先日、オーディオ同好会で富士通のスピーカー、エクリプス TD512を聴きました。
会報を転載します。
『今回はK氏の富士通 エクリプス TD512。
タイムドメイン理論に基づき作られた、フルレンジユニット1本を特殊な円形筐体に仕込んだスピーカー。
この理論、私では理解しきれないのですが、スピーカーユニットの正面から出る音以外は、時間がずれた良くない音なので
それを如何に押えるかに注力したことらしい。
そのために、
・ネットワークが入らないフルレンジ1発。
・『正確にコーン紙を動かすためには基準静止点となる磁気回路が動いてはなりません。従来方式では磁気回路はフレーム
を介してスピーカーボックスのパネルに固定されております。しかしボックスやフレームは常に振動していますので
静止点とは言えません。それを基準とするコーン紙からの音はピュアーではありません。』ということで、ユニット後部
に仮想グランドを設置。
・箱の固有振動が少ない円筒形や球形エンクロジャー。等を採用したらしい。
期待が膨らむ中、音出し。
重低音は望めないが、しっかりした低域、高域の伸びてる。
小口径(12cm)でもこの会場で不足なし・・・
でも小口径フルレンジユーザーとしてこの程度鳴るのは当たり前。
植木DAC、植木プリ、クラウンD75改を通している割に、音の分離が悪い。
フルレンジならではの定位の良さが感じられない・・・
ケプラー繊維振動板の重さのせい?
低音がもたついているのではと、後部のバスレフ穴にタオルを(雑巾ではありません・・)貼り付けたり・・
ここで植木氏の新作パワーアンプ(ツインモノラル構成、片チャンネル100W?)が登場。
ようやくボーカルとギターがくっきりして、音楽に躍動感が出る。
そしてまたしても登場、レイオーディオの信号ケーブル。
アンプ替えた以上とも思える変化が、すべての情報がはっきりとする。
こうなると、なかなか良いスピーカーかと・・・
以後は音楽を愉しめる状態になったのですが、でもこれはめんどくさいスピーカーですね。
ここまでの機器を繋がないとまともに鳴らないし・・・
セッテイングでも場所取るし(30cmウーハーのスピーカーとそう変わらん。)
それにタイムドメイン方式の良さがわからない・・
ただの鳴りっぷりのいいフルレンジシステム?』
かなりいいスピーカーと思いましたが、自宅に戻り、フォステクスFE103スパイラルホーンを聴いてみると
こっちの方が軽やかで分離が良いような。チープなアンプでもちゃんと鳴るし、セッティングも楽だし。
作る手間はかかったけど、コストも安い。
エクリプス8cm版もあり、そちらの振動板はケプラーではないので、もっと軽やかに動くのかも・・
せっかく凝った筐体のメリットが感じられなかった・・・
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