魚は潮に敏感なようだ。
ちょうど止め時だと思い。1時少し前で釣りを終了。

勤労意欲にはかなり乏しいサラリーマンの僕だが、加太の海は少しだけ感謝の意を示してくれたようだ。まずは満足。
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加太沖釣行

2009年11月22日 | Weblog
場所:加太沖
条件:中潮9:24満潮
釣果:アジ 5匹 チャリコ2匹

今日は2週間ぶりの加太への釣行。
前回と同じくオキアミをエサに五目釣りスタイルだ。午前6時前に家を出て6時過ぎ頃に出港。
加太で獲物がなかったら困るのでまずは水軒沖でコウイカを狙って見る。仕掛けをおろしてアタリを待ってみるが、紀淡海峡の今日の潮の転流時間は午前5時50分。潮の流れ始めだから向こうではすでに時合いを迎えているかもしれない。早く加太へ行かなければと思うと気持ちが落ちつかない。集中してアタリを待たなければならないがこれがもどかしい。何とか小さいのを1匹釣り上げたがもう我慢ができすに加太へ針路を取った。
道中、だんだんと風が強くなってきたがさすがに船体が大きいとこんな状況でも波をかき分けて進んでゆく。前の船では紀ノ川を越えたところでギブアップしていたと思う。

今日も友ヶ島の南の端の西のほうからスタート。前回は仕掛けをおろしていきなりアタリが出たが今日はどうだろう?それほど釣りは甘いものではなくなかなかアタリが出ない上に風と波がものすごく強くなってきた。底を取るのが難しくなってくるがそれでも時々アタリがある。しかし、どうも喰い込みがよくないのか、ググッときても針に乗らない。仕掛けを上げてきてみるとオキアミは針についている部分を残してなくなっている。もう一息というところだが惜しい。エサがスッパリ切れているのは真鯛かもしれない。
それでもアタリは続き、少しずつつクーラーに魚がたまってゆく。バラシも多く、逃げてゆく魚ほど引きが強い。美味しい美味しい魚たちだけに残念でならない。
10時を過ぎて時間表どおり潮の流れがピークになったようで30メートルもない水深で道糸は45メートル以上出て行ってしまう。そんな中でもアタリは時々あったが、今日は「天地人」のラスト2回目の再放送を見なければならないので11時過ぎに終了。
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天気晴朗なれども・・・

2009年11月15日 | Weblog
今日も風が強い1日であった。
空には雲ひとつないのに風がことさら強い。それも西から吹く風だ。
前日の雨と、11日の雨の影響か、海の色も少し白っぽくなっている。
今日も1日停滞だ・・・。
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荒天

2009年11月11日 | Weblog
 今朝はすごい大雨。
 今日は11月11日で1が四つ並んでこれが雨が降っているように見えるから今日は大雨になったのだ。
 朝、会社に行こうとしたら駅に通じる道がすべて冠水してしまっていた。どうにか最寄の駅までたどり着いたら電車は運行していないということ。仕方がないので隣の駅まで徒歩で移動したがここでも前進を阻まれてしまった。
最後の手段で、線路を歩いて冠水箇所をやりすごした。1時間もかかってやっと駅までたどりついた。鉄道会社に勤務している人間とは思えない行動だが、僕はなんちゃって鉄道マンだからこれでいいのだ。
 道々でたくさんの人が表に出てなにやら話している姿が随所で見られた。僕もその会話に加わったりしていたが、皮肉なものでこんなことがない限りはご近所や知らない人同士でこれほど会話が弾むことはないのだろう。昔は台風や洪水なんかがあると近所の人たちがみんなで力を合わせて乗り切っていくのが普通の光景であったはずだろに・・・。世間が自然から隔離されていけばいくほど人と人の交流がなくなっていくのだ。
 中国の言葉に、「外患がないと国がひとつにまとまらない。」とあると聞いたことがあるが、まさにそのとおりだ。
 自然の恵みとまた、その怖さを肌身で感じてこそ人と人との交わりが生まれてくるのだろう。

写真は駅の近くの地下道の写真。ここは川ではなくて道路なのだ・・・。
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加太沖釣行

2009年11月08日 | Weblog
場所:加太沖
条件:中潮10:49満潮
釣果:アジ37センチ以下3匹 チャリコ25センチ1匹

 秋休みの最終は加太で有終の美を飾りたい。
 天気も上々だ。出港前に青物の飲ませをするためにサビキでアジを狙ってみたが、僕はどうもサビキが苦手でアジが釣れない。船着場がダメなので港内と港外で転々としながらサビキを続けたが1匹もアジが釣れないまま加太へ針路を取った。
こんなことで手間取っていたので加太への到着は午前7時を過ぎてしまっていた。
今日の転流時刻は7時17分。このあと北向きに変わってゆく。
なるべく潮の当たるところをと思って沖ノ島の西の端の少し南側からスタート。
 船はかなり速い速度で友ヶ島に向かって流れてゆく。今日の仕掛けは五目釣りスタイル。オキアミの餌での釣りだ。
 仕掛けを投入して底を取ったとたんにアタリ。幸先がいいではないか。上がってきたのは25センチくらいのアジ。すぐあとにまたアタリ。この場所はなかなかだ。今度はかなり大きい。30センチは優に超えている。仕掛けが短いので一気に抜きあげてやろうとエダスに手をかけた瞬間に針からはずれてしまった。う~んこのアジはもったいない。本当にもったいない。むちゃくちゃ美味しいのに・・・。
気を取り直し船を元の場所辺りに移動して再スタート。またまたアタリだ。今度も大きい。慎重に道糸を巻き上げて今度はタモを使って掬い取った。37センチ。立派なアジだ。急いで写真を撮ろうとウエストポーチの中をまさぐったがカメラがない!あ~忘れたと思ったら右手にカメラをつかんでいた。前回の真鯛のときと同じく舞い上がってしまっていたのだ。
 この時点でかなり友ヶ島に近づいてしまっていたので漁師に叱られるのが怖いから田倉崎方面へ移動した。今日ははじめて見る「漁業権保護警戒線」という船が出ていた。船体の色も自衛隊カラーだからかなり威圧感がある。あまり変なところにいると体当たりでもされたら大変だ。
 移動した場所ではかなり魚探に反応が出ていた。ここでもすぐにアタリ。今度はチャリコが上がってきた。しかし、この頃から潮の流れがほとんどなくなってしまった。潮が流れすぎるのもかなわないが流れないと釣れる気がしない。転流時刻との関係はよくわからないが風のせいか、それとも転流時刻がずれるのか、とにかく次の流れはじめを待つとかなり時間がかかるだろうし、今日はこれで終了とした。

家に帰ってさばいてみるとアジのお腹はものすごい脂だ、これはきっと美味しいはずだ。今日は贅沢にももったいなくも、刺身でいただかずにバッテラを作って食する予定だ。うちのバッテラはシャリとネタの間にゴマと大葉を敷いた特製だ。
今日も夕食が楽しみだ。しかし、体重の増加が気になってしまうのだ。
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水軒沖釣行

2009年11月07日 | Weblog
場所:水軒沖
条件:中潮9:42満潮
釣果:コウイカ3匹

 秋休みの2日目は近場を選んでコウイカ釣り。去年の今頃はかなり釣果を上げていたのに今年の試し釣りではまったくアタリがなかったので、今日は満を持してのスッテオンリーの釣行だ。
 昨日は田辺までの釣行だったのでさすがに朝は早く起きることができない。
それでも午前7時前に家を出発。いつもと同じ、水軒一文字の新々波止の南側でスタート。なかなかアタリがない。やっぱりまだ早いのか・・・。
1時間くらいしてからだろうか、やっとアタリ。今年もコウイカがやってきてくれていた。次のアタリは元の場所に戻って流し始めたころ。今度は大きい。新しい(といっても中古だが・・・)船の釣座の上にはオーニングがあるのでイかが大きすぎると竿が曲がりすぎてオーニングに当たってしまうのでデッキに放り上げることができない。恐る恐るスッテを持ってバケツに放り込む。
 3つ目のアタリはまた同じところを流し始めた頃。3匹目を釣りあげた時点で午前10時を回っていた。明日もあるしこれ以上続けても対して数も伸びないだろうから終了とした。
 昨日のアオリイカも残っていたので今日の夜はイカ2種の食べくらべだ。アオリイカはもっちりして濃厚な味だ。コウイカはコリコリした食感であっさりした味わいだ。家族の間でも人気は二分していた。なんと贅沢な夕食だろう。

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田辺湾釣行

2009年11月06日 | Weblog
場所:田辺湾 カグラ
条件:中潮 8:20満潮
釣果:マダイ37センチ1匹
   チャリコ25.5センチ1匹
   ヘダイ 23~28センチ2匹
   キビレ 31センチ 1匹
   アオリイカ480~500g2匹
 先週の土曜日が出勤だったので今日は2ヶ月に1回の平日の休日だ。ということで今日から3連休、僕の秋休みだ。貴重な平日の休みは迷わず田辺へ直行。
いつものカグラへ渡礁。
 朝一番は前回と同じくタチウオ。今日はケミホタルも持参した。しかし、これはまったくアタリなし。ここ数日の放射冷却で水面の温度が下がってしまっているのかもしれない。周りが明るくなってきたのでエギングにチェンジ。こっちもなかなかアタリは出なかったが、そろそろ終わろうかと思った頃にやっと連発でアタリ。どちらも500グラムほどの食べごろサイズだ。
 次はメインの紀州釣り。今日は最初からエサトリのアタリさえも出てこない。この時期ならエサトリが最初からどんどんアタッて来るのだが・・・。
 2時間を過ぎた頃にやっとチャリコやヘダイがアタリ出したがこれも散発的。まともなアタリは12時を過ぎた頃。まずは28センチ、すぐに真鯛37センチ、すぐにキビレ31センチ。今日の時合はこの一瞬だけ。あとは帰りまでアジがちょこちょこ遊びにくるくらいで終わってしまった。
秋休みの初日はちょっと不完全燃焼・・・。
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「人とこの世界」読了

2009年11月04日 | Weblog
開高健 「人とこの世界」読了
開高健が昭和42年から45年までに書いた対談集というか人物論である。
解説には当時の各分野の第一線にで活躍する作家。詩人、画家、学者の人物描写ということになっているが、僕の知っている人はほとんどいない。知っていたのは井伏鱒二と大岡昇平くらいだ、それも国語の文学史に出てくるひとだから名前だけを知っている程度だ。(井伏鱒二は釣師だからすこしは著作を読んだことがあるが・・・)
登場する人がそんなひとだから、この人たちにかかわって登場してくる人物や言葉もまったくチンプンカンプンだ。
本を読みながら携帯電話に言葉を打ち込んで自分のパソコンに送ってそこで言葉を調べながら読み進んだ。

調べた言葉の一部はこんなもの・・・。
広津和郎 チェーホフ 八海事件 きだみのる 心境村 フク団 コミュニズム ルイスタルク マグサイサイ 寒山拾得 ジュネ 金子光晴 モトロフのパン籠 今西キンジ マイン・カンプ派 エスクヮイア スーパーオイキア シュペンクラー クロロマイセチン 島木健作 ハタスリ ハンスベルメール 古沢岩美 モンドリアン ブロードウェイブギウギ エレンブルク ダヌンチオ「死の勝利」バルビュス「地獄」張三李四 ビルドゥングスロマン パセティック クロポトキン カルチェラタン ペルノー ロマネスク 岸田衿子 家畜人ヤプー 炯々

ミクシーの検索キーワードに設定してもまず誰もキーボードをたたかない言葉ばかりだと思う。

こういう人をして評するのはおこがましいが、なんと博識なことか。書かれた年代を見ると、37歳から40歳までに書かれたことになるがすでにその歳を越えてしまっている自分が惨めに思えるのだ。

ずっと昔に出版されていた本なので題名は知っていたが、対談集だということで読もうとはしなかったが、インターネットのない時代に読んでいてもまったくお経のようを読んでいるような感想しかなかったと思う。文明の利器はすばらしい。
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