まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

神仏霊場巡拝の道~大阪駅で115系と新型「やくも」に巡り合う

2024年02月15日 | 神仏霊場巡拝の道

「大阪来てな! TRAIN DAYS」のイベント列車として運転された115系湘南色車両による急行「鷲羽」のミニツアー。11時26分、列車は大阪駅の10番ホームに到着。日中は大阪止まりの列車が到着するくらいでそれほど多くの人はいないのだが、ホームには大勢の撮り鉄、見物客が待ち構えていた。テレビの取材陣も来ているようだ。

ホームにはロープが張られ、ツアー客はその内側で12時頃まで撮影ができ、ツアーに参加できた特典といえる。ただ、後ろからの罵声、怒号というのが半端ない。乗りたかったけど乗れなかったのでせめて見物に来た・・という人も多いことだろう、その無念さも籠っているように聞こえる。

ただそのホームの内側も、先頭部の撮影のためにツアー客が集まって来る。駅員も危険を呼びかけるのに必死だ。

向かいの11番ホームは特急「サンダーバード」が発車するホームだが、車両全体を撮るならあちらからのほうが適しており、何重ものひとだかりである。神戸を出発した時の比ではない。ここまで鉄道ファンが押しかけた現場も久しぶりの体験である。

その11番ホームに「サンダーバード」金沢行きが入って来た。時間帯からして、11時42分発の「サンダーバード19号」のようだ。かつての湘南色の電車、そして大阪駅で見られるのもあとわずかの「金沢」の文字。これで居合わせた人の熱量もあがったようだ。これがJR九州なら「リレーはくたか」、「リレーつるぎ」などという名前で、「敦賀(金沢)」という表示にするのかもしれないが・・。

残り1ヶ月となったが、「サンダーバード」の惜別乗車に出る予定はなく、これで見納めになるのかな・・。

先ほどまでの時間で、115系のサイドボードが「新快速」、「神戸~新快速~大阪」に置き換えられていた。新快速がデビューした1970年当時、115系ではないが東海道線、山陽線を走っていた兄弟分の113系が使われていたという。

これ、長い歴史を持つ湘南色での運転だったから大阪駅も賑わったが、現在岡山、山口地区を走る黄色一色の115系だたら・・。

再びサイドボードが「鷲羽」に戻され、115系の発車の時刻となる。その時もまた罵声、怒号である。ニュースでは大阪駅に約1000人のファンが詰めかけていたとあったが、3月の「サンダーバード」運転最終日となるとどのような騒ぎになるだろうか・・。

急行「鷲羽」の115系が去ったその後、神戸方面から新しい光が差し込んできた。

その正体は、新たに「やくも」としてデビューする273系。大阪でのお披露目ということで岡山からやってきた。

そろそろ「鷲羽」ミニツアーは解散時刻なのだが、この後、大阪駅ではもう一つのイベントとして、新型「やくも」273系の車内見学会が行われる。その車内見学会も事前抽選制で、これも相当な競争率だったという。それでも、「鷲羽」と「やくも」の両方当選したという人がいたかもしれない。

それでも、「鷲羽」ミニツアーに参加したことで、解散までのほんの一瞬だけでも間近で見られたのは思わぬ特典だった。一応、3月の試乗会には応募しているが、これからの車両なのでいずれ乗る機会はあるだろう・・(その前に、現在の旧国鉄特急色の381系に乗っておきたい)。

新型「やくも」にも出会えたのはよいとして、ツアー解散を前に内心ではひやひやして時計を気にしていた。実はミニツアーの案内にあった12時「頃」解散というのはちょっとしたギャンブルかな・・と思っていた。

今回の神仏霊場めぐりは(そうです、本来の目的は神仏霊場)、播州清水寺を目的地としているのだが、最寄り駅の相野から清水寺に向かうバスは1日わずか2本しかない。そして、最終となる2本目のバスは相野駅を13時10分に出発するが、大阪を出てバスにぎりぎり間に合うのが12時07分発の区間快速篠山口行きである。

115系が大阪に着いた後に撮影タイムが設けられているとして、そのまま流れ解散だったり、早めに改札を出ることができれば余裕で乗り換えられるのだが、そこは混乱を避ける意味もあり、ツアー参加者全員揃って改札を出るという。それでも12時ちょうどに出られれば問題ないのだが、解散前の人数確認をしっかり行うという。団体ツアーなのでそれはわかるのだが、係の人が「合わへんな~」として何回も数え直すから時間がかかる。新型「やくも」の横で12時を回った。

もし解散が遅れて、その後の行程が遅れたらどうするか。・・まあ、寺はあきらめて相野でデジタルスタンプだけいただき、そのまま三ノ宮まで南下して昼飲みでもしようか・・、いやいや、それももったいないな・・。

その中、ようやく人数確認ができたことで移動し、改札を出ることができた。そのまま小走りにICカードをかざしてホームに下りて、何とか12時07分発の区間快速に間に合った。

そのままJR宝塚線、福知山線を走り、相野に到着。改札横のQRコードを読み込み、播州清水寺のデジタルスタンプを無事に獲得。

無事に清水寺行きのバスにも間に合い、数人の客とともに揺られる。安心したのか、途中ウトウトしながら・・・。

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