イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

加太沖釣行

2022年02月25日 | 2022釣り
場所:加太沖
条件:長潮 6:19干潮
潮流:6:27転流 9:09 下り1.2ノット最強 12:05転流
釣果:サバ3匹 マアジ11匹

ここ3回は週一ペースで釣りに出ることができている。しかし、燃料代がどんどん上がってきている。記録に残している過去の価格を調べてみると2000円を超えたのはかつて一度しかなかった。



ロシアのウクライナ侵攻が進めばもっと価格が上がってゆくかもしれない。戦争が始まるのは民族、宗教、資源、領土が原因となるそうだが、今回はイデオロギーが原因のようだ。ウクライナがNATOに加盟したら西側諸国がロシアに攻め込んでくるというのだが、素人考えでは、ロシアみたいなあんな寒い国を攻めようなんて誰も思わないのじゃないかと思うのだがどうだろう。
それよりも、独裁者が自分の立場が危うくなってきたとき、「外から敵が攻めてくる、俺が立ち向かわなかったらみんな死ぬぞ。」と自国民を脅す目的のための茶番劇のように思ってしまう。そんなことに巻き込まれる現地の人たちはあまりにも不幸だ。
もしくは、異国の言葉を話す人間を不安の対象としてしまい、滅ぼさずにはいられないという人間の本能のゆえだろうか。
そしてそれに振り回されるアジアの片隅の貧乏人も不幸を被るのである。次の給油のときにはいくらになっているのだろう・・。

そんなことを考えながら午前5時過ぎに家を出た。今日は日の出前に出港の予定だ。
しかし、思いのほか寒い。今日は最高気温が10℃を超えるという予報だったように思ったがこんなに寒くて本当に10℃を超えるのだろうかと思うほどだ。しもやけの患部が破れて皮がめくれてきたので確かに春が近いと思っていたがまったく違った。



風があって体感気温が低いというのではなく、本当に気温が低い感じだ。防寒着の中に浸み込んでくる寒さと表現してもその冷たさは伝わらないだろうか・・。確かに今朝の最低気温はマイナス1.1℃だったそうだ。やっぱり寒かったのだ。先週も寒かったがこんなに寒くは感じなかった。先週の最低気温はそういえば先週は出港が午前8時を回っていた。この寒さは、その時間差と氷点下か氷点下ではないかという違いなのだろう。

しかし、風はない。海面はまったく穏やかだ。



こんな天気で釣りをするのは久しぶりではないだろうか。
今日のプランは、潮流が最強を迎えるまでアジサバを狙ってその後真鯛を狙ってみようと考えていた。
加太へ到着した時刻は潮止まりなので大和堆ポイントで様子を見ることにした。



寒さのせいか、もともと潮の動きが悪い日だからだろうか、船は少ない。船は小山から離れて少し東側に集まっている。僕もそのそばから仕掛けを降ろし始める。
さて、期待に反し、アタリはない。魚探にも反応がない。2艘ほどは漁船も混ざっているので釣れないというわけではないのであろうがやっぱりアタリはない。少しずつ小山の方に移動しながら様子を探っているとやっとアタリが出た。けっこう大きい。上がってきたのは50センチはあろうかというサバだ。やっぱり魚はいる。少しやる気が出てきた。しかし、そんなに世の中あまくはない。その後はまったくアタリがない。横を流している漁船のおいやんもアタリがないらしく、僕に向かって手を横に振っている。



漁師のおいやんの周回遅れでやっと魚を釣るというのが僕の実力なのだからこれは期待薄だ。しかし、潮流の最強時刻まではまだ時間がある。ここである程度の魚を確保しておかねば真鯛狙いに切り替えることができない。前に読んだ本に、マアジではないけれどもシマアジは障害物にぴったりくっ付いて生活をするという言葉があったことを思いだし、小山の直上へ移動。そして確かにアタリがあった。だが、食いの悪い日は鉤掛かりも悪く途中でバレてしまった。パターンはこれかと思い小山の頂上に狙いを定めたが根掛かりを起こしてしまった。ピンポイントで根を狙うとこうなってしまう。
ここを見切り、第2大和堆ポイントへ。ここにも船が2隻浮かんでいるが魚を救い上げている様子はない。少しばかり試して時間は早いがコイヅキへ移動。



目が悪いので遠くからでは船が集まっていることに気がつかなかったが、けっこうな数の船が集まっている。北に向かって落ち込んでいる斜面の水深50メートルほどの所からスタート。アタリはすぐにあった。しかしこれはすぐにバラしてしまった。
どうもこっちの方がアタリは多そうだ。
おいやんたちが大和堆ポイントから動こうとしないので待てば釣れると思いながら我慢していたが、この時間ですでにコイヅキでは釣れていたはずである。大ベテランのはずなので当然そこに行けば釣れるのはわかっていたと思うのだが、この人たちの本拠地は西脇の漁港なので帝国軍に遠慮しているのだろうか。なんとも義理堅いというか、律儀というか、それほどまでに帝国軍のフォースは恐ろしいということなのかもしれない。

その後はしばし入れ食い状態が続き、1時間余りで今日のほぼすべての魚を釣り上げた。
しかし、このポイントの潮流は複雑極まりない。今日は本当に潮の流れのない日だったけれども、場所によると底から潮が吹き上がってくるような場所があり、そんなところに入ってしまうとその流れに仕掛けが吸い込まれてしまうのか、底がまったくわからなくなりそのままにしていると根掛かりを起こしてしまう。そんな状態で仕掛けを1本ロストし、そんな場所ではなくても急なかけ上がりに対応できずにまた仕掛けをロスト。3本目の仕掛けを失くしたところで僕の闘争心も失われてしまった。
結局、真鯛狙いの高仕掛けを出すこともなく午前10時半に終了。

思いのほか寒かったせいだろうか、それとも思い描いた釣りができなかったからだろうか、それともワクチン接種をしたせいだろうか、帰り支度のために荷物をバイクのそばに持って行くと体を動かすのが辛くなるほどぐったりしてしまった。なんとかすべての作業を終えて帰途についたが、とにかく疲れた半日になった。

今日のマアジは1匹を残して全部干物に加工してみた。サイズが小さいし、前回作ったとき、どうも塩加減が薄かったのでどれくらいの濃さがいいのだろうかと試してみたかったのだ。今回は5%のたて塩に漬け込んでみた。
さて、お味はどんなものだろうか・・。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする