感想ブログ
イギリス(産業革命):「私(医師)は数日前に分娩した婦人が具合が悪いというので診察に行った。彼女の家は地下室で、部屋の床は浸み出した地下水が溜まって歩けない。床に置かれているレンガの上を跳びながら部屋の片隅でワラに横たわり赤ん坊を抱いている彼女のそばへ行った、、、」
(貧乏な人々は採光も換気も悪い、そして暖房もない地下室で生きていた。少なくとも命のある間だけは。)
アフガニスタン(40年前):門の脇の陽だまりにもう自分では動けないほど老衰しきったという風の男が横たわっている。よく見ると同居している若い娘の亭主だった、、、
(ここでは労働しようとしても労働をする場がないのだ。水が降らなければ、作物を育てる労働の行き場がない。ここでは土地は広さで数えるのではない。どんなに多く、灌漑用水を分け与えられる権利があるか、が金持ちの証なのだ。)
前回の古本です。
両者とも貧乏の果て。
でも、内戦前のアフガニスタンではとにかく生きていけた。
じゃあどっちがいいか、などという問題提起は勇気のない人間しかしない。
どっちも悪いのだ。
また、だからどうだと自分自身なり日本人なりに要請する気もない。
ただ、少なくとも世界を変えられるのは、
「だって、それ当たり前じゃん」と、飴をなめながらのたまう子供ではなく、
黙りこくって縫い物を続ける人間だと思う。耳をふさぎ、縫い物を続けながら、いつのまにかバレンタインの襟巻の端に、小さな十字架を縫い込んでいく人間。
人間は心だから。
イギリス(産業革命):「私(医師)は数日前に分娩した婦人が具合が悪いというので診察に行った。彼女の家は地下室で、部屋の床は浸み出した地下水が溜まって歩けない。床に置かれているレンガの上を跳びながら部屋の片隅でワラに横たわり赤ん坊を抱いている彼女のそばへ行った、、、」
(貧乏な人々は採光も換気も悪い、そして暖房もない地下室で生きていた。少なくとも命のある間だけは。)
アフガニスタン(40年前):門の脇の陽だまりにもう自分では動けないほど老衰しきったという風の男が横たわっている。よく見ると同居している若い娘の亭主だった、、、
(ここでは労働しようとしても労働をする場がないのだ。水が降らなければ、作物を育てる労働の行き場がない。ここでは土地は広さで数えるのではない。どんなに多く、灌漑用水を分け与えられる権利があるか、が金持ちの証なのだ。)
前回の古本です。
両者とも貧乏の果て。
でも、内戦前のアフガニスタンではとにかく生きていけた。
じゃあどっちがいいか、などという問題提起は勇気のない人間しかしない。
どっちも悪いのだ。
また、だからどうだと自分自身なり日本人なりに要請する気もない。
ただ、少なくとも世界を変えられるのは、
「だって、それ当たり前じゃん」と、飴をなめながらのたまう子供ではなく、
黙りこくって縫い物を続ける人間だと思う。耳をふさぎ、縫い物を続けながら、いつのまにかバレンタインの襟巻の端に、小さな十字架を縫い込んでいく人間。
人間は心だから。