まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

京都三弘法まいり・2~神光院

2016年07月11日 | 四国八十八ヶ所
四国八十八所めぐりに先立って行う京都三弘法まいり。東寺に続いては神光院である。場所は堀河通をずっと北上し、上賀茂神社の近くを過ぎてもう少し走ったところにある。京都駅からは9系統の西賀茂車庫前行きというのがあり、神光院前バス停下車という。10分置きに出ている。

経路上には西本願寺や二条城もあるが、乗客の多くは観光客というより地元の人たち。停留所は100~200メートルごとにあるが、こまめな乗り降りがある。京都市街を南北に走る鉄道は地下鉄とJRだけで、バスがその間を補う形だが、先ほど路線図を見るに系統の複雑さに驚く。今後、京都の大小の寺社を拝観、参拝するならバスの使いこなしがカギである。

京都駅から40分あまりで神光院前に到着する。バス停横の土塀に沿うと山門に出る。先ほどの東寺とはうって代わり静かな雰囲気。他にお参りする人はいない。

ただ地元の人たちには西賀茂の弘法さん、厄除け大師として親しまれているそうで、毎年7月には「きうり加持」というのが行われる。弘法大師空海がキュウリに疫病を封じ込めて祈願したのが由来とされている。また、空海がこの地で眼病治癒の祈願もしたことから、そちらのご利益もあるそうだ。今の形の寺になったのは鎌倉時代初めの頃だが、それまでも小さな寺としてこの地にあったそうで、空海が修行、祈願をしたことから、弘法大師その人が本尊とされている。

・・・という歴史はあるが、普段は訪れる人が少ないのか。手水場の水は蛇口をひねるものだし、本堂の扉も閉ざされている。まあそんなものかと、誰もいない境内で輪袈裟を首から掛けて、お勤め。

お勤めはいいが朱印と三弘法の木札はどうするか。本堂から渡り廊下があり、その先に建物がある。本坊だろうとそちらに向かうとインターフォンがあった。これを押すと返事があり、若いお坊さんが縁側の障子を開ける。そこにはいわゆる一つの納経所の店構え?ができている。

三弘法2つ目の朱印を東寺の隣にいただき、納札入れの木札を手に入れる。アイテムが揃うというのか。またふと思ったのが、大相撲の千秋楽これより三役で、矢、弦、弓を授かるのと似たものかなと。

となると、残るは仁和寺の金剛杖。時間は十分にあり慌てることはないのだが、神光院前のバス停で、仁和寺に行くにはどれがもっともスムーズかよく確かめずに、やって来たバスに乗り込んだ。

・・・ただ、これが遠回りになってしまったかな・・・。慌ててはいけない。「来たバスに乗る」ではなく、「乗るべきバスの系統、行き先をきちんと確認して乗る」。その前に、ルート全体の確認。

こんなことでは、時刻表片手に四国のローカル列車、ローカルバスを駆使し、ある意味歩き遍路より厳しい?「公共交通機関遍路」では命取りになるだろう。気をつけなければ・・・・。
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