イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「ガリヴァ旅行記」読了

2013年04月29日 | Weblog
スウィフト/中野好夫 訳 「ガリヴァ旅行記」読了

幼稚園のころなんだろうな、そのときは“ガリバー”と書いていたように思うが、もともとは辛らつな風刺小説だということで、機会があれば読んでみたいと思っていた。

最初のうちはまあ、300年前の風刺というのはこんなものなんだろうというようなおおらかなものだったが、章を追うごとに辛らつさは増してくる。
政治、貴族、官僚、学者、人間・・・何でも皮肉っている。確かにそうなんだろうな~などと思いながら読んではいたもの、この、スウィフトという人はそうとうな変人で晩年は気が狂っていたとか。

それを知ってから読むとなにやらむなしい物語になってしまうのだ。
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山菜採り 2回目

2013年04月26日 | Weblog
今日は先週に引き続いて生石山へ山菜取りだ。
風もあまり吹いていず、大分採りやすい。



いつものとおり駐車場のそばの北の斜面からスタート。情報ではかなり人が入っているらしく、少なくなっているらしい。実際そのとおりで、かなりワラビはすくない。あっても土から芽を出したての椀だねにはちょうどいいけれど・・・というものばかりだ。これではダメだと南の斜面へ移動。
母親も南へ移動して奮闘中だ。



生石山とはよく言ったもので、巨大な石が本当に生えているようだ。
母親の姿が石の上のほうにちょこっと見えている。

この南の斜面には少ないながらもちょっと太目のいいワラビを採ることができた。



少しずつ暖かくなってきたのでカナヘビ君なんかも目を覚ましているらしい。でもやっぱり寒いのか、カメラを構えているあいだもじっとしたままだ。



今日は、ワラビが少ないかもしれないと情報をいただいた、森に暮らすひまじんさん にご案内をいただいて山うど掘りに挑戦をさせていただいた。



以前に1本だけ採った記憶があったが、ひとつの株を見つけるとたくさんの山うどが採れる。土にもぐっている株を探していると土のにおいが新鮮だ。小さい頃はしょっちゅうこんなにおいを嗅いでいたような気がする。甘いような、酸っぱいような生きている土のにおいだ。

山うどを見つけるとひと株でたくさんの芽が出ている。興奮のひとときだ。



十分山うどを採ったあと、森に暮らすひまじんさん の山小屋へご招待いただいた。
その生活の様子はもう、僕が理想としたいような生活のご様子だった。
木の香りのする家、薪ストーブのリビング、裏庭には畑があって杉林のなかにはシイタケなどのきのこのホダ木。「コシアブアなんてご存知ですか?」と質問され、「採りたいと思っているのですが、実物を見たことがないんです・・・」、「そこにありますよ!」なんと庭にコシアブラが生えているとは・・。おもて玄関にはいままで見たことのないような巨大なタラノメの木。夕食の直前に木からもぎ採ってそのまま油の中に直行してしまう。
一緒におじゃまさせていただいた母親も、命の洗濯ができたと感想をもらせていた。

たくさんのお土産をいただいて今日の収穫はワラビ、スカンポ、オオバギボシのいつもの定番山菜に加えて、コシアブラ、山うど、タラノメ、シイタケ。なんと多彩な収穫だろう。






家に帰って新たに譲ってもらった小船の掃除をしてみた。元のオーナーさんはどうも整理整頓がOOなようでスカッパの中はえらいことになっていた。使える道具だけ残してすべてゴミとして放り出してしまった。大きなポリ袋に2個分のブツが眠っていた。中の汚れもはなはだしいので次の休みは大掃除をしなければならない・・・。



青岸のエネルギーセンターへそのままゴミとして持って行ったが、ここは清々しい山とは正反対の、人の生活の終着点であるのが物悲しい。しかしこういうところがないと現代人の生活が成り立たないのは事実なのでこれはこれで感謝をしなけばならない。




名義変更も済ませて、晴れて僕の船になってしまった。ちょっといちびって「第三翠勝丸」などという大層な名前をつけてみた。






今日の夕食はたいそう豪華だ。
山うどは酢味噌和え、天ぷら、チーズ乗せバター焼き。コシアブラとタラノメも天ぷらだ。
  

シイタケはしょう油バター焼き、マヨネーズオーブン焼き。


山うどの味を表現すると、柑橘系の香り、フキノトウのようなほろ苦さ、土の香りのような甘酸っぱさ。シャキッとした歯ざわりも気持ちがいい。一言で表現すると“鮮烈”とい言葉がふさわしいのだろうか、山菜のすべての要素を凝縮したごとくのようだ。

なんとも日本酒が美味しく感じる夕食であった。
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加太沖釣行

2013年04月22日 | Weblog
場所:加太沖
条件:中潮 10:12干潮
潮流:7:56転流 10:58下り2.5ノット最強

今日は午前8時が転流時刻だ。多分釣れる時間は10時を過ぎた頃だろう。それと朝は風が強い予報なので朝はゆっくり出発だ。
午前7時前、港に到着したころにはすっかり明るくなってしまっていた。



しかし、寒い。今日もヒートテックに雨ガッパの上下でも寒い。


港を出た時は風は感じられず、快調に加太を目指すことができた。



ところが、予報どおり田倉崎を過ぎたあたりから北風がかなり強くなってきた。
まあ、釣りができないレベルではない。

帝国軍は今日も地の島と大川峠の間に集中している。
春はやっぱりあそこなのだろうか・・・。

田倉崎の周辺には船は全然見当たらない。帝国軍もいないからいつものテッパンポイントへ侵攻してみた。
しかし、ここはクラゲがひどい。前回の釣行の教訓で、クラゲのないところを探さねばと考えていると同盟側の釣り船が1艘どんどん北を目指して進んでいく。なかなかチャレンジャーじゃないかと僕もあとに続いてシモテ周辺までさらに侵攻した。中の瀬戸まではあとすこしのところだ。水深が少し深くなっているところから釣りを再開。



地の島の方を見てみると、朝一に見た船団は海峡部から城ヶ碕にかけて南北に長く連なっていたようだ。
おだんごくらぶの土さんが51センチの真鯛をものにした場所はきっとあの場所なんだろう。
行けば間違いなく集中砲火をあびてしまうのだろうが、一度は行ってみたいものだ。人生最後の釣行はあそこにしよう。



自分の釣りはというと、風が強くどんどん船が流される。潮も下っているはずだが、どうも上のほうだけで底の潮は動いていないようだ。
これは釣れないだろうな。などと油断をしていたらなんとアタリがあった。時刻は午前10時。まったく読みどおりだったが、ドラグの調整を誤った。ゆるくなりすぎていたので締めにかかったとたんにはずされてしまった。
緩いままで我慢をして巻き続ければよかったと後悔してもあとの祭りだ。
その後もビニールだけを取られるアタリがあったが針には乗らず、午前11時半に終了。

帰り道は追い風微風。すこぶる快調であった。

ボウズとはいえ、一度はアタリがあったのでなんとか次につなげられそうだ。
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ワラビ採り

2013年04月19日 | Weblog
今日は春には珍しい冬型の気圧配置だ。釣りには行けない。
ちょっと早いと思ったがワラビ採りへ行ってみた。

生石山の頂上に到着するとものすごい北風が吹いている。立っていると吹き飛ばされそうだ。



しかもほとんど緑がない。う~ん。やっぱり早かったか・・・
しかし来てしまったものは仕方が無い。今年は山焼きをやっているので見渡す限りのハゲ山になってしまった高原の捜索を開始した。



ワラビはほとんど生えていないのではないかと思いきや、小さいながらも生えている。



もう少しで80歳に手が届きそうな僕の母親もこの時期だけは足も腰も痛くならないのだそうだ。あと何年くらいここに来ることができるだろうか・・・



ワラビを採った帰り道、農産物のスーパーに立ち寄ってワラビのコーナーを見てみると、けっこう安い値段で売られている。



今日の収穫はこのレートで換算するとざっと300円くらいのものだろうか。
山菜はほろ苦さが魅力だが、往復のガソリン代と労力を考えるとなんとも・・・。
そういう意味でもワラビ採りはほろ苦かったりするのだ。
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田辺湾釣行

2013年04月15日 | Weblog
場所:田辺湾 金谷
条件:中潮 7:48満潮
釣果:チヌ49.5センチ以下5匹 真鯛34センチ以下2匹 マルアジ 多数

予報では波が高く、船頭の話でも沖磯にいけるかどうかは微妙だとことだったが、今月の残りの休みの予定を考えると今日しか田辺に行ける日がない。予定といっても休日に出勤をしなくてはいけないとか家事の予定とかではなく、すべて遊びの予定なのではあるのだが・・・

船は沖磯を目指したが、波に強いはずの塔島でさえ波をかぶっている。沖磯は全員渡れず湾内へ引き返した。
普通は湾内といえば僕はカグラオンリーだが先客がいたのと金谷は誰も渡っていないしここ数日はよく釣れているので今日はここに決めた。


湾内はこんなに穏やかなのにここから沖のほうを眺めてみるとやっぱり大きな波が磯にうちつけている。



朝一はポイントの裏側でルアーを投げて見たが何もアタリはなし。
明るくなってから底を測って釣りを開始すると、なんと1発目でアタリが出た。40センチほどだがいきなりボウズを逃れたというのはなんとも気が楽だ。

そしてしばらくしてまたアタリ。今度は48センチほどの大きさだ。
これほど釣れるとは、今日は魚を放流しないとクーラーが溢れるのではないかと変な心配をしてみたがさすがにそんなに甘くはない。どうもこの2匹は昨日の居残り組みだったようだ。
その後は2時間ほどまったく当たりはなく、エサもそのまま残ってくる。
やっとアタリが出始めたと思ったらマルアジの猛攻だ。差しエサを底に這わせてもマルアジが食ってくる。大きさは40センチ近くあるのでアジフライの材料としてありがたくクーラーに入っていただいた。
しかしこれも長くは続かず再び沈黙。次のアタリは早めの弁当を食べている間にやってきた小さな真鯛だけだった。

風はなく、潮の流れはなくてなんとも釣りやすい状況なのだが、この流れが無さ過ぎるのだろう、本当に何のアタリもない。隣でかご釣りをしている人にもアタリはないようだ。



アタリがなくて暇なのでアジと真鯛を家に帰ってすぐに料理ができるように鱗とワタをとっているとかご釣り師の反対隣の紀州釣り氏がチヌを釣り上げた。
う~ん。やっぱり粘りが肝心だと心を入れ替えて再び釣りを再開。
次のアタリが出たのがごご1時を回ってからであった。長い沈黙が続いていた。しかし、これからがアタリラッシュだ。竿2本ほどのところに潮の流れの境目があるようで、それより先に投げると潮がかすかではあるが右に流れていく。それに乗せるとアタリが出る。チヌと真鯛を計4匹。
年なしは出なかったが、まずまずの釣果ではないだろうか。
50センチオーバーはまた来年までとっておこう。

釣れてくる真鯛であるが、天然物なのか、養殖物が逃げたのか、非常に微妙だ。
天然物は鼻の穴がはっきりと左右2個ずつあり、養殖物はそれがつながって左右1個づつになっている。今日の真鯛はつながりかけているが分かれてもいるような・・・
どちらにしても加太の真鯛のほうがやっぱり精悍な顔つきをしている。

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「老子・荘子 中国の古典」読了

2013年04月08日 | Weblog
野村茂夫 「老子・荘子 中国の古典」読了

「大道廃れて仁義あり」というのが老子の本質を語る言葉だ。
老子の説く“道”というものがなくなると、仁義というようなものがもてはやされる。この“道”というのが何かというと、何もしないことだという。
何もしなければ何も考えなくていい・・。
老子というのはもともと治世の手法を説いたものだから、ちょっと違うが、「小さな政治」を薦めているようなものなのだろうか。

しかし、これが一般企業に当てはめるとちょっとおかしくなってしまうのだが、わが社では老子の思想をもった人が多数おられるようだ。「大道あって会社廃れし」というのだろうか。

荘子はどうだろう。
荘子の教えの柱の一つは、「万物斉同」という、すべてのものは多岐に変化しているがすべての根源は同じである。生も死も、栄光も挫折もすべて同じである。だからそんなことは気にしなくてもいいのだという論理だ。
死ぬことさえも恐れることはない・・・。

禅宗にある、まさに今のその環境に満足して生きなさいというという言葉がそのすべてを総合しているようだ。
しかし、人間というのは飽くなき欲望のおかげで快適で安全な生活を享受しているわけだから、そうも言っていられない。一方で原発の事故がどんな意味を持って起こってしまったのか、神様からのどんな啓示なのかはわからないが、「足るを知りなさい。」ということなのだろうか。

おそらくは人間が未来永劫、それこそ今から14億年先、太陽の核融合が進んで海が干上がったあとでも生き延びられる運命にあるのならやはり飽くなき欲望を発揮してくれればいいだろう。
しかし、原発事故が人間の能力の限界を示しているのなら、やっぱり「足るを知る」生き方に方向転換しなければならないんだろうな。

それがわかるまではやっぱり人間は前を向いて一生懸命走り続けなければならない運命にあるんだろうな。僕の会社はすでに老子の思想が行き届いているのではるか手前で干上がっているのは間違いないが・・・。
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加太沖釣行

2013年04月05日 | Weblog
場所:加太沖
条件:長潮9:05干潮
潮流:6:25転流 9:21 下り1.7ノット最強
釣果:真鯛 41センチ 1匹

歌を忘れたカナリアはどうやって歌を思い出したのだろうと調べて見ると、銀の櫂のついた象牙の舟に乗せて、月夜の海に浮かべたら歌を歌いだしたそうだ。
魚の釣り方を忘れてしまったヘッポコ釣り師は、オンボロエンジンを積んだFRPの船に乗せてもどうもうまく思い出せないらしい。

朝は午前6時に出航。しらないうちにどんどん夜明けが早くなってきている。



加太に到着した時刻はまだ潮が動き始めた頃なので、風も波もないのでタチウオを狙ってやろうと友ヶ島を越えて水深100メートルの場所まで行ってみた。
淡路島の海岸線がほんのすぐそばに見える。



潮はけっこう動いているようで、テンヤはかなり斜めに入っていく。これくらいの深さになると200kHzしか周波数のない僕の魚探では底を捉えることができない。
数回流してみるがアタリはない。1時間ほどやってみて潮流の最強時刻のタイミングを鯛釣りで迎えるべくコイズキまで移動。
帝国軍の艦船はまばらだが、船団の中に入っていくのはやっぱり怖いのですこし離れたところからスタート。



しかし、釣っている場所が悪いのかクラゲの量がものすごい。



帝国軍の船団を観察してにると、同盟軍の艦船も数隻混ざって戦いを繰り広げている。じゃあ、僕も意を決して帝国軍艦船の中に割って入ってみた。
やっぱり帝国軍はいい場所に陣取っている。ここは全然クラゲがいない。
そしてアタリがあった。午前10時前、ちょっとズレはあるもののほぼ潮時どおりだ。
ドラグの調整を誤っていたので滑りすぎた。完全に針掛かりしていないかもしれないので慎重に取り込んで久々の獲物を獲ることができた。

しかし、ここは帝国軍領内の真っ只中。魚を締めていたら敵戦艦が目の前まで接近してきて「あっちへ行け!」と言ってくる。
一応、規則に則って退散。

11時になったので、潮も緩んでくるかと再びタチウオを狙いに沖へ移動。
潮の流れは一向に衰えていず、沖からは大きな潮目が迫ってくる。



これではお手上げなので30分で終了してしまった。

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加太沖釣行

2013年04月01日 | Weblog
場所:加太沖 
条件:中潮 8:51満潮
潮流:7:40転流 10:21 上り0.8ノット最強
釣果:ボウズ

夕べ、家に帰ってきたら叔母さんから電話があり、明日の坂本冬実のコンサートのチケットが余っているから行かないかと言ってくれた。
僕はカバーアルバムを出した頃からなかなかいいな~と思っていたので、二つ返事で行きます、いきますとお願いした。

転流時刻は遅いが、少しでも早くいって早く引き上げてこようと朝5時に目覚まし時計をセットしておいたがふと目を覚ますとあと8分で午前6時というところだった。
急いで準備をして家を出て、出港は午前6時40分。
思ったより北風は強く、結果的には出港が遅れてよかったという感じだ。
田倉崎に近づくにつれて波は高くなり、とりあえずポイントに到着したころには波しぶきでシールドは前が見えず、体はボトボトになってしまった。

 

どうも状況は芳しくないようで、帝国軍は友ヶ島の周辺にわずかに出ているだけだ。



釣りはじめから1時間くらいは風が強く、仕掛けがまっすぐ下りていかない。
その後は風も弱くなり仕掛けも立つようになり、クラゲも少なく釣りやすい状況になったがアタリはいっこうに無く、コンサートに向かうため、午前10時半に釣り場を後にした。

港に入る前、章魚頭婆山の山腹がところどころピンクに染まり、綺麗だったのが唯一の救いであった。




坂本冬美のコンサートは舞台の向こうもこっちも昭和の臭いがプンプンしていた。しかし、JPOPやロックのコンサートよりもこっちのほうがいいのだと思うのはやっぱり歳をとってきたせいだろうか?




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