まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

西国四十九薬師めぐり~鳥取から広島への高速バス(ようやく帰ります)

2021年02月01日 | 西国四十九薬師

鳥取駅に到着。広島行きのバスまで1時間弱ある。鳥取は中国観音霊場めぐりのゴール地点であることから、鳥取の観光地めぐりはその時に合わせて行うことにする。巡拝の打ち上げに日本海の海の幸を楽しみ、そして中国地方一周で岡山に下り、最後は岡山駅前のミシュラン居酒屋で・・というのが理想である。

鳥取駅構内で山陰の土産物と、車内用の飲食物を購入する。16時に鳥取駅を出発して、広島バスセンターに着くのは21時35分。途中サービスエリアでの休憩を挟むとはいえ、もろに夕食の時間帯をバスで過ごすことになる。

鳥取駅前のバスセンターに向かう。鳥取市内、近郊、そして長距離バスが出る。ちょうど15時40分発の三宮、難波行きが発車を待っている。こういうバス路線も現在は苦戦している模様で、現在は東京、京都、福岡行きが運休となっている。三宮、難波行きも2月から一部減便。その中で広島行きは元々の朝夕2往復を何とか維持している。

チケットだがネット予約は採用しておらず、電話予約または窓口での購入である。事前に広島バスセンターに電話して予約したが、その際、席の希望は「窓側、通路側」、「前方、中央、後方」というのを訊かれた。事前に広島バスセンターで引き換えも済んでいるので鳥取側ですることはないが、発車時刻が近づいても乗客らしい姿はほとんど見えない。なお、途中湯梨浜や倉吉を経由するが、そこからの乗客もあるだろうか。

日ノ丸自動車の車両がやって来た。手続きをしたのは私の他に一人客が2人だけで、それぞれ前方の窓側に固まる。何もそこで密にならなくてもと思うが、それは気にしすぎかな。

まずは鳥取駅から湖山池の東側を走り、鳥取大学、鳥取コナン空港の辺りから国道9号線に入る。

進行右手に海岸線が現れる。白兎海岸の結構長い砂浜と、その向こうの海岸である。この辺りは山陰線よりも国道9号線のほうが海に近い。進行右手の席を希望して取っておけばよかったかなと思う。列車ならすぐに座席を移動するところだが、バスなので勝手に移動するわけにもいかない。この辺りは中国観音霊場めぐりでも通ることになるが、山陰線と決めつけずに、バスで移動するか、クルマを使うことも選択肢に入れてもよさそうだ。

浜村の先で海岸線とは別れ、青谷から山陰自動車道に入る。無料区間ということでほとんどのクルマがこちらに流れる。こうした道路が各地に次々とできているが、元からあった鉄道路線は今後大丈夫なのかなと思う。まあ、かくいう私、上に「クルマを使うことも選択肢に」と書いているし、現にこうして高速バスに乗っている。仮に鉄道で鳥取から広島に向かうとしても、鉄道旅行ではない「普通の移動」なら、鳥取から「スーパーいなば」で岡山に出て新幹線に乗るところ。複雑な気持ちだ・・。

はわいで山陰自動車道を降りる。漢字で書けば「羽合」だが、読みが同じということで「ハワイ」をイメージした町づくりや町のPRも行われているところ。その名も「ハワイアロハホール」で乗車扱いのため停車するが、乗る人はいない。

次の倉吉バスセンターで1人乗車があり、中央部の座席に腰かける。そして倉吉駅に到着。この倉吉も、この先の中国観音霊場めぐりで訪ね、おそらく宿泊することになると思う。こちらでは乗車なく、どうやらこの4人で広島に向かうことが確定である。

この後、倉敷市役所前、そして市街地を離れた関金温泉で乗車扱いのため停車するが乗客はいない。そろそろ外も暗くなってきた。スマホで地図を見ると、この先国道313号線(美作街道)を通り、岡山県に入るようである。県境近辺では周囲に薄く雪も見える。

岡山県に入り、真っ暗な中で停車する。湯原温泉口。鳥取と広島を結ぶ便ではあるが、こういうところにも停まるとは。逆に言えば、広島から湯原温泉に行くにはこのバスに乗る選択肢もあると言える。もっとも、旅館街からは離れていて、むしろ米子自動車道の湯原インターに近いところ。

その米子道に乗ってすぐの上野パーキングエリアで最初の休憩。こちらはトイレ、自動販売機のみで、そのトイレも建て替え工事のため仮設のものだった。15分休憩だが、トイレに行った後はすることもなくさっさとバスに戻る。

この後は米子道~中国道と走る。鳥取から広島までどのようなルートを通るのかが気になっていたが、これで後のルートも見えて来たので車内でホッとする。

次の休憩は広島県に入った七塚原サービスエリア。ここでは長めの25分休憩。夕食の時間帯を走ることもあり、乗客に軽食でも取ってもらおうという時間配分かな。ただこちらのサービスエリアはレストラン形式で、ちょっと時間が足りなさそうである。そのため売店にてパンなど購入して、車内でいただく。鳥取で買っていた食べ物は日持ちもするので、そのまま持ち帰って後日いただいた。

この先は特に雪や雨もなく、順調に進んで広島市内に入る。五日市インターから大塚駅前を経て、広島バスセンターには定刻より10分ほど早く、21時25分に到着。現在、市内の飲食店の時短要請が出ていることもあり、バスセンターに来るまで、あるいは周辺の店舗の灯りもほとんど着いていない。私もさっさと広電に乗り継いで帰宅した。

今回の西国四十九薬師めぐりは温泉地めぐり、日本海の海の幸と、これまでの中で結構贅沢なプランとなった。これで30ヶ所を回り終えたが、まだまだ札所は各府県にばらついて残っている。これからも楽しんで行こう・・・。

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