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まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第23回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~50系客車で鹿島の酒を楽しむ

2025年03月15日 | 九州八十八ヶ所百八霊場

第23回となる九州行きは、50系客車で行く「かしまるっと満喫ツアー」ということで、車内で鹿島の地酒を味わいながらの飲み鉄旅である(あれ、札所は?)。

ホームにはすでにDE10を前後につけた50系客車が停まっている。

コンコースにて受付を済ませ、時間があるのでいったん駅舎の外に出る。駅の南口、北口の円柱やコインロッカーにラッピングされているのは、バレーボールSAGA久光スプリングスの選手たち。佐賀には他にBリーグの佐賀バルーナーズやJリーグのサガン鳥栖といったプロスポーツチームがあり、地元の盛り上がりにも貢献している。

参加証を見せて有人改札を通り、ホームに上がる。飲み鉄ツアーということで参加者はほぼ大人であるが、中には客車を見物に来た子ども連れも見かける。改めて機関車、そして客車の外観を眺める。客車のサイドボードは「佐賀~肥前浜~肥前七浦~多良」とある。

50系客車の最前部、最後部は展望スペースである。窓も広く取られており、こういうところでの一献なんてのも美味いだろうな・・。

さて客室へ。ボックス席にはテーブルが設けられており、その上に4合瓶やおつまみなどが用意されている。今回のプラン、鹿島の地酒が5種類、1人に4合瓶1本がついてくるという。テーブルごとに酒の種類はランダムなのだが、これは近くのテーブルの人とも注ぎあって飲み比べをしてください・・ということのようだ。私のテーブルには3本の4合瓶が置かれており、3人での相席のようだ。果たして出発間近に2人やってきたが、他のテーブルにもお連れがいるようだ。何なら、席を替わってもいいが・・。

10時20分、駅員や見物客、鹿島市のキャラクター「かし丸」らの見送りを受けて出発。客車列車独特の振動が伝わる。

私のテーブルに置かれているのは「光武 純米吟醸」、「肥前蔵心 純米吟醸五百万石」、「能古見 純米吟醸あらしばり」。まずは一杯ずついただく。どれもすいすいと入っていく。またおつまみとして太良町の畜産業者によるポークジャーキー、生ハム、蒸し鶏のマリネの3種。やわらぎ水は多良岳の水のパックである。

曇り空の下、まずは佐賀平野を走り江北に到着。西九州新幹線開業前は肥前山口という名前だった駅である。ここで、同じJR九州のD&S列車である「ふたつ星4047」が入線するとの案内があり、乗客もホームに出る。この日「ふたつ星4047」は佐賀から長崎を目指す日帰りツアーで運行されており、そういえば先ほど佐賀駅ではこのツアーの受付も出ていた。

こちらは名前にもあるようにキハ40、キハ47を改造した車両。主に長崎線、大村線を走っており、JR九州オリジナルツアーの予約ページを見ると、「ふたつ星4047」で長崎に行き、長崎では自由行動、復路は任意の西九州新幹線に乗車・・というプランもあるようだ。果たしてこの先の札所めぐりで乗車する機会があるかなと思う。

また、その横の中線に停まっている青色のキハ47は、西九州新幹線の開業にともない上下分離方式、そして非電化区間に切り替わった肥前浜~諫早間で運行されている。中は昔ながらのローカル線仕様で、有明海沿いを観光列車で行くのもよいが、むしろこうしたローカル車両で行くほうが旅情を感じられるかもしれない・・(長崎へはこのルートを選ぶか?)。

そろそろ発車時刻となり、席に戻る。相客2人は他のお連れとともに酒の瓶を持って展望室に行ったようだ。結局ボックス席に私一人が残る形となったことで、私としてはホッとしたし、あちらはグループで他の客も交えて展望室で心置きなく酒盛りができて、お互いによかった。

ここで客車の窓を開ける。列車ものんびりとした走りだし、この日は暖かかったので外から入る風も心地よい。列車行き違いや時間調整で肥前竜王、肥前鹿島にも停車する。

肥前鹿島では、後続の特急「かささぎ103号」が到着した後で発車した。別にこの特急から乗り換えができるわけではないが、珍しい列車を見てスマホで撮影する観光客もいた。

肥前鹿島を出て間もなく、肥前浜に到着。ツアーの復路で約1時間半の停車時間が設けられているが、往路でも停車。ホームには物販が出ており、ツアー参加者で賑わう。

肥前浜の駅舎は昔ながらの木造建物に見えるが、2018年に「鹿島酒造ツーリズム」開幕に合わせてあえて木造で復元した建物という。駅近くの肥前浜宿は宿場町、そして酒や醤油の醸造業で栄えたところ。復路で長時間停車を設けているのはそうした酒蔵めぐりの時間も取っているのかな。

テーブルの目の前には4合瓶が並んでいるのだが、その上で別の銘柄もあるということで、ホームにて飲み比べセットを購入する。提供するのは駅舎内に設けられた「HAMA BAR」である。1000円の設定のところ、ツアー参加者には肥前浜で利用できる500円のチケットがついており、実質500円での飲み比べである。

ここでもホームからの見送りを受け、ここから客車列車は目的地である肥前七浦、そして多良に向かう・・・。

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