まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

姫路から名古屋への各駅停車の旅・山陽姫路~高速神戸編

2012年11月25日 | 鉄道企画もの

思いつきというか、新聞記事に刺激されて実行に移した「乗り鉄」の旅。

「知らない土地で計画実行って、けっこう勇気いりますよね」。ある方からこんなメールをもらったのだが、まあ勇気というか阿呆というか、一つの経験ではある。長い旅の励み?応援?にはなることでうれしいが、さすがに1日終わってどういう感想を持つことになるのやら。

Dscn7287山陽姫路8時14分発の「普通車」阪急三宮行きに乗車。かつての姫路モノレールの線路跡を越え、新幹線と山陽本線の高架をくぐる。まずは網干に南下し、ここから進路を東に取る。「普通車」であるが、駅間の距離も結構あるせいか結構なスピードを出す。姫路臨海の工業地帯にも比較的近く、広大な敷地も見える。

Dscn7289大塩で今回初めての追い抜かれ。阪神梅田行きの特急列車がやって来て先に出発する。途中駅から乗車した客のほとんどがそちらに乗り換え、「普通車」の車内は静かである。こういう通過待ちや後続列車の追い越しのために何分か停車するのも各駅停車の旅ならではである。普段ならこんなことはしないが、この日に限っては車内で座りっぱなしにならずホームに出て外の空気を吸う。何せ「名古屋まで改札の外に出られない」のだから・・・。

姫路から名古屋までごく普通に行けばどのくらいで行けるか。休日ということであれば姫路8時46分発ののぞみ号で行けば名古屋には10時08分に到着する。在来線でも8時25分に出て、新快速などの乗り継ぎで12時13分には名古屋に到着。新快速に乗らず各駅停車だけを乗り継いでも14時25分に名古屋到着である。一方私鉄乗り継ぎでも、大塩で追い越した直通特急で尼崎まで行き、阪神なんば線経由で近鉄アーバンライナーに乗れば12時過ぎには名古屋に着く。青春18きっぷ利用で名古屋まで在来線で行く人はいるだろうが、私鉄の各駅停車で行くというのはどうなんだろうか・・・。

こんなことを思ううち、ちょうど進行左側に新幹線の高架橋が寄り添ってくる。N700系ののぞみが轟音を挙げながら山陽電車の各駅停車を軽く抜き去っていく。

Dscn7290高砂に到着。反対ホームにこういう看板を見る。高砂だけではなく山陽電車の多くの駅で、このような形で駅の近くの観光スポットのイラストと5・7・5形式で紹介している。これまでなかなか訪れることのできないスポットが多いが、調べてみれば結構ありそうだ。それはそうと高砂、婚礼の「高砂や~」由来の地というからか、縁結びのパワースポットもいろいろあるようだ。中吊り広告では高砂の観光協会の主催でそんなところを回る婚活ツアーの募集なんてのもある。

Dscn7293Dscn7298東二見で再び直通特急を先行させ、明石市内に入る。明石と言えば海峡と子午線の街である。明石市の天文科学館も近い。そして目を転じれば明石海峡大橋も見える。明石自体は1日見物して回るに十分なところで、このような形で素通りするのは惜しいが仕方がない。

Dscn7310各駅停車は車窓をじっくり眺めるのに適している。この日は冬を思わせる雲が広がるが、東垂水や滝の茶屋といった高いところから見る明石海峡の景色はなかなかのものである。淡路島から、遠くに紀伊山地の稜線も見ることができる。須磨浦公園などもまたじっくり歩いてみたいところ。

Dscn7314どこかのんびりとした感じのある山陽電車、同じ「シーサイド1dayチケット」を使うのであれば今度はじっくり途中下車しながら楽しみたいなと思ううち、列車は地下区間へ。西代からは神戸高速鉄道に入る。いよいよ神戸の中心部が近付いてきた。ここまでまずはざっと2時間が経過。のぞみ号ならそろそろ名古屋に到着する時間である・・・・。

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姫路から名古屋まで各駅停車で・・・

2012年11月25日 | 鉄道企画もの

「阪神なんば線で直通となった山陽~阪神~近鉄の各電車を乗り継いでみよう」と思い立ったことをかつてこのブログで書いたことがある。

そのきっかけとなったのが、この9月の毎日新聞のこちらの記事。「姫路から名古屋までの直通特急も夢ではないらしい」とあり、車両の規格や特急料金のシステムなどクリアすべき問題は多いのだが、いずれそういうものができればと思う。そんな中で「各駅に一つずつ律儀に止まって前進してこそ、それぞれの風情も味わえるはず」と、あえて各駅停車の旅をしたというものである。その記事を読み、「これは究極の『乗り鉄』企画やなあ」と思ったものである。

・・・それを私もやってみることにした。これまでどちらかと言えばJRの乗りつぶしやローカル線紀行に目が向いていたが、普段お世話になっている関西私鉄の魅力というか、奥深さに挑戦するのもいいだろう。

実行するに当たっていろいろと検討してみた。姫路から行うか、名古屋から行うか、アプローチはどうするか、新幹線を使う必要があるか、前泊または後泊は必要か。結局、自宅を始発で出て、阪神~山陽の直通特急に乗れば8時前に山陽姫路に着くということがわかり、8時過ぎの各駅停車から始めることにした。そして帰りは名古屋から最終のアーバンライナーを使えば、乗り継ぎ終了後にちょっと祝杯を挙げることもできるかなと。

Dscn7277ルールとしては「全駅に停車する・・・ただし、各駅に停まるのであれば、『急行』『準急』などの列車種別は問わない」、「改札からは一切外に出ない」、「昼食は難波、もしくは上本町の改札内でちゃんと取る」の3点。これを満たすために今回使用するのはこちらのきっぷ。山陽・阪神の全線が1日乗り放題となる「シーサイド1dayチケット」と、金券ショップで購入した近鉄の株主優待券。この2つをつなげることで安く(姫路から名古屋まで片道2500円の計算)、また改札を出る必要がなくなる。おそらく普通の通し切符は売られていないようだし・・・。

大阪難波から阪神なんば線の各駅停車に乗り、阪神尼崎から山陽姫路行きの直通特急に乗車する。景色は後でしっかり見ることにして、行きの直通特急は寝だめの時間にあてる。何せ、途中で寝てしまっては意味がないから。

Dscn72828時前に山陽姫路に到着。一度改札を出る。現在姫路城天守閣が平成の大修復中で、「天空の白鷺」の大屋根に覆われている姿を見る。終点の名古屋には名古屋城と、名城同士を結ぶことにはなるが、その名古屋に到着するのは果たして何時くらいだろうか。先の記事の記者は18時12分に到着したが・・・。

Dscn7284山陽姫路から近鉄名古屋まで、営業キロで282.7キロ、駅数は始終点合わせて175。ここから旅というか修行というか、乗り継ぎの始まりである。まずはここまで使ってきた「シーサイド1dayきっぷ」を改札口にもう一度投入して、8時14分発の阪急三宮行きに乗車する・・・・。

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