まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

奥久慈風っこ号

2007年08月27日 | 旅行記C・関東甲信越

P1010036常陸大子からの「奥久慈風っこ号」に乗車。先ほどキハ110系の展示会を見に行っていた時には引込み線でE130系と仲良く並んでいたのだが、高らかなエンジン音を立てながらホームに入ってきた。やはりいかにも「気動車やの~」という感じがする。

P1010038改札口で列をつくっていた乗客たちが、木製のベンチシートに向かう。私も指定席を当てられているのだが、ボックスの残り3席は小さな子どものいる家族連れである。なんだか、そういうところに分け入るのも気が引けるように思え、幸いにも車端部の、本来ならばフリースペースであろう2人掛けのベンチシートが空いていたので、そちらに陣取る。こちらのほうが気兼ねなく動き回れるという利点もあるしね。

P1010037ところどころ空席はあるものの、そういうところは残りの客がゆったり座るような形となり、常陸大子を発車。パンフレットを配っていた地元の人や、無料コミュニティバスの運転手さんが改札で手を振って見送ってくれる。

P1010040発車前は暑さをモロに感じたのだが、いざ動き出すと心地よい風が入ってくる。やはり、窓が開くのがいいやね。春先に内房線で「風っこ号」に乗ったときには窓が開かず、妙な心持になったこともあったので。やはりこの「風っこ号」という名前と、水郡線に広がる豊かな自然の風景というのがマッチしている。子どもたちの歓声と、鉄道ファンが一人でブツブツいう声もなぜかマッチしている・・・。

P1010050久慈川に沿う。川で遊ぶ子どもたちだけではなく、沿道にクルマを停めて撮影する人(中にはクルマで先回りしたのであろう、この後の区間でカメラを構えていた人もいた)や、川の中に足を踏み入れて撮影する人もいる。おそらくブログを検索すれば、そのときの一枚というのが見られるのではないだろうか。逆に車内でもあちこち歩き回り、車両の外に向けてファインダーを覗き込む人もいる。誰かいないかな、「沿道のカメラマンを撮影した一枚」というやつ。まあ、それだけこの「風っこ号」は注目の的なのであろう。列車の中と外で手を振り合う光景というのも、なかなか見られるものではない。

P1010055あまりスピードを出しすぎたら乗客にモロに強風が当たるということで、時速30~40キロくらいで進む。窓を開けて走るのであればこのくらいびスピードがちょうどいいかな。少しは真夏の暑さもしのぐことができる。

久慈川を何度も渡った車窓もいつしか開け、再び住宅の数が増えてきた。そろそろ、「風っこ号」の旅も終盤が近い。常陸太田への分岐駅、中菅谷で停車したが、隣のホームに停まっていた水戸行きを先に発車させるという。時刻表でもそのようになっている。このまま乗車していてもいいのだが、水戸からの常磐線上野行きの接続が1本(20分後)ずれるというのだ。水戸行きはE130系で、今度はガラガラで向かい合わせの席を一人で占領した。あとは水戸からグリーン車でゆったりと東京都まで戻るだけだ・・・。

P1010035今日のお出かけではさまざまな気動車に出会うことができた。特にE130系は今後の気動車というものに大きな影響を与えそうな気がした。また、ゆっくりと乗ってみたいものである・・・・。

コメント