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まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

観戦記・「ブルーウェーブ」対ライオンズ@神戸(この日も終盤まで接戦に・・そして大花火大会!)

2025年06月03日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

5月31日、6月1日に神戸で行われたオリックス対西武戦は、阪神・淡路大震災から30年となる「がんばろうKOBE30th」として、オリックス・ブルーウェーブのユニフォームを着用しての試合である。試合開始前には上段席を含めほぼ満員となる。

5月31日の試合は宮城、今井の両先発が終盤まで好投を見せ、そのまま延長戦へ。11回裏、野口が山田からサヨナラ本塁打を放ち3対2でオリックスが勝利したが、この日はどうなるか。

オリックス先発は曽谷。彼の先発試合を現地で見るのは今季では初めてとなる。ここまでで宮城、九里とともに先発の柱として活躍を見せる斑鳩のスター。JR大和路線・法隆寺駅の応援看板も賑やかになっていることだろう・・。まず初回、150km近いストレートに変化球の調子もよく、西川、源田、中村を難なく三者凡退とする。

一方、西武の先発は與座。アンダースローで、曽谷とは対照的に110kmを下回るスローカーブを駆使したかと思えば、同じ下手からクイック投法で投げ込んだり、緩急自在である。その中、先頭の廣岡がショートへの内野安打で出塁。しかし西川が打ち上げてしまい、また次の紅林のところで廣岡も牽制球で刺される。まずは両投手上々の立ち上がりである。

2回は両チームとも二塁まで走者を進めるがあと一本が出ず、両投手が踏ん張る。

3回表、先制点が西武に入る。先頭の牧野がライトへの大きな当たりを放ち、一気に三塁へ。その後一死三塁となり、西川の打球は三塁へ。バックホームをあせったか、この打球を三塁・廣岡がファンブル。これで1対0。この後は曽谷が踏ん張り追加点は許さない。しかし今季の廣岡は打撃で見せてくれる。

3回裏、先頭の麦谷の当たりはショートへ。これが内野安打、さらに源田の悪送球を誘って一気に二塁に進むと、ここで廣岡の打席。

振り抜いた当たりはそのまま伸びてレフトスタンドに入る。自らのエラーを逆転本塁打で取り返すとは劇的だ。「HIROOKA」のユニフォーム姿のファンも大喜び。これで2対1。先頭打者出塁、牽制死、ファンブル失点、逆転2ランと・・何とも慌ただしい展開もこの選手には似合っているように思う。

ただ與座も後続は上手く打たせて取り、2対1という展開で中盤へ。

5回表、ちょうどトイレと買い物で内野席後ろの通路にいた時である。歓声に反応してグラウンドを見ると、ちょうど西武の西川の打球がライトスタンドに入るところだった。これで2対2。この先どういう展開になるか。

5回裏、二死から西川の当たりは三塁側に打ちあがる。これを懸命に追った牧野が最後は一回転しながらキャッチ。まだ一軍経験の浅い捕手だが、この日の好プレーとして紹介された。

2対2のまま6回裏、一死から頓宮が四球で出塁したところで西武は與座から佐藤に交代。次の打者が森というのと、球数のこともあって交代したと思われるが、西口監督から言葉をかけられ、與座のここまでの下手投げの好投にも拍手である。その佐藤も後続を打ち取り無失点。

両チームのラッキー7。ブルペンでは中継ぎ陣が準備しているがオリックスは曽谷が続投。西武は下位打線ということもあり三者凡退。

そして一塁側、ライトスタンドからは懐かしの「リトル・ネプチューン」。空の果て、海の底、青い稲妻・・・弘法大師(これは冗談)。

7回裏、先頭は前日サヨナラ本塁打を放った野口。この場面で西武はその本塁打を打たれた山田を持って来る。ここは西口監督から山田に対する期待ということか。滋賀出身で地元・近江鉄道でもPRに一役買っている山田は野口を内野ゴロに打ち取り、この起用に応えるとともに前夜の悪いイメージを払拭したようだ。

同点のまま8回も曽谷が登板。ブルペン陣も準備する中、三者凡退とした。さすがにこの回までだろうが、今季の先発の柱の一人としてすばらしい投球を見せてくれた。

ただ、オリックス打線がしんどい。8回裏、西武4人目の甲斐野の前に三者凡退。

曽谷に代わり、9回表はいきなりマチャドが登板。ただ、昨年に比べると打たれている、何なら先発投手の勝ちを消し、自らが勝利投手になってしまうという、抑え投手としてはいかがなものかというのがここまでの成績。大丈夫かな・・。登場曲はフラメンコか何かの曲だろうが、どこか哀愁を感じるし・・。

2対2の同点のまま9回表、西武は先頭のネビンが内野安打で出塁。そして続く長谷川の打球を三塁・廣岡はフォースアウトを狙って二塁へ送球。しかし判定はセーフ。ここでオリックス側から物言いがつき、協議に入る。しかしながらこれは軍配通りセーフの判定である。

その後、送りバントで一死二・三塁として迎えるは外崎。ここで外崎の打球は一塁へ。頓宮は本塁へ送球するも間に合わず、西武が3対2と勝ち越しに成功する。その後は抑えたものの、やはり今季のマチャド、絶対ではないなあ・・。

9回裏、西武は抑えの平良が登板。先頭の頓宮が出塁し、同点に向けた代走で来田が起用される。しかし森、中川、野口が倒れ、西武がそのまま3対2で逃げ切る。西川の本塁打はともかく、先制点がエラー、決勝点が野選とは、オリックスとしては少し後味悪かったかな(エラーの後に逆転本塁打を打ったままなら、廣岡がヒーローになっていただろうが)。

試合後のインタビューは同点本塁打を放った西川。途中、母親が観戦に来ていると振られ、感謝の言葉もあった。西川のプロフィールは埼玉・花咲徳栄高から西武に入団したとあり、わざわざ埼玉から母親が駆け付けたのかなと思ったが、出身は大阪とある。それなら納得。

試合終了がちょうど19時頃。「Bs大花火大会」までのインターバルは約30分とあり、それまで自席で待つ。売店も花火のために試合終了後も延長して営業しており、花火観賞用にもう一杯買い求める。そうするうち、外野グラウンドには事前にチケットを買い求めた人たちが集まって来る。レジャーシートの使用が呼びかけられており、座って、あるいは寝転んで花火見物である。

そして花火の時間。BGMに合わせて打ち上げられるのが特徴で、「がんばろうKOBE 30th」にちなんで、「あなたががんばろうと思える」、「応援したい人に届けたい」というテーマで寄せられたリクエスト曲が流れる。曲のテンポや、サビの盛り上がりを意識した演出に拍手の連続である。

もっとも、私のコンパクトデジカメでは上手く伝わらない。実際の様子は動画サイトなどご覧いただくとして・・。そして終盤が近づき、ブルーウェーブの「リトル・ネプチューン」が流れる。

花火の終了=地下鉄が混雑するということで、途中で席を立ち、早めに総合運動公園駅に向かうことにした。花火は三塁側後方から上がっていたこともあり、実は球場の外、総合運動公園駅との間のスペースから見たほうが迫力があった。実際、この一角も見物用スペースとして多くの人で賑わっていたし、駅に戻る人たちも途中でスマホやカメラを向ける。

試合終了が思ったより早かったこと、また地下鉄にもスムーズに乗車できたことで、新神戸の到着も予定より早くなった。当初予約していた「のぞみ」を1本早い便に変更したが、新神戸駅にはこうした野球ファン、そして一般の旅行客合わせて上り下りとも自由席ホームには長い列ができていた。東京行き最終の「のぞみ」の自由席の列に加わっていた西武ファンの姿を見かけたが、ひょっとしてこの後東京・埼玉方面まで帰るのかな・・?

新神戸21時15分発「のぞみ81号」広島行きに乗る。自由席が2両に減った影響があるのかもしれないが、インバウンド客を含めて指定席のデッキ、通路まで客があふれている(ちなみに、変更時点でも指定席には空席があった)。空いている席に着席して、巡回した車掌に注意されて立たされる客もいた。まあそれでも姫路、岡山、福山と停まるごとに下車客があり、福山から先はデッキや通路に立つ人もいなくなった・・。

さて、交流戦前のカードを終えたところでバファローズは貯金4の2位(ライオンズも同じ貯金4だが、勝率差で3位)。そして交流戦の初カードは私にとっては楽しみであり因縁でもあるカープ戦。観戦したいところだが、今季は平日の大阪ということで日程的に無理なところ。せめて結果だけでも追うことにしよう・・・。

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