まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

西日本豪雨の被災地へ~きっかけは大相撲秋巡業

2018年10月21日 | 旅行記F・中国
7月6~7日にかけて発生した西日本豪雨。その中で特に被害の大きかった地域の一つが岡山の倉敷市真備町である。高梁川に合流する小田川の堤防が決壊して広範囲で冠水が発生し、死者51人(豪雨全体では200人あまりの死者が出たが、その中でも最も多くの犠牲者が出た)、町の4分の1が浸水し、その深さは最大で5メートルを超えるものだった。避難指示への対応や、ハザードマップがどのくらい効果があったのかについてはさまざまな見方があって私がどうこう言えることではないが、今年のショッキングな出来事の一つであることには間違いない。

今年は自然災害にも悩まされる年で、西日本豪雨もそうだし、大阪でも大きな影響が出た台風21号(私の勤務先も被害に)や、北海道地震もあった。後は、冬になってまた記録的な豪雪で大きな被害ということのないよう祈るばかりである。

台風といえば、7月には日本列島を東から西に通過した台風12号というのがあった。この時、ちょうど大相撲の夏巡業見物と、西国三十三所めぐりの組み合わせで岐阜の大垣と谷汲に行く予定にしていた。しかし交通機関が止まる恐れも出たことから結局大垣行きは取り止めにした。結果としては台風は夜中に東海地方を通過したため、大相撲の巡業当日は交通機関は不通になることもなく、巡業も無事に行われた。チケットをフイにすることにはなったが、それは仕方ないと割り切るしかない。谷汲山華厳寺だけは後日日帰りで訪ねたのは、以前にも記事にしている。

大相撲の本場所は大阪や、東京在住時代は両国国技館で観戦したことがあるが、これまで地方巡業というのは見たことがなかった。関西なら春場所後の春巡業や、九州場所前の秋巡業でチャンスはあるのだが、平日開催というのが多くなかなかきっかけがなかった。大垣での巡業に行けなかったことを受け、何となくプレイガイドのサイトでスケジュールを見ていると、10月20日の土曜日に、岡山の総社市で「総社場所」が行われるとあった。岡山なら日帰り圏内であるのと、先ほど書いた西日本豪雨のことが結びついた。真備町に隣接する総社市でも被害があり、おそらく、豪雨からの復興支援のような位置づけになるのだろう。別に私は被災者というわけでもないが、中国・四国というところは応援したいエリアである。ともかく、チケットを購入した。

ただし書きのようだが、別に西日本豪雨の被害があったから総社での巡業が決まったわけではない。サイト情報では6月には開催が決まり、チケットの前売りも始まっていたという。

巡業のスケジュールは朝8時に開場、公開稽古や取組がメインで、合間には初切や相撲甚句、力士との握手会なども行われる。興行の要素が強いのだが、これまで相撲の稽古というのをナマで観たことがないので(大阪場所があるとは言っても、さすがに早朝から部屋の宿舎を訪ねようというまでのパワーはなく)、また違う部屋や一門の力士どうしがぶつかるのも見てみたい。ただ、20日の土曜日の早朝に新幹線で大阪を出ても、総社に8時に着くのは無理。

それならばということで、前日19日は金曜日だが有給休暇を取った。有給を取るようにという職場の勧め?もあったのだが、前日泊で移動しておいて、当日朝から会場に行けるようにした。総社には宿泊施設がほとんどないので、手前の倉敷でホテルを押さえる。で、19日に倉敷に泊まるのなら、夕方からではなく早い時間に移動して、現地での時間を増やしたい。

であれば、19日の日中に真備町を訪ねてはどうかと思う。西日本豪雨から3ヶ月以上が経ったためか地元の様子が全国ニュースになることはほぼないが、訪ねてみて改めて何か思うところも出てくるかもしれない。外から訪ねる者としては、被災地を一度見て、それから復興祈念の巡業というのが一つの線になるのではと思った。

ちょうど、青春18きっぷの秋版と言える「鉄道の日記念 秋の乗り放題パス」の利用期間である。連続3日間有効で7,710円。大阪から倉敷、総社までの往復だけで元は取れる。現地へは伯備線の倉敷と総社の間の清音から出る井原鉄道で訪ねる。さて、どのような行程となっただろうか・・・。
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