まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第23回四国八十八所めぐり~屋島と八栗を目指す

2018年12月24日 | 四国八十八ヶ所
2016年の7月に第1番の霊山寺を訪ねてから2年半になろうかというところで、四国八十八所めぐりも最終盤に近づいてきた。これまでの22回で83番の一宮寺まで訪ね、残りも一気に回ろうと思えば回ることができるところまできた。

ただ、そのつもりで時刻表を見てプランニングしたものの、これを一気に回るのももったいないかなという気になった。そこで、残り5ヶ所のうち、84番の屋島寺と85番の八栗寺だけでも先に回れないかと考える。いずれも山に建つ札所ということもあるし、観光スポットとしても知られるところである。

当初は青春18きっぷを使っての日帰りを考えていた。自宅からの乗り継ぎだと高松に着くのは10時26分で、寺2つなら日中で回ることは十分可能だと思うが、見物したいところもあるし、歩きの移動もある。もう少し早く着きたいところだ。

そこで考えたのが高速バスでの移動だが(新幹線+マリンライナーというのは置いといて)、前にも乗った大阪からの高速バスでも高松到着は10時18分。これだと鈍行乗り継ぎと変わらないなと見ていると、高速バスでも神戸三宮発というのがあった。新神戸始発で三宮は7時05分発、高松には9時57分に着く。20分ほどの差だが、このルートで行くのも初めてのことで乗ってみることにした。前日にネット予約したが空席も十分あるようだ。12月23日、連休の中日は天候が少し心配だったが早朝に出発する。

自宅を始発で出発するのはいつものこととして、今回は梅田から阪神電車で移動。神戸三宮で下車してバスターミナルに向かう。

やって来たのは西日本JRバスの車両。今回は最後部の座席を確保したが、半分以下の乗客で出発する。生田川から阪神高速神戸線に乗り、そのまま次の停留所である高速舞子に向かう。ここでも乗車があったが、合計で半分あまりというところだ。中には金剛杖を手にした人もいる。お、これは同好の士かな。4列シートだが隣の乗客もおらず、ゆったりとして四国に向かう。この日の天気予報は午後から下り坂だが今のところは晴天である。まずは順調に淡路島を縦断していく。

大阪から高速バスで四国に向かう時、2時間に1回のペースで休憩を取ることからその定番として淡路島の室津パーキングエリアに立ち寄るのだが、この便は神戸始発のためか、室津は通過する。休憩地として立ち寄ったのは洲本の先にある緑パーキングエリア。設備はトイレと自動販売機のみだが、その名のとおり周囲は緑に囲まれていて、ちょっと散策するスペースもある。淡路島が発祥の人形浄瑠璃について紹介する案内板もある。

淡路島を過ぎて四国に入る。高松自動車道は4車線化の工事中だが、今年の夏に高速バスで通った時と比べても工事が進んでいるのがわかる。2018年度中の完成を目指しているとのことである。

四国に入ると鳴門西から各停留所で少しずつ下車がある。高速志度では金剛杖を手にした男性も下車して行った。ふと遠くには寺の塔が見えるが、あそこが86番の志度寺だろうか。

高松中央インターで高松道を下り、そのまま市街地に入る。途中渋滞するところもなく、9時57分定刻に高松駅の高速バスターミナルに到着した。これからすぐにことでんの高松築港駅に向かう。

今回乗るのはことでんの志度線だが、琴平線、長尾線が高松築港を発着するのに対して、志度線はことでんのターミナルである瓦町から分岐する形である。かつては瓦町でスイッチバックして高松築港に乗り入れていたが、瓦町駅の改築にともない、完全に線路が分断される形になった。琴平線、長尾線のホームから志度線のホームへは長い連絡通路(動く歩道もある)をたどってたどり着く。後でよく考えれば、屋島にはJRの高徳線も並走しており、所要時間もJRのほうが若干早い。しかも、高速バスが着いたタイミングでちょうど高徳線の列車があり、こちらが瓦町で乗り換えている時間には屋島に着いていた。まあそれは結果論として。

瓦町からガトゴト揺られること15分、琴電屋島に到着。1929年に建てられたという木造の洋風の駅舎が今でも残っている。

屋島寺は駅の目の前にそびえる屋島の山上にある。かつてはケーブルカーが出ていたが2004年に運転休止、翌年に廃止されている。山上へは1時間に1本の割合でシャトルバスが出ていて、これに乗れば10分でアクセスすることができる。

ただその前に、屋島の麓にかねてから気になっていて、屋島に来たらここは訪ねようと思っているスポットがある。今回高松へのアクセスの時間を気にしていたのもそのためで、まずは坂道を上ってそちらに向かうことに・・・。
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