思っていたよりも早く経営問題が表面化しましたな。
プロ野球の関西独立リーグ、運営資金として参加4球団に分配される予定の3000万円が、当初は3月末に運営事務局から支払われる予定だったものが、5月中旬になっても「未払い」であったことが判明したという。
このため、3000万円をアテにしていた各球団で、選手への給料も払えない球団が出るなど、リーグ開幕2ヶ月足らずにして経営問題が表面化した。
うーん、やはりね・・・・。
昨年のリーグ構想発表時から、今年実際に観戦する中で、「このリーグは”興行”として失敗するだろう」と予想していたのだが、地元関西ですらマスコミの露出が吉田えり投手のことくらいしかないという注目度では、案の定といったところか。
もちろん、各チームには熱心なファンがいるし、特に大阪ゴールドビリケーンズでピアニカ片手に孤軍奮闘の応援を送る応援団の青年には感心するのだが、観客動員が四国・九州、北陸・上信越の試合をも下回る状況ではね。
こういうことで、来年から大阪エクスポセブンティーズだの、三重スリーアローズだの新球団が加入しても、きちんとした運営がなされるかどうか疑わしい。今年はともかく、来年は無事に開幕を迎えることができるのだろうか。
・・・・コミュニティサイトを見ると、運営を心配する声、こういう状況だからこそ熱心に応援するという声も聞くのだが、世間全体から見れば小さな声でしかないのがさびしいところだ。
気がかりなのは、こうした報道に対して、リーグ関係者から何の説明・釈明、あるいは否定のコメントというものが一切ないことだ。
果たして、リーグの運営事務局は機能しているのかな??まさか夜逃げ・・・なんてことはないよな。ファンの声ではなく、こういうところからリーグ運営の理念とか、球場に足を運んで状況を観察しようという動きが全く見えないのが気になる。いつも比較するようで悪いのだが、北陸・上信越のBCリーグの村山代表はリーグのサイト内に自身のブログを持って自分の思いを発信しているし、またどのチームといわずあちこちの球場で姿を見かけている。また、四国・九州だってスポンサー集めや観客動員であの手この手を使っている様子がうかがえる。しかるに関西だけ・・・・完全に目測を誤っているように思う。
日夜練習に励み、ファンサービスに努める選手や監督・コーチ、裏方スタッフのがんばりがあるのだから、もう一度やり直してほしい。そして関西の野球ファンたちが一人でも1回でも多く球場に足を運ぶよう、PRしてほしいものである。
負けるな、関西!