今日18日は「吉野家」の「牛丼復活祭」ということで、全国の店舗で100万食限定で2年半ぶりの「復活販売」が行われた。
JRの車内広告でこのニュースをキャッチしており、私も販売開始の午前11時には所用で都内へ出ており、最寄の「吉野家」某店に30人くらい出来ていた行列に加わる。もっとも、11時になる頃には行列も100人以上に膨れ上がっていた。ただ牛丼ということで、回転は早い。それほど待つこともなく店内に入ることができた。
私は熱心な「吉野家」ファンというわけではないが、朝食や昼食でちょくちょくと通っていたもの。ただ、例の米国産牛肉の輸入禁止に伴い、米国産にこだわっていた「吉野家」が牛丼の販売中止を決めてからというもの、どうも「吉野家の豚丼」はしっくり来ず、また引っ越した現在地には丼のチェーン店に「松屋」と「なか卯」があるために、「吉野家」自体から足が遠のいていた。
それだけに、久しぶりの「吉野家の牛丼」はかえって新鮮な味に思えた。昔食べていたのもこんな味だったかな?それとも、舌が「松屋の牛丼」に慣れてしまったということか。それでも美味しく頂戴することが出来、満足である。
まだまだ牛肉の供給量が充分でないため、「完全復活」には時間がかかるわけだが、今日全国で出された100万食があっという間に食べつくされたように、多くの人が「あの味」を待っているということだし、米国産牛肉の輸入再開に少なくとも「完全拒否」を示しているわけではないことがうかがえる。他の牛丼メーカーでは米国産牛肉の安全性を疑問視する姿勢を変えず、また「吉野家」では食べないという客も大勢いるようなので世間はまだまだ揺れているようだが・・・。また、「吉野家」が輸入しているルートや業者に問題がなくても、他の牛肉業者に全く問題がないかといえばそうでもないし・・・。
完全な「食の安全」の追求には終わりというのがないと思うが、米国産牛肉を「使う(食べる)」「使わない(食べない)」の選択肢が出来ることにつながるのは良いことだろう。そして「使う(食べる)」という選択をする人たちの期待を今度は裏切ることのないよう、やってもらいたいものである。