リベルテールの社会学

生きている人間の自由とは、私の自由と、あなたの自由のことだ。そして社会科学とは、この人間の自由を実現する道具だ。

現行社会学批判(年間総括)

2020-12-26 14:16:34 | 社会学の基礎概念
 こんにちは。クリスマスも過ぎ、今年も押し詰まってまいりました。おかげさまで私の嫌いな陰気な秋の夕暮れももう終わり。これからは春を待つ夕暮れであります。
 この時期嫌いさ、外を歩いても街や路傍には花なんかないしね。この点、ゼラニウムは偉い。1年中きれいに咲くし。シクラメンは大方1回で立ち枯れてしまう。
 というわけで、泣いても笑っても、もう最後。
 当家は気温の高い日を見計らって、早々に大掃除を終えてしまいました。年賀状は、まだ。家にこもってるとどうも1年の集約をする気にならない。こんな1年、ないも同然。そろそろ賀状じまいの歳かもとも思いながら、しかし年賀状くらいは、付き合いの悪い私としてはね。
 
 さて、本日は標題にもかかわらずオタク用ではありませんので、年末の今年の十大ニュース、と思いましたが、10個などありゃあしない。
 コロナコロナコロナ。コロナって昔、そこそこ高級(な)車だったんだけどね、50年前。わたしゃブルーバードのほうが好きでしたが。
 で、つまんない日頃のニュース。
 
 「新型コロナウイルス感染症の治療薬候補として期待されていた気管支ぜんそく治療薬で吸入ステロイドの「シクレソニド(商品名オルベスコ)」について、国立国際医療研究センターは23日、軽症患者を対象とした臨床研究で有効性は示されなかったと発表した。結果からは肺炎を悪化させる恐れがみられ、使用は推奨できないとしている。」(共同)
 こんな発表は、はっきりいって内輪のいやがらせだね。仮にぜんそく薬が効くとすれば、それは自己免疫の段階に移ってから。つまり中等症以上に決まってるじゃないか。どんなアマチュアだってそう思うぞ。もちろん、医者がバカなことは知っていますが。
 馬鹿でも偉大なのが内科医ですが、だからと言って、教授の趣味でいやがらせすりゃあ、そりゃ医者陣営の敵だね。

 「米大富豪、資産百兆円増 コロナ禍の株高、恩恵集中」
「保有資産が10億ドルを超え「ビリオネア」と呼ばれる米国の大富豪約650人の資産総額が、新型コロナウイルスの流行下に1兆ドル(約104兆円)以上増えたことが、米シンクタンクの政策研究所(IPS)の調査で明らかになった。景気後退で失業率が高止まりする中、株高などの恩恵が一握りの富裕層に集中していることが鮮明になった。」(共同)
 そうなんだよ。ま、どうでもいいけど、いちおう載せておくのは左翼的義務だから。

 「富士そば、崩れた「ホワイト企業」イメージ 「魔法が解けた」社員が語る実態」(弁護士ドットコム)
 悪いけど富士そば、4年前から嫌い。その前は好きだったよ。年寄りが見りゃわかるもんさ。経営者の諸君は、大衆を見損なわないようにね。

 というわけで、あんまニュースもないので、個人的年間ニュース。
 「隈の最後の体系を〆めたら、目が急激に悪くなって、坂を転がり落ちている」、こと。これは決定的に新しい事態。ほんとに見えない、がメガネは効く。それじゃあ、目医者の出番はないのだと(目医者談)。とんでもねえや。
 田舎の医者は診療科目にかかわらず、唯我独尊。どんな奴でも医者なら嫌々相手してくれるド田舎に行ってほしいな。
 「ド田舎」という表現は下品でまずい、と。いいじゃん、自分のコミュニティは誇るべきだ。空気さえ汚い都会より百倍はまし。
 2,3日前テレビで知りましたが、下品な時は「下品」を「高級感がない」と言い換えるのがよいそうで。「高級感のない表現は控えてください」か。
 元に戻って、もう使命は〆めたから後はわざわざ新規に読むべき本もなくて深刻ではないんだけどね。まあ不幸中の幸い。
 
 さて、本題は手短か。【社会現象を人間関係から見ようとする学(現行の社会学)は、問題を提出できるだけで、解決策は打ち出せない】。
 焦点が具体的人間にある学は、提示した問題については、当然、関係する当該人間たちの行動の変更を求める。しかし、それは人間の良心の否定である。100人のうち95人の人間は、社会問題を作ろうと思って行動しているわけではないのだ。やむにやまれずそう行動しているに過ぎない。関係する政府役人だって、「トータルにこれがベターだ」と思って行動しているのだ。こうした状況に対して、お前らが悪い、こうしろ、なんだ、良心もないのか、といえば済むと思ったら大間違いである。
 もちろん他人の行動の変更を求めてはならない、というのではない。当事者たちは自分の生活のため、あるいは怒りや憎しみのため、他人の行動の変更を求める。当事者にはその資格がある。
 では研究者はどうか? 彼らは第三者のくせに学の名においてどの人間の側につこうというのだ?
 いや、学の名はそんなことには使えない。そんな学は無責任な口舌に過ぎない。
 「無責任で何が悪い」とか言い出す人間には、隈の論を読む資格はない。
 社会学は個別の人間の利益ではなく、社会の矛盾を解決するためにある。それは決して行動の要請という方法によるのではなく、当事者たちへの社会法則の変更可能な真理の提出という方法によるのである。
 
 以上が年間的総括ね。
 だからどうしようっていうのは、あと8か月かかる仕事だ、と、お盆に申し上げましたところです。そこから4か月たったから、そろそろまとめようかとは思っておりますが。それは来年。
 
 最後は褒めて〆めたいね。終わりかけているサンスター歯磨きガムデンタルペースト、粉でなくとも歯磨き粉、これって下向けて立てるようになってるんだけどさあ、ペーストが全部落ちるの。すごいしょ。練歯磨きって、わざわざ絞り出せるようにローラーまで売ってるじゃん? いらないの。感心。さすがじゃん。開発者褒めたい。けど、ほんとどうでもいい。
 

 もう来週は新年ですね、
 今年も何かとお世話になりました。それでは良いお年をお迎えください。

 
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