7月8日の神仏霊場巡拝の道めぐり。当初の目的地だった水無瀬神宮にて次の行き先を決めるあみだくじを行い、前段のくじ引きで出ただけでもびっくりしたところ、本番のあみだくじで見事一発で当たったのが長田神社。これからほっともっとフィールド神戸に向かうにあたり、ちょうどその途中に位置する。これは、神社から「スタジアムに行く前にぜひとも立ち寄りなさい」と言われているかのようだ。
島本からJRに乗り、三ノ宮で下車。乗り換えついでに高架下で昼食とするかと向かったところにあるのは、バファローズグッズの直営店「BーWAVE」。この後神戸での試合ということで多くのファンが詰めかけているが、店もそれほど広くないため、入場制限を行っているようだ。その間に列が高架沿いでどこまでも伸びている。チームの好調がこうしたところにも反映しているようだ。
高架下の「やよい軒」で昼食を取った後、地下鉄ホームに向かう。長田神社に行くなら地下鉄、神戸高速どちらでもよいが、この後スタジアムに行くという頭があってか、自然と地下鉄のほうに足が向いた。
ホームのデジタルサイネージには、7月23日に同じ神戸でのファイターズ戦での「大花火大会」のPRがある。日曜日夕方からの試合だが、実はこの試合のチケットを1枚購入している。今から試合を観に行くのに、さらにその先の試合を楽しみにするのも妙なものだ。その時も、神仏霊場巡拝の道と絡めるつもりである。
長田に到着。関西勤務時代、地下鉄、あるいはクルマでこの永田近辺にはちょくちょく来ていた。労働基準監督署が近いのと、駅からすぐの神戸村野工業高校に新卒採用の挨拶や求人で訪ねていた。久しぶりだなと、ふと学校名で検索すると、その村野工業高校、2023年からは「彩星工科高校」と改名したとある。「村野」というのは創立者の姓からつけられたが、創立100年をすぎて、新たな時代にふさわしい名前として改名したようだ。
ここまで何とか曇りで持ってきた空模様だが、地上に出ると少しパラパラとしてきた。これから試合を迎えるところで、せめて小ぶりで持ちこたえてほしい。勝ち負けはともかく、せっかく訪ねて試合中止、あるいはノーゲームというのは切ないので・・。
商店街を抜けて神社に到着する。長田神社が開かれたのは神功皇后の頃。新羅など三韓征伐を終えて難波に帰る途中の神功皇后が乗る船がこの辺りで動かなくなった。そこで占ったところ、事代主神から「吾をこの地に祀るように」との神託があり、創建されたのが始まりとされる。
祭神の事代主神はどちらかといえば産業の守護神として、商売繁盛や日々の開運招福のご利益があるそうで、野球の必勝祈願が目的なら別の神社のほうがよいのかもしれないが、そこは神戸でもっとも古くから親しまれてきた神社である。これから天気が持つことと、あくまでその後でバファローズが勝ちますように・・という願いを込めて手を合わせる。
本殿の後ろには楠宮稲荷神社がある。楠が御神木なのだが、神の使いであるアカエイが宿るとされている。
これで気持ち新たにスタジアムに向かうが、その前に次の行き先である。前段のくじ引きで出たのは・・
・叡福寺(大阪16番)
・宝山寺(奈良16番)
・妙法院(京都39番)
・枚岡神社(大阪19番)
・熊野那智大社(和歌山3番)
・熊野本宮大社(和歌山4番)
・・・この前のあみだくじでも熊野速玉大社が出たが、今回は熊野三山のうち2ヶ所が選択肢に入った。それほど熊野に行かせたいのかと思うが、そもそも、元々の「くじ引きアプリ」が、似たようなところの目しか出さないのではないかという気もする。
その中、あみだくじで出たのは5枠に入った妙法院。初めて触れる名前だが、場所としては智積院、三十三間堂の近くである。翌日、向かうことにしよう。
再び地下鉄に乗り、総合運動公園で下車。すでに大勢の観客が訪れており、何とか雨も持ってくれるものと期待する。
そして試合はバファローズがエース・山本の好投もありライオンズに5対1と勝利。観戦記は以前に書いたのでそちらをご覧いただくとして、快勝によい心持ち、これも長田神社のおかげという気になる。
さて、この夜の宿泊は新大阪で、まだそれほど遅い時間でもなく地下鉄で三宮まで出てJRに乗り継げばよいのだが、ここはあえて三宮で下車せず、新神戸まで向かう。
格安プラン利用の貯金を吐き出す形だが、あえて1駅、新神戸から新大阪まで新幹線で移動する。何やってんだか。
チェックインしたのは、新大阪駅の正面にほど近い「ニューオーサカホテル」。建物じたいは結婚式場や会議室もあり多目的に使われるが、宿泊じたいはいたってシンプルなシングルルームである。朝からあちこち移動して回ったこともあり、また観戦の後ということもあって夜はゆっくりと過ごすことに・・・。