イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

紀ノ川釣行

2020年12月08日 | 2020釣り
場所:紀ノ川
条件:小潮 5:39干潮
釣果:ボウズ

今日は陸戦でハゼを釣りたいと思って家を出た。おだんごクラブの方々は最近たくさんのハゼを釣っておられる。僕もかなり昔から、そう、大学受験の頃からだ。さすがに遠くに釣りにも行けないし、「関西のつり」にハゼ釣りの記事が掲載されていて、これくらいなら自転車で気晴らしがてらに行けそうだと思ったのが最初だ。
それから毎年今頃になると釣りに行こうと思いながらほかの釣りばかりでなかなか行けずにいた。今年は小船で1度行ったがそれまでも数十年の間に1回行くか行かないかだった。

おだんごクラブの方々に触発されて今日も行ってみた。紀ノ川と言っても広い。どこで釣れるのかが実はあんまりわかっていない。
とりあえず、港から近いエネルギーセンターの上手に入ってみた。(エサ入れとかは船に積んでいるものを使わないと家には何もないのだ・・)



テトラの上に乗ってみるが、こんなにバランス感覚がなくなってしまっているのかと悲しくなる。ついでに1号以下のラインは老眼が強くなって糸自体が見えない・・。
怖いのと手前は捨て石が入っていてどうみてもハゼはいそうにないのでここは天の声を聞こうとおだんごクラブの管理人さんの土さんに電話してポイントを教えてもらうことにした。
そうすると、僕が想像しているよりもはるか上手、ポイントはきのくに大橋の下だととのこと。
そういえば、子供たちとバーベキューをしながらハゼを釣ろうとしたせせらぎ公園はもっと上手にあった。僕もそこに急いだ。
橋のそばに公園があってそこから歩いて行けると教えてくれたが、どうもそんなところが見当たらない。そのかわり、釣りにはおあつらえ向きの防波堤があった。一体何の施設は知らないが、小さな港のような形になっている。スロープまである。



防波堤の先まで行って仕掛けを下すと、かなり深い。5.4メートルの延べ竿の仕掛けが竿いっぱいまで沈む。こんなところにハゼはいるのかと探っているとアタリがあった。ギンタだ。



こんな魚、久々に見た。昔は和歌浦なんかでたくさん釣れたが、バッチ網でシラスを獲るときに一緒に絡めとられて卵も魚もいなくなってしまったのだと船底塗装の最中に出会ったじいさんが行っていたことを思い出した。こんなところで命をつないでいたのだな・・。
ハゼではないものの魚がいたことに気をよくして釣りを続けるがその後はいっこうにアタリがない。
もっと浅いところがいいのかしらと思い、近くの泥浜に下りてみたりしたがやっぱりダメだ。また防波堤に戻り竿を出していると土さんから電話。今、防波堤の上に乗っていますと報告すると、そこじゃないんです。北岸ですとのこと。ここからもその場所が見えたのだが、流れ込が見えてその少し北側がポイントらしい・・。
今からそこへ行くには北島橋まで戻って紀ノ川を渡らねばならない。お昼までの釣りにしようと思っているので今から行くには時間をロスしすぎる。
ここは釣りをほぼあきらめ、今年の流行語大賞にもなったソロキャンパーを目指そうと100均の貯金箱で作ったストーブの性能を試してみたいと思って持ち出していたのでその辺の立木を拾って点火してみた。ハゼはダメだったがこっちは火力が思った以上だ。今度はやかんを持ってきてコーヒーでも沸かしてみよう。もちろんそのための五徳も作っている。



エサがもったいないので北島橋の下に降りて竿を出してみたけれどもここも気配がない。これで完全に気持ちが萎えてしまった。



港に戻る途中にタラノメの木をみつけた。ここあコンペティターが多そうだが、来年の春には来てみよう。




今日、港に行ったのにはもうひとつ目的があった。同じ港に係留しているTさんの知り合いが、高仕掛け用のビニールを分けてあげると言ってれていて、Tさんが預かって僕の船の物入れに入れてくれていたのを引き取りたかったのだ。再び港に戻ってもらって帰ってきた。



家に持って帰って梱包を開いてみると、何種類ものビニールを入れてくれていた。僕は鈴鹿市のビニールだけを使っているが、この方のコレクションはすごい。敦賀市や南あわじ市くらいはわかる。宮津市は袋にイラストが描かれていて天橋立のあるところというのがなんとなくわかったが七飯町に至ってはどこにあるのか、読み方さえもわからない。鈴鹿市でも微妙な色違いが3種類ある。(ネットで調べると七飯町って北海道にあるらしい。)
しかし、よくこれだけの種類のビニール袋を集められたものだ。どうやってこの町はこんな色のゴミ袋を使っているという情報を知ることができたのだろう。そして買い求めることができたのだろうか・・・。釣り師の執念というのだろか。
これだけの種類の色を使いわけておられるというと相当な知識と経験を持っている人のようだ。すごい。僕は逆に使う色を絞り込んで迷わないでおこうという考えでやってきたが、その考えは根本から見直さねばならないのかもしれない。

たかがハゼ、されどハゼ。一筋縄ではいかない。ビニールもただのゴミ袋だが、よく考えたら魚と対峙する最前線がこのビニールなのである。一番気を遣わねばならないのは間違いがない。

この方は僕の港のもうひとつ奥にある港に船を係留しているそうだ。ぜひお会いして技と考え方を伝授していただきたいものだが、こういうのは秘伝中の秘伝なのだから、モノはあげるけど自分で道を切り開きなさいとという、イスカンダル星のスターシャのメッセージのように、今も未来も同じなのかもしれない。
これは船を降りるまで完成されない修行なのかもしれない・・。
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