イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

船底塗装

2024年06月01日 | Weblog
2週連続になるが急遽、小船の船底塗装をすることにした。週明けは大雨になったので海も濁っていて釣りにならないだろうと考えその間にやらねばならないことはやっておこうという考えだ。
小船はいつものとおり人力上架なので今日の潮回りではあまりよくないのだが幸いにして今は夜明けが早い。



暗いうちから準備をすればなんとかなるのである。そう思って午前4時半に家を出たけれども、港のスロープにウインチをセットしようとしたときにターンバックルを持ってくるのを忘れているということがわかった・・。発作的に思いついたものだから会社から帰ってきて暗い中で準備をしたのでカゴの中に入れるのを忘れていたようだ。棚の中から取り出したことは間違いなかったのだが・・。
仕方がないので家に取って返して30分のロスになってしまった。しかし、早朝から働いている(といっても僕は遊びのためだが・)のは僕だけではなく、近所の家の前には救急車が停まっていた。



僕は発作的な行動をするだけだが本当に発作を起こす人は時間を選ばない。まあ、迷惑といえば迷惑な話だ・・。「人命は地球より重い」のだろうか・・重いのだろうな・・。
結局、船をスロープに廻してウインチを巻き始めたのは午前5時半を回ってしまっていた。

今日は船底の塗装以外に生簀の栓を塞ぐ作業もする。初めてのFRP加工だ。これは小さなボルトとナットで止まっている。これを外すためにはきちんと上架して船の下からドライバーで回さねばと思っていたのだが、試しに止水のために塗りつけていた接着剤を剥がしてボルトを回してみると、回すまでもなく、すでに電蝕でボルトはボロボロになってしまっていた。



ナットを潰して上から叩けば外れるだろうと考えて人力上架を選んだのだが、ボルトがFRPに固着してしまっていて叩いても8本のうち2本しか落とすことができない。プライヤーでグリグリやってなんとか落とすことができたが一時はどうしようかと悩んでしまった。ボルトが取れるとあとは栓をハンマーで叩けばぽっかりと穴が開いた。

 

ガラス繊維を貼り付ける部分の塗装を落とすのはサンダーを使う。コンセントは渡船屋の東屋にしかないので最初の客が帰ってくる前にやってしまう。これは簡単なものだ。
なんとかここまできたが試練は続く。穴の直径は6センチ。ガラス繊維だけでは心もとないと思って木でベースを作った。



これをガラス繊維で挟んで埋めようと思ったのだが、上からの見た目はなんとなくうまくできているように見えるのだが下から見るとガラス繊維が膨らんでしまって空気が大量に入ってしまっていた。こういう方法を取ったのはFRPの厚みの分の段差をこの木で無くそうと思ったのだが実際の厚みはものすごく薄いものだった。おそらく3mmくらいだろう。船ってこんなに薄い板で作られているのかと驚いた。これくらいの厚みならそれをまったく気にせずに事前にプラスチックかFRPで板を作って乗せるだけでよかった。



木のほうは間違いなく防水ができていないので早晩腐ってしまうだろう。その時はもう一度やり直さねばならない。
手慣れた人には簡単な作業なのだろうけれども、ど素人には手探りの作業だ。まあ、こんなものだろう。とりあえず、翌日の時点では水漏れは確認できなかった。



その後はいつものとおりの作業だ。大きい船と同様、フジツボはほとんど付着していなかった。塗料の塗りムラのあるところに付着している程度だ。今朝、スロープに下りた時にはムッとドブ川のような臭いはしたものの、水質はやっぱり良くなっているのだろう。



これなら船の動きが悪くなってくるまで我慢し、1年に1回か2年に3回くらいのペースに落として浮いた塗料代で雑賀崎のスロープを借りてきれいに塗装した方がいいのではないかと思う。今日は特に風と日差しがなかったので藻が残った船底は乾きが遅く、潮が満ちてくる時間もあるので急いだ結果、生乾きの状態で塗り始めてしまい間違いなく上手くは塗れていない。


とはいうものの、最初はおカネの節約のために始めた人力上架も今では別の価値を持ち始め、これをやれるうちは僕の体力もまだまだ落ちていないという僕の老化度のバロメーターになりつつある。
どちらを選択するか、もう少し悩まねばならないのである・・。

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