イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

田辺湾釣行

2010年10月22日 | Weblog
場所:田辺湾 カグラ
条件:大潮5:22満潮
釣果:ヘダイ2匹 アイゴ1匹

今日は久しぶりの磯釣りだ。気がつけば半年以上磯の上に立っていない。
平日だが、強引に休みを取って出発だ。道具の準備も長らくやっていないので手間取ってしまう。あれを入れたか、これを入れたか、何度も確認をして車に乗り込んだが、磯の上に立っていざエギングを始めようとしたら竿がない・・・。やっぱりやってしまった。チヌ釣り本体の道具はひとまとめにして保管しているのだがその他の道具はいろいろなところから集めてこなければならないのでこんなことになってしまった。夜が明けてくるまで暇で仕方がない。

午前6時近くになってやっと浮きが見える程度に明るくなってきた。早速だんごを放り込むとアタリがたくさんある。アジが釣れてくる。これはタコ釣りのえさとしてキープ。どんどんアジが釣れてくるので今度は困ってしまう。エサトリとしては最低の部類に入るのでこれではチヌどころではない。
生きたアジが手に入ったということはイカを釣らねば・・・。竿がないので予備のチヌ竿に浮き釣り仕掛けをセットして放り込んでおいた。
午前8時半になる少し前、やっとまともなアタリ。ヘダイが釣れた。イケスに入れるのもなんだからすぐに〆てクーラーに放り込んで何気なくイカの仕掛けを見やるとものすごい勢いで竿が曲がっている。災い転じて福となす。イカが掛ったぞと喜んで竿に向かうとスプールから糸がものすごい勢いで出続けている。もう半分以上なくなっていた。急いで竿を手にしてドラグを締めるが勢いは止らない。これはイカではないぞ、沖へ走っているからきっと青物だ。ほぼすべての道糸が出てしまったので無理にスプールに手を掛け止めてみたがあっけなくハリスが飛んでしまった。う~んこんな所にもすごい大物がいるもんだ。もう20年以上何度となくこの磯に来ているがまだまだ知らないことだらけだ。
このときが時合だったのかその後はアジばかり。だんごは底まで降りないし、降りてもオキアミは秒殺だ、エサを取られるというよりも蒸発してしまっているような感じだ。

午後3時を回ってボラとヘダイを追加して終了。
久々のチヌ釣りにしては悲しい釣果で終わってしまった。

阪和自動車道の下り斜線が2車線になっていた。釣り人的には上り車線を先に工事をしてくれと思うが勝手な事情なのだろうか。最近はずぼらをして行きも帰りも高速道路を利用してしまう。人間はやっぱり楽なほう、単純な方へといってしまう動物のようだ。
「マネジメント 基本と原則」には“何を売りたいかではなく、顧客が何を欲しいか”を考えなければならないと書かれていたが、その顧客は楽な方、単純な方へ向かっていってしまうものなら悲しい限りだ。だからユニクロや松屋が流行るのが必然的になるのだろうが、はたしてこれが本当の世の中の姿でいいのだろうか?高速を使うと楽ちんで田辺まで行けるが、道中の峠道を駆け抜ける楽しみはなくなってしまう。
磯で釣れるかどうかわからない魚を待っているよりも釣堀で真鯛を確実に釣ったほうがおもしろいのだろうか?10秒で出てくる牛丼には作った人のこだわりはあるのだろうか?
僕も人に偉そうなことは言えたものではないが、“過程”というものはもっとを大事にされなければならないと思うのだが・・・。
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「マネジメント 基本と原則 (エッセンシャル版)」読了 

2010年10月19日 | Weblog
P.F.ドラッカー/上田惇生 編訳 「マネジメント 基本と原則 (エッセンシャル版)」読了
ふりをしているだけだが僕もビジネスマンの端くれ。こんな本を読んでみた。
きっかけが前に読んだ半分オタクみたいな本なのだからやっぱり僕は似非ものだ。

ビジネスマンの聖書のように読まれているそうだが、まさしく聖書そのものだ。
なにやらそれらしいことは書かれているが具体的なことは書かれていない。そこから先は自分で考えろということなのだろう。
こっちはその先が知りたいのだからちょっとイライラしてしまう。

ドラッカーはこの本で、マネジメントに必要なものは真摯さとイノベーションだと語っている。
「真摯」とは、広辞苑で調べると、「まじめでひたむきなさま」と書いていた。具体的なスキルより精神面の備えが大切だということだろうか。
僕には真摯さはあるだろうか。
真摯さはひょっとして通勤時間には反比例しているのではないだろうか。2時間も電車に乗っている間にどんどん真摯さが失われていくような気がする。
真摯さのよりどころになるはずの会社への忠誠心はどうだろう。この会社の業績が上がるほど僕が本当に所属している会社の業績が危うくなる可能性がある。同じ場所で客を取り合っていっるのだから。そこに忠誠心は生まれるのだろうか。ましてやそっちのほうが大変な状況でそれを横目で見ながらその首を絞めているようでは・・・。同じように出向している人たちはどのように思っているのだろうか。特に僕は当時の職場と同じものを扱っているから余計にそんなに感じてしまう。

イノベーションはどうだろう。そういえば就職してから20数年、イノベーションといえるようなものはなかったような気がする。
だから能天気なぼくでもなんとか生き延びられたという面はあるのだが。この本を読みながらどんなイノベーションがあるのかと考えてみたが、さすがにニワトリの脳みそしかない僕にはまったく何も浮かんでこなかった。
やっぱりこういうことはもっともっと頭のいい人に任せておこう。

「もしドラ」の主人公の川島みなみはこの本を擦り切れるほど読んだようだが、僕もいつかはもう一度読み返して何か会社に役に立つ働きをしたいものだ。
寄生虫は寄生虫なりにちょっとくらい宿主の役に立たないといけないのだ。
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水軒沖、加太沖釣行

2010年10月17日 | Weblog
場所:水軒沖、加太沖
条件:条件:長潮8:30干潮
潮流:4:10転流 8:02下り最強2.1ノット 11:02転流
釣果:タチウオ 15匹

今日も朝から魚釣りへ・・・。
しかし、さすがにしんどい。毎日午前5時に起きなければ会社に間に合わない。休みの昨日も午前5時に起きてせんとくんとの戦いをしていた。先週の土曜日は雨だったので家にいたがこのところ休みといえばせんとくんと戦っているか釣りに行っているかだ。
今朝も3時半ごろ起きたがさすがに眠い。無理に力を搾り出して出港したが、いざ仕掛けを下ろす段になって、自分の位置がわからなくなってしまっていた。
タチウオは夜明け前から釣れ始めるのでポイントへの到着時は真っ暗だ。ポイントに入る前に船を前進させながら長い仕掛けを下ろしてゆくのだが、仕掛けを下ろすときは後ろ向きにならなければならない。
うっすらと見える防波堤の影やいくつかある灯台の明かりを頼りに風向きも見ながら針路を決めるのだが今日は北東の風が強く、思っているのとは違う方向に流されたようだ。
気がつくと目の前に防波堤が迫っていた。それも自分の考えている防波堤とは直角にあたる防波堤だったので慌てふためいた。
やっぱり疲れているな~。

タチウオのほうはアタリはあるものの、散発的で型も小さい。それでもそこそこの数が揃ったので加太へ針路をとった。

先週が中潮だったので今日あたりは大潮かと思って走りながら潮流表を見たら長潮だった。
あれれ、これでは潮が動かないではないか・・・。
あまり遠くへ行く気も薄れたので田倉崎のすぐ南側あたりの船の集まっているところからスタート。
船は風で流れるばかりで確かに潮は走っていないようだ。
今日はサビキしかもっていないので不安が募る。すぐ近くで釣りをしている漁師のおじさんは時々獲物を引き上げているがこっちにはまったくアタリがない。やっぱり技術の差は歴然としているようだ。



アタリもないまま時間だけが過ぎてゆく。時刻では潮流が最大になるころにやっとアタリ。しかしすぐにバレてしまった。
仕掛けを引き上げるとハリがひとつなくなっていた。どうもサゴシのようだ。そのあとすぐにアタリ。しかし今度は幹糸から切れてしまっていた。やっぱりサゴシの仕業だろう。むかし同じ港に係留しているおじさんにもらった少し太めの仕掛けに交換して再度流し始めたがそこで気力がなくなった。
午前8時半ごろ撤退。

来週は1回休もう・・・。
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ゆずこしょう

2010年10月11日 | Weblog
家でゆずこしょうを作っている。
遠くのスーパーで売っているゆずこしょうはおいしかったのだが、めったに行けない。うちの奥さんが買ってきたS○だかハ○スだかのチューブ入りがあまりにも不味かったので自分で作ってみることにした。
最初はすこしだけ唐辛子を買ってみて作ったのが意外とおいしかったので今度は倍の分量を買ってきて作り始めたら回りの空気が辛くなってのどがひりひりする。ゴム手袋をはめて唐辛子を切るのだがそのまま額の汗をぬぐってはいけない。ましてやおしっこに行くなどもってのほかだ。

美味しいが危険な作業だ。
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水軒沖、加太沖釣行

2010年10月11日 | Weblog
 

場所:水軒沖、加太沖
条件:条件:中潮8:34満潮
潮流:5:10転流 9:03上り最強3.0ノット 12:52転流
釣果:タチウオ 19匹 マアジ3匹 クチ4匹

先週、ビッグフィッシングを見ていたら、加太のメジロ釣りを紹介していた。
しかし、すでに群れは去ったということだ。この番組の放送日は10月7日。先週には群れが去ったと今井さんがコメントしていたので10月末の時点では確かに加太にはメジロがいたということになる。と、いうことは9月27日に僕が掛けた魚は相当な確率でメジロであった可能性が高いということになる。これを見ていて改めて悔しさがこみ上げてきた。そして翌週の「ジャッカル」作戦は仕掛けを作っている時点から失敗していたことになる・・・。

と、いうことで、今日はターゲットをマアジに絞って出発。おとといは相当な雨だったので水が濁っていると思いアオイソメを持って出撃した。
朝はいつもの通り近くの24時間営業のスーパーへ。朝飯代わりに半額惣菜のパックを2個とペットボトルのウーロン茶を購入。氷がタダなのでお一人様の限度いっぱいのビニール袋2袋分をゲット。これで氷代を浮かせることができる。氷マシンの横のビニール袋より無人レジの横のビニール袋の方が大きいという事実を知っている人間はめったにいないだろう。
貧乏アングラーの真骨頂だ。
今日の食事代は〆て312円。どこにいるかわからない魚にくれてやるエサの代金が500円也、それより安いとは・・・。

朝は保険のタチウオ釣り。これも水が濁っていると思って重いほうの潜行板を使ったがこれが当たったのか、19匹も釣れてしまった。まだまだタチウオはつれ盛っているようだ。
アタリが少なくなってきたので加太方面へ針路を変更。今日は上り潮だが船はかなり沖のほうに集まっているので船団の端のほうから釣りをスタート。
なかなかアタリがない。小さなアタリはあるもののハリには乗らない。チャリコか何かなのだろうか。やっと乗ったが引きが小さい。雑に巻き上げてくるとなんとアジがついている。しかし、小さい。ほしいのはこんなサイズではないのだ。
次々とアタリはあるがグチばかりだ。愚痴がこぼれる。なんちゃって。
時刻にして潮の速さがピークを越えた頃に大きなアタリで上がってきたのは30センチを少しけるくらいのアジであった。これが欲しかったのだ。美味しい美味しいアジだ。その後もう1匹を追加して午前11時に終了。

どうもイソメを使うとグチのほうが先に喰ってくるようだ、今度は正統派サビキ仕掛けで挑もう。

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貧乏人のフィッシングライフ

2010年10月09日 | Weblog
魚釣りはけっこうお金がかかる。ましてや釣り船などを所有しているととんでもなくお金がかかる。
せっかく船を買ったのに運転席がない。シートポールとシートを取り付けるとそれだけで10万円はかかってしまう。
そんなときはまずは自分で作れないかと考えてみる。
ホームセンターに行くとガーデンチェアが790円で売っていたのでそれを買ってきて座ってみると、当然のことながら低くすぎて前が見えない。これは困ったということになってまたまたホームセンターへ。塩ビの水道管のがあったのでそれを足に付け足してみた。ついでにオモリをストックするヒートンを取り付けて出来上がり。足の先はとんねんるずがテレビでやっている「きたなシュラン」に出ていた食堂のイスを参考にしてテニスのボールで保護してみた。
どう見ても不恰好だが制作費はたったの3,000円足らず。

仕掛けもバカにならない。船釣りに使う5本針の胴突き仕掛けなどを専門の道具やさんで買おうものなら1000円近くもしてしまう。
自分で作るためにまたまたホームセンターへ。コンクリートを積む職人さんなんかが使う水糸と荷造り用の紐がエサの代わりだ。
ひとつ作るのに難しいものだと1時間近くかかってしまうが製作コストは200円くらいでできてしまう(釣果の差は雲泥の差で負けていると思うが。)。タチウオを釣るために使っている潜航板は100均で売っているまな板を切り出して作ったものだ。これのコストは20円くらい。

釣り船なんかを持っているとけっこうな資産家か高給取りなどと思われるかもしれないが、父親は戦前の尋常高等小学校しか出ていないしがないサラリーマンで、僕自身はリーマンショック以降、ボーナスなし、給料7%カットを強いられている難民サラリーマン。現実はこんなものだ。
できるだけお金を使わずに余ったお小遣いと奥さんに頭を下げていただく資金でなんとか船の維持費を捻出している。

まあ、キャプテンシートは可動式にしていたほうが狭いデッキの上ではなにかと便利だし、今使っている紐たちは今では手に入らない古い処理で作られたものだから釣果に差が出る(と思い込んでいるだけかもしれないが・・・。)ものなのであえて使っているところがあるのだが、なかなか涙ぐましい努力をしているのだ。

この荷造り用の紐は最近のものより厚みがあって張りがある。魚網屋さんに行って聞いてみたら、ナイロンを冷やすときに水を使うとこんな紐になるらしい。いまではどこでもやっていない製法だということだ。これだけあれば僕は一生使えるだけはあるが、ものすごく貴重な紐なのだ。これは父親が残してくれた貴重な資材だ。

釣具屋さんよりホームセンターと100均に通うほうが多いへんな釣り師になってしまった。

 
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紀ノ川釣行

2010年10月03日 | Weblog
場所:紀ノ川 北島橋左岸
条件:条件:長潮15:41満潮
釣果:ハゼ 10匹ほど

朝のつりでアオイソメが大量に余ってしまったので午後からハゼを釣りに行ってきた。
満潮になるまでは何とかなるのではないかと思い、急いで昼ごはんを食べて出かけた。

場所は北島橋周辺。
述べ竿だけを持っていったのが災いして、釣れてくるのはギュウギュウばかりだ。
最後に、北島橋の少し上流に移動してやっといくつか釣れてくれた。しかし、延べ竿の届く範囲には大したサイズがなく、天ぷらにできるのはほんの2,3匹ほどだった。

急いでいるわりにはスーパーに寄り道して発泡酒を2本購入。近くで釣りをしている親子やカップルを見ながら、どうして僕の釣り人生にはこういう場面がないのだ。などと心の中でぼやきながら発泡酒をすすった3時間であった。
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水軒沖、加太沖釣行

2010年10月03日 | Weblog
場所:水軒沖、加太沖
条件:条件:長潮6:47干潮
潮流:7:34下り最強2.2ノット 10:55転流
釣果:タチウオ 15匹

前回悔しい思いをしたので再度加太への釣行を企てた。
今回は仕掛けも一新して、フロロカーボン6号の幹糸、ハリスに12号の伊勢尼を使った。
完全にメジロのみを狙う仕掛けにしてやった。一発秘中。メジロしか狙わない。
リールも大型を準備し、道糸はPE3号だ。
今日は名づけて「ジャッカル」作戦。

ハリが家にあったものを適当に使ったのでサビキ仕掛けにはならないだろうと思い、アオイソメを準備した。

まずは保険のタチウオ狙い。アタリは少ないものの型はまずまずであった。

ちょっと早めの午前6時前に終了し加太へと針路をとった。
10月に入ったことにまったく気付かずにいたので新しい潮流表を印刷するのを忘れていたが、潮時からいくと下りの潮だろうと思い前回より南からスタート。
前回とは潮の向きが違うからなのか、はたまた仕掛けがまずいのか、まったくアタリは無し。
勇んで出かけてきた割りにはすぐに意気消沈してしまった。

ようやくアタリがあったと思ったらハリの大きさには似ても似つかないチャリコが1匹。

作戦名「ジャッカル」は大失敗だった。
そういえば、ジャッカルは結局ドゴールを暗殺しそこねたわけで、これは作戦名からしてまずかったようだ。
次回からは普通の仕掛けで挑もう。
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「火星のモニュメント」読了

2010年10月01日 | Weblog
リチャード・C.ホーグランド 並木伸一郎/宇佐和通 訳 「火星のモニュメント」読了
「バカの壁」のあとは本当のバカ本を買って読んでみた。
1976年にバイキング1号が撮影した火星の写真に人の顔の形をした岩があって、それは古代の火星人が造ったとか、遠い宇宙からやってきた宇宙人が造ったとか、ひいては地球の文明はその宇宙人によってもたらされたとか、なかなか荒唐無稽な話が延々313ページにわたって書かれている。著者も途中で気づいたのか、中盤は、自分でも「無茶なことを言っているよな~。」と薄々感じているのがわかるような書き方をしているのがかわいい。
とことんバカ本だった。
でも、確かに人の顔をしているよな。



しかし、万が一、本当に遠い宇宙の果てからやってきた人々がいたとしたら、どんな人たちだったのだろうかと考えてみた。
昨日のニュースで、20光年の彼方に地球のような惑星があることがわかったというニュースが出ていたが、地球の文明が作れる最高速の宇宙船でこの星まで行ったとして何年かかるか知らないが、多分、1年2年の旅ではないだろう。
こんな長い時間、狭い宇宙船の中の生活に耐えられる人というのは、きっと、家の中でもじっとしていられて、食べるものにもうるさくなくって、着るものにもこだわりがない人に違いない。
こういうやつというのは、コンビニの弁当を朝昼晩と食べることができて、ユニクロの服を着て、家でひたすらテレビゲームをしているやつらではないのだろうか。日本にはいっぱいいるぞ。まさしく今の日本人の典型ではないか。
そんなやつらなら、わけのわからないモニュメントを造ったりしてしまうのかもしれない。ついでにスプレー缶を持っていたらいろいろ落書きもやってくれたのではないだろうか。

西暦2199年には地球人類は初めて恒星間の旅に出ることになっているが、そのときのクルーがすべて日本人であったということにものすごく疑問を感じていたのだが、今思うとこんな旅ができるのは日本人しかいなかったのだ。それにこんなやつらというのはシューティングゲームも得意だろうから戦闘員としても一流の腕前を持っているはずだ。
そこまで見通していた松本零二はやっぱり偉大な漫画家だ。
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