にゃおん・ざ・こーなー

北国に住む、猫とジャズが好きな親爺の日々。

アルバート・アイラー「ラブクライ」

2007年02月08日 | ジャズ、音楽
会社の傍の大型スーパー内に書店があるので寄ったらツタヤだった。うげっ!レンタルもある。
ここなら通勤のついでに立ち寄ればいいので琴似より便利、あ~また借りちゃった。
ということで、ますます今年はレンタルの感想文が多くなりそう・・・

ジャズ喫茶AYLER育ちのくせに、アイラーのアルバムは3枚しか持っておらず、その他の作品もあんまり聴いていない。好きな割には、そんな状態で今日に至ってる。
そんなところに一体誰が聴くのか、ツタヤにアイラーが!
おらが借りずにどうする!

「ハラホロヒレハラヒ~」というボーカル?で始まる。オリジナルLPとCDでは構成が違うらしく、普通オリジナル編集が優れており下手にいじらない方がいいものだが、この曲を冒頭に持ってきたCDの編集者はなかなかの慧眼である。
と言うのも、中上健二が「破壊せよとアイラーは言った」なんて誤解も甚だしい著作を出すような、何か深刻なイデオロギーでも抱えてネクラぶりっ子をしなければならない時代で、アイラーもフリージャズに括られてたが、そんな嘘がこの1曲でぶっ飛んでしまう訳です。

きっとアイラーは何も考えず、楽しく脳天気に吹きたいがまま吹いていたのでしょう。
哲学者のように、音楽を探求していた連中のなかで、オーネットとアイラーだけが天然モノで、誤解をされながら時代に巻き込まれたのだと思います。
故にコルトレーンに閉塞感を、アイラーに爽快感を覚えるのでしょう。
コルトレーンは気の毒だな、真面目に修行僧のように音楽をつきつめてきた先に「ハラホロヒレハレ」がいたんだから・・

でもアイラーにはもうこれ以上は無かったような気がします。長生きしても、ずーっとこんな感じで・・・
何故かおらにはデビッド・サンボーンがオーバーラップしてきます・・・


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