まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第6回四国八十八所めぐり~ようやく帰阪

2017年01月20日 | 四国八十八ヶ所
元日に徳島の残り3つの札所を回ったがまだ14時台。徳島駅からのバス移動と途中の歩きを入れても3時間というところで、これならば前回来た時にどこかで時間を捻出できなかったかなとも思う。まあ結果論だし、そこだけ早くしたところで全体が変わるものではない。

国分寺から田園風景が広がる農道を歩いたり、住宅地の中を歩く。途中、ラジオを音を出してぶら下げた地元の人とすれ違う。サッカー天皇杯の中継で、鹿島アントラーズがちょうど得点をあげたようだ。

住宅街を歩き、細い道から四つ角を曲がるとふいに寺の山門が現れた。第16番の観音寺である。前回は10月というのに汗ばむ中お参りしたところである。遍路巡拝姿の方もそこそこいるし、素通りもどうかと思いお勤めする。ただ、納経所には行かなかった。いわゆる2巡目でもないし、徳島市内5ヶ所めぐりの一つでしかないここだけ重ね印をいただくのも変かなと思った。お参りしたのは確かだが、この記事のタイトルにはあえて札所番号をつけないこととする。

そのまま府中(こう)駅方面に向けて歩くと、行きがけに通った府中の宮のバス停に出る。ふと時間を見ると1分前に徳島駅行きが行ったばかりである。ただ、先ほどから歩いている中でバスが走り抜けたのを見ていないし、バスだから遅れる可能性があるかなということでしばらくバス停に立ってみる。すると1分ほどでやって来たのでこれに乗る。もしバスが定刻で行っていたり、あるいは次が結構な待ち時間ならどうしたか。府中の駅まで出て列車に乗ろうと漠然と思っていたが、思いのほか早く進んだので、駅を挟んで北側の第17番井戸寺に行こうとも考えていた(そうすれば1日での徳島市内5ヶ所めぐりが成立する)。そんな中でちょうどバスがやって来たので、井戸寺のお参りそのものをカットして、徳島駅に戻ることとした。成り行き任せというより成り行きそのものである。省略された形の井戸寺には申し訳ないのだが・・・。

再び戻った伊予街道も混んでおらず、15時半には徳島駅前に立っていた。帰りの大阪へのバスは20時発の阪急バスだったが、その時間までだともて余しそうなのでキャンセルして、18時45分発のJRバスに繰り上げた。空席照会ではガラガラで、元日というのはまだUターンラッシュの動きも少ないようだ。

で、それまでの時間。3日間の巡拝旅、果ては徳島県内の札所を終えた打ち上げのような感じである。まず入浴をと、駅前のホテルサンルートの最上階にある「びざんの湯」に向かう。宿泊客でなくても日中の日帰り入浴ができるところで、受付で元日ということで干支の酉をかたどった石鹸をプレゼントされた。さほど汗はかいていなかったが、新年初湯として楽しむ。

そして夕食というか一献なのだが、これまで訪れていた駅前の店はいずれも元日休み。できれば徳島の郷土料理あれこれで締めたかったが仕方がない。ならばと向かったのが、ロータリーの反対側にある、「笑」の字がつくチェーン居酒屋。メニューに徳島の地の物があるわけではないが、年中無休で16時から開店、飲み放題も安いのは大きい。地元の人たちの新年会利用もあって賑わっていた。メニューじたいは定番もので、別にブログに掲載することもないが、いろいろ注文してこれまでの食事とはえらいギャップが出た。これも正月ということで、まあ。

店を出るとすっかり暗くなり、駅前のロータリーではイルミネーションが点灯している。これでひとまず、四国八十八所めぐりでの徳島駅前とはお別れである。次にこの景色に出会う時、私はどういう心境なのだろうか・・・。

バスは果たしてガラガラで、隣もいない状態で出発。途中はよく眠っていたようで、いつの間にか淡路島に入り、明石海峡も渡っていた。そのまま阪神高速神戸線に乗ったようだ。また定刻より10分ほど早く着いた。

これにて、年明けから連載してきた今回の四国八十八所めぐりは終了。また近々、高知編に挑む予定で、またお付き合いのほどよろしくお願いします・・・。
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