まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第24回四国八十八所めぐり~志度寺から長尾寺へ歩く・・国民民主党とオレンジタウン

2019年02月14日 | 四国八十八ヶ所
四国八十八所の「上がり三ヶ寺」を歩きで結ぶ。9日の午後はその前半区間の志度寺から長尾寺を目指す。志度寺の境内に引き続いてブルゾンの上に笈摺を羽織り、杖を突いて歩き始める。志度寺の境内には他にも白衣や笈摺姿の人はいたが、歩いて次に向かう様子ではない。

まずは山門から左に曲がって南下し、国道11号線を渡ると県道3号線に入る。長尾寺へは基本的にこの道を歩くようだ。JR高徳線の踏切も渡る。

歩く中、至るところにこの方のポスターを見かける。この四国めぐりでは、札所が進むに連れて道端のポスターの移り変わりも感じられるのだが、香川での坂出シリーズあたりからは玉木雄一郎・国民民主党代表の独壇場となる。

この香川2区は香川1区となる高松市中心部を三方から囲む形で存在していて、西から坂出市、高松市の一部、さぬき市、そして香川東部全域と広い。遍路道には道標となるお地蔵さんもあるが、玉木氏のポスターはこの先の大窪寺までの間にお地蔵さんの数倍ほど目にすることになる。代表を務める国民民主党は国政の世論調査では支持率1%にも満たず、最近では野党の覇権を握るべく「汚沢」自由党と連携とかいうのがニュースになったくらいのものだが、遍路道における玉木氏の支持は圧倒的なのかなと感じる。それなら、菅直人元首相のようにガチの歩き遍路をやればいいのに・・(岡山理科大学今治キャンパスの創設に反対した獣医師界のお坊っちゃまには無理だろうが)。

高松自動車道の下をくぐる。大阪からの往路で通過した志度のバス停は西に300メートルとある。志度寺からここまで20分ほど歩いたが、まあ、大阪から志度寺への最短ルートと言えなくもない。

ここから少し上り坂となり、長行池という溜め池に沿う。池の向こうに広がる住宅地はオレンジタウンである。アメリカのハリウッドのロゴを模した「ORANGE TOWN」のロゴが家の間から見える。

JR四国の不動産事業として1998年から分譲が始まり、当時としては珍しいカタカナ駅名の「オレンジタウン」駅もある。それなりに人気なんだろうな・・と、この記事を書くにあたりオレンジタウンについていろいろ検索したのだが、ネットには「失敗」「多難を極める」といったマイナスの言葉が目につく。

どうやら、開発から20年を経過してもまだ全体の3分の2が空き地なのだという。商業ゾーンの新設などテコ入れはしているそうだが、当初の目論見通りとはいかないようだ。特急も停まるオレンジタウン駅の利用客も1日100人台でしかないという。何が原因なのかはよくわからないが、香川には香川の住宅事情があるのだろう。

そんな中、さぬき市役所から大窪寺に向かうコミュニティバスが私の歩く横を過ぎていく。公共交通機関遍路なら1日4本のこのバスに乗ってこそ・・だが、時刻表はわかっていて歩きを選択した身である。ただ、走るバスに誰も乗っていないのが気になる。自治体のコミュニティバスといえば平日の昼間のみ運行がほとんどで、週末の観光客が使えない舐めた設定が多い中、さぬき市のバスは土日も運転している。「上がり三ヶ寺」めぐりへの配慮だと思うが、肝心の利用がなければいずれ運行を取り止めるのでは・・?と、自分のことを棚に上げて心配してしまう。

歩き始めてまだ1時間も経過していないが、例によってあれこれ書き乱れて長くなったので、続きはこの後で・・・。
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