7月の15日に日本の漁業団体が一斉休漁するというニュースがあったが、今度は8月から遠洋マグロ漁船が2年間の部分休漁に踏み切るというニュースがあった。
15日の一斉休漁が原油高騰に対する抗議のようなメッセージ性が強いものに対し、遠洋マグロの場合はマグロ資源の減少ということもあり、継続的に実施することから、消費者への影響も考えられるという。
・・・それにしても、最近よく目にするのが「資源の取り合い」「食糧の取り合い」「輸出を禁止して自国で取り込む」という各国の動きで、その根源が原油高騰にあるというのだから、改めて現代の世界における原油の位置づけの大きさというのが感じられる。
いよいよ来週から洞爺湖サミットが始まるが、うーん、G8の首脳が雁首を揃えたところで、果たして何か方向性というのは出るのだろうかという気がする。当初は環境問題をメインにしようというのが福田首相の思惑だったようだがここにきて原油高騰、食糧危機と、地球経済に関わる重い問題が加わった。方向性が出せればすでに出していることであり、サミットでは結局は「がんばります」という掛け声だけで終わってしまうのではないかという気がするのだが・・・。