リベルテールの社会学

生きている人間の自由とは、私の自由と、あなたの自由のことだ。そして社会科学とは、この人間の自由を実現する道具だ。

ユーフォロジー

2012-12-23 20:51:45 | 行為
 こんばんは。ここのところ世間ではウイルス性胃腸炎なるものがはびこって、周り中やられていきます。誰か移すやつがいるんでしょうね、ってもう複数でしょうが。
 私は世界に誇る食生活習慣と睡眠時間をもっていますので、今日までは大丈夫ですが、皆様いかがですか? やはり、胃腸炎には、うどん、とうふ、アンパン。これが三種の神器でしょう。
 
 さて、なんのかんのといいながら、もう年の瀬。購読する商業新聞ではそろそろカチンとくるような評論集めを始めました。カチン、いくつもある中でどれかをまな板に揚げようかとも思いましたが、カチンと来るといっても朝日新聞ですので、そこは中道左派、あまりけなすのも良心的庶民の読者から見れば、右翼っぽいようにも思えます。
 
 で、やめて、本日のお題はUFOLOGY。空飛ぶ円盤学です。 あんまりその筋の方にこられても困るので、題はカタカナにしておきましたが。

 ははん、例によって、「中途半端」ブログか、と思われた方。違います。
 さすがにもう年末。所定の私の秋期執筆スケジュールは終わりまして、(って寒いから考えられないからですが) 今回はマジ。UFOLOGYというのは、昔から平等思想の学なのです。
 
 今日の昼休みの図書館行脚で手に取った子供用アメリカ小説がそのUFOモノで。数分の立ち読みなんで題は忘れました。2000年出版か何か。
 本の一部の趣旨は「宇宙人は、人間が悲惨な生活を経過し自分で賢くなるまでは、助けの手も出さない。じっと見守っている」というもので。
 はあ、アメリカも民主的になったものだ、と。
 だいたい、UFO学というのは、差別と支配、あるいは民族、国家をなんとか超えようとする学問なのですが、それでも1960年代のUFO学は、さすがに主体性的立場、学の本場アメリカからすればおせっかいの侵略主義志向をぬぐえず、「彼らは姿を現して、戦争を続ける人間に警告を発し続けている(のだからわれわれはそのメッセージを汲み取って行動していかなければならない)」というものでした(そういう積極性も悪いばかりではない。たかだか思想にいいも悪いもない)。
 
 で、40年後、(ぶっちゃけていって)アナーキズムUFO学は、仏教UFO学になってしまった。「人間は主体的に生きて、自分たちの何がどう間違えているのかを自分で発見しなければ、この平和で情緒豊かな宇宙人の高みにはこられない」、というわけですな。
 
 そら、おかしいばい。
 分かったからって何もできない(ならない)のは、私、この隈が一番よく知っている。ま、それだけでこれ以上反論するのもばかばかしい愚劣な意見ではありまして、悟りきった宇宙人には「君たちの裕福さの秘訣を教えてくれたら、それだけで世界何千箇所の紛争も終わり、中国と日本の領土争いもなくなるよ」というだけのところであります。あ、ここポイントね。すべての紛争は、生理的身体の保全と、差別とに、根源を持つ。
 
 それにしても、同じ平和と平等のUFO学でさえ、思想の立場というものは時の流れで変わるものだ。思えば高校生、沼川淳治大先輩に手ほどきをされて以来40年。この変化はみんな愚劣なマルキストの所業の遺産のようでもあり。とはいえ、もちろん、死ぬまで闘ったのは私ではなくマルキストだ、ということも承知の上。
 でも、沼川さん、まだがんばってるね。
 
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2 コメント

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沼川淳治さんの仲間です (天宮清)
2014-01-26 09:47:56
ふと「沼川淳治」で検索しました。立派な社会学者の方が、UFOについて述べられているので、新鮮に感じました。難しい概念や言葉を学ぶことも必要だと感じています。
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Unknown ()
2014-01-27 20:41:41
 あれれれ、沼川先輩の!!
 ちょっと検索させていただきましたら大先生のような。
 沼川先輩は新聞部の先輩で、シャイな方ですので言葉少なめに後輩に語られて。おかげさまで人の心もわからぬ不肖の後輩は、その意図するところを考えるのに大変な主体的苦労をしました。おおげさですが。
 でも、昔の方でしたら(失礼ですね)いやその時代の方でしたら同じ思いを持たれているのかとも。ぜひ、不肖の後輩を越えてそれに続く世代にさらに続く世代に、ユーフォロジーの真髄を伝えていただけたらと存じます。
   存じ上げない方ながら、先輩を思い浮かべて。失礼申し上げました。
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