イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「戦争がつくった現代の食卓-軍と加工食品の知られざる関係」読了

2017年09月28日 | 2017読書
アナスタシア・マークス・デ・サルセド/著 田沢恭子/訳 「戦争がつくった現代の食卓-軍と加工食品の知られざる関係」読了

現代の加工食品のルーツのほとんどは軍事研究がもたらした成果であるという話だ。
常温保存が可能で不味くなくて運びやすい。そして栄養価も高い。それを追求した結果がスーパーの棚に並んでいるやたらと賞味期限が長い食品のラインナップであるらしい。

古代の戦場ではお肉は生きたまま連れ歩き、他のものは乾燥した食料が主なものであった。革命はナポレオンの時代に発明された缶詰であったが、極端に需要が増えたのが第二次世界大戦であった。1千万人を超える兵隊の食料を確保し、数千キロの距離、温度変化の激しい地域をカバーしなければならない事態になったときに開発されたのがKレーションという、1食分が340グラムというものであった。

フリーズドライ、溶けないチョコレート(M&Mというやつ。)カロリーメイトみたいなエナジーバーといわれるものもそうだし、僕も好きだったマックリブサンドややっぱりスーパーに売っているコロコロステーキのような合成肉(接着剤で肉を固めているらしい!)、プロセスチーズなんかも軍の食品研究の過程の産物らしい。ドライイーストまでも・・・
3年間腐らないサンドイッチも作ることができるそうだ。
プロセスチーズというのはそういう名前のチーズがあるのだと思っていたが、いろいろなチーズを溶かして分離を防ぐために乳化剤というのもを添加して作るらしい。
その後、レトルトパックやサランラップなどの包装技術も発達してきた。そして次の革命は高圧殺菌で、これらのすべての技術は現在は民間に開放されており、HACCPというような衛生管理基準も軍が考え出したということだ。

僕の認識では、あのやたらと長い賞味期限は得体の知れない添加物の賜物だと思っていたのだが、ほとんどの食材は水分含有量の調整や酸性度の調整など、意外と毒々しくない法方がとられているというのは少し安心だ。
しかし、レトルトパックやラップなどに使われているプラスチック素材の中にはその成分が食材に溶け出しそれが発がん性物質であったりするものもあるらしい。

著者は仕事を持つ女性であり、これらの民生化された食材に対して、問題を抱えていることを認識しながらも僕と同じようにある意味、肯定的に捉えている。これらの食材は時間のかかる家事から解放してくれるものであり、ビタミンやミネラルのバランスも悪くないという。
しかし、どうだろう。僕は食べても安全だとはいえ、極力こんなものは食べたくない。「胃は心に通じる。」という言葉がある。工業製品を好んで食べる人の心はどんなものなのだろうか。
世界の人のすべての食物が戦争の技術から生まれたものに関わりがあるとは思えないが、こんなものを食べなければ日常生活を維持できない社会というのはすでに戦争状態に陥っているとも言えるのであれば空恐ろしいような感じがする。

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加太沖釣行

2017年09月25日 | 2017釣り
場所:加太沖
条件:中潮 2:45干潮 9:11満潮
条件:6:20転流 10:05 上り2.5ノット最強
釣果:カスゴ 1匹

休日連続で釣りが続くのだが、今日の潮はかなりいい。前回タイラバで2匹釣り上げたので気をよくして夢をもう一度と釣行したが、さっぱりダメであった。

釣り船の釣果情報では真鯛もマアジも快調なようなのでできるだけ早くに出船して前半はアジを狙い、後半は真鯛狙いという欲張った計画だ。
午前4時50分出港。夜明けは約1時間先なので今日も真っ暗だ。



速度を上げられずにゆっくり航行するが、周りの景色がようやく見えだしたのは北港釣り公園を過ぎたころだった。

まずは田倉崎の沖でオキアミをエサにマアジ狙いでスタート。

釣り始めてしばらくしてアタリ。おお、やっぱり狙い通りにアジがいるではないか!と思いきや、カスゴだった。魚はいるようなのでエサを付け替えて再度仕掛けを下すが、その頃にどうもリールの調子がおかしいということが判明してきた。
ストッパーが効かずにハンドルが逆回転する・・・。
夕べ、リールが塩噛みしているのか、巻き上げがガリガリしていたのでカバーを開けてグリスアップをしてみた。どうもその時に組み立て直しを間違ってしまったようだ。クラッチのばねを固定する小さなハトメを失くしてしまうし、こんなことは寝る前の慌ただしい時間にするものではない。おとといの夜には大きい方のダイワ製のリールもグリスアップしたのだが、比較的簡単にできたので調子に乗ってやってみたが、シマノのリールの方が構造が複雑であった。

その後はアタリがまったくなくなった。
こうなるとなんとか言い訳を考え始めなければならない。
潮の流れはほどよいのだが、水の中にはバイオフィルムがかなり漂っているようだ。



僕の経験では、こんな日はダメなのだ。
場所を変えればなんとかなるだろうかと、予定より早くアジ狙いを切り上げ真鯛に変更。
いつものテッパンポイントからスタートしたが、ここにもバイオフィルムがたくさん漂っている。漁礁の上を数回流したが小さなアタリが1回あっただけだった。
海竜も同じようなところを流しているのでポイントとしてはいいのかもしれないが、そのほかにはまったく船がない。

 

帝国軍は嫌いだが、そうはいうものの、帝国軍がいないとすごく不安になる・・・。
そして帝国軍は嫌いだが、そうはいうものの、憧れでもある。だから、彼らのやり方で魚を釣りたいと思っている。



しかし、周りの人たちがタイラバで釣果を上げているのを見ているとどうしてもそのダークサイドの方に引き込まれてしまいそうになる。
僕はどこまで踏みとどまることができるだろうか・・・。

今日のカスゴは生け簀のなかで元気に泳いでいたので海にお帰り願った。
だから、実は釣果はボウズなのだ・・・。

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加太~洲本沖釣行

2017年09月21日 | 2017釣り
場所:加太~洲本沖
条件:大潮 6:37満潮 12:48干潮
潮流:7:10上り1.9ノット最強 10:20転流
釣果:真鯛 2匹 タチウオ 9匹

今日は大潮だが洲本沖のタチウオを狙ってみたい。それと、新しく作ったタイラバの試験もしてみたい。
今日の潮流では、朝いちで真鯛を狙って潮止まりにタチウオ狙いというリレー釣りができそうだ。

できるだけ真鯛を釣り時間を稼ぎたいと午前4時半過ぎに出港。



新月の大潮らしく視界は真っ暗だ。速度を上げられずじわじわと進んでゆく。

いつものテッパンポイントからスタート。タイラバの釣りというのはダークサイドだ。余りにも簡単すぎる。長い仕掛けをもつれさせずにさばく必要もなく、潮の流れに合わせて仕掛けを立てる必要もない。船は流されるままで釣り続けることができる。スパンカーも立てることもない。
人は楽な方に流されてしまう。僕は漁師の技で真鯛を釣りたいと思うがどんどん安直な方に行ってしまいそうになる。まさしくダークサイドだ・・・。
新しく作ったタイラバは8月に乗船させてもらったメンバーが使っているものを自分なりに改造を加えたものだ。製作費を抑えてかつラバーの交換がたやすくできるようにしたものだ。



一時間半で2匹も釣れてしまった。今日のところはうまく機能してくれた。
リールにも改造を加えてみたのだがこれもうまく機能してくれた。




潮が最強を過ぎたころに洲本沖に移動。

潮の流れはまだ早いがシンカーを追加することによって十分釣りになる。しかし、今日の竿とエサが良くなかった。
竿はサビキ飲ませ用にと30数年前に作ったバス釣り用のヘビークラスのグリップを挿げ替えたものだが、あまりにも固くてアタリがあってもすぐに魚が離れていってしまう。エサもスーパーの売れ残りの2割引きのものを持っていったら劣化が激しくすぐにボロボロになってしまう。追い食いをさせられない。
それでも少しずつ数を稼いでいったがさすがに転流時刻になってアタリがなくなってしまった。潮が下りに入り再びアタリが出だして3匹を追加しエサがなくなってしまい午後12時過ぎに終了。
期待したドラゴン級はなく、指4本が最大サイズであった。




帰りの道中、引き潮に入った中の瀬戸は複雑な潮の流れになっている。



こんな環境で育った真鯛はやはりひと味違う。魚体のスマートさに加えて身の歯ごたえと甘みは絶品だ。
さすがにブランド真鯛というだけはある。真鯛を狙うには加太に限る。






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「釣り三昧」読了

2017年09月18日 | 2017読書
三木武夫 「釣り三昧」読了

三木武夫という著者なので、てっきり元首相かと思っていた。というか、もともと、関西の釣り団体の会長に三木武夫という人がいたということを知っていて、大体、こんな団体の会長というのは国会議員が多いのでそ人は元首相の三木武夫だと思っていた。しかし、全くの別人で、元首相は徳島出身、著者は兵庫県出身だ。

関西出身のひとだけあって、僕のなじみの場所、番所の鼻、双子島、紀ノ川、水軒一文字などの釣り場も出てくる。水軒貯木場のテトラとはどこのことだったのだろうかと遠い記憶をたどったりしても見ることができた。
多分、著者の謙遜であろうが、釣果はかなり寂しいものだ。しかし、エッセイというのはこのくらいしみじみしているほうがいいのではないかと思うのは僕だけだろうか。
僕はテレビの釣り番組でバカ笑いをしながら釣りをしている人には共感が持てない。かっこうをつけているわけではないが、魚釣りというのは命を奪う遊びだ。そうだから少なくとも命を奪う相手には敬意を表したい。それを楽しみににしてしまっている自分を少しは恥じなければならないと思う。
だからこのエッセイはほどよい心地よさを感じさせてくれた。

今日は台風一過。船の無事を確認して定点観測場所に行ってみた。

 

すでに沖には釣りをしていると思しき船が一艘。



防波堤にもあまりやる気のなさそうな釣り人の仕掛けがポツンと。



みんな魚釣りが好きなんだ。僕も大好きだ。




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「すごい物理学講義」読了

2017年09月17日 | 2017読書
カルロ ロヴェッリ/著 竹内 薫/監訳 栗原 俊秀/訳

「すごい」というタイトルがついているが、すごすぎてまったくわからない。
物語はギリシャ時代から始まる。
デモクリトスという哲学者が物質について語ったことば「万物は原子から構成される。」が紹介され、その延長線上に相対性理論や量子力学があるという。アインシュタインやボーアは複雑な方程式を使って時間や空間、物質とは何かということを解明したが、ギリシャ時代の哲学者はそれを思想と思考から導き出したというのだ。
空間が曲がっていたり、重力の強さで時間の早さが変わったりと、相対性理論や量子の世界は、今目の前にある物質とはまったくことなる振る舞いをする。量子は突然現れては消えたりする。そもそも、量子論の中では、量子が何かにぶつかったときにだけその姿を現し、それ以外は確率の雲となっているので存在自体がない。それが集まって出来上がっているはずの僕の体は突然消えることはないのに・・・。
時間でさえも量子が作り出したものらしい・・。
この時点でなんだかよくわからない。
本当なのかと思うとき、ふと、逆のことを考えてしまう。ギリシャの時代のひとたちの考えたことが正解というのではなくこの宇宙のどこかの何者かがその考えに合わせて複雑な数式を与え、さも、世界はそうやってできているのだと装っているのではないかと思えるのだ。
むかし、「惑星ソラリス」という映画を観たことがある。惑星ソラリスは星自体が生命体で、その軌道を回っている人工衛星の乗組員はソラリスによって自分が心の中に描いているものの幻を見せられるというのだ。

この世界もそうなのではないだろうか。
もし、古代の人たちがこの世界はどこまで行っても平面でできているのだ!と思い込んだらこの世界はどこまでも平面が続いているような方程式を与えられたりしていたのではないだろうか。寒天でできていると考えたなら寒天でできた世界の方程式を提示してくれるのではないだろうか。
そう考えると実はこの世界には何もなく想像と妄想だけが存在しているだけと考えてもいいのではないだろうか。
じゃあ、その妄想している人間という存在は存在と言えるのだろうか・・・。将来、人工知能に支配された世界というのはこれによく似ているのではないだろうか。想像と妄想だけの世界で実体がない。人々(と言えるのかどうかわからないが・・)は電子の世界で眠らされて夢を見る。そして思ったことが現実の世界になっているようにふるまう。だから宇宙も思う人の数だけ存在する。これも多重宇宙論としてたしかにあるではないか。
ということは、実はこの世界はすでに2000年以上も前から人工知能の中だけに存在している空虚な世界であったりする。
般若心経の「色即是空 空即是色」なんていうのもこんな実体のない世界を言い表しているのだ。きっと、やっぱり、この世界というのはもうすでに2000年前に空想の世界に置き換わってしまったに違いない。

内容を理解できないので僕もそんな妄想をするしかなかった・・・。

著者の研究している分野は、「ループ量子重力理論」というそうだ。その理論に基づくと、上にも書いたとおり、時間も空間も量子できていて限りがある。量子が存在する場所が空間だと思うがそうではないらしい。そんな理論から導き出せる宇宙の広さというのは1000億光年だそうだ。宇宙のずっと遠く、137億光年先は膨張する宇宙の速度が光より速くなってしまっているので観測することができない。だから地球から見ると今のところ宇宙の大きさは137億光年ということになっている。

「同時性」というのは、今、この瞬間別の場所で同じときを過ごしていることを予測できることを言うのだが、地球上ならともかく、遠い宇宙の先ではそれが成り立たない。数百光年かなたの宇宙人が今何をしているかを想像しても観測できるのは数百年さきになってしまうからだ。
もし、人が遠い宇宙や量子の世界の謎を解き明かす合理的な理由があるとすればそれは人類を宇宙に送り出して地球が滅びてもその遺伝子を存続させるために他ならないはずではあるけれども、同時性が成り立たないということはそういう未来も成り立たないということではないのだろうか。
人間は未知のものに対するあくなき興味でここまで文明を発達させてきたのに違いはないけれども、この理論が導く量子の世界には無限というものがない。経済活動もしかり、これは仕事ができないサラリーマンの歯軋りかもしれないが、どこかで下りて現状維持でもいいのではないだろうか。

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水軒沖釣行

2017年09月14日 | 2017釣り


場所:水軒沖
条件:6:35干潮
釣果:タチウオ 38匹 サゴシ 3匹

今日は小潮回りの日なので洲本へタチウオをと考えていたが、西に進んでいた台風が急に東に針路を変え始めた。
昨日の朝の予報では波高は1.5メートルだったので強行しようと考えていたが、午後の予報で2.0メートルになりうねりを伴うと変わってしまった。
これでは紀淡海峡を乗り越える自信がない。

仕方がないというのでもないけれども、確実に魚が釣れる水軒沖のタチウオに行くことにした。
朝は午前4時半に出港。今日は築港の港内から仕掛けを下し始めた。暗すぎるのか、まったくアタリがない。青岸の灯台の前を通り過ぎて沖の方に出てみたがアタリがない。
その間に今日もまた電気ウキを拾ってしまったのだが、前回の釣行でこのジンクスは解消されたはずなのにまた嫌な予感が頭の片隅をよぎってきた。
前を行く船はタチウオを上げている。多分、潜航板ではなく分銅を使っているようだ。今日は台風のうねりがあるので魚が沈んでいるのかもしれない。そうなると僕の仕掛けでは歯が立たない。
1kgもあろうかという錘を引いては釣り味というものがなくなってしまうのではないかとそこまでもやりたくはないので準備もしていない。

アタリの無いまま東の空が明るくなってきた。これはまずいと思っていたらやっとアタリが出た。
それからはアタリが止まらない。南海フェリーの航路上で食ってくるので警笛を鳴らされながら仕掛けを引っ張続ける。今年はかなりタチウオが多いようだ。ほとんどが連で食ってくる。大型のプランターの中にどんどん魚が積み上がってゆく。
午前6時を過ぎてこれ以上は貰ってもらうあてがなくなってしまうと思いヒコーキの釣りに変更しようと仕掛けを回収している最中でも食ってきた。最後に2匹を追加して新々波止の南側に移動。
こっちは台風の影響でかなりのうねりが入ってきている。



これでは表層ほ引く釣りは厳しいと思っていたが、もう、目の前で魚が跳ねている。
その近くを引っ張るとすぐにアタリがあった。サゴシだ。それから2匹を追加して午前7を待たずに終了。

今回の台風は太平洋を大きく迂回してやってくるのでそれほど大したことはないと思っていたが、予報や今の海の状態を見てみると侮れないような感じだ。碇のロープをしっかり締めなおして港を後にした。



あとは何事もなく無事に通過してくれることを祈るばかりだ。


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紀ノ川河口、水軒沖釣行

2017年09月11日 | 2017釣り


場所:紀ノ川河口、水軒沖
条件:中潮 3:13干潮 9:29満潮
釣果:ハネ 1匹 サバ1匹 サゴシ 5匹 タチウオ 不明

昨日の天気予報がちょっと変わっていた。
北部の方が波が高いという。



潮は中潮で加太へ向かうのにはいい感じだがこの天気には何か嫌なものがある。そして翠勝丸の舵が重くなってきているので修理のお願いをしている。いつ来てくれるかがわからないので出撃は控えておいた方がいい。またまた、潮時は夜明け前に満潮に向かっている。これは泣きの一手でスズキを狙える最後のチャンスかもしれない。今年はスズキを1匹も釣り上げていないのだ。

昨日のフェイスブックのメンバーの情報ではまだツバスも釣れているらしい。
と、いうことで今日はスズキ→タチウオ→ツバスの3連リレーで出撃した。
スズキとタチウオの時合いはほぼ同じなのでできるだけ早く出港してスズキを狙ってタチウオに備えたいので今日は午前3時50分に出港。
ポイント到着時は真っ暗だ。



ボイルらしきものはないが僕の中の定石どおりポッパーからスタート。しかしアタリはない。ならばとリップレスミノーをキャスト。これでもアタリはない。少しミノーのままでキャストを続けていると水面をたたく音がしてきた。
いくつかのパターンの音が聞こえてくるが、その中にはスズキらしきボイルもありそうな感じだ。今度はペンシルベイトに交換。これが当たった。真っ暗でどこにルアーがあるのかはわからないが間違いなくルアーにアタックしてきた。フッキングはできなかったが間違いはない。そして3回目のアタックでフッキングに成功した。この時点でも真っ暗。大きさもわからない。スズキはヒットしてすぐは相手も何が起こったかわからないのか全然引かない。ただ、この魚は小さかった。最後まで強烈な締め込みはなかった。しかし、今年の最初で最後のスズキ(とは言えないが・・・)だ。これはうれしい。
ボイルもなくなったので再びリップレスミノーに変更してキャストを続ける。そうしたら2回目のアタリが出た。今度は前よりも少し型がよさそうだと思ったが上がってきたのはなんとサバだ。それも結構な型だ。こんなところにこんなサバが泳いでいるのには驚きだ。いくつかのパターンの中に水面を素早く走るやつがいたのだが、あれが多分サバだったのだろう。

今日は雲が多いので地平線は真っ暗だが空の部分部分が明るくなってきた。スズキ狙いはここで切り上げてタチウオ狙いに変更。青岸の前からスタート。



これはいきなりアタリが出た。それからどんどんアタリが出る。型は小さいがほとんどが連で上がってくる。灯台を回って築港の中に入ろうと考えていたのだが、そこまで到達しない。アタリがあって魚を回収している間に東の風が小船を押し戻すのだ。明るくなってもアタリは止まらない。しかし、3つ目のターゲットが待っている。
午前6時に前回のツバスポイントに移動。これもすぐにアタリが出た。しかしツバスではなくてサゴシだ。バッチ網を避けながら引っぱり続けていると強烈なアタリ。今度は間違いなくツバスだ。2連で上がってきた魚体はツバスというよりももうハマチサイズだ。その後サゴシを追加して午前7時に終了。

今日はいつもなにかとお世話になっているちからさんも出撃していた。同じ場所を流していたので僕の姿を撮ってくれていた。
なんだかへっぴり腰で今にも落水しそうだが、これでもちゃんと魚を回収しようとしているのだ。




今朝も電気ウキを拾った。



僕にはウキを拾った日は魚が釣れないというジンクスがあるのだが、今日はなかなか違った。
しかし、よくよく考えてみたら、ほとんどの場合、魚に糸を切られてウキが流れていくのだからウキが流れている日は魚がいるということにほかならない。
特にタチウオを釣る電気ウキは道糸をかじるほどタチウオがうようよいると考えられるから、本当は吉兆だったりするのではないだろうかとこれからは考え方を変えようと思ったりするのである。
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「カラー図解 古生物たちのふしぎな世界 繁栄と絶滅の古生代3億年史 」読了

2017年09月08日 | 2017読書
土屋健/著 田中 源吾/協力  「カラー図解 古生物たちのふしぎな世界 繁栄と絶滅の古生代3億年史 」読了

何もやる気がおこらないときはこんな本を読むのがいい。

この本は古生代の生物をカラーで紹介したものだ。
何冊か読んだことがあるカンブリア紀のモンスターたちから恐竜が出現するまでの期間に当たる。そのモンスターに加えて、その後の時代に生きウミサソリやアイスクリームのコーンをかぶったみたいなタコの祖先。魚になる前の魚、陸に上がろうとした魚、その後の両生類。そんな生物が紹介されている。

化石から体色や質感は断定できないので掲載されている画像は想像の域をでないのだが、リアルな絵は、ああ、絶対こんなやつが海の中を、水辺を、灌木の中を歩いていたんだと・・・・
三葉虫はほとんどが3センチくらいの大きさだったそうだが、僕の船の上をゴソゴソ動き回るフナ虫くらいだろうか。足が多いのも似ているが、たまには30センチくらいのもいたらしく、そんな大きさのフナ虫を想像するだけでうお~っとなる。
そしてまた、ウミサソリという名前を読むだけでわくわくするではないか!それがヒトほどの大きさがあり、もちろん人も襲うことができるのだ。アイスクリームのコーンは6メートルもある。くるっと巻いたらアンモナイトだ。魚がだんだんカエルみたいな姿になって陸地を目指してゆく様を想像すると僕の周りのくだらないことが本当にくだらないことと考えてもいいのだと思うことができるのだ。

古生代というのは5億4100万年前から2億5千200万年前まで2億8900万年の間続いた時代だ。50数年と比較すると途方もなく長い。絶滅と進化を繰り返し、この本に載っている生物で今も見ることができるのはゴキブリくらいだ。よくある言葉だが、人の悩みなどどんなものでも取るに足らないものだということになる。終わるときは終わる。運次第。くよくよしても仕方がない。

まだまだ新発見は続いているらしく、僕たちが中学校で習った脊椎動物の進化の過程、魚類→両生類→爬虫類→哺乳類という流れも実は違っていたらしい。
爬虫類と哺乳類はそれぞれ両生類から別々に枝分かれしたそうだ。
次は何が出てくるのか、僕は見ているだけだがわくわくする。

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水軒沖釣行

2017年09月07日 | 2017釣り
場所:水軒沖
条件:大潮 6:34満潮
釣果:タチウオ 18匹 サゴシ 2匹

いよいよ秋本番という感じになってきたが加太へ向かうにはもう少し時間が必要に感じる。
それに今日は午後から雨模様だ。実際、お昼前から何やら怪しい風が吹いてきていた。

例年なら、もうとっくにタチウオが釣れているころだが、今年はまったく僕のところには回ってきていない。
今日は満を持しての出撃だ。
朝は午前4時20分に出撃。夜明けはもう5時半を越えているので空はまったくの夜である。ただ、今日は満月。足元を照らす電気を点けなくてもちゃんと仕掛けが見える。



いつものとおり、水軒一文字の切れ目を越えてすぐに仕掛けを下してみる。アタリがない。新々波止に向かうがまったくアタリがない・・・・。
満月が浮かび上がらせる1本の道はボウズへいざなう苦難の道なのだろうかと思えてくる。



新々波止を越えて青岸へ向かう途中にやっとアタリが出た。しかし、小さい。そして1匹だけだ。
そして、今日はタチウオ仕掛けを引っぱっている船は築港の中に集まっている。僕もそこへ合流。するととたんにアタリが出だした。
最高は5本の鉤のうち4匹にタチウオが付いてきた。海保の巡視艇が停泊しているところからフェリーの出口にかけての場所でアタリが集中している。
青い鳥のように、今日は遠くへ行かなくても港からすぐそばで魚が釣れてしまった。日の出を少し過ぎたころまでアタリは続き、午前6時過ぎに終了。

叔父さんの家に持っていくにはまだ早すぎる。タコを釣るために残していたマルアジがあったので一応タコの仕掛けを下してみたが、まったく兆候もなく終了。

ひと夏植えてもらっていた韓国激辛唐辛子の最後の収穫をおこなった。ちょっと元気がなくなってきたというので叔父さんが肥料をやるとあれよあれよと実をつけだしたそうだ。
少しずつ摘みながらここまできたのだが、今日は最大の収穫量だ。こんなにもどうしよう・・・という感じだ。
赤くなった唐辛子をオリーブオイルに漬け込んでおく分だけあればよかったのだが、急きょ柚子胡椒の追加生産を決定。海南の産直市場まで足を延ばして青柚子を買い、午後は一所懸命唐辛子をスリスリ。



なんだかまだ夏が終わっていない感じがしている。





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スパンカー交換

2017年09月03日 | Weblog
9月最初の休日、釣りには行きたいものの、よく考えると8月は休日出勤した1日を除いたすべての休みに釣りに行き、船の塗装をしていた。さすがに疲れが溜まってきて、夜も寝心地がよくなってきたので今日は安息日。
といってもまだまだやることがあり、スパンカーの交換のために港に向かった。

歳なのか、ゆっくり寝ようと思っても朝は早くから目が覚める。いつもの出勤時間と同じだ。
海に浮かんだままの作業なのでスパンカーのアームを取り外してからの取り換えになる。



初めての作業なのでああでもない、こうでもないとロープの位置を間違えながらやっていると2時間半もかかってしまった。
しかし、今日は少し強めの北風のおかげで全く暑くない。船底塗装からわずか1週間あまりしか経っていないというのが信じられない。
あと少し季節の進行が早ければあんなにしんどい思いをしなくても済んだのに・・。



真っ白な帆は気持ちがいい。
こんなマークを描き込めれば帝国軍に負けないほどの迫力が出たりして・・・。



作業を終了して舵の不良箇所を特定してみようと舵側のアームを外そうとしたけれども、これが固い。ナットは外れるもののボルトが抜けない。
あんまり無茶なことをして壊してしまうと元も子もないので何もわからずに元に戻しただけで終わってしまった。




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