新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」。厚生労働省が6月19日にリリースしたアプリで、8月7日現在で約1200万件がダウンロードされているという。
私も7月初めにダウンロードしたが、ちょうど野球観戦に行くとか、外に出かけるということを見込んでのことである。別に外出の免罪符になるわけではないし、新型コロナウイルスの感染確率をゼロにするものではないが、夏のお盆期間中の旅行・帰省に対して自粛警察が暴れまわっている中、行く側の最低限の対応として、これはダウンロードを勧めるというよりは、ダウンロードするべきだと思う。
この仕組みは、ダウンロードしたスマホどうしが1メートル以内、15分以上近づいた状態になると接触状態と認識され、その記録が暗号化されて保存される。仮に、ダウンロードしていた人が新型コロナの陽性判定となった場合、保健所からその人あてに発行された番号を登録すると、さかのぼって14日以内に接触状態と認識された人のスマホに通知が行くことになる。もしこの通知が来た場合、ひょっとしたら自分も陽性の恐れがあるとして検査を受けるなどの手を早く打てる。だから早期発見と感染拡大の抑制につながる・・・というものである。
今のところ私のところに何か通知が来たわけでもなく、画面を開いても「接触は確認されませんでした」と出るばかり。一応安心はしているのだが、これでもし通知が来たら「誰のせいやねん」と疑ってかかるのだろうな。逆に私が知らず知らず広めてしまった、という可能性もあるが。
ただ、新型コロナウイルスに対してさまざまな情報を仕入れて自分で内容を理解して、普段から対策をして、その一環でこうしたアプリを入れている人というのは、(根拠があるわけではないが)感染する、あるいは陽性反応が出るケースはほとんどないのではないか。その逆で、何の対策もせず、もちろんこんなアプリなんか知らない、役に立たない、面倒臭い、役所の言うことに聞く耳持たないという人というのも一定数いて、(やはり根拠があるわけではないが)感染してしまった人の相当な人数が該当するのではないかと思う。
毎日新たな感染確認者数ばかりをセンセーショナルに発表するのもいいが(スポーツ中継の最中にわざわざ字幕で速報を出すのはいかがなものか。そこまで緊急性があることなのか)、感染確認者数とアプリのダウンロード数との相関関係は分析されているのか。アプリを入れるだけ無駄なのか、それともアホなのか。まあ、アホなんでしょうな、安倍が。
このアプリは相当数、一説では人口の6割以上活用してようやく期待される効果が出るとされている。そうであれば、配信から2ヶ月近く経ってまだ1200万件というのは程遠い。具体的にこのアプリのおかげで次の手につながったという話も聞こえてこないし、今のところ気休めにしかなっていない。
厚生労働省の広報ももう少し力を入れるべきだし、マスゴミもこうしたことをもっと伝えるべきだろう。少なくとも、アベノマスクよりは役に立つのだから・・。
陽性者の登録数が100台ですか。ニュースでは連日各都道府県で感染確認者が急増していて、都道府県単位で3ケタというところがざらにあるのに、その程度ですか。
これなら、役所も「やった」というポーズは示すのでしょうが、話にならないですね。
いったい、何が根本原因なんでしょうかね・・・?