イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

出港できず・・。

2023年07月13日 | Weblog
本題の前に・・。

ウ〇コ問題はまだ問題を引きずっている。SNSにアップするときには、そこはどこか、何のことか、なるべくわからないように、僕のことをよく知っている人だけがわかるように書いたつもりだったが書き込まれたコメントにはちょっとこれは名誉棄損になってしまうのではないかと思えるようなものがあった。
名誉棄損とは、「公然」と「事実を摘示」し、「その人の社会的評価を低下させること」なのだからまったくこれに該当するのではないかと思ったのだ。(社会的評価を低下させるというほどのものでもなかったのだろうが、評判は落ちてしまうかもしれない。)
ちなみに、これから書くことはフィクションである。そう宣言しているのだから名誉毀損にはならないと考えている。

これはヤバいと思ってすぐにアップしたものを削除したのだけれども、どうも彼はその書き込みを僕よりも先に見ていたようだった。
まあ、お互いいい気はしていないだろうと思って後日、彼と直接話をしてきた。
それまで、あいつは僕と会った時にはどんな反応を示すのだろうかといろいろ想像をしていた。気持ちが悪いものを気持ちが悪いと表明するのは自由だという考えと、俺の商売の邪魔をするなという考えの衝突というのが基本的な構図だと思う。そして、「気に入らんのだったら出て行ってくれるか。」というのが相手の基本的なスタンスだろう。そしてこっちは先祖代々使っている場所なのだから、ひとりのエゴで終わらされる筋合いはないというスタンスだ。
元々、異常に安い値段でここを使えているのは過去の漁業権の放棄との引き換えだったのだろうけれども、そこはグレーの中でも相当ダークなグレーだと僕は考えている。県から何も言わせないという妙な力学があるようだ。その力学を使ってこそのことだろう、県の所有地を自由に駐車場として使って利益を得る商売もかなりグレーに見える。
それを横に置いておいても、県の所有地に人間のウ〇コが落ちているというのは県としては管理の怠慢だろうということになる。契約書があるのかどうかは知らないが管理者は彼らになっていると聞いている。だから、あまり理不尽なことを言うようだったら、管理者を監督している県に対してクレームを申し入れるつもりであった。ウ〇コはまあ許せるとしても、去年のボヤについては看過できない問題だろう。それは彼に会った時にも言ってやった。
それよりももっとインパクトを与えることになるのは近所の噂だろう。あの辺りもいまだ、いわゆるムラの体質を引きずっている場所だ。みんな噂話が大好きだ。噂話は「公然」と言っていないので名誉毀損にはならないのである。円卓会議の議題もほぼすべてが近所の噂話なのである。僕がそういう場所で、ウ〇コのことで文句を言ったら追い出されそうになったなどというと、その情報網は多少劣化しているとはいえ、それなりの速度で集落を駆けめぐるはずだ。僕の母親がこの集落を出たいと願ったのは、南北に1.5kmもある細長い場所で、朝、南の端っこでの出来事が、お昼前には北の端まで知れ渡っているという噂と監視の坩堝がいやで仕方がなかったからだった。僕の一族は少なくなってしまったとはいえ、僕の名前を言えば、マ〇イチの孫でマ〇ルの息子だということはいまでもかなりの人が知っている。僕のエゴかもしれないが、僕の味方をしてくれる人の方がはるかに多いはずだ。
いざとなればクレームと噂話を武器にいくらでもケンカをしてやると思っていた。僕が現場時代の最後あたりに遭遇したクレーマーはしきりに、「おれは定年退職しているのだから怖いものはないのだ。」と息巻いていたことをよく覚えているが、僕ももうすぐ同じ立場になる。社会人としての責任は無くなるのだ。それに、我が家のダニ問題以降、僕の魚釣りに対するモチベーションも下がってしまっているので僕の釣り人生と刺し違えて彼の商売の息の根を止めてやってもよいと考えているのである。とりあえずは護岸が崩れかけているのに何も知らない渡船客が入ってきて車を落としたら誰が責任を取るのかと詰め寄ればとりあえず県は駐車場としての使用を制限するかもしれない。それだけでも商売にとっては痛手となるはずだ。そのあとにウ〇コ攻撃という二重戦法だ。
しかし、こうやって問題点を列挙していくとなんだかいっぱい出てくる。彼もかなり脇が甘いな・・。攻め口がいっぱいだ。しかし、そこを攻めすぎると自分にも不利な結果となってしまいそうなのが諸刃の剣なのだが・・。

彼の言い分では、ウ〇コを見つけたら直接言ってくれというようなもので、それは残念だと思っていたようだった。まあ、こっちもちょっとやり過ぎたとも思っているのでそれ以上追求することはできなかった。
しかし、対策としてはホームページの記載をちょっと修正しただけというのもどうだかなと思う。自分たちでトイレの掃除ができないのなら人を雇えばよいと思うのである。1日に相当数の人間が出入りする場所にトイレを置かないというのは根本的な解決につながらないではないか。まあ、その警告を一番閲覧機会が多い釣果情報のページに記載しているというのは彼の良心ではあるのだと思うが・・。

僕と彼との間もこじれているが、ちょっとまずいと思った書き込みをした〇さんと渡船屋の間もこじれすぎるとまずいと思い、その足で〇さんに会いにいったのであるが、僕を渡船屋のパシリでやってきたと思ったようである。
こじらせるような書き込みを最初にしたのが僕であるという責任と、ダークグレーの状態をなんとか維持して僕とあの港に関わっている人たちの経済的な利益と僕の水軒の集落とのかかわりを失くしたくないという思いであったのだが、それをパシリでやってきたと思われたのはかなり残念であった。もう還暦が近いのだ。人にパシリをさせられるほどの下僕だとは思われたくはない。
残念だが僕には推移を見守るしかできなくなってしまった。

今回の一件で思ったことは、SNSは怖いということと、独裁政治はこうして生まれるのかということだ。だれがが独裁的だと言っているわけではないが、ある英雄が考える独裁者が生まれる土壌というのが、今のあそこと驚くほど似ていたということだ。
英雄が語るには、『自分たちが面倒だと思っていることを全部ひとりに押し付けてしまった時』に独裁者が生まれるというのである。
同じように県の所有地で船を係留している人たちは組合を作って共同でその場所を管理していて総会の中でいろいろな問題を解決したり県への要望をまとめたりしていると聞く。
僕たちはそういうことをまったくしてこなかった。そこはグレーの世界ゆえ僕たちが手出しできないのかもしれないが、それゆえにグレーの部分への対処をすべて渡船屋に丸投げにしてしまっていた結果なのだと思ったのである。もし、民主的な組合組織があれば、僕の隣にあるまったく何も手入れをしない船への撤去の要望や、傍若無人なタクシー運転手の船に対する対応も取れるのではないかと思う。
結局、彼も、自分の利益に関することには積極的だが、僕たちの船の係留に関する問題解決については我関せずなのだから、県から管理を任されているといえ、自分のことしか考えていないのである。彼以外で組合を作って団体交渉でもしてみるかと思うけれども、やっぱり面倒くさい。
もう、書いているうちに嫌になってきた。SNSには自分の小さな幸せだけを書いておけばよかったのである。


で、ここからが今日の本題である。
今週末は三連休だが三日とも風が強そうだ。多分釣りには行けないのでうまい具合にズル休みを取っておいたものだとひとりほくそ笑んでいたのだが、港に行ってみると南西の風がかなり吹いている。しかし、明日はズル休みというのを寝ているうちに忘れてしまっていて、目覚まし時計が鳴ったときにはセット時間を間違えてもう一度寝てしまった。こんな風になるなら出勤しておけばよかったという感じの、釣りに行くには一番嫌な風だ。出港してからならなんとか我慢はできるのだが離岸する前からこの風では萎えてしまう。それに、夕べのニュースを見ていると、九州では異常な大雨で、北関東では突風が吹き荒れたという。その間に挟まれている近畿地方も天候がいつ急変してもおかしくはない。海上で竜巻がおこって船ごと空に舞い上がるというのはどんな気持ちだろう・・。
禁断の仕掛けくらいは流せるかと思ったが、やっぱり無理は禁物だと思い、しばらくエンジンだけを回して港を後にした。



まあ、こんな時はいつもなら「風があかんから帰るわ。」と、渡船屋のおかみさんなりに声をかけてから帰るのだが、さすがに気まずくて知らんふりをして駐車場の出口を越えた。

そのまま帰るのももったいないので、この前訪れたレモンの丘公園に行ってみた。その時に、この公園内で栗の木らしき木が植えられているのを見つけたのだ。ひょっとしたらここでカブトムシが獲れるのではないかと思っていた。まだ梅雨明け前だがうまく見つけられたら儲けものだ。



しかし、そんなに甘くはなく、昆虫の気配はまったくなかった。しかし、まだチャンスはあるだろう。お盆くらいまで何度か行ってみたいと思う。
栗の木にはすでに実が付いていた。秋になれば栗拾いができるのかもしれないが、ここはあまりにもコンペティターが多すぎる気配がする。僕には取り分はあるだろうか・・。とりあえずは参戦だけはしてみたいと思う。



結局、今日の獲物はアワビの殻だけ・・。きれいに磨いて禁断の仕掛けに使ってみたいと考えている。


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